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ガンダム○○

第五話「限界離脱領域」 これ書いたのは2007年11月11日

冒頭は前回の事後についてのニュースから、タリビア滅亡のお知らせ。

亜米利加・ユニオンからの援助物資とエネルギー供給の増量。
貧国アザディスタン王国の王女はそんなタリビアがうらやましくて、
前回の事件を亜米利加とタリビアが画策してやったと変な想像をします。
後ろの家庭教師みたいなのに吹き込まれたデマを真に受けてしまったようですが、
こりゃタリビアの全面敗北。
タリビア現政権は次回選挙で惨敗確定。
暴動の一つや二つ起こってもおかしくないように思います。

で、後ろの家庭教師は王女の
「亜米利加&タリビアの画策、ソレスタルビーイングはそれに利用された」という説について、
ソレスタルビーイングは紛争根絶の意志を貫いただけだから、利用されたのとは違う。
彼等を利用するという考えは改めたほうがいい、との見解を示します。

ソレスタルビーイングが意志で動いたんであろうがなんだろうが、
亜米利加・タリビア画策説を採るならば
両国によってソレスタルビーイングは利用された事に変わりはないでしょう。
むしろその信念があるから利用された、とする方が自然。
どうもこの家庭教師は亜米利加とタリビアの双方を悪者にして、
ソレスタルビーイングの行動を正当化しようとしてるのではないかと思われます。
きっと家庭教師はソレスタルビーイングのエージェントなんではなかろうかと勝手に想像。

刹那君の隣に住んでる学生、沙慈・クロスロードとその愛人ルイス。
話の本筋に関係してないからと弊レビューでは存在を無視して参りましたので、
今回弊レビュー初登場なラブコメ要員です。
なんか留学だとかで人革連の軌道エレベーターに登るみたいです。
見送りに来た沙慈の姉と嫁小姑前哨戦を繰り広げたりしてます。

で、そのあとスカートなのも気にせず無重力状態を楽しんだり、
10,000km上空から地球を見下ろして感動してみたり、
ルイス落ちる→沙慈捕まえる→沙慈も一緒に落ちる、というお約束をやったりします。

そんなノンキな連中と同じく、リニアで軌道エレベーターを上りつつ、
ソーマ少尉の過去を詮索するセルゲイ中佐。
若い娘が超人機関とかいう危ないところに何でいたのか、気になるのは判りますけど、
お店で嬢にそういうこと訊くと嫌がられますよ。

しかしまあ、ここはお店ではないのでソーマは過去について答えてくれます。
それによるとソーマは志願して超人機関とやらに入ったのではなく、
最初から超兵計画のために生み出されたデザインベイビーだとの事。
デザインベイビーというのがどんなもんか判りませんが、
遺伝子組換とかそういうのですかね?
その他ナノマシンとか色々体内に埋め込まれてパワーアップしまくりのようです。

そんな会話をしながらセルゲイ中佐とソーマ少尉が軌道エレベーターを上るのは
ソーマ用の新型MSの性能実験を行うためのようです。

で、これがその新型MS「ティエレンタオツー」
ピンクでもメタリックな光沢のおかげで渋く見えないこともないですが、
公式のMS紹介だと素でピンクな恥ずかしい機体となっております。
まあ、ピンクザクよりはマシですけど。
あーでもあのザクは慰問ライブ仕様で戦闘用じゃないしなぁ。

ベッドのほかには何もない殺風景な部屋で、
他にする事がないから腹筋しつつ腐女子向けに腋の下を披露する刹那君。
家具もそろえられないほどの薄給なのに、休日の緊急呼び出しとか気の毒すぎる。

で、今回のソレスタルビーイングのミッションは、
あのピンキーティエレンの性能実験の監視、場合によっては破壊とのことです。

アレルヤはミッションのためにリニアで人革連の軌道エレベーターを上ります。
客室乗務員のおねーさんと普通に会話してた事にちょっと驚き。

まあ、ソレスタルビーイングの名前が出るとちょっと自己陶酔っぽくなりますけど。

ソレスタルビーイングに狙われているなどとは知らずがままに、
セルゲイ中佐とソーマ少尉は性能実験にいそしみます。
最大加速でルートからほとんど外れずに飛び回ってみせるソーマ少尉のティエレンタオツー。
セルゲイ中佐は機体の性能よりも超兵たるソーマ少尉の操縦能力に驚いています。
これは機体の性能実験というより超兵の性能実験なのかもしれませんな。

