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ガンダムSEED 第9話「消えていく光」
 
前回、キラ君の淡い恋心(だったのだろうか?)を木っ端微塵に粉砕したフレイ嬢
合流予定の味方の艦隊に父親が乗艦していると知り、浮かれています。
「良かったね」と微笑むサイ・アーガイル。ニクいぞこの色眼鏡男!
 
早速、お肌のお手入れを開始するフレイ。
あの非常時に、よくパックなんて持っていましたよね?
はっ!まさか…。日頃から外泊が日常化しているような娘さんだったのか…。
水が補給されたことで、ミリアリアのシャワーシーンもありました。
あの髪のカールは天然物かセットか気になります。
 
仮説1.非常時にパーマなどあり得ない→天然説
仮説2.フレイのように女性の身だしなみは非常時とて!→セット説
仮説3.トールが夜な夜なセットしてあげている→夜這い説
 
そのころ戦闘の疲れを癒すため寝袋で仮眠しているムウさん。
彼が見ているらしき夢はラクスとキラの出会いのシーン。
本命はどっちなのでしょうか…。
 
敵に見つかり戦闘突入(お約束)。
今回はアスラン君のシャワーシーンはありませんでした。
 
慌てるフレイのパパ。
ザフト軍はラクス捜索を中断して補給艦攻撃を優先させているのですから
やるからには当然撃墜しに来ています。
「後世の歴史家に笑われたくない」とは仮面男ラウさんの談。
一方キラ君はもてもて。父親の身を案じるフレイに
「僕たちも行くから大丈夫」と語りかけるさわやか君(←未練たらたら)。
一方でラクスのフラグ立てだって忘れちゃいません。
同時攻略ルートが用意されて無いことを分かってませんね彼は。
 
しかし、初手からキラのことなんかこれっぽっちも信用していないフレイ
ブリッジに突入。戦闘中の立ち入りは厳禁ですが、父親が心配なのは分かります。
しかし叫んでも戦場は非情。補給艦の一つが目前で撃沈。
フレイの不安が狂気に変わるのも時間の問題です。
 
「歌いましょうか…」
戦闘中でもハロと一緒に歌うラクスは肝が据わっているのか天然なのか。
しかし彼女の美しい歌声もフレイには耳障りでしかありません。
現実にも、世界で戦争がある時に毎回「○○○○」を歌う集団が現れますよね。
あえて○○○の「○○○○」とは断言しませんが(判るでしょうけれど)
そういう行為も戦争で実害の及ぶ人間に響きはしない、
何の意味もない行為だということを象徴しているように見えます。
詩のメッセージを否定するわけではありません。
その素晴らしい考え方には賛同します。
でも現実に両親が死に直面している時、
その原因になっている人間が呑気に目の前で歌っていたとしたら…。
そう考えるとフレイのこの後の行動も理解できなくもないのですが。
 
ラクスをつれて、再度ブリッジに乱入のフレイ嬢。
「この子を殺すわ!
 パパの船を撃ったらこの子を殺すってアイツらに言って!
 そう言って!!」
伝家の宝刀を抜きやがりました。
 

その直後、撃沈されるフレイパパの艦。
肉親を助けるために非人道的な行動を起こした途端の幕切れ。
フレイはショック症状に陥り錯乱。その姿にラクスも痛ましい表情に。
顔を照らす光がフレイパパの船の爆発光であるのが皮肉です。
 
せっかく救助に来てくれた味方艦が全滅。
これ以上戦いを引き延ばすのは得策ではありませんが、
最高責任者のラミアス艦長が惚けていたのでバジルール少尉が通信。
通信内容はラクスを保護しているので戦闘を中止せよ、という
フレイが望んだとおりのものでした(結果的に)。
しかし時既に遅く、艦長と少尉の確執は高まるばかり。
ラミアス艦長の決断の鈍さが今後命取りにならなければ良いのですが。
ところでキャスト表を見ると判りますが、
フレイとバジルール少尉はCV桑島法子さんによる一人二役。
つまり、敵を恫喝したのは結局のところフレイなわけで(違
 
ところで桑島法子さんと言えば
「機動戦艦ナデシコ」の艦長ミスマルユリカ役がいやってほど有名ですが、
とてもあんな思考回路の壊れたキャラクターだったとは思えないほどの演技力です。
実際、桑島法子と言われてもまだ気がつかない人もいますし。
 
ところで「ガンダムSEED」を語る上で「無限のリヴァイアス」と
スクライド」という二つのアニメが決まって浮上してきます。
この2作品は谷口悟朗監督・黒田洋介脚本による名作。
「ガンダムSEED」も含め3作品のキャラデザが平井久司で、
声優陣も共通しているので何かと比較されます。
特に宇宙戦艦と巨大ロボットが登場する群像劇であるリヴァイアスは
比較対照に成りやすいので、ここで関連する声優陣を少し取り上げましょう。
ストーリーについては公式ページ参照。
 
