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〜前回のあらすじ〜
 
モノマネ大賞収録中に芸人の後ろから御本人登場〜@@@
っていうお約束をデス種もバッチリやってくれました。
 
どっちのサルが本物かなんて、誰も気にしない。
みんな仲良くジェットストリームアタック。
(↑良く分からない人は、前回末尾参照)
 
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第44話「二人のラクス」
 
カンペ
前回ラスト。
ラクス登場と共にED曲「君は僕に似ている」が始まったのは
タイミングとしては素晴らしかったと思います。
 
本物と偽物、真実と虚構、相対的な正義、相対的な敵、個人的な感傷。
 
───名はその存在を示すものだ。
    ならばもし、それが偽りだったとしたら……それが偽りだとしたら
    それは、その存在そのものも偽り、ということになるのかな?
 
“似ている”……けれど“ちがう”人間。
SEED DESTINY全体を通じて仕掛けられているサブテーマは
各所に散見されますが、その代表的なものの一つがラクスとミーア。
両者を登場させる事による数々の対比(真偽、正義と悪など)から
視聴者に疑問を投げかけるギミックは巧いと思います。
 
44話は「二人のラクス」という副題になっていますが、
上に述べた対比が彼女ら以外にも見て取ることができます。
恐らく企画初期から盛り込まれていたこの仕掛けは
後に判明する議長のプランを考える上でも重要なポイントです。
 
ただ、惜しいのは脚本の練り上げが全然足りないことでしょう。
部分的には良くても、後半になるほど整合性が取れていないのは
言うまでもありません。せっかくの伏線もその後の見せ方の下手さで、
旨味を殺してしまっているのは残念です。せっかく評価できるものがあるのに。
 
ラクスとミーア。彼女らが最も力を発揮するのはメディアなので、
ミーア登場時からこういう対決の図式は予想されていました。
でも、もっと他に方法があったような気もします。
 
チビった・・・
「わたくしと同じ顔、同じ声、同じ名の方が
 デュランダル議長と共にいらっしゃる事は知っています。
 ですが、わたくし。シーゲル・クラインの娘であり、
 先の大戦ではAAと共に闘いましたわたくしは
 今もあの時と同じ彼の船と、オーブのアスハ代表の下におります。
 彼女とわたくしは違う者で、その想いも違うものということを
 まずは申し上げたいと思います。
 
 わたくしはデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません。
 
 戦う者は悪くなく、戦わない者も悪くなく、
 悪いのは全て戦わせようとする者───死の商人ロゴス。
 議長の仰るそれは本当でしょうか。それが真実でしょうか。
 ナチュラルでもない、コーディネイターでもない。
 悪いのは彼等、世界。
 貴方ではないのだと語られる言葉の罠にどうか陥らないで下さい。
 
 無論わたくしはジブリール氏を庇う者ではありません。
 ですがデュランダル議長を信じる者でもありません。
 我々はもっと良く知らねばなりません。
 デュランダル議長の真の目的を───」
 
かねてよりラクス様の発言はまわりくどい上に常人には理解不能なのですが、
今回は比較的シンプルな主張をしていました。
 
シホーッ!
[ラクス発言要旨]
・デュランダル議長のラクスは偽物である
・クライン派の(前大戦で戦った)ラクスは自分である
・議長を支持しない、信じない
・ジブリールも庇わない
・印税返せ
・議長の真の目的を知る必要がある
 
シンプルだからと言って、良い内容とは限りません。
ミーア側による番組ジャックに対しカウンターはなりましたが、
偽ラクスの存在を公表したことだけでは必ずしも有利ではありません。
彼女こそ偽物であると思われる可能性もありますし、
また現在の親ザフト勢力からすれば、どちらが本物かなど小さな問題。
ガルナハンの人々達の認識とタリア艦長の判断は似ていると言えるでしょう。
 
ガルナハン:連合から開放してくれたザフトが味方。
      ラクスは関係ない。むしろオーブ=連合だから敵という認識。
 
タリア艦長:我々の上官はザフト軍司令部。
      ラクス・クラインから命令が下るわけではない。
 
彼氏じゃないだろうな
議長・ジブリール両者を支持しないことを表明しましたが、
オーブが攻撃された件はすっ飛ばされてしまいました。
まぁ後で政府から正式文書が提出されるのでしょうが、
カガリ・ユラ・アスハ代表のメッセージを飛ばされて
いきなり「議長の真の目的」とか言われても、市民には意味不明です。
しかも、そこで演説が終わったらマズイのでは?(汗
 
