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機動戦士ガンダムSEED 第21話「砂塵の果て」
 
アークエンジェルが砂漠を突破するには、
虎のレセップスと決着をつける必要があります。
いつまでも砂漠に隠れているわけにもいきません。
 
逆にレセップス側もアークエンジェルの動きを予想できますから、
戦力を増強して戦いに備え始めました。
しかし、ジブラルタル基地から補給に送られてきたのは
ガンダム2機とお荷物パイロット達。遺作と(降板も間近の)ディアッカです。
バルトフェルドらは、宇宙戦経験しかない兵など役に立たないと思っています。
虎「だいたい、クルーゼ隊ってのが気にいらん。
  僕はあいつが嫌いでね
各地で評判の悪いクルーゼ仮面。
 
遺作は顔の傷を消さないままに来たとのこと。
この時代では、移植医療技術が発達しているものと思われますが、
ストライクガンダムを倒すまでは、屈辱に耐えると誓ったようです。
 
レジスタンス「明けの砂漠」も戦闘準備に余念がありません。
彼らはモビルスーツを持ちませんが、それでも勝つ気でいます。
人間の力というのは侮れないもので、降伏する気がなければいつまでも戦おうとします。
とりわけ戦いにくい相手がゲリラで、
訓練された大国家の軍が相手だろうと打ち勝ったのは歴史が示すとおり。
 
戦いに行くカガリに宝石を託す女性。18話で戦死したアフメド君の母親です。
アフメドがいつかカガリに加工して渡そうと思っていたという遺品。
(やはり惚れていたか、アフメド)
それを手に、カガリは決意を新たにしました。
カガリ「あんなフザケた奴(バルトフェルド)に・・・っ!!」
 
「ぅう〜ん。やっぱ現地調達の物は美味いねぇ〜」
キラ君とケバブ(?)を頬張るフラガお兄さん。
彼もヨーグルトソース派のようです。
それに反応したキラは、虎の言葉を思い出して悩みます。
キラ「虎もそう言ってたから。ヨーグルトソースの方が美味いって」
ムウ「う〜ん、なかなか味のわかる男だな」
 
キラ「あ、あの………バーサーカーってなんですか?」
ムウ「そりゃあなにかの神話に出てくる狂戦士のことだろう?
   普段はおとなしいのに、戦いになると興奮して人が変わったように強くなる」
キラ「…ッ!」
 
虎にバーサーカー呼ばわりされたキラ。
バーサーカーとは[berserker]北欧神話・伝承上の戦士の事で、ベルセルクの英語読みです。
狂戦士と訳されています。元々は熊のシャツを着た者の意味。
戦闘時には興奮で忘我の境地(トランス状態)になり、
その後虚脱状態に陥ると言われています。
興奮剤(薬物)を使っていただけじゃないかと思うんですけどねぇ…。
 
いろいろと悩みながらも戦闘開始。
徐々に距離を詰めて、敵本艦からも攻撃部隊が発進します。
 
たゆんっ♪
今回の艦長の見せ場。被弾して胸が揺れ揺れ。
さすが世間で魔乳艦長と呼ばれるだけのことはあるね!(マテ
(ただしこのシーンはBANKシーン)
レジスタンスのことも考え、
バジルール中尉に汚染被害の大きい武器の使用を控えさせるシーンもあり。
「ナタルッ!!」
なんて、バジルール中尉を名前で呼んだりなんかして。
徐々に中尉との親密度がアップ?
 
今回はほぼ全編戦闘シーンなわけですが、出撃とか決戦の音楽が良かったです。
サントラ買っちゃうよ〜(だからOPぐらい収録しろ)。
 
その頃、後方配置にされた事を抗議している遺作。
遺作「しかし!奴らとの交戦経験なら俺達の方がっ」
アイシャ「負けの経験でしょ〜(クスッ)
その通り!!
 
パイロットスーツを着て、アイシャも出撃するようです。
機体は高速戦闘を行う隊長機のラゴゥ。
バクゥの色違いなだけだと思いますが、2人操縦で高性能。
忘れがちですが、彼女もコーディネイターだったんですねぇ。
 
でも今回のアイシャ(CV:ビビアン・スー)はその、なんというか、ねぇ?
インタビュー記事によれば、ビビアンは勝手にアイシャを台湾人と決めてるそうです。
まぁビビアンを元に描き起こしたキャラでしょうから、いいんですけどね。
 
虎「おやおや…君たちの隊では部下が上官の命令に抗議するのかね?」
ディ「失礼しました!」
遺作「くっ…」
 
この辺はバルトフェルドの貫禄勝ち。
でも「乱戦になればいくらでもチャンスはあるさ」とディアッカの黒い企みが。
 
今回のガンダムはアクションが激しいです。
まず、ビームサーベルを投げつける!
そんなにサクサク刺さるのなら、ビームライフルの意味がないんじゃ…。
それに、大切な武器を捨ててどうするんだ?
 
