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〜前回までのあらすじ〜
クルーゼ隊長の素顔はおサルだった。
そこでまたブチキレですよ。
 
機動戦士ガンダムSEED 第46話「たましいの場所」
 
正体を見た者を生かしておくわけにはいかない。
ザフト勢も戦闘に介入、クルーゼ隊長も再出撃です。
まぁ前回は出過ぎてたので、あまり見せ場はないです。
「私も疲れた…」ってフレイに愚痴ってましたし。
 
フェェ…(怯
隊長とイザークの出撃後、フレイを乗せたポッドをぽいっ。
道具は有効に使ってこそ道具足り得る。捨て時が肝心だということです。
SEEDってホント「捨てる技術」が巧みな人が多いわ〜。
私も見習いたいです(マテ
 
アスランはもとより、キラもメンデルコロニーから戻ってすぐ戦闘。
毎週しつこく3人組と戦っているので、マンネリ感は否めないです。
キラ&アスランは種が割れてるんですが、
当初のストライクほどの驚異的な強さが感じられないのは何故でしょう。
 
交渉決裂後、ガンダムで対峙するイザークとディアッカ。
渋いねぇ…キャラがあと10歳上だともっと渋い。
二人は話し合って、分かり合えなくて、また敵になって戦うしかない───。
あれ?これってアズラエルが言ったまんまのような…。
 
結局、長い戦闘シーンで得するのはバンダイだけ?

もうだめぽ
ポイ捨て禁止宇宙条約(?)を無視して捨てられたフレイ。
手当たり次第ボタンを押して、周囲に呼びかけます。
「アークエンジェル!アークエンジェルッッ!!」
これまで機械類に携わっていなかったフレイが通信機を使えるのか怪しいものですが、
些細なことなので気にしてはいけません。
 
ポッドは無視してください
救命ポッドを回収するのも大切ですが、それは余裕があっての事。
ドミニオンとザフト艦に同時攻撃を受けていては回収は無理です。
ましてやエターナルを狙っているのは、そのポッドを出したヴェサリウス。
わざわざ回収してやる義理などないのでラクス様は「吶喊」を虎艦長に指示。
ここでヴェサリウスを抜き去るつもりです。
 

ムダ飯食らいは正直いらないのよねぇ…
「アークエンジェル!あたし、ココッ!
 フレイです!フレイ・アルスター!」
全方位国際救助チャンネルでの発信信号は全艦に響き渡ります。
キラは、死んだと思っていたフレイが生きていて絶望的な表情です。
「(このままじゃ、また襲われる…ッ!)ガタガタブルブル…」
 
フレイもキラの生存は知りませんが、
最初に呼んだ友人の名はサイであったことを補足しておきます。
カズイ今頃なにしているのかなぁ?
 
撃ち落とせ
「罠じゃないのぉ〜?」
というアズ公の言い分はもっともです。
爆弾を載せているかもしれないポッドなんざいりません。
 
ガタガタブルブル……
「(バラされる…僕の性癖がバラされる…)」
すでにこのページで公然の秘密と化しているキラ君=ロリコンの公式ですが、
バレていないと思っているのは本人だけなので、
今頃保身のことを考え始めています、手遅れ。
ポッドに載っているのは爆弾(発言)の塊みたいなフレイですから。
 
36話以来、随分と態度が大きくなった人間的に成長したと思っていたのに
フレイがいないことが原因だったとは…。
 
目は虚ろになり、ガタガタ震えているキラが戦えるわけありません。
只でさえ手一杯のアスランが必死でフォローするも、
ジャスティスだってそういつまでも保ちません。
 
拾って来いっつってんだよ〜
フレ「鍵を、持ってるわ!戦争を終わらせるための鍵!」
クルーゼが言ったまんまですが、
『戦争を終わらせる鍵』というまどろっこしい言い方に反応したアズ公。
ポッドの中身に興味を持ったようです。
アズ「だって気になるじゃない。
   普通言いませんよ、戦争を終わらせる鍵なんて言葉」
 
ぼこーん
AA達は既にヴェサリウス突破に集中していますが、
キラ君はどうしてもここでフレイの口を塞いでおかなければ!
と、フリーダムでフレイを取り返しに向かいます。
お姫様を助けに行く白馬の王子様にしては、動機が黒すぎます。
「エロ本を出しっぱなしで学校に行ってしまった男子中学生」の焦りっぷりに近いような気がします。
 
もう周りが見えなくなっているキラのフリーダムはあっさりビームでやられました。
フリーダムの頭部の中は(焼けているとはいえ)なんか単純な構造。
マスターグレード(プラモ)の方がもっと良いかもしれません。
ついでに頭もキレイに吹き飛ばされました。スコーンと。
昔のZガンダムも面白いぐらいパキリと首が折れたもんです(個人的回想)。
 