ブンブン飛び回るソーマ少尉を眺めつつつぶやくセルゲイ中佐。
「しかし、彼女はまだ乙女だ……」

ピキーン

おっさんの変てこな言葉にソーマ少尉は激しく反応。
「何、この感じ……」
乙女とか言われたの、そんなに嫌だったのか。

連動してピキーン

と思ったらアレルヤもなんかピキーンときてました。
セルゲイ中佐の発言じゃなくてアレルヤに反応してたみたいです。

ピキーンと来たアレルヤは謎の頭痛に襲われて、
一目も気にせず、その場にうずくまって下を向いてしまいました。
よほど頭が痛いようですな。

と思ったら、髪の毛を左右逆に分けなおしていただけでした。

「くそう、どこのどいつだ。勝手に俺の中に入ってくるのは!」

中二病発作も今回はかなり重度、二重人格の発動です。
どうも髪の毛の分け目を逆にすると別人格が表れるという設定らしい。

「てめぇ、殺すぞ!」

あたりかまわず危険な絶叫。中二病末期症状発動です。
現代の空港よりも対テロ警戒が必要な軌道エレベーターの中で、
「殺すぞ!」とか叫ぶとすぐ警備員に取り押さえられると思うのですが?

しかし、アレルヤの放つ毒電波はソーマ少尉の脳を確実に蝕んでいました。
脳天直撃で「殺すぞ!」とか言われたらそりゃ動揺もするでしょう。

自己防衛のためにアレルヤを撃とうとしたのか、
ソーマはアレルヤがいる軌道エレベーターにもかって無差別射撃。

遠心力により重力を生み出しているらしい居住ブロックが3つ、
ソーマの射撃により低軌道リングから切り離されてしまいました。
そのままフワフワと軌道エレベーターから離れていく居住ブロック。

「事故か……ククク ご愁傷様だな」

二重人格残酷モードを気取っている最中なので、
事故を見てとりあえず残酷な笑みを浮かべてみる。
緊急時にも動じずに自分の趣味を貫く姿はある意味尊敬に値しますな。
で、この残酷モードの人格は「ハレルヤ」という名前みたいです。
そりゃ別人格だから名前も別にしなきゃね。

しかし、少年期のつらい体験らしきものが頭をよぎります。
ガンダム00公式の人物紹介のところには、
アレルヤは孤児であった幼少時代を人革連で過ごした、との記述がありますけど、
それと何か関連があるのでしょうなぁ。

ひとしきり残酷モードに浸って満足したのか、我に返るアレルヤ。
どこかに向かって走っていってしまいます。

漂流し始めたブロック。
地球の重力に引かれて、しばらく後には地上に落ちてしまうようです。
中には232名の人が取り残されています。

セルゲイ中佐は沈黙したソーマを回収班に任せ、ティエレンでブロックに向かって急行します。
地上じゃ鈍重なティエレンが、宇宙じゃ随分素早く動けたもんです。

ブロックの中の人たちも異変に気がついて動揺しています。
手持ちのモバイルみたいなので地上へ落下する時間を計算し始める人も出てきましたが、
その計算の根拠となるデータはどっから取ったんでしょう?
まあともかく、ブロックはあと5分で地球の重力圏に捕まってしまうそうです。
キバヤシの宣告並の衝撃に、思わず「なんだって!」との声があがります。

ブロックに到達したセルゲイ中佐のティエレン。
フルスロットルでブロックを押して加速させ、衛星軌道に乗せようと試みます。

とはいえ、モビルスーツ1機に対してブロックはあまりに巨大。
そうそう容易には加速できません。
そうこうしている間にも地上へ落下する時間が迫っています。

そこに登場するのはガンダムキュリオス。
漂流するブロックを助けるために颯爽と現れます。
これ、また資材に紛れ込ませて軌道エレベーターに載せたんでしょうか。
人革連軌道エレベーターの警備は恐ろしくザルのようなので、
資材に爆弾でも忍ばせておけばいくらでもテロが出来そうです。
第一話でバリアに向かって自殺的特攻していたテロリストたちが浮かばれませんな。

美少女セレブがミッション目標と違うからということで、
アレルヤの独断専行を静止しますが、
アレルヤは年下の小娘の言う事など聞きゃしない。
そもそも、アレルヤの本来の任務は新型MSの性能実験を監視でした。
しかし、彼が軌道エレベーター上部に到着したときには既に実験が始まっています。
どうせ遅刻してミッションは失敗だったんだからいいじゃないのよ美少女セレブ。

ティエレンとは比べ物にならないほど強い出力でブロックを支えるキュリオス。
しかし、そのキュリオスをもってしても3つのブロックの落下を食い止めるのが精一杯。
「後はスメラギさん次第」とアレルヤは火種だけ作ってあとは丸投げします。

そんなアレルヤの発言を知ってか知らずか、
母艦プトレマイオスでは美少女セレブから緊急通信が入ります。
状況を知ったスメラギ・李・ノリエガ26歳が、如何なる策を繰り出すか?