解答:蹴った。
 
いよいよ虎も出撃。
ラゴゥはその驚異的な戦闘能力でバクゥとは一線を画します。
遂にストライクガンダムを見つけて、対峙することに。
アイシャ「なんで嬉しそうなの?
     ・・・辛いわね。ああいう子、好きでしょアンディ
アンディ「あ〜ぁ、こないだはもっと凄かったぞ
そうだねぇ・・・先日密室に二人きりだったもんねぇ(違
 
一方、地形に挟まって身動きがとれないまま挟み撃ちにされるアークエンジェル。
フェイズシフト装甲でなんとか保っていますが、墜ちるのは時間の問題。
見かねたカガリはアークエンジェルに向かい、
勝手にスカイグラスパー2号機を持ち出してしまいます。
 
ズバーッ
そのままの勢いで、レセップスに攻撃。
この2号機にはガンダムのソードパックが装備されているので、
飛びながら敵艦をぶった切る事だって楽勝さ!(無理だと思います
ビームソードがいくら切れるからって、戦闘機の速度で敵にぶつかったら
ソードが当たった接点を軸にして、吹っ飛んで壊れますよ。
 
 
シリーズ・今週の遺作さん
うーわー
虎が出撃したのをいいことに命令無視した遺作。
勝手に前線に出ようとしたのですが、砂で身動きがとれず、ずぶずぶずぶ。
間抜けすぎ。
 
そこをレジスタンス達に囲まれて、集中攻撃されてます。
「コイッツら…!足場さえ!!」
と言うのは簡単ですが、その問題を解消できないままやられるだけの遺作。
「あてにならない」とムウさんに言われたレジスタンスに
いいように翻弄される遺作。
やはりゲリラは強かった。遺作は今週も見せ場無し。
 
ディアッカも砂で動けず、ビームも熱対流でろくにあたりません。
しかも逸れたビームがアークエンジェルが引っかかっていた地形を壊し、
逆に相手をピンチから救ってしまう体たらく。
ディアッカがビームを撃たなければ、そのままアークエンジェルは墜ちてました。
 
ストライクvsラゴゥの一騎打ち。燃える戦闘シーンです。
形勢はガンダムが若干有利。
 
虎「君も逃げるんだ、アイシャ」
アイシャ「そんな事をするぐらいなら、死んだ方がましよ
虎「そうか・・・ならばっ!!」
やはり戦争の虚しさを頭でわかっていても、戦うしかないのか…。
退艦命令を出しながらも、戦い続けるバルトフェルドとアイシャ。
その不条理な行動がキラを迷わせます。
 
虎 「まだだぞ少年!!
キラ「もうやめてください!勝負は付きました。降伏をっ!」
虎 「言ったはずだぞ!
   戦争には明確な終わりのルールなど無いと!
キラ「バルトフェルドさん!!」
虎 「戦うしかなかろう。
   互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!!
 
お約束のエネルギー切れ、フェイズシフトダウン。
バルトフェルドもそこに勝機を見いだし突撃。
 
エネルギーが切れたら、種覚醒もお約束。
最後のエネルギーで、突撃します。手にしたのはナイフ。
第2話以来、ストライクガンダムの最終武器はナイフと決まっています!
 
───激突
 
ナイフの一撃が致命傷を与え…
 
「アンディッ!!」
「・・・ッ!!」
最期の時。抱きしめあう二人。
戦いは虚しく、愛する人と共に閃光の中に消えるのでした。
 
そして知っている相手と戦い、殺してしまった事にキラは大きなショックを受けます。
エルちゃんの一件以来、最前線で戦ってきたキラ。
しかしこれ以後、戦いがどうすれば終わるのかを考えるようになっていく…んだよね?
 
さて、今日は機動戦士Vガンダム講座〜。
虎は世間ではランバ・ラルとの対比が多く取り上げられているようなので、
Vガンダム第22話「宇宙の虎」からゴッドワルド大尉を取り上げようと思います。
 
15話で宇宙を漂流していた敵兵のゴッドワルドと主人公ウッソは出会います。
そのときウッソは民間人として酸素ボンベを差し出します。
「カサレリア」「カサレリア」と挨拶を交わして別れるシーンが印象的。
(カサレリアは南太平洋の言葉でこんにちは・さようならという意味)
 
その後22話で敵同士として再開。
ウッソを捕らえたゴッドワルドは
「スクイードはどこだ!話せば楽に死なせてやる」
などと、恐ろしい剣幕。彼は「人食い虎」の名も持っています。
ところがウッソが先日自分を助けた少年だとわかると
人食い虎「宇宙で戦う戦士の鉄則を教えてやる。
      それは目の前の生きるチャンスを逃さないことだ!…行け!」
借りを返すため一旦ウッソを逃がす人食い虎。
しかし見逃したわけではなく、モビルスーツで戦闘を始めます。
実戦の厳しさを、戦いを通して教えようとするゴッドワルド。
 
人食い虎「お前がカサレリアのウッソ・エヴィンとわかっても、今は私の標的なのだ!」
ウッソ 「命を張って教訓を教え、命を張って覚えろというの?!」
 
人食い虎「一度は逃がしてやったが、二度はない!」
戦いを拒絶しながらも、ついには目前の敵に集中するウッソ。
機体を破壊されてもなお生身で戦おうとするも、爆死。
ゴッドワルドは身をもって戦士の鉄則を教えたのでした。
Vガンダムの虎は、熱い人だったよ!!
 
これに対して砂漠の虎さんは軽いノリで命を投げ出して、いけないと思います。
隊長の責務かもしれませんが、生きるチャンスは掴んで欲しかったですね。
バルトフェルドの場合はそこにコーディネイターとしての主義主張が絡むので
微妙な問題ではありますけどね。
 
今回はなんだか、真面目になっちゃった。
 

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