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ガンダム○○

第四話「変わる世界」 これ書いたのは2007年11月4日

 

隠居主務ですどうも。
だんだん更新が放送から引き離されていく当レビューをご覧いただきありがとうございます。
更新ペースを上げるためには仕事を辞めんとなぁ

「セイロン島におけるソレスタルビーイングの武力介入により、
 我々は148名の尊い兵士たちの命を失いました。
 紛争根絶を謳いながら、ソレスタルビーイングの行っている行為は、
 テロリズム以外の何物でもありません。」

今回は人革連主席殿の演説から始まりました。
ソレスタルビーイングに対し断固とした態度で臨むという主席殿。
勢力下での紛争にワケのわからんこと言う第三者に横槍入れられて、
そのせいで死人まで出たわけですから、人革連としては当然看過できないわけです。

(俺様は偉いから立ち位置は真ん中だ)byティエリア

ソレスタルビーイング側でも人革連の反応は予想の範囲内。
母艦プトレマイオスクルーの面々も当然の反応だと受け止めているようです。
若い娘が一人だけ自組織の方針をいまいち良くわかってないようで、
自分たちの行動を理由に軍備増強が行われる事を危惧しますが、そんなの関係ない。
それならそれで「武力介入を続けていくだけ。」とティエリア。
相手の戦力が増えるなら、増えた分まで皆殺し。

(何を偉そうに。序列無視すんな)byスメラギ

「それこそ、ソレスタルビーイングの本懐」
恐ろしいテロ集団ですソレスタルビーイング。

背後のスメラギさんがちょっと怖い。

都内某所に潜伏中の刹那君。
今日もいつもの海のトリトン服で、食事はホットドック一個。
背中を丸めて足元を見つめるその姿は生活に疲れたサラリーマンの様。
ガンダムマイスターって危険が伴うし、転勤多いし、その割に給料安いし、
一度きりの人生、このままこの仕事やっててもいいのかなぁ……。
格差社会の中で、低賃金にあえぐ若者の苦悩がみてとれます。

だからそんな刹那君がこの平和そうな公園を見て、

いきなり砲撃、公園は爆風に包まれ、あたり一面は一瞬で廃墟に!

とかいう妄想をしてしまっても、それは社会が悪いのであります。
なにもかもリセットしたい気持ちはわかるよ。給料上がるといいね。

場面変わって中東の小国アザディスタン王国。
石油から太陽光発電へとエネルギーの主役が移り変わったこの時代において、
化石燃料に頼ってきたというこの国は、
他国の援助を受けなければどうにもならない貧しい国になってしまったようです。
貧困が混乱を生んで、テロが頻発する状況に陥っています。

彼女は王国の第一王女マリナ・イスマイール
議会は外国からの援助を受けるために王室を復活させた、という事ですが意味不明。
国内をまとめるための象徴としてならいざ知らず、
対外交渉となると他国代表に王族のカリスマなど通用しないように思いますけどねぇ?

王女にむかってやたら偉そうに喋るメガネのねーちゃん。
家庭教師かなんかでしょうかね?

なんか生きてた

人革連の総合司令部では、
前回エクシアに斬られて死んだはずのセルゲイ中佐が呼び出しを受けています。
ガンダムと一戦交えた事に司令官殿が興味を持ったようで、感想を聞かれます。

「あのガンダムという機体に対抗できるMSは、
 この世界のどこにも存在しないと思われます。」

セルゲイ中佐の感想はガンダムの脅威を端的に表します。
しかし、人革連主席殿の方針もありソレスタルビーイングの行動には手を打たねばならない。
というわけで人革連でも対ガンダムの部隊が創設されるわけです。

で、その長となったセルゲイ中佐につけられたのはソーマ少尉。
超人機関とやらから来たという人物です。
超技術をもって成るガンダムに対抗するために人革連が取る道は強化人間。
ユニオンが機体製造技術向上でガンダムに対抗していくのとは差別化がなされてますな。

もっとも、ユニオンが強化人間に手を出さなくて済むのは、
情欲のためにはどんな過酷な事でも乗り切っていく男がいるからかもしれません。
グハラム・エーカー、恐るべきヤオイ魂。

