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ガンダム○○

第十三話「聖者の帰還」 これ書いたのは2008年4月6日

 

なんかこのあいだ最終回やってたようなんですが、多分気のせいでしょう。
こちらは折り返しの13話でございます。
もう4月なのに、まだ今年3回目の更新だったりするのはご愛嬌ですが、
とりあえず進行を早めねばならんような気がしてなりません。

軍部内の超保守派によるクーデターは一応沈静化したアザディスタン。
しかし、クーデターにより改革派と保守派の対立が顕在化してしまいました。
マリナ王女は国民同士で争う事をやめるよう訴えますが、
テロが頻発し、それに便乗した強盗が現れるなど、
治安状況は混乱の一途を辿っています。

しかし、ガンダムのデータとりにきただけのユニオン軍は、
フラッグは派遣しても市街戦のできる対人制圧兵器なんぞは用意しておりません。
テロを鎮圧するものもおらず、街中は荒れるがままとなっております。

ついにはマリナ王女の部屋にまでヒットマンがやってくる始末。
あんまり訓練されてる感じじゃなかったので、その辺の庶民なんでしょうかね。

護衛のグラサンズが速攻で射殺したのでマリナ王女は無事に済みましたが、
ここまでボディチェックの一つも行われないままヒットマンが入ってこれるなんて、
アザディスタン王宮の警備は一体どうなってるんでしょうか?

乱れた国内を鎮めるためには、
拉致された保守派の重鎮マスード・ラフマディを保護するしかない。
行方のわからない彼を捜索する事が急務、というのがアザディスタンの状況です。

出番があったりなかったりと不安定なので髪型を変えて登場の美少女セレブ。
ギャルゲーメインヒロイン風ですのよ♪

太陽光エネルギー受信アンテナ建設現場に対して行われたミサイル攻撃の火力から、
その攻撃はMSによって行われた可能性が高い。
その事からして、クーデターを起こした超保守派とは別の勢力があって、
それがアザディスタンの内紛を誘発しているとの推理を披露するロックオン。

「第三勢力?」「その根拠は?」「一体何のために?」

何も考えず質問ばっかりする美少女セレブ。
そういうことを考えるのは最前線で戦う人間じゃなくて、
管理監督職のお前がやることじゃろう。

管理監督職からではなく同僚からの指示で
MSがいたと思しき場所の調査を行う刹那君。
同時に現場を調査していたユニオンのグラハム&カタギリに遭遇します。

MS整備担当の技師であるカタギリがこんな現場の調査に出てくるのもおかしな話。
しかも護衛がグラハム一人で、愛機カスタムフラッグを放置して徒歩。
この場に超保守派とかサーシェス隊とかが群れなして襲い掛かってきたら、
グラハムとカタギリは犬死し、最新鋭機カスタムフラッグを鹵獲されるのは間違いなさそうです。

幸い、この場にいたのは襲撃部隊ではなく刹那君ひとり。
刹那君を見て「地元の子かな」と考えたカタギリは
このあたりはまだ危ないと刹那君を諭します。
一番危険だという認識が薄いのはカタギリ、お前だ。

カタギリと違ってグラハムは刹那君になにか感じるところがあったらしいですが、
わざわざ呼び止めて「この国の内紛をどう思う?」などと挑発的ともとれる質問をするのは、
護衛としてどうかと思います。
対する刹那君の返答「支持はしません。どちらにも正義はあると思うから」というのは
玉虫色の回答ですが、現地人としての主観性がまったく欠けている。
つまるところ、警戒感まるだしの回答なんじゃないかと思うわけです。

刹那君は背後でこっそり銃を用意してますが、グラハムはそれを見抜いてます。
護衛失格と諜報員失格のにらみ合い。
ズボンの尻ポケットが膨らんでたりする様子は無かったのに、この銃どこに入ってたんでしょ?