キラ…ッ
頭が取れても、まだ追いすがるキラ。
フレイを呼ぶキラの叫びも全方向チャンネルで発信され、
この戦闘宙域のほぼ全員が二人の関係を知ることになりますが、
キラとしては「ロリコン」の事実がラクスに発覚することを最も恐れているのです。
それに比べれば、元カノの存在ぐらい平気です。
 
てぇええええいっ!!
ヴェサリウス突破のための猛攻が続きます。
キサカと虎の二大艦長アタックが炸裂しました。
やっぱり艦長がデキる男だと場面が引き締まります。
二人の関係が、村を焼き討ちした方された方だという過去は無かったかのようです。
 
もっと早く隊長を見限っていれば…
爆発するヴェサリウスのアデス艦長に敬礼を送るアスランとディアッカ。
元々クルーゼ隊として共に行動していましたが、
決して憎しみあっていたわけではなかった。
ただ今回出会った戦場で敵だったと言うこと。
複雑な感情を抱きながらも、任務に殉じたアデス艦長に敬礼───
 
この人、クルーゼに無理矢理戦わされたんだけどね(前回参照)。
 
っくわ、ヴェサリウスがあっ!
イザークは母艦撃沈に呆然。
様々な人間の想いが交錯しながらも、全てを飲み込んでいく光。
クルーゼ隊長が言うように、もう誰にも止められないのでしょうか。
 
素顔はおサルだったんです!
救助されたフレイから早速『鍵』を受け取るアズ公。
「なんだかホントっぽいじゃない。誰に渡されたの?」
クルーゼから受け取ったと確認するものの、すぐに興味は中身へと移ります。
 
知らない艦の中で、唯一の知り合いはバジルール少佐。
極度の緊張状態からようやく解放され、ナタルに泣きつきます。
ナタルおねいさんは先ほどキラきゅんの生存を知ったので御満悦。
フレイをうまく利用すれば、キラきゅんとのラブラブ大逆転も夢じゃありません。
がんばれナタルおねいさん、あと4話しかないけど!
 
ッハァッ、ッハァッ…
この度、ようやく憎きフリーダムに一矢報いた3人組。
戦闘後にいつも通り苦しんでいますが、
一つ目的を遂げたことで、達成感を感じているかもしれません。
コクピット内に玉の汗をきらめかせるという演出付き☆
 
ウイルスだよ、これ───!!
ノートパソコンで『鍵』チェック中のムルタ・アズラエル。
42話で既に明らかですが、中身はNジャマーキャンセラーの詳細。
これでフリーダムやジャスティスを捕獲して調べる必要も無くなりました。
地球軍は再び核の使用が可能になります。
「ハッハッハッハッハッハ!
 ーーッハーッハッハッハッハッハッハアァ!!
 いやああっったあああ!!(ぐっ)」
 
はい、アズちゃんのキメ台詞確定。
クルーゼがNJC技術をリークした意図は気にしないんですね。
偉ぶってるわりに単純なアズちゃん、実はいい人?(えー
 
こちらは医務室に連れ戻されたフラガ兄貴。
落ち着いたところで、クルーゼとの関係について話します。
・クルーゼが父のクローンだったこと。
・父はフラガが子供の時に死んだこと。
・(クルーゼの)テロメアが短くて、老化が早いこと。
いつも飄々とした兄貴なのに、今はひどく辛そうです。
 
さて「テロメア」という用語が登場しました。
今から200行弱は頭の痛くなる話なので、
興味のない人はちゃっちゃと読み飛ばすことを推奨。
でも最近このページは中学生も見ているようなので、
なるべく噛み砕いて話しますから、できたら読んでくださいね★(たぶん無理
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わっけわかんねーよなぁ
テロメアというのはDNAの端に存在している繰り返し配列で、
「細胞分裂の回数券」とも言われています。
 
動物の場合、細胞を培養しようとしてもある程度で死に至ります。
これは細胞分裂の回数に限界があるためです。
その分裂回数は生物によって異なるのですが、
それを決めているのがテロメアと言われています。
 
この一定の繰り返し配列は、1回の細胞分裂で一定量減少します。
そしてその「回数券」が尽きると「老化」という状態になる。
相当砕いて言えば、体細胞のリフレッシュ能力が低下=老化です。
 
特定の細胞ではこのテロメア部分を修復することで
細胞分裂回数の限界を延ばす、または再生することが出来ます。
代表的なものは【癌細胞】と【生殖細胞】です。
 
先ほど動物細胞の培養は難しいと述べましたが、
【癌細胞】は条件を整えればいくらでも分裂していきます。
分裂して、分裂して、自らの細胞を押しのけてまで分裂します。
そして癌細胞ではテロメアを再生する酵素「テロメアーゼ」活性が高いことが判っています。
これによって、分裂を続けていくことが出来るわけです。
また、テロメアーゼ検索が癌発見の一つの手段として注目されています。
 