そんなグラハムを支えるメンバーも充実してまいりました。
グハラムとともに戦場を駆けるパイロット2名が着任です。

そして大槻教授&ポニーテールカタギリによるカスタムフラッグ。
もてる技術をもって可能な限り強化された機体にグラハムも満足そうですが、
最大速度で旋回すると遠心力により12倍の重力がかかるってのは大丈夫なんですかね。

既存各勢力がソレスタルビーイングへの対策を整えつつある中
スメラギさんは一人で作戦会議です。
なんか機械に話し掛けると、いろいろ作戦を考えてくれたりするみたいです。
この機械があれば戦術予報士なんていらんのじゃなかろうか。

ソレスタルビーイング一人作戦会議でも名前が挙がっていた国、タリビアで動きがあります。
太陽光エネルギーの分配権をもってユニオン加盟国を支配する亜米利加に対し、
タリビアはユニオンを脱退し、独自のエネルギー使用権を主張する声明を発表しました。

タリビア地図

タリビアは現在のベネズエラとガイアナを併せた地域を国土としているようです。
ベネズエラは反米的な外交政策をとっており、
チャベス大統領がキューバに行ったりイランに行ったりしてます。
そのへんが今回亜米利加に反旗を翻す国に選ばれた理由でしょう。

そういや前回アレルヤのキュリオスが麻薬畑に焼夷弾撒いてたのもタリビアでしたが、
麻薬はベネズエラよりコロンビアのほうが有名ですな。
だからもしかするとコロンビアも混ざってるのかも。

で、そこから話が飛躍しますが、
かつてコロンビアの麻薬を亜米利加に輸出するルートを管理していたのが
パナマの将軍マヌエル・ノリエガという人物。
麻薬組織と結びついて巨額の利益を得る一方で、
独裁政権樹立を目指すも亜米利加のパナマ派兵により逮捕された人です。

「やはり、タリビア」

と、ミッションをやりたくなさそうな顔してるスメラギさんの彼女のフルネームは

「スメラギ・李・ノリエガ」

タリビアは嫌そうなのは、自分にゆかりのある土地だからかも、
などというのは回りくどいこじつけですが、
「ノリエガ」なんて珍しい苗字はこのマヌエル・ノリエガから取ったんだろうと勝手に推測。

対米強攻策を演説したタリビア首相に、
全ての議員が立ち上がっての喝采をもっての賛同を伝えます。
そういや現在のベネズエラ議会は野党が選挙をボイコットしたため
議席はほとんど全部与党に占められております。
タリビアの議会も同じような状態なんでしょうか。

タリビアがこのような行動を取った裏には、
ソレスタルビーイングがタリビアと米国の戦いに介入し、
米軍と戦ってくれることを期待しての事だそうです。
人のフンドシは結構ですが、相撲を取る相手が米軍では相手が強大すぎる気もしますな。
まあともあれ、タリビアの行動を座視できない亜米利加は軍をタリビアに派遣します。
グラハムさんはガンダムがでてくるかとドキドキウホウホです。

ソレスタルビーイングも動き始めます。
スメラギさんが一人作戦会議から皆のもとに戻ります。

振り返るクルーの顔に緊張感。
ミッション開始です。

タリビアミッション開始の指示を受けて刹那君が走る。
夜中に一人で外を走ってると補導されるぞ16歳。

そして海に飛び込み海底に隠したエクシアのもとに向かいます。
着衣のまま、素潜りでものすごく深くへ潜水していく刹那君。
おそろしい水泳能力。海のトリトンぽいのは服だけじゃなかった。

タリビアでは来るべき米軍に備え、MSを市街に配置します。
……なんでいきなり市街戦の構えなのか。
自国主要都市を火の海にするつもりなのかタリビア軍。
ちゃんと上陸阻止のために水際に展開しろ。

海上に展開する米軍艦艇の真横をこれ見よがしに飛んでいくエクシア。
レーダーに引っかからないからって、こんなに近くにくるまで気がつかないのか米軍。
もしガンダムに攻撃の意志があるなら米艦隊はすぐに壊滅されそうです。

市街地に待機するタリビア軍MSが突然射撃を受けます。
やったのは米軍ではなく……

エクシアです。
ソレスタルビーイングはタリビアを紛争幇助国と断定したとかで、
米軍よりまずタリビアを退治するようです。

「紛争を自ら起こそうとするタリビアの振る舞い、断じて許しがたし。
 ガンダムエクシア、天に代わって鬼退治致す。」

「俺たち、戦争なんてまだやってないじゃないか。
 ちくちょう、撃てぇ 撃てぇ!」

「みっつ、醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう、ガンダムエクシア」

今回も問答無用っぷりがステキなガンダムエクシア。

今回はヴァーチェがいないので、デュナメスがごんぶとビーム!

