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機動戦士ガンダム00感想
ガンダムの串ダンゴオー 第16話

前回のあらすじ:スメラギさん、役に立たない。



エクシアを窮地から救ったのは、新たなガンダム。スローネ3号機であった。そのパイロット、いや、ガンダムマイスターは視聴者をどうにもきゅんきゅんさせる声の持ち主の少女、ネーナ・トリニティであった。くぎゅううううぅぅぅ。コミック版を手がけるときた洸一なら間違いなく『きゃる〜ん』って描き文字を付けちゃうなと思いました。くぎゅううううぅぅぅ(←大事なことなので2回言ってみた

同時刻。ヴァーチェを拘束していたAEU部隊にも、遠距離から紅いビームが直撃します。それはネーナの『にぃにぃズ』が操縦するガンダムによる攻撃でした。コーラ機なんかドテッ腹ぶちぬかれました、さようならコーラサワー。ガンダムは4機だけだと決めつけていたAEU側は、想定外の攻撃に対処しきれず壊滅。しかし、ティエリアも新たなガンダムの正体は知りませんでした。

別地点。ティエレン部隊に引きずられていくキュリオス(凄い構図だ)。疲労と脳量子波のダブルパンチでアレルヤはすでに動けないようですが、頂武は前回の失敗を教訓に油断なく搬送を行っていました。ソーマ・ピーリスは、キュリオスのパイロットも超兵であることを理解していましたが、彼が出生地である超人機関を攻撃した理由については複雑な想いがあるようです。
ここにも突如現れた、新たなガンダム。ファング(牙)というファンネル風兵器を飛ばし、ティエレン部隊に攻撃していきます。ガンダムスローネ2号機(ツヴァイ)、ミハエル・トリニティ。声優は浪川大輔 >。「機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争」では主人公の少年アルフレッド・イズルハを若干12歳で演じた経歴の持ち主ですが、現在は声変わりしていますので面影を感じるのは難しいです。しかし、ガンダムのゲームなどで0080関連のナレーションをするなどのファンをニヤリとさせる演出があったり。というわけで、ガンダム声優としては大先輩でもある浪川キャラに期待したいと思うのですが、
「エクスターミネート(根絶)!行けよファング!」
なんてセリフを聞くと、種の3バカ(特にクロト)を思い出し、不安になってしまいます。「撃滅!」とか「抹殺!」とか叫びだしたら末期。ティエレンタオツーでファングを回避しちゃうソーマたん萌え。中佐も頑張ってて燃え。キュリオス開放されたよ。



デュナメスを連行中のオーバーフラッグス(OF)も、AEU同様に長距離からの攻撃を受け、フォーメーションを崩されます。直撃を受け『ジョージアのランディ』『イリノイのスチュワート』が死亡。OF所属の名前有り新キャラはこれで全員消えました。相手戦力が不明であり、これ以上の戦闘は無理だと判断したグラ公は撤退を命じます。引き際の判断だけは間違えません。
「まさかほかにも機体があったとは、聞いてないぞガンダムッ!」
そりゃあ、いちいち言わないよね。

デュナメスを救出したのはスローネ1号機(アイン)、ヨハン・トリニティ。自らも「ガンダムマイスター」だと名乗る彼らでしたが、ハロにも該当データの無い存在とどう対応すればいいのかロックオンは戸惑います。他の3人が疲労困憊なのに、やや余裕があるロックオンは、操縦を半分ぐらいハロに任せて休んでたんじゃなかろうか(串死

ガンダムの救出は完了しました。後は離脱するだけですが、現戦闘区域には至る所に双方向通信システムがばらまかれているため、ガンダムの居場所は丸見えになり、再び追撃部隊に取り囲まれてしまうのは時間の問題です。
「いっけぇ、ステルスフィールド!」
新型機はその点も考慮されていました。スローネドライが従来では考えられない広範囲にGN粒子を散布し始めます。タクラマカン砂漠を覆わんとするかのように広がっていく紅い粒子。一気に通信が遮断されていきます。帰投できず、砂漠に放り出されたコーラ涙目。メントスでも喰っとけ(えー

