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機動戦士ガンダム00感想
ガンダムの串ダンゴオー 第17話

前回のあらすじ:コーラ遭難。

劇中より80年前。木星圏にて大破した宇宙船を何者かが探索するシーンから始まりました17話。釘宮ネーナを見たい人は80年ほどお待ちいただくとして、情報関係のほとんどが取り外された宇宙船の中から、彼ら2人が発見したのは紫色のハロ。トリニティ三兄妹が持つハロと同じものだと考えられますが、この中に残っていたデータからスローネ3機が作られたのでしょうか。小説版2巻冒頭によれば、完成した5基の太陽炉を地球圏へ射出した後、予め全てのデータと関係者を始末する任務を帯びていた研究者の一人がそれを実行し、最終的には宇宙船ごと自爆したようです。しかし無事に残っていたハロ。流石はガンダムの象徴的アイテムです。富野補正かバンダイ補正が掛かっているとしか思えない。SEEDでも、ハロ爆弾を使っていればラクスを亡き者にできt……げふん。スパロボでもハロを装備すると全スペックが向上するよね!

80年ほどお待ちいただいた所で釘宮ネーナ登場です、おめでとう。プトレマイオスに到着したトリニティ三兄妹。まずは自己紹介と名乗る三人ですが、長男以外は丁寧語も話さず砕けた口調で大変無礼。特に妹はピースサインつきで相手を馬鹿にしておる様子でありますから、お仕置きが必要だと思います(同人誌的な意味で)。トリニティ三兄妹を見てノリエガ将軍は「みんな、若いのね……」と呟きますが、どうして自分が年増だと強調するような発言をするでしょうか26歳。あんたまだこれからだよ、うん。

これからの段取りについて話し合うべき場面ですが、ネーナは「エクシアのパイロットは誰? あなた?」と興味津々。この時、話を向けられたティエリアは心底嫌そうな顔をしておりました。フェミな傾向が見られないティエリアなので、心の中では万死コールの大合唱に違いありません。俺だと名乗り出た刹那に、ネーナ嬢はいきなり飛びつきキスをお見舞いし全員を驚かせます。釘宮病患者の諸兄には垂涎のシーンですが、ウブな刹那君は「俺に触るな!」と拒否反応を示してネーナを突き飛ばしました。これがロックオンだったら、女性ファンの怒りを買っていたかもしれません。最悪、ヤンデレ化したフェルトに刺されるぞお前。普通に考えればネーナが悪いわけですが、次兄ミハエル君が発狂。ナイフを取り出して凄んで見せます。紫ハロも「ヤッチマエ、ヤッチマエ」と煽ってみせたり、慎重な対応が必要な外交の現場でどんだけ軽率なのかと。同人誌では外交もせずに○交ばかり描かれていたような気がしますが、うん関係ない。

そんな妙な緊張の走る現場に飛んできたオレンジ・ハロ。紫ハロに向かって「ニイサン、ニイサン」と呼びかけます。ニイサンこと紫ハロにオレンジ・ハロの記憶は無く「ダレダテメェ、シンネーヨ」と一蹴。ここでオレンジ・ハロが妹だったら妄想の幅が広がるわけですが、残念ながらオレンジ・ハロは男の子なのです。いやそれはそれで(えー
紫ハロは80年前に発見されたのだから、オレンジ・ハロが作られたのも少なくともそれ以前という計算になります。年代物にもほどがありますな。萌え擬人化しても老体すぎます……(いや、最近は数百歳のロリキャラは当たり前だから大丈夫か)……おっけーい!萌え擬人化おっけーい! え、外伝でもうやってるって?

ハロのおかげで緊張を解かれた面々は気を取り直し、通路から部屋へ移ります。移動していくトリニティ三兄妹を眺めながら、「あいつらが、新しいガンダムマイスター……」と内心で呟く刹那。それ以上何か考えていたわけじゃない様ですが、ティエリアに「初めて意見があったな」と声をかけられます。特に難しい事考えていたわけじゃないので「何がだ?」と返すわけですが、ティエリアは「口にしなくてもわかる」いやわかりませんし。お前も俺も釘宮病だってこと?

部屋に移ったものの、来客を想定していない輸送艦に応接セットがあるわけがなく、立ち話を始める面々。何故ガンダムを所有しているのか、GNドライブをどこで調達したのかと、いろいろ気になる点を問い質すトレミー組ですが、トリニティ長男は守秘義務があるからと一切答えません。横で次男がいちいち挑発するかのように茶化すのが腹立たしい。好感度がまったく上がりません。上げる気もないんだろうけど。立腹したティエリアは退席。次男はそのティエリアを「女だったらほっとかねぇのに」と評しました。実際にほっとかないで女にした人たちはコミケ会場とかにたくさんいたと思いますが(えー
ティエリアに続いてネーナ嬢も「つまんない」ということで船の中を探検したいと要望。ノリエガ将軍はそれを場に流されるように許可しますが、機密いっぱいのプトレマイオス内部を自由に探索させるなど愚かにもほどがあります。案の定ネーナはヴェーダのターミナルユニットに侵入、おそらくは重要な情報を収集したり改竄しちゃいました。ノリエガ将軍、戦術予報士なんだからしっかりしてください。

