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機動戦士ガンダム00感想 ガンダムの串ダンゴオー 第14話

前回のあらすじ:ガンダム、大地を歩く

このテキストもようやく2クール目に突入。本編は第1期のラストへ向かってカウントダウンが始まっているというのに、トランザムシステムなにそれ?って顔で書き進むのでよろしくお願いします。
14話からOPが新しくなりました。そのほとんどが新作画像。使い回しのツギハギが多かった種とは違って素敵です。始まりは発電衛星を背にするエクシアのシルエットから。ソレスタルビーイングの創設者、イオリア・シュヘンベルグは太陽光発電の基礎を固めた天才だったので、ひょっとするとここからのエネルギー供給を受けたガンダムが巨大主砲をぶっ放すという隠しシステムがあるのかもしれません(それなんてガンダムX)
「ガンダムだ、おれがガンダムだ」と言いながら、生身で大気圏突入していく刹那。デス種ではザクで大気圏突入を乗り切った男が居ましたが、さすがにそれは無理だろ刹那・F・セイエイ。
続いて、車中から幼女をロックオンするロリ兄さん。ロリ巨乳なフェルトならまだしも、そんな幼女にまで……キラ様の再来か貴様!!(種死
アレルヤの裏人格【ハレルヤ】もOPに介入してきました。しかし22話に至るまで大した活躍はないので、アレルヤ共々空気になっております。それに、トレミーの誰一人としてハレルヤに直接は会って無いしね。人前であの人格をぼろぼろ出していたら、邪気眼もいいところですが。さよならティエリア先生は、説明するまでも無いので省略。

なにやら不吉な歌詞は、ソレスタの運命を示しているのでしょうか。アザディスタンのエピソードも13話までに消化されちゃったので、当分マリナ姫も空気です。ラブコメコンビもあまり扱いは大きくありませんが、王留美だけはカットが大きくなった気がします。彼女の背にあるのは、国連徽章とソレスタマーク。彼女が国連とソレスタを結びつけるのか、あるいは何かのアクションを起こすのか。現時点で国連と一番関係があるキャラクターは、ソレスタの監視者にして国連大使のアレハンドロ・コーナーですが、何考えてるのかほんとわからない。
後半戦の目玉は地上での大規模戦闘になるようで、砂漠を背景にした燃える戦闘カットの数々が流れます。マイスターに立ち向かう各国のエースパイロット達。刹那vsサーシェス、アレルヤvsソーマ、ロックオンvsグラハムといった因縁ある好カードが並んでいます。しかしコーラはいません。コーラはいません(大事なことなので2回言った)。



トレミー女性陣のカット。手ブレしてるのは、エロ操舵士がハンディカムで撮影しているからに違いない。300年後のAIでも、下手くそが撮影すると補正が効かないらしい(えー
そして後半戦にお約束の新ガンダム。種・デス種のような失敗(あまり意味のない登場)をさせるスタッフではないですが、最近のガンダム(主に種)を見てきた視聴者としては不安が拭えませんでした。最後に主人公級の扱いでカットインされるティエリアとヴァーチェ。やはり秘められた機体ナドレと、ヴェーダにリンクできるティエリアは別格という事なのでしょうか。
締めは地球圏の遠景カット。拡大してよく見ると、地球を取り囲む円形の構造物が見て取れます。いくらエレベータが大きくても、地球の大きさと比較すればこの縮尺で見えるのかどうかは微妙ですが(汗)、3本の軌道エレベータを繋いだオービタルリングが地球を取り囲んでいるわけですね。ここに発電衛星が繋がっているようです。1992年に放映された名作アニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」にもこの軌道エレベータ・オービタルリングという設定が登場しますが、物語開始早々に宇宙怪獣に占領されて巣にされてたり。声優も豪華で、おいおいホントにあかほりさとる脚本かっていうようなシリアスな所も良かったですが作画が安定しませんでした。なんか、地上を焼き払ってサッカーする話(記憶てきとー)が今でも印象的です。
ガンダム00は企画段階では「vs宇宙人(or怪獣)モノ」だったという話もありますが、その場合は敵側にまわる地球人も出現したのだろうなーなどと、没になった企画に思いを馳せてみる今日この頃。待ったをかけたのはサンライズらしい、やはり人間同士の戦争をテーマとしていった結果、戦争根絶なんて戦いになったんでしょうかね。しかしその目的の延長線上には、宇宙怪獣との戦いが待っていることを期待して止まない歌姫さんなのでした。そういえばガンダムSEEDで登場したエヴィデンス01こと「宇宙クジラ」はどうなったんだろうかー。ついでにSEED劇場版企画はどうなったんだろうかー。

ところで、月面から立ち上る光の柱はなんなんでしょう。構造物にしては大きすぎ…と言いたいところですが、軌道エレベータの方がバカでかいので、その可能性も斬り捨てられないと言うか。はっ、まさかデス種終盤に登場したレクイエムの進化系なのでは!?(種死