混乱する司令部の中、冷静に分析を行っていたのはロシアの荒熊ことセルゲイ・スミルノフ中佐。かつて同様の作戦によりキュリオスを鹵獲した男は、ソレスタ側の不自然さに気が付いていました。
「通信遮断領域の拡大だと。そんなことができるなら、なぜ今までやらなかった!? どういうつもりだ、ソレスタルビーイング!」



スローネの協力により、タクラマカン砂漠から脱出できた4機のガンダムとマイスター達。王留美の屋敷に連絡が入り、ブリッジクルーからは安堵の息が洩れます。しかし鬼女スメラギは自分の予想(マイスター全滅)が外れた事が解せないでいます。一方でようやく酒が飲める♪と上機嫌。お前のビールにメントス入れるぞ。

各国のTOPは「プロジェクトG」の失敗に頭を痛めていました。大規模演習を行うための費用、15時間に渡り打ち込み続けたミサイルの費用、ガンダムに破壊されたMSの費用…。巨額を投じた計画の結果は、ガンダム1機の鹵獲すら出来ずに失敗。ユニオン・人革連・AEUの各代表の顔を見ていると、どこが最も損失額が多かったのかが推測できます。AEU涙目すぎる(モラリアでも惨敗だったし)。



ヴェーダとリンクし、計画の深層域まで把握しているティエリアですら知らなかったガンダムスローネ。計画に存在していない機体は誰が作ったのか? 誰が介入しているのか? 視聴者にはアレハンドロが計画外の行動を起こしている事を示すヒントが与えられていますが、一見しただけでは判りにくい構成になっていました。

[ヒントの整理]
1)タクラマカン砂漠の戦闘で、ソレスタが劣勢になった際、行動を起こしたアレハンドロ(戦闘開始から5時間後)

2)「ほかの監視者たちの意見を聞きに行く」と言ったアレハンドロだが、実際に会議の場に立っているのはスローネが介入して戦闘が終了した後(戦闘開始から15時間以上経過)。監視者に招集をかけてから10時間もかかるのは、緊急時にしては遅すぎるのではないか。

3)監視者には「全員一致でのソレスタルビーイング否決権」はあるが、それ以外の干渉はできない。アレハンドロは、セカンドチーム(スローネ3機)の実働を了承するよう監視者に働きかけているように見える。

以上の事から、ヴェーダにも知られぬままスローネを極秘裏に建造し、セカンドチームを介入させた人物はアレハンドロである可能性が非常に高いとこの時点で判断できるのですが、放映当時はソレスタルビーイング内の裏切り者が誰なのか、視聴者の多くが疑心暗鬼に囚われる様子も見られました。ていうか、私もクリスティナが怪しいとか思っちゃったよ、ゴメンネ(てへり


[新たに判明した事実・疑問を整理]
・監視者はこれで全員と思われる(アレハンドロが『全監視者』と呼びかけていることから。)

・監視者の認識でも、ソレスタルビーイング計画の開始は2世紀以上前から。イオリア・シュヘンベルグが存命だった頃に始まったのは間違いないようだ。

・ガンダムマイスターは緊急時以外は敵機パイロットを殺さないようにしているらしい。が、戦闘によって死者が少なからず出ていることはスメラギ、アレルヤなどは自覚しているし、ロックオンはテロリストについては容赦なく殺している様子が見られる(自らもテロリストであることは自覚している)。でもティエリアは容赦してないと思うよ。

・刹那・F・セイエイがマイスターに適格かはしばしば問題になっている様子。『除名を推奨する者もいた』というが、それティエリアだろ(串死

・現在稼働している太陽炉は、監視者が把握しているだけで5基。TVだけの情報からならば現行の4機+0ガンダムの1基と推測できるし、00外伝を見ていればソレスタのサポート組織が運用している事が判る。

・アレハンドロ・コーナーについてはその名前が国連大使として知れ渡っており、会合の場で偽名を使っていない。他の監視者はオブジェ+音声のみで正体を隠している。この扱いの差は何か?

・刹那がモラリアで、コクピット外に生身を晒した件について。
ネーナ「うふふっ、それどんなバカァ?」
ミハエル「いいねぇ、おれよりイカレてるぜ!」
刹那がガンダム馬鹿なのは、誰しも認めるところである(えー

総集編であることを感じさせにくい構成が巧かったです。


17回目へつづく

 

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