先に目をそらしたのはグラハム。
どういうわけか「アンテナ基地を攻撃したのはPMCから奪われたイナクト」だと情報を与えます。
グラハムの勘が何を感じ取ったのか知りませんが、よくよく考えれば超展開。

珍問答の末、グラハムから情報を得た刹那君。
ラフマディ拉致の下手人はサーシェスかもしれないと思い当たり、
少年兵だった頃、組織の拠点だった場所へと向かいます

刹那からの情報をもとにロックオンも行動を開始。
美少女セレブが連れてけと言った下僕とともに出動です。

刹那君の思ったとおり、昔の隠れ家があった場所を拠点としていたサーシェス。
「人間は逃げるとき、必ず何かの縁があるところに逃げる。」
借金から逃げる人をおっかける萬田銀次郎さんはいつもそんなことを言ってますが、
アリー・アル・サーシェスといえども例外でなかったようです。

とはいえ、事態が起これば対応は早いサーシェス。
部下はラフマディを連れて脱出させ、自身はエクシアを迎撃に出動します。

「あんたの戦いは終わってないのか?!」
かつて自分を神の名を騙って操っていた相手を前に、興奮を抑えられない刹那君。
「あんたはなぜここにいる?!あんたの神はどこにいる!?答えろ!!」
感情をそのまま言葉にして、サーシェスへ問い掛けます。

その問いを「そんな義理はねぇなぁ」と一蹴したサーシェス。
エクシアを地面に押し倒す強さを見せますが、
コックピットをこじ開けて鹵獲を目論むのはちと早計でした。
全身刃物だらけのエクシアに腕をぶった斬られてしまいます。
とはいえ、この戦闘は部下脱出の時間かせぎが目的。深追いせずに撤退します。
この引き際のよさが戦場で長生きする秘訣というところでしょうか?

しかし、その部下たちはデュナメスに捕捉されておりました

しかしまあ、人質がいるのでビーム砲でふっとばす訳にもいかず、
美少女セレブの下僕が突入してラフマディ師の救出に向かいます。

そのタキシード仮面のような仮面に意味があるのか?という疑問もさることながら、
自動小銃の掃射に対して弾を回避しながら正面突入というのが
物理的に可能な行動なのでしょうか。

下僕は銃撃を掻い潜っての接近に成功しますが、人質を盾にとられます。
そこをすかさず長距離狙撃するロックオン。最初から狙撃じゃいかんのか?
ロックオン曰く「腕はなまっちゃいないらしい」という事ですが、
前歴はヒットマンかなんかだったんですかね?

遅れて現場に到着した刹那君がラフマディをエクシアに乗せて保護。
あとは人質を解放するですが、どのようにして解放するのか。
町の中でそっと解放するのか、それとも……?

所変わってプトレマイオス。
ラフマディ師解放に際しての作戦がよほど突飛な策であったと見えて、
生真面目ティエリアが憤慨してノリエガ将軍に食って掛かります。
しかしアレルヤは「見せ付ける必要があるのさ。ソレスタルビーイングの想いを」と
わざわざ倒置法を用いて強い意志を表現します。まあ、こいつらもともと倒置法大好きですけど。
最近なにかを悟ったような感じのアレルヤですが、出番は減ってます。

「ラストミッション、確かに受け取りましたわ」
受け取るだけで何もしない美少女セレブ

「マスード・ラフマディ師を保護、王宮へ向かう。王女には早期停戦に向けての会議を望む」

ソレスタルビーイングからアザディスタンの王宮へメッセージが届けられます。
それを受け、ラフマディとの会談を準備するよう指示するマリナ王女。

「確かに私は、彼らの行いには賛同できない。罠である可能性だってある。
 でも……それ以上に信じたい。信じたいのよ…!」

アザディスタンの命運を賭けた決断。

ユニオン軍排斥を求めるデモが眼前に迫る、不穏な状況の王宮前。
王宮警備にあたるグラハム達にも、ガンダムが人質ラフマディを連れてくるとの報せが入ります。

「活目させてもらおう、ガンダム」

ガンダムストーカーグラハム、心のときめきを隠し切れないようです。

毎度おなじみアムロ髪、池田特派員が現地リポート。
「会談が実現すればアザディスタンが内紛終結に向け動き出すことは間違いないと思われます」
「間違いない」と言ってますけど、こういう場合報道機関としては
「可能性が高い」ってくらいしとかないとだめなんじゃないか?