戦争への介入行動と並行して、人革連の非人道的研究の暴露やアザディスタン要人の救出を行ったことで、世間から単なるテロリストではない存在としても注目されるようになってきたソレスタ。JNNはクロスロード姉の取材に基づいた特番を放送し、視聴率40%という数字をマークしました。00自体の視聴率は、裏番組のMAJORに及ばず5%を切ろうかというのに…。
上司は次は経済への影響を特集しようと考えていましたが、絹絵はイオリアの取材継続を申し出ます。それがどれほど危険な取材になるかも知らずに…。

ソレスタの介入行動に敗れ続けてきた各国の偉い人たちは、極秘裏に協力体制を敷き、対抗策を打ち出してきました。その名も「プロジェクトG」。ゴジラでも捕まえそうな作戦名ですな。この人達のレベルになると、諜報部からのソレスタ情報も色々入ってるんでしょうか。



超兵機関&アザディスタンの件が落着し、休暇に入ったトレミーの皆さんは、地球でのバカンスを楽しんでいました。ただし、艦を無人で放置してくるわけにはいかないので、アレルヤとおやっさんは留守番組。ラグランジュ1にある秘密ドックで整備を行っています。宇宙で僕たち二人っきりですね、おやっさん…、そうだなアレルヤ…ところでこいつをみてくれ、凄く…大きいです…、アッー!(ねーよ

スメラギさんの話によれば、この時代ではナノマシン技術の発展によって宇宙生活での人体への悪影響は軽減されているようです。アレルヤについては特に超兵としてあれこれ身体をいじられてるから、特に強靱なのでしょう。SEED世界とは異なった手法によるコーディネイターと言えなくもありません。他の人達もある程度は長期の宇宙生活に耐性があると思われますが、精神衛生のために地上に降りる必要があるとかなんとか。昔からSFじゃあ、宇宙船乗組員の精神衛生のために猫を飼うのが有効って話はよくありますが、地上に降りて水着姿を披露してくれるのは、視聴者の精神衛生という観点からも非常に有効であると思います。でかい乳をぶら下げながら「わたしたちはまだまだ未成熟な生命体よ」とか言うチチラギ発言のミスマッチが笑えた。それだけ育ってどこが未成熟か! ロリコンのロックオンが聞いたら怒るぞ(えー
人類の成熟がどうこうと話しておりましたが、ソレスタの活動目的の延長上には、シャアが目指したような『全人類のニュータイプへの覚醒』とかがあるんでしょうか(要するに人類のレベルをワンランク上げる事)。未成熟の話をしながらワインをかっくらう酒ラギさんでしたが、ここでも飲み物が比喩に使われている点が00の特徴ですね。

フェルトが薔薇とか百合とか、腐女子的なものを学習してましたよ。
可愛いなぁ……、よし脱げ(えー



重力が苦手なティエリアも、地上に降りていました。彼も居残り組かと思ったんですけど、意外でしたね。地下の端末からこれまでの介入行動の成果を吟味していました。紛争38%低下、軍需企業63%撤退というのは凄い数字ですね、軍事で経済がもってる国は傾くどころ済まない。代表的なのはモラリアでしょうか、もうフルボッコにしましたけどー。順調に戦争根絶は達成されつつあるのですが、計画外の要素にティエリアは不安を感じはじめます。それは主に3つ。
 1.デュナメスの高々度砲撃能力を知られた
 2.GN-004ナドレの存在を知られた
 3.刹那・F・セイエイ(の存在そのものに絶望した!!)
いつ後ろから撃たれるともわからんね、刹那は。

各国はプロジェクトGに向けて、合同演習の地へ最強チームを集結させつつありました。ユニオンは対ガンダム調査隊に各州の精鋭を増員として加え、オーバーフラッグスを結成(表向きは第8独立航空戦術飛行隊)。人類革新連盟はタクラマカン砂漠を演習場として提供し、またも彼ららしい物量での待ち受け準備を進めます。ソーマ少尉、可愛えぇ。そしてAEUでは、女にモテモテのリア充野郎パトリック・コーラサワー(遅刻)が、再登場から僅か17秒で鉄拳制裁を受けていました。

モラリアでヴァーチェに瞬殺されて以来のコーラ沢さんですが、駄目だコイツ早く何とかしないと。ある意味、視聴者の期待は裏切らない男w



コーラを二度もぶったね!! な上官は、カティ・マネキン大佐。モビルスーツ隊の作戦指揮官です。階級だけならロシアの荒熊より上ですが、どういう作戦を繰り出してくるのか。戦術予報士スメラギさんとの頭脳戦対決に期待したいですね。最初は気付きませんでしたがCVは高山みなみ。ガンダム関係のまともなお仕事は久々ですね。TWO-MIXとしてガンダムWの主題歌を手がけていたのは有名ですが、声優としてメジャーなのはこれが初では?? ガイアギアのCDドラマに出てたとか言われても、筆者もそこまで網羅してねーですよ。00視聴者のどれぐらいが、ガイアギア知ってるんだろう…。