でも命中するときは普通の細身ビームなのは何故?

キュリオスもパンパンパンっとビーム撃ちます。

あっという間に消し炭にされるタリビアMS隊
「一方的だ」とアレルヤがつぶやくのも無理はない。
圧倒的性能差の前にタリビア軍はなす術もありません。

ガンダムが自軍を攻撃したとの報に頭を抱えるタリビア首相。
自力ではどうにもならんので亜米利加大統領に電話します。

「おーけー、俺様の支配下に戻るなら助けるよ」

ということで今回のタリビア紛争はあっさりと片付いたのでありました。
米軍はガンダムからタリビアを守るべく行動を開始。
ソレスタルビーイングは両者が戦わないならそれでOKということで
ガンダムを撤退させます。めでたしめでたし。

と思ったら、通常の二倍の速度でガンダムエクシアを猛追するフラッグが一機。
三倍じゃなかったのはスタッフの良心?

「これでガンダムと戦える。見事な対応だ、プレジデント!」

お前のために大統領が決断したわけじゃないとか、そんなことは気にしません。
グラハム・エーカー、興奮で目がイっちゃってます。

臀部背後に危険を感じた刹那君。とっさに避けます。

突撃を回避されたグハラムは急速旋廻で再攻撃を狙います。
最高速度で旋廻すると12倍の重力がかかるはずじゃ?

しかし、グラハムは苦しそうではありますが、情欲のために耐え切ります。
精神は肉体を凌駕するというのを地で行くグラハム恐るべし。

エクシアの射撃もものともせず前進前進のグラハム。
俺の愛を止められる障害なんてない!

俺の気持ちだ、受け止めてくれ!

渾身の一撃に弾き飛ばされるエクシア。
グラハムの精神は機体の性能差すら凌駕するのか!
ついに念願叶うと思ったグラハムの口から思わず「よしっ!」と声が漏れます。

海面に叩き落されたエクシアはそのまま海底に沈没!?

と思ったら水中に潜ってそのまま逃げ去ってしまいました。
さすがは海のトリトン刹那君。

さすがのカスタムフラッグも水中では活動不能。
せっかく追い詰めたのに、逃げられてがっかりしょぼーん。

事後、アザディスタン王国では家庭教師が王女に一連の出来事について解説してます。

タリビアも亜米利加もソレスタルビーイングの今回の行動を予測していた。
タリビアはガンダムによる武力介入に対し、率先して亜米利加の力を借りる。
これによりタリビア国内の反米感情は沈静化し、亜米利加主導の政策を行うことができる。
タリビアの現政権はアメリカの支援を受けて安泰。
他の国はタリビアの二の舞を避けるため、露骨な反米政策を打ち出すのは避けるだろう。

彼女はやたら偉そうな態度でそう言います。
しかしながら、彼女の考察はちょっとおかしいように思いますな。
タリビア側は景気良く反米をぶち上げといて、
勝手に味方してくれると当てこんでたソレスタルビーイングに逆に攻撃され、
自力ではどうにもならんから亜米利加に助けを求めると言う醜態を演じたわけです。
タリビアの国としての威信は地に落ち、政府は国民から支持を失うでしょう。
亜米利加は反対勢力を服従させたのだから良いでしょうが、
タリビアは何にも得をしていないように思います。

「この一連の事件で、一番得をしたのはどこかしら?
 判らないのであれば、貴女にこの国を救う資格は無いわ」

(あんたが一番わかってないじゃないのよ)

 

今週の美少女セレブのコーナー

夜遊びがすぎて遅くに車で連れ戻される美少女セレブ。
高校生はさっさと家に帰って宿題をやんなさい。

昼間は海が見える素敵なコテージでオレンジジュースをすする美少女セレブ。

下僕にも飲み物を勧めようというような優しさは持ち合わせていない美少女セレブ。
昼間から学校も行かずにのんびりしてる美少女セレブの最終学歴は高校中退でしょうか。

 

おまけ

太平洋に展開する米軍。
タリビアが面している海は大西洋なのに……。

 

ではまた

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