長男ヨハンはとりあえず「俺たちは俺たちで勝手にやるからヨロシク」というどうでもいいことだけ言って、ついでにギャルと記念撮影をして帰りました。何しに来たのかよくわかりませんが、彼らの目的が諜報であったならばネーナの探検によって大成功を収めたわけであります。ノリエガ将軍は対話中にスローネを調べさせていたわけですが、それとは比較にならない重篤な機密漏洩であります。

オーバーフラッグスはタクラマカン砂漠から本国へ帰還中。アホのジョシュワは勝手に死んだので、グラハム以下いつもの三人組になってしまっています。前回の敗戦をダリルは性能差が原因だと至極当然な分析していますが、それに対してハワード・メイスンは「フラッグは我が軍の最新鋭機だぞ。俺たちはフラッグファイターだ、矜持を見せろよ」とか言ってます。ユニオンの技術力は世界一ィ──ッ!!! なのはいいんですけど、性能差を矜持とかで挽回できれば苦労はありませんなぁ。でまあ、そんな他愛も無い話をしながらゆっくり帰還中の彼らのもとに急報が届きます。大気圏を突破してくる機体、その降下場所は?

そのころ、ユニオンのMSWAD基地ではエイフマン教授がパソコンを叩きながら推理を巡らせています。120年前の有人木星探査計画とガンダムの開発の関連性、そしてイオリア・シュヘンベルグの真の目的。それは戦争根絶ではなく……そこまで辿り着いたかと思った瞬間、パソコンの画面に「あなたは知りすぎた」の文字が表示されました。放映当時、ヴェーダがどういう方式のコンピュータか判明していなかったため、分散型コンピューティングとして世界中に散らばって全ての情報を監視でもしているのかと思ったり。結局このシーンのメッセージは演出に過ぎないのですが「CBの真の目的は戦争根絶の先にある」という情報が視聴者に対して開示されたことになります。しかし核心に迫り過ぎた教授は、スローネアインのGNメガランチャーによって焼き消されてしまいました。

わずか2分ほどで蹂躙されてしまった基地。これまで戦ってきたガンダムの行動方針からは考えられない卑劣なやり方です。MSWAD基地へ急行したオーバーフラッグス隊。エイフマン教授の訃報に触れたグラハム隊長は「堪忍袋の緒が切れた!」と憤慨します。対するトリニティ側は、チンピラ丸出しの次男ミハエルが迎え撃ちます。ユニオンの最新鋭機を前にして「雑魚がわんさか!」と楽しそうです。まずは先制攻撃とファングを飛ばしますが、グラハム以下フラッグの編隊はこれを巧みに回避。的確な射撃で反撃します。しかしガンダムに命中はするものの、まったく通用せず、機体の性能差は歴然です。

と、そこで性能の差を矜持で埋めようとハワード・メイスンが飛び出します。プラズマソードを抜いて突進、剣でそれを受けたスローネツヴァイに対して「これがフラッグの力だ!」と力押しをして見せます。しかし、隊列を乱すと撃破されるというジョシュアの先例にハワードは学ぶべきでした。押される次男は「このままではやられる……」と呟いたかと思ったら「っワケねぇだろ!」と誰も聞いてないのに一人芝居。射出されたファングがハワードのフラッグを滅多刺しの公開処刑。赤く染まるフラッグのコクピットで、ハワードはフラッグの力を信じ続けたまま、その愛した機体と共に爆散しました。悠々と撤退していくスローネに対し、グラハムは「無策で追うな」と隊員達を抑えますが、教授とハワードの死を前に、グラハムの眉間に怒りの皺が刻まれます。「わたしの顔に何度泥を塗れば気が済むのだ、ガンダム!」 今までガンダムとの戦いを、グラハムはMS同士の決闘のようにでも思っていたのかもしれませんが、この事件以後、彼の心は歪みを抱えることに…。

一方旧チームはトリニティの米軍基地襲撃の報を受けての感想会。トリニティの行動が自分たちに対する世論の悪化を招くことを気にしていますが、刹那は「やつらは本当にガンダムマイスターなのか?」と説明不足も甚だしい発言。何が言いたいのかちゃんと周りにわかるように話そうね。

さてユニオン基地の惨劇もトリニティの思惑も関係なく、ルイス嬢は故郷スペインに従姉の結婚式のため帰省するそうです。空港に見送りに来ているサジに接吻を要求。「チュウしれ」って発音は脚本に書いてあったのでしょうか? おそらく斎藤千和の演技だと思います。だって、ストライクウィッチーズのルッキーニたんも擬音炸裂しまくりだからな! 微笑ましい光景です、いまのところは…。そして沙慈の姉、絹江はガンダムスローネの目撃情報を得て、すぐに取材へ飛びます。サイドストーリーのような沙慈とユカイな仲間たちにも転機が訪れていた事など、この時点では知る由もありませんでしたよ、ええ。

18回目へつづく


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