癌細胞以外の体細胞はいつか死んでしまいます。
(母体が死ねば、癌細胞も生きてはいけませんが)
では、親から生まれた子供の体細胞はどうなっているのか。
子供の体細胞はちゃんと分裂回数がMAXまで戻っているのです。
これは親の【生殖細胞】の働きによるものです。
癌細胞はある意味異常な細胞であり、
本来のテロメアーゼは生殖系での機能が大きいと思われます。
精細胞と卵細胞。
両親から受け継ぐこれらの細胞では既にテロメアが回復されています。
 
他に幹細胞もテロメアーゼを持っていたりします。
重要な細胞にはこうした再生機構があるのですね。
 
さっきから言ってる意味がわかんねーよ、オレ
では、ラウ・ル・クルーゼはどうなのでしょうか。
ムウは「老化が早い」と言っています。彼はムウの父親のクローンでした。
ある人間のクローンを作ろうとした場合、
物語の流れから見ても、本人と同一の人間を作ろうとした様子から
体細胞クローン法を用いたと考えられます。
先ほどまでの話だと、普通の体細胞は生きている間にどんどん細胞分裂し、
テロメア(分裂回数券)が減少しています。
そんな歳をとっているDNAを使用した場合、
当然生まれてくる個体の寿命は初めからその分少なくなっています。
だからクルーゼは常人より早く老化が進行するというわけですね。
 
───さて。ま〜だまだいくよ〜!
 
このぐらいの事は、恐らく多くのガン種サイトでも解説されているでしょうから、
今更ここで詳しく話しても似通った内容ばかりになると思います。
だからもう少し突っ込んでみましょう。
 
老化に関わる要因としてテロメアのほかに活性酸素が注目されています。
近年の健康TV番組で決まって取り上げられるアレですね。
テロメアと活性酸素の2つでほぼ寿命が決定するとも言われています。
 
活性酸素とは非常に反応性の高い酸素分子種のことで、
近隣のあらゆる物質から電子を強引に引き抜こうとします。
生体として安定している物質がその攻撃を受けると、
細胞や遺伝子に損傷が生じてしまうわけです。
 
幾つかの種類がありますが、多くは酸素を消費する小器官から出ています。
それはミトコンドリア。
αプロテオバクテリアの共生が起源だと考えられているこの細胞小器官は
他のオルガネラとは独立に分裂・増殖しています。
酸素を用いて『呼吸』を行う場合ミトコンドリアでエネルギーを作りますが、
その際電子伝達系の副産物として活性酸素が発生してしまいます。
これを回避することは困難なので、酸素を使う者の宿命ともいえます。
 
当然ながらこの活性酸素の除去システムもミトコンドリア内には高度に発達しており、
発生するそばから速効で消去してしまうようになっています。
それにも関わらず活性酸素は長期にわたって細胞に損傷を与えてしまうので、
実験的に明確な結果を表現することは難しいとされています。
 
さてこのミトコンドリア、細胞死とも関連が深いようです。
ミトコンドリアのエネルギー代謝の低下は細胞内の安定を失い、
壊死(ネクローシス)を起こして細胞は死にます。
一方で能動的細胞死、いわゆるアポトーシスの開始・制御・実行にも
ミトコンドリアから放出される多くのタンパク質因子が関連しています。
まだ未解明の構造が多く残されていますが、
ミトコンドリア膜間腔に存在するCyt c, AIF, Smac/DIABLO, Omi/HtrA2, endo G
などの物質がアポトーシス刺激を受けてサイトゾルに放出されると
カスパーゼの活性化や核DNAの切断・凝縮が誘導されることが解っています。
またBcl-2ファミリータンパク質はミトコンドリア膜状でアポトーシスを制御しています。
 
先ほどの活性酸素の増大はタンパク質やDNAに傷害を与え、
ミトコンドリアは機能障害に至ります。
また活性酸素がPTポアを開いてアポトーシスを誘導するようです。
 
解らないのは、あなたのせいではないのよ(CHU)
ではクルーゼが服用していた薬は何の薬なのかを考察してみましょう。
一般には「老化を抑える薬」と言われているようですが、
果たしてそんなものがあるのでしょうか?
(SEEDお得意の『特殊設定』だったら、もうどうでもいい。
 地球軍の強化人間についても39話でまじめに考察したのに、
 γ-グリフェプタンという薬物の登場だけで片付けられてしまいました)
 