まずはアレルヤが中にいる要救助者に対し、
3つのブロックのうち真ん中に集まるようにと指示を出します。

次に事情から巨大なビーム射線が飛んできて、

ブロックの継ぎ目に命中!

ビームの発射元には馬鹿でかい高射ビーム砲の……

根元にガンダムデュナメス。
一見してガンダムがくっついている必要性が感じられないわけですが、
GN粒子を圧縮とかハロが言ってますんで、
ビームのエネルギー源はデュナメスに搭載されたGNドライブなんでしょう。
となると左のエネルギーケーブルみたいなのはなんでしょう?

もうひとつのブロックも狙撃して切り離す必要がありますが、
雲が邪魔で照準が合わせられません。

そこでやっと刹那君の出番。エクシアの剣撃が雲を吹き飛ばします。
……もし天気が良かったらエクシア・刹那君は出番なしでしたなぁ。

これで射撃を阻むものはなくなったロックオン、狙い撃つぜ!

雲をはらったまんまプカプカ浮いてたエクシアは危うく撃たれそうになります。
危ない危ない。

二発目もみごとブロックのジョイント部分に命中。切り離し成功!
直後にキュリオスがフルスロットルで一気にブロックを加速!

無事に落下の危機を免れたブロックに、ようやく救助隊が到着します。
キュリオスは救助隊と入れ違いで素早く逃亡。
ガンダムがいたと色めき立つ救助部隊に「救助活動が最優先だ」とセルゲイ中佐。
恩を感じる気持ちくらいあるとか言ってますけど、仮にそのキュリオスを攻撃したら、
セルゲイ中佐も救助隊も壊滅させられるだけじゃなかろうかと思います。
つまり、恩を感じる感じないに関わらず、手出しできないってこと。

今回は幸い奇跡的に一人の死者も出さなかったものの、
事件の一連の流れが報道されてましたから無かった事には出来ません。
訓練中に暴走したソーマが銃撃を行ったことが原因ですから、
事件の原因究明を行えばセルゲイ中佐とソーマの名前も出るはずでしょう。
なのでセルゲイ中佐の引責辞職は避けられないでしょうな。

しかし、今回のガンダムマイスターたちの連携は見事でございました。
多分うまくいったのは……

こいつがいなかったからですティエリア・アーデ。
今日は全然出番がなかったので最後に批判だけしにきました。
乗ってる機体は福々しいのにティエリアはヤなやつですね。
お前なんか腐女子の先生方に成敗されちまえ。

適性がない者がガンダムに乗るべきじゃないとか言って去っていきますが、
「あなたはどうなの?」とか言われてます。
身内でも嫌われてちゃ仕事なんかできません。一個人の能力になんて限界がありますから。
だからお前なんか貴腐人の大先生方に制裁されちまえ。

危うく虎口を脱した一般市民の方々。
ラブコメするのも命あっての事ということでめでたしめでたし。

 

今週の美少女セレブ

今回の美少女セレブは軌道エレベーター内にてお散歩中。
下僕は接近して歩きすぎなので意図せず美少女セレブの踵を蹴ってしまう場合があります。

下僕を連れて軌道エレベーター内をうろつく美少女セレブは、
チラッと自分を見た沙慈に対して小悪魔の笑みを返してみます。

結果「余所見すんな」と耳をつねられる沙慈。
美少女セレブはこうなる事を見越して笑みを返したに違いありません。ひどい娘ですな。

わたくしはセレブだからモバイルなんかも使えますのよ。

モバイルでアレルヤに指示なんかも飛ばしちゃいますわ。
勝手に行動しちゃダメですのよー……あれ?

回線を切られちゃいましたわ。
わたしの通信を無視するなんて! アレルヤ、営倉行きにしてあげるわ。

 

ではまた

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