機動戦士ガンダムSEED DESTINY SUIT CD vol.6
世間じゃDESTINY放映終了から6週経過。
あの最終回から、アニメ誌での特集もほどよく消化。
主題歌のコンプリートベストも予定通り発売されて、
おまけにコンピレーション・アルバム系では、
『鋼の錬金術師 COMPLETE BEST』に続く史上2作目の首位獲得だとか。
といった今、何故このサイトはキャラCDのレビューなんでしょうか？
本編レビューやってると、時間取れないからですな。
正直、もうこのレビューやらなくていぃんじゃね？とか思うわけですが。
テキスト打つのも久々過ぎだよコノヤロー。
はい、というわけでご紹介するCDのタイトルは『SEED
DESTINY SUIT CD vol.6』。
サブタイは「SHINN ASUKA×DESTINY
GUNDAM」です。
キャラCDは6枚目ってことでvol.6なんですが、
SEED vol.6じゃなくてSEED DESTINY vol.6ってんだからワケがわからぬ。
SEED DESTINY vol.1とすべきじゃないのかと。
そうして紛らわしいタイトルにした方が、客が間違えて買うかもしれませんよ。
ただでさえシンとキラの見分けが付きにく……ゲフン。