あ、いや。種世界の市民はすぐ洗脳されるからいいのか(えー
 
 
冗談はともかく、実際にDESTINYでザフトに貢献したのはミーア演じるラクス☆でした。
そのままミーアを広告塔として押し切ることも可能ですが、
オーブのラクスがメディアに登場した今はリスクも大きい。
(ミーアはアドリブができるほどの頭もないし…)
議長はしばらくミーアを隠すことにしました。
 
「なぁに、心配はいらないさ。
 だが少しの間、君は姿を隠していた方がいい。
 けして悪いようにはしないよ。君の働きには感謝している。
 君のお陰で世界は本当に救われたんだ。私も人々も。それはけして忘れやしないさ。
 だからほんの少しの間だよ」
 
なんか怖いよこのひと
芸能人や政治家だと醜聞後に「禊ぎ」と言われる期間を置いて
復帰してくる場合がしばしばですが、
この議長の過去形気味の言い回しは、ミーアの死亡フラグですね。
 
議長としてはジブリールを追うのが最優先なので、とりあえずミーアの問題は後回し。
まだ利用価値がありそうだからキープしておこう、という感じ?
 
変なバイザーの女(後にサラと判明)に連れて行かれるミーア。
これもヤバイんですよねー。なぜ今までのマネージャーではないのか。
今までは変な関西弁の素人、キングT@KED@というマネがいました。
彼はエグゼグティブプロデューサーの竹田滋がモデル…というか本人です。
ここでサラに交代した理由。キングT@KED@ではいけない理由を考えれば……
 
……あー、多重の死亡フラグだ。
 
芸能活動を休むから通常マネージャーのキングT@KED@が必要ないとも言えますが
作中とはいえプロデューサーの手を汚すわけにはいきませんからね。
てなわけで、マネが代わった時点からイヤな予感バリバリ。
 
クルーゼさん素顔出てた
各地で混乱を招いたラクスの会見。
しかしレイはそれを「混乱が目的の心理戦」と断じます。
 
「本物なら全て正しくて偽物は悪だと思うからか。
 俺はそれはどうでもいい。
 
 ──議長は正しい。俺はそれでいい」
 
偽物としての価値。
カットインされるクルーゼの姿は、クローンの苦悩を思い出させます。
ムウ・ラ・フラガとの確執もありましたが、
クルーゼは不完全な身体を持ちながらオリジナル以上のスケールで
世界を動かそうとしていました。
 
彼の生き方がレイに与えた影響は相当のものでしょう。
そしてレイを認め導いた議長への全幅の信頼。
本物も偽物も関係ない。
自分という存在を、役割を認めてくれる人間が世界の全てなのだと──
 
ナイスアングル
しかし彼に、彼等にはラクスの事よりも重要な事があります。
それは再び立ちはだかったフリーダム、そしてアスラン対策。
レイのスーパーノートには、収集したデータが既に用意されていました。
ジャスティスの出撃シーンもばっちりカメラに納めています。
レイは何でも知っているのです。
 
くっ・・・
アスランの生存を知ったルナマリアは、当然メイリンを思いやります。
「じゃあメイリンも。メイリンも生きてるの!?」
「さぁ? それはわからない」
冷静に、ストレートな言葉を返すレイ。
最近、シンといちゃついている彼女には冷たいです。
 
一方、シンは針のムシロ。
納得していたわけではない撃墜、毎晩の悪夢。
しかし生きていたアスランはまたも妙な説教をしてきてイラつく。
素直に喜ぶことは出来ないし、メイリンが生きているとも限らない。
そんな状態で、ルナマリアとどう接すればいいのか…。
 
宇宙に浮かぶ「ビーム偏光ステーショングノー」。
そして月の裏側にある「軌道間全方位戦略砲レクイエム」。
追いつめられたジブリールは、連合の最終兵器を発動させるのでした。
 
───やがて全てが本当に始まる日が来る。我等の名の下にね(ネオ@3話
 
↑これはレクイエムの事だったのかなぁ?
ネオの言動は未解明の所も多いです。
 
「最近は必要だと巨費を投じて作っておきながら、
 肝心なときに撃てないという優しい政治家が多いものでね。
 それでは我々軍人は何なのかと、つい思ってしまうのですよ」
「私は大統領のような臆病者でも、デュランダルのような夢想家でもない。
 撃つべき時は撃つ。護るために」
 
ジブリールが護りたいのは(無くしつつあるけど)既得権益、
そして自分自身でしかないのですが、
ブルーコスモスの思想についてはアズラエルで通過済みなので割愛。
(アズラエルについてはDVDで追加描写があったりするけど)
最後には殲滅戦になるこの世界に、抑止力という概念は無いらしい。
 
ウィンちゃん
オニール型コロニーが少しずつ動いているのを発見したザフト軍。
それはプラントを潰すために連合が移動させていたグノーでした。
ジュール隊&ジャニス隊は、停止を最優先に攻撃を仕掛けます。
この辺りの詳細は、レイの情報と合わせて後で考察。
 
ジュール隊と言えば、イザーク&ディアッカ。
その機体も新型のグフ(白)とザクファントム(黒)になりました。
共に専用機のようです、よかったねディアッカ。
 
そういえば高橋美佳子のラジオ「美佳子@ぱよぱよ」
ササヌマンこと笹沼晃がゲストだったとき、こんなやり取りがあったなぁ…。
 
[一部抜粋]
(キャラクターの台詞をやってくれと頼まれて)
笹沼(以下笹):ジュール隊ディアッカ・エルスマン、ザク発進する!・・・はい♪
高橋(以下み):おーっザク発進した、ザクが発進しましたよっ!
  すごいですね、え、ザクに乗ってるんですね。
笹:そう、ザクに乗ってるの。
み:ステキー。
笹:あのねー。降格してね、ガンダム降ろされちゃったっ、フフフ。
み:ちょ、そういう縦社会なんですかガンダムって?
笹:縦社会なの、そう。
  他のねぇ、なに、友人とかはみんな昇進していく中、
  ディアッカだけがね、降格していったフフフ。
み:え、どうしたんですか、なんかおイタしちゃったんですか?
笹:そうちょっとねー、あのその前の、前作でねーおイタしちゃってねーうん。
み:そうなんだ、引きずってんだ。
笹:そぅ、うん。軍には戻してやるけどお前一般兵だぞって言われながら。
み:はぁ、そうなんだー。へーおもしろーい。
笹:ハハハ(乾いた笑い
み:ザクなんだ。ザクってやっぱり一般兵扱いなの?
笹:一般兵扱いなの。
 
ディアッカ・・・(つд∩)
そして話は生卵トークから炒飯へ。
 
笹:考えてたんだけど、俺ねぇ最近分かったんだけどね。
  調味料を一切使ってなかったことに気づいたの。
み:え、どういうことですか…?
笹:ぃや、炒飯とか作るのにさ。
み:ご飯と卵だけ?
笹:そう、塩とかさぁ糊料とかさぁ、なんか入れればいいわけじゃん。
み:どんだけ卵好きなんですか!
笹:俺ね、なんにも入れなかったんだよ。
み:具も入れなかったんですか。
笹:うん。ほんとに卵落としてご飯を入れて、それで炒めて食べてたの。
み:へー。それは別に横着してるとかじゃなくてほんとに知らなかったの?
笹:まったく知らなかったの。
み:え?なんか、え?なんか不思議なことを言ってらっしゃる。え?
笹:ちょっとまって、え?ごめん美佳子ちゃんに不思議って言われると…ハハハ。
 
ディアッカ炒飯のレシピが遂に明らかになりました。
なお笹沼さんはこの炒飯でサルモネラ菌に当たったようです。
(つд∩)
 
ぐ〜にゃぐにゃ曲が〜る
さて、ジュール隊が小競り合いをしている間にもエネルギーは充填されます。
目標はプラント首都アプリリウス。
 
「解っているだろう。これは警告ではない
 トリガーをまわせ!さぁ奏でてやろうデュランダル。
 お前達のためのレクイエムを!」(カチカチカチッ Pi
 
トリガー連打しまくるジブリール。
恐らく発射コマンドか最終安全装置みたいなものなんだろうけど、
何故だか笑ってしまいました。
 
月の裏側に高エネルギー体発生!
「イザーク!」
「全軍回避ーッ! なんだこれわっ!?」
「ビームが曲がった?」
 
月から発射されたビームが飛んでいきます。
その途中グノーで偏光され、コースを変えられました。
減衰率とか気になるんだけど、ジェネシスの時もやったからスルーするよ。
 
がらがらどーん
プラントを打ち抜いていくビーム。
前大戦で全て護りきったプラントが、ついに連合の手にかかってしまいました。
その被害はヤヌアリウス1から4が直撃。
ディセンベル7, 8。ヤヌアリウス4の衝突により崩壊。
 
6基のプラントが、市民の命が、一瞬で失われました。
その規模は農業プラントだったユニウス7をも超えると推測されます。
グノー付近での戦闘によりビーム射角がズレて首都は外れましたが、
プラントにとっては、どこだろうと甚大すぎる被害です。
 
「ディアッカッ!こいつを墜とす!
 二射目があったら今度こそプラントはお終いだ! なにがなんでも墜とすぞ!」
「応っ!」
 
あぁ…やっぱ、イザーク主人公でいいんちゃう?もっと熱血が欲しいよ種。
 
プラント崩壊シーンで随分深いところまで岩になってるんですが、
ジョージ・グレンが発案したというこの型のコロニーは
小惑星でも運んできて基盤にしているんだろうかと推測してしまいます。
 
宇宙世紀ガンダムにおいても、火星-木星間の小惑星帯(アステロイド・ベルト)から
月軌道に運ばれた「ユノー(ジュノー)」を第2の月(ルナツー)としており、
これは当初資源採掘が目的でしたが、その後は小惑星基地になりました。
 
というわけで完全人工のコロニーよりも、土台を用いた方が作りやすいのですが、
この辺りの問題はガンダム的に(初代も含め)深く追求してはいけないらしい…。
なぜなら小惑星を地球圏にまで移送できる技術があるのなら、
コロニーを作るまでもなく、それに穴を掘ってコロニー化したほうが
安価で容易に成せるからです(例:アクシズ)。
 
もちろん段階的な宇宙開発には、ステーションや幾らかのコロニー建造は必要と思われます。
が、小惑星の惑星間輸送技術があるのなら、設定に色々な不都合や矛盾が生じちゃうんですね。
ま、ガンダムシリーズ的には見ないことにしておく部分ですけどー。
 
ぎりぎりぎり
ザフト軍機動要塞メサイアに上がっていた議長の元にも、
すぐにその知らせは届きました。
「どういうことだ!どこからの攻撃だ! いったい何が起きたというのだ!」
 
怒りに震える議長。・・・なんだろうか。
27話でデストロイと共にレクイエムの情報も得ていたと噂されているのですが、
その画像からはレクイエムだと断定できないので、保留。
 
プラント崩壊の情報が世界を駆けめぐります。
オーブへ。アークエンジェルへ。カーペンタリア基地へ。ミネルバへ。
 
ブレイク・ザ・ワールド(ユニウス7落下)による地球の被害も壮絶でしたが、
前大戦の引き金になったものの数倍以上、いやそれ以上の被害が
現在進行形で広がろうとしているのです。
圧倒的な暴力。人々は己の無力さ故に、驚き、嘆くしかないのです。
 
これ何座?
レイは何でも知っている。
ここでまた、彼のスーパーノートによる解説が始まります。
 
「月の裏側から撃たれた。
 こちらがいつも通り表のアルザッヘルを警戒している隙に。
 ダイダロスにこんなモノがあったとは」
 
プラントと月基地の間は開戦以後、
時々の小競り合いを除けば緊張状態が続いていました。
ところが、連合の切り札は月の裏側に建造されていたのです。
地面の下に巨大兵器を隠すのが得意な連合らしいですね。
 
「何で裏側から…って、そんなの無理じゃない。どうやって」
「奴らは排気コロニーに超大型のゲシュマイディッヒ・パンツァーを搭載して
 ビームを数回に屈曲させたんだ。
 このシステムなら何処に砲が在ろうとも自在に狙える。悪魔の技だな」
 
レイは何でも知っている。
ほとんどの兵士が為す術もなくいる中、
彼だけがレクイエムの詳細を分析していました。
どこから情報を得たのでしょうか。それもあの人の指示かしら?(タリア風
 
「ジブリールを逃がした俺達の責任だ」
「ジブリールを逃がしたって、それは!」
「なんであれ、俺達は撃てなければならなかったんだ」
 
はっ!
レイは何でも知っている。
「さらにこれは、シンの携帯に入っていた画像データと、
 夜中にコソコソとギャルゲーをやっているシンの姿だ」
「な、なんでそんなっ」
「妹萌えのシンは、ミネルバのホストコンピューターに
 恋愛シミュレーション型のゲームをインストールし、
 ルナマリア。お前から隠れて、妹キャラに萌え萌えしていたんだ。
 このシステムなら何処にシンが居ようとも自在に攻略できる。悪魔の技だな」
「ばっ、そそそんなわけないだろ!」
 
「ねぇシン。妹キャラってどういうこと?
 姉キャラだとダメなの? 二次元がいいの?
 ねぇ、シン。答えてよシン!」
「さぁ…それはわからない(ククク)」
「うっ」
 
(なんでそんな話をするんだよ、レイ…。
 ルナも、もう放っておいてくれよ……ううぅ)
 
ここまで噴射剤もつの?
嫉妬したレイにより、ルナとシンの仲に亀裂がー。
 
それはさておき、カーペンタリア基地からミネルバ発進です。
艦の大きさに対してかなりコンパクトなブースターを使って、
宇宙、そして月軌道まで一気に飛び出します。
マスドライバーも陽電子砲も必要ないようです。
 
アポロ宇宙船だと月まで3日間ほどかかるのですが、
この緊急時にわざわざ遠く地球からミネルバを呼んでくるとは、
さすが議長。さすが高速艦ミネルバだなぁ(誉めてません
それとも、レクイエムの第2射充填が遅すぎなのか…?
 
宇宙へ飛んでる最中に、ソファーに座ってる描写はなんとかしてくれー。
 
ジェネシスの時と同じ殲滅戦に発展した今時大戦。
オーブが侵攻され、カガリが政権を取り返した後の国の立て直しも
まだこれからだという今、彼等が宇宙へ飛び出していっても何もできません。
いえ、フリ&ジャスとかミーティアとかで突入しても
超脚本補正で両軍ぼっこぼこに出来そうですけど、そこは超脚本なのでー。
 
ただ、この状況を招いた一因が彼等にもあるのは確かで
その辺を省みるぐらいはして欲しかったのですが、もう種ぽ。
(セイラン家だけの責任にするのはちょっと……)
 
AAの思想統一は、キラ閣下とラクス様の洗脳によって進められます。
「撃たれて撃ち返し、また撃ち返されるというこの戦いの連鎖を
 今のわたくし達には終わらせる術がありません。
 誰もが幸福に暮らしたい、なりたい。
 その為には戦うしかないのだと──わたくし達は戦ってしまうのです。
 
 議長は恐らくそんな世界に全く新しい答えを示すつもりなのでしょう。
 議長のいう戦いのない世界、人々がもう決して争うことのない世界とは
 生まれながらにその人の全てを遺伝子によって決めてしまう世界です、恐らく」
 
「それがデスティニープランだよ」
「生まれついての遺伝子によって人の役割を決め、
 そぐわないモノは淘汰・調整・管理する世界だ」
 
うん、全て普通に予想通りすぎた。実現可能かどうかは別として。
まだ+αの隠し要素がないと、的中すぎてつまんねー。
ただ、これはノート一冊から出てきたラクス様の電波に過ぎないんですよね。
議長の真の目的を知るための、証拠なり手がかりなりを得る過程がすっ飛ばされているので、
こんな妄想に付き合わされるAAも大変だなぁ。
 
「そんな世界なら確かに誰もが本当は知らない、自分自身や未来の不安から開放されて、
 悩み苦しむことなく生きることが出来るのかもしれない」
「自分に決められた定めの分だけね。望む力を全て手に入れようと、
 ヒトの根幹──遺伝子にまで手を伸ばしてきた
 僕たちコーディネイターの世界、究極だ」
 
究極とか言わせるのは勝手ですが、それって「遺伝子差別」じゃないのん?
能力の区別と差別は違うとかそういう理屈ではない問題ですし…。
まぁ種世界の世論操作は楽勝なので、どーにでもなるのかもしんないけどー。
 
「そこに恐らく戦いはありません。戦っても無駄だと…、
 貴方の定めが無駄だというのを皆が知って生きるのだから」
「そんな世界でヤツは何だ、王か?」
「運命が王なのよ、遺伝子も。彼は神官かしら…」
「無駄か」
「本当に無駄なのかな」
「ふっ。無駄なことはしないのか?」
「俺は……そんなに諦めが良くない!」
「だよね」
「わたしもだ」
カガリ、君は国にいなさい。
 
「おれもっ」
「そうね、わたしも」
「うんっ♪」
メイリンかわいいー。     あざといー(えー
 
キミたち、キャラちがうよ
「宇宙へ上がろうアスラン、僕たちも。
 議長を止めなきゃ。未来を作るのは運命じゃないよ!」
「ああ!」
 
ガッチリ手を取り合って、エンディング。
二人なら終わらせる〜事がで〜きる〜♪
 
 
 
〜考察・レイはなんでも知っている〜
さ、ここからは蛇足のコーナーです。
舞台が宇宙へ移るので、現在の状況を整理してみましょう。
図は地球と月、そしてラグランジュポイントを示したものです。
 
まずはラグランジュポイントについて、おさらいしておきましょう。
ガンダムシリーズに詳しい方にとっては釈迦に説法ですが、
まぁ軽く流す程度なので見逃してください。
 
そもそもラグランジュポイントとは
天体力学での「円制限三体問題の5つの平衡解」を指す名称という
頭の痛くなるような言葉で定義される5点です。
 
もう少し分かりやすく言うと、
2天体が同じ中心を持つ円軌道で回転している時に、
その2者より遙かに小さい第3の物体をある速度で軌道面に置いた場合、
2天体との相対距離が変わらずにいられる位置のことです。
 
もっと分かりやすく言うと、
地球と月の周りには、ずっと同じ場所で重力が安定する点が5個あるよ〜
ということです。
 
地球-月間にL1、月の裏側方面にL2、地球を挟んで月と正反対にL3(ヘリオポリス等)、
そして正三角形解となる位置にL4(メンデル、アーモリーワン等)、L5(プラント)が存在します。
L4、L5は比較的安定した平衡点であることから、
1969年に米プリンストン大学教授ジェラルド・K・オニール博士らによって
スペースコロニーの設置場所として提唱されてもいるポイントです。
今回登場した「オニール型コロニー」のオニールもこれ。
ちなみにこの1969年の11月17日は置鮎龍太郎さん誕生日だそうな(関係ない
 
そんなわけでL4にはメンデルやアーモリーワン、
L5にはプラント100基前後が安定して浮遊しているわけです。
 
核ミサイルを持った地球軍が押し寄せたのは月基地からなので、
開戦後、プラント側は常時月への警戒を続けていたわけです。
この月・表側にあるのがアルザッヘル基地。
プラントからは地上部は丸見えなので、そうそう大きな動きはできません。
互いににらみ合い、牽制が続いていました。
 
そこで連合は、プラントから遠い場所。
ザフト軍の防衛警戒エリア外で、廃棄コロニーを改造しました。
(注:この図はレイの示した端末画面に基づいているためグノーが6カ所存在しますが、
 後に確認されるグノー調査結果[全部で5基]とは一致しません)
 
しかしプラント本国をレクイエムで狙うためには、
グノーをより確実にビーム偏光可能な位置まで移動させる必要があります。
今回ジュール隊等が調査・停止に向かったのは、その移動中だったグノーの1基でした。
 
そしてグノーを中継することで、
プラントも地球も、あらゆる場所を狙うことが出来るようです。
こんなものを即座に解説できるレイはやはりその存在を知っていたのでしょうか。
 
他にもこんな疑問があります。
図中、青線矢印で示したレクイエムの射角。
月の裏側から発射されたビームが月の表側に到達しています。
レイ達はザフト軍なので、撃たれるとするならばプラント(or地球ザフト基地?)のはず。
その射角を考えればいいだけなのに、
どうして月表側への射撃コースが示されているんでしょうか、不思議です。
 
それから、L1宙域への攻撃ラインは一体何への攻撃を想定したものなのでしょう。
コズミック・イラのL1には第四世代国際宇宙ステーション「世界樹」が存在していましたが、
ここはC.E.70. 2.22の世界樹攻防戦の際、ザフト軍の攻撃によって崩壊しています。
(「血のバレンタイン」事件の報復攻撃。
 この宇宙ステーションは連合の物で、月への中継点としても重要だったためでもある。
 ニュートロンジャマーの試験投入が行われたのも、この時。
 クルーゼがジンでMA37機、戦艦6隻を撃沈、ネビュラ勲章を受章した。)
 
崩壊した世界樹は、その後デブリ・ベルト(無印種7話など)を形成するのですが、
果たしてここを狙う意味って、あるんでしょうか。
単にレイは「どこでも狙える」と言いたかったのでしょうか。
事実、議長が48話で月表側の連合アルザッヘル基地を撃ってしまうので、
L1も軍事上重要な何かがあるのかも? と深読みをしてしまいました。
外伝の千葉さん、フォローよろしく〜。
 

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