どんな立場の人であろうと、いつかはこの世を去る。人は老い、そして土へ還る。その決まった順序が、突然に、不条理に入れ替えられる事も時には起こる。テロによって人が消えた日も、愛する家族を失った日も街は回ってゆく。やがては何も無かったかの様に、忙しく忙しく先へと。あの日、もう二度とこのような悲しみを繰り返させないと誓ったはずなのに。誰が思い出すだろうか、ここに生きてた人々を。(参考資料:中島みゆき「永久欠番」)

それぞれの休暇が終わります。故郷に立ち戻ったロックオンは、変わり行く世界の中で、変わってはいけない意志を確認します。己のエゴを自覚しながらも。
刹那は、ラブコメ担当の家に招かれました。ママが帰国してしまい、落ち込むルイス。いちゃいちゃする二人を前に、自分は何をしにきたんだろう…と刹那は頭を痛めます。そりゃあ「平和だな」と皮肉の一つも出るというものです。以下、ルイスが刹那に吐いた暴言。
・「うわ〜んサジ、こいつ嫌い! 叩くか殴るかして!」
・「帰れ帰れ! バーカ、バーカ!」
今ごろ刹那の脳内では、この部屋にミサイルが直撃する妄想がフラッシュバックしているに違いない。

ソレスタルビーイングも、各国家群が大規模な作戦を準備しているという情報を掴みます。先日のガンダム鹵獲作戦を失敗した人革連が、対外姿勢を軟化させ、他陣営との協力体制を作ろうとしているのです。間違いなく、ソレスタも動かざるを得ない事態が起こる…。各自、短い休暇の終わりが近づいていることを理解したのでした。

別荘で飲んでいると王留美が煩いので、街の酒場に出かけていたスメラギさん。待っていたポニテに、彼が送りつけてきた大規模軍事演習のデータを突き返します。コピーは取っていないと。それは恐らく真実の言葉なのでしょう。ソレスタルビーイング実働部隊の指揮を執る自分が、相手側の機密情報を一方的に知っている……そしてビリーの好意を利用している……。だが、自分がCBの戦術予報士だと明かせるはずもなく。コピーを取らなかったのは精一杯の誠意でしょうか。



演習地へ向かう、太平洋上のユニオン艦隊。オーバーフラッグスに集められた精鋭は、誰もが一癖あるやつらです。特にアラスカのジョシュアは、独特の存在感を放っていました。公式HPのキャラクター紹介欄に、ハワード・メイスンとダリル・ダッジを差し置いて掲載されているのも、鼻につきます。更にはグラハム中尉…いや、昇進したグラハム・エーカー上級大尉に敵愾心ばりばり。ダリルが拳を振り上げるのも無理はありません。しかし、余裕の態度で振る舞うグラ公。故・ジョシュア(予定)から、噛ませ犬臭を嗅ぎ取ったに違いありません。

スメラギとヴェーダの予想によれば、次なる紛争はタクラマカン砂漠・濃縮ウラン埋設地域で起こるとの事。合同演習が行われているすぐ側での戦闘介入、それは大変な危険を伴う。そう、タクラマカンの語源が示す通り「生きて帰れない」可能性も……。
「それでもやるのが、ソレスタルビーイングです」
CBの理念を体現するには、介入行動を続けることしかない。結果を出し続けることこそが、戦争の根絶という本懐を遂げるための唯一の手段だと。

刹那がマリナの寝室に侵入してた件については、何の本懐を遂げようとしていたのか定かではありません。自重しないとティエリアに撃たれるぞ、刹那。



フランス外人部隊でも、大規模演習に向けた動きがありました。第4独立外人騎兵連隊ゲイリー・ビアッジ少尉に極秘任務が下されたのです……っていうか、サーシェスじゃねえか! この男、戦争さえできるなら、どこの軍事組織にでも所属するようです、狂ってる。イナクトを軽妙に扱い、エクシアを手玉に取るほどの腕を持つ男に与えられた兵器は、第5次太陽光紛争で使用されたMA「アグリッサ」。刹那に次なる危機が迫る。

EDも刷新。後半戦は、OP/ED共に女性ヴォーカルでまとめられていますね。潜伏中の島での生活でしょうか。穏やかな時間が流れます。刹那の髪を狙い切るロックオン。食事を用意しているアレルヤとティエリア。健やかな太陽の光に照らされる気持ちの良い空気の中で光を反射するシザース、ナイフ、グラスが、何故か不安を掻き立てるのは気のせいでしょうか。一人になればそれぞれの孤独を、苦悩を抱えているマイスター達。光の粒子となって消えゆく天使の羽根は、彼らの未来を暗示しているのか…。刹那は夜まで寝落ち。もちろん昼食にはありつけませんでした。ハロはもうだめかもわからんね。

15回目へつづく

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