 (参:無限のリヴァイアス)
主人公の相葉昂治(CV:白鳥哲)
サンライズ史上最弱の主人公と称された伝説の男。
航宙士二種免許取得のため養成所へ。
社交的で誰とでも上手くやっていくことができるが
一つ年下の弟にボコられた過去を持ち、会うと即喧嘩になる。
もともとギャルゲーの企画として作られた作品であるため、一応モテる。
SEEDではサイ・アーガイルを演じています。
 
 
ヒロイン1蓬仙あおい(CV:桑島法子)
昂治と共に養成所のフライトアテンダント科へ。
昂治の幼なじみ。昂治に対して好意を持ってはいるものの自覚なし。
一方で昂治の弟も好き(ただしあくまでも『昂治の弟』扱い)。
SEEDではフレイ&バジルール少尉の二役。
 
 
相葉祐希(CV:保志総一郎)
昂治の弟。兄に張り合うため、養成所へ同時に入学。
知能・体力・ルックス全てが兄以上。成績はTOP。
不甲斐ない兄は憎しみの対象でしかない。
性格が悪く、人と組まない一匹狼だが兄以上にモテモテ。
あおいに好意を持っている(←兄との確執の一因)。
SEEDではキラ・ヤマトを演じています。
 
 
本来主人公だった男、尾瀬イクミ(CV:関智一)
養成所で昂治とコンビを組んでいる。成績は2位(ただし全力なのかは不明)。
木星圏出身。顔が広く情に厚い。成績優秀彼女持ち。
皆から頼られる男。なぜ主人公じゃないんだろう。
しかし彼の過去には秘密が…。
SEEDではイザーク・ジュールを演じています。
 
ヒロイン2和泉こずえ(CV:丹下桜)
フライトアテンダント志望。あおいの親友で、はにゃ〜んな声の持ち主。
彼氏のイクミには甘えっぱなしのヒロイン(別名:パンツ要員)。
SEEDには出演していません。
 
ヒロイン3ファイナ・S・篠崎(CV:愛河 里花子)
天王星チタニア出身。星の教義を守る心優しい少女
事故から救ってくれた昂治に好意を抱くようになり、あおいとは恋のライバルに。
過去を切り捨てることで未来を掴むという独自の信条を持つ。
SEEDにはまだ出てない(はず)。
 
群像劇なのでこれ以外にももの凄い数のキャラクターが登場しますが、
今回の焦点は上記の方々。
リヴァイアスはその群像劇の人間模様が非情に複雑で、
単純に相葉兄弟とあおいの三角関係に留まりません。
キラがフレイに好意を抱いたように、祐希もあおいが好きですが、
その前に立ちふさがるは兄の昂治。
これはキラ→フレイ→サイという構図とよく符合します(あおいちゃんも壊れるしね…
最終的にフレイがどちらとくっつくのか、気になりますね(キラの線は既に皆無)。
 
ところが相葉兄弟はそれぞれ女を作り、好き放題(語弊あり)。
一方で友人のイクミ×こずえカップルは純情です。
イクミ×こずえの声優に注目してみると、
関さんと丹下さんは「C.C.さくら」では兄妹のご関係。
晴れて恋人同士になれて良かったね(?)。
ガンダムWでは主人公の美少年5人全てが女持ちでしたが、
イザーク君にも可愛い女の子が現れるのでしょうか?
ちなみにガンダムWでデュオ・マクスウェルを演じた関俊彦さんのラウと
同じくゼクス・マーキスを演じた子安武人さんのムウにはいまだ女性の影はなく。
 
さて、ただ「良かったね」では終わらないのが無限のリヴァイアス。
番組後半になると複雑な人間関係がよりどろどろに混線。
さらに放映終了後、丹下さくらさんが声優界(の表)から退いたため、
その原因がこの役にあったのではないかと言われているのは有名な話です。
そう思われても仕方ないエピソードもありますしね(通称リヴァイアス事件)。
未見の方は、見ておくべきです。後悔しても知りませんけど。
 
 
そんなわけで「無限のリヴァイアス」との類似点が
しばしば指摘されるガンダムSEEDは負の系譜を受け継いでいるわけで。
今後の動向をキャストと過去の作品から読み解くのも面白そうですね。
 
ショックで寝込んでしまったフレイ嬢。同情すべき境遇ですが、
これまで数々の問題発言+さっきの「殺すわ!」で相殺されたため
フレイの人気はがっつがっつ降下していきます。
一部のファンの間では絶大的な人気を得ているようですが…。
以上、今回もどろどろしたお話でした。
 
(参:スクライド)
フレイの苦悶の表情のせいですっきり終われませんね…。
最後は可愛い笑顔のかなみたんで、また次回〜。
 

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