まあ、池田特派員はともかく、世界の首脳も注目する中、事態が動き始めます。

厳戒態勢の王宮前に出現したエクシアは武装を解いていました。
戦いに来たのではないという意思表示とはいえ、周囲は全て敵といえる状況では無謀すぎます。
これにはグラハムといえども、驚きを隠し切れません。

市民がエクシアに銃撃を加えますが、エクシアはまったくとりあわず、
王宮へ向かってゆっくりと歩き始めます。

「保護した人質を解放せよ!
 繰り返す!保護した人質を解放せよ!」
無造作に近づいてくるエクシアに警告を発するアザディスタンのMSアンフ隊。
しかしエクシアの歩みは止まらない。

緊張に耐え切れなくなったか、マリナの攻撃制止命令を破ってアンフが発砲。
エクシアの機体を直撃します。

エクシアを刺激して戦闘になったらどうなるか、人質の安全はどうなるのか。
最悪の事態が皆の脳裏をよぎります。

しかしエクシアは、腕で砲撃を受けとめたあと、
何事もなかったかのように再び歩き始めます。
アンフ隊はどうしていいかわからなくなったような様子で、道を開けてエクシアを通します。

(今度こそ… ガンダムに…!)

刹那君の意志が場を飲み込んだかのようです。

ついに王宮に達したエクシアはラフマディを解放。
ラフマディが「あまりいい乗り心地ではないな」と軽い厭味と言ったのは、
心の余裕を示すものか、それとも緊張から余計な言葉がついてでたのか。
当方の場合だと大体緊張してるときに余計な言葉が口にでますけどねぇ。
ともかく、無事ラフマディ師は王宮に入ることが出来ました。

ところで、報道がヘリ飛ばしてますけど、
狙撃なんかも危惧されるこの状況では許されないんじゃないですかね?

「刹那・F・セイエイ!本当に、本当にあなたなの?」

去ろうとするエクシアに駆け寄り、刹那君に呼びかけるマリナ王女。

「マリナ・イスマイール、これから次第だ。俺たちがまた来るかどうか」
「戦え、お前の信じる神のために」

ソレスタルビーイングは、手助けはした。
しかし、内紛を和解へ導くのはマリナ達自身のやるべきことだ。
刹那君はメッセージを残し、アザディスタンから飛び去りました。

傍観組の面々による感想会
「けどよお嬢さん、これでこの問題が解決するのかい?」
「できないでしょうね。でも、人は争いをやめるために歩み寄ることができる……歩み寄ることが」
美少女セレブが悟ったような事をいうのはいつもの事だが、生意気だな小娘。

「マスード・ラフマディは、誘拐の首謀グループが傭兵部隊であり、
 この内紛が仕組まれたものであると公表。
 黒幕は、アザディスタンの近代化を阻止しようとする勢力との見方が強いが、
 犯行声明などは出されていない。
 その後、マリナ・イスマイールとマスード・ラフマディーは共同声明で、
 内戦およびテロ活動の中止を国民に呼びかけた。
 しかし、アザディスタンでの内紛は、いまだ続いている。」

自身の故郷でもあるアザディスタンを去る刹那君の心にはどんな想いがあるのか。
彼はガンダムになれたのか……

 

今週のわがまま娘のコーナー

ルイスの前に立ちふさがる新たな敵。それは実の母だった。
沙慈に迫る熟女の誘いを前に、嫉妬の炎が大地を焦がす。
次回ハレヴィ00「親子丼」 乞う御期待。


ではまた

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