上記の話から、活性酸素の消去やミトコンドリアの改良によって
ある程度老化の進行を緩やかにできそうな可能性はわかりました。
しかしクルーゼの場合は二大要因の一つ、テロメアが既に短い状態です。
SEED世界の概念から見れば遺伝子治療をしているならまだしも、
経口薬で発作を抑えているというのがどうにも気になるのです。
細胞レベルでの老化を経口薬で止める事はほとんどできないでしょう。
それもあれほど即効性がある経口薬というのも解せません。
 
では「老化を抑えている」のではなく「老化に伴う病気を抑えている」のだとしたら。
それならば薬で発作を抑えている可能性もあるかもです。
例えば老化に伴う神経変性疾患の一つであるパーキンソン病。
 
パーキンソン病はロンドンに開業していた同名の医師によって
1817年『振戦麻痺について(Essay on the Shaking Palsy)』という
小冊子・論文として学会に報告されました。
症状としては「ふるえ・動きにくさ」が現れてきます。
現在はその原因の完全解明に至っていませんが、
脳内神経伝達物質の一つ「ドーパミン」が同病の患者では早く減少することが判ってきました。
 
異常が起こる場所は中脳と密接な連絡をとっている脳深部の線条体です。
中脳には、黒質(黒い色素を含む細胞)が集中する部分があり、
そこでドーパミンが作られ、線条体へと送られています。
しかしパーキンソン病ではその連絡が何らかによって損傷されてしまいます。
 
現在の効果的な治療法は「ドーパミン補充療法」です。
これは減少した脳内ドーパミンを補充するという考え方で、
神経伝達物質のバランスを取る薬、
ドーパミンを脳の中に吸収しやすい形で飲む薬、
残っているドーパミン神経細胞の連絡網を強化する薬が使われています。
投与方法も比較的簡単で、良い状態で日常生活が送れるようです。
(長期使用の副作用や効力低下等の問題は残っていますが)
 
もしかするとクルーゼもこうした老化による病気を抑えていたのかもしれません。
因みにこのパーキンソン病をミトコンドリアゲノムの多型から解析する試みも行われており、
既に幾つかの遺伝子置換が原因として推定されています。
最近では2003年4月から岐阜県国際バイオ研究所が
科学技術振興事業団と三菱スペースソフトウェアと共同して、
 
はい、今回も面倒なお話でしたねー。さっさと読み飛ばせ!
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アイツ、やべーよっ!
出生の秘密、フレイとの再会、カガリとの関係、ラクス怖い───。
次々と突きつけられる事実による心労でキラは倒れてしまいました。
 
目覚めたとき、目の前にいたのはラクス達。フレイではありませんでした。
カガリは写真のことをキラに尋ねようとするのですが、ラクスがひと睨み。
とっさに危険だと判断したアスランは、カガリを外に連れ出しました。
 
カガ「なにするんだよ!」
アス「今は待ってやれ…俺達がいても…キラみたいにボロボロにされるぞ…」
カガ「ボロボロって、誰にだよ?」
アス「ああなったラクスはもう誰にも止められないんだ」
 
ふとももー
「キラ…あの女…誰ですの?」
「え、いや、なんでもないよ…(怯」
「……父が……死にました」
「そ、そんな事言われても」
「キラには悲しい夢が多すぎます(もっと悲しい夢を見せてあげましょうか?)」
「うう…うわあああんっ、僕、僕、フレイと付き合ってました〜」
「そうでしたの…」
「ごめんなさ〜い、うわあああん」
「では、お仕置きが必要ですわね」
「え」
 
zoom up!
ベッドに倒れて動けないキラに覆い被さるラクス様。
主導権が誰にあるのかをここでハッキリさせるつもりのようです。
なるほど、着物の短い裾はこのために…。
これが正しい女性上位の姿なんですね〜(え
キラ君はあまりの恐怖に、フレイに襲われた時の映像がフラッシュバック。
(最近の種は当時のキラを正当化しようとしているような…?)
でもこのフレイ、いいよね〜。思わず惚れ……騙されんってゆーてるやん!
 
←耐えています
「ふっ…く、うわああっ、あぐっ…」
コーディネイターの中でも特に優秀な遺伝子をお持ちのラクス様。
「出してもいいのですよ、キラ」
彼女の繰り出す技に、最強コーディのキラ君も1分で陥落。
体液をいろいろ放出なさってしまいました(汗とか涙デスヨ)。
 
ひ、ひどいよラクス…
「さぁキラ、誰を選びますの?」
「ぁぅ……ラ、ラクス。
 (ごめんよエルちゃん、僕にはもう帰れる場所がないみたいだ…)
最強のコーディネイターもラクス様の前にはただの男でした。
 
カガ「あいつ、大丈夫なのかよ…?」
アス「ああなったラクスにかかれば…再起不能かもしれないな」
 
 
どっちかっていうと、今回の方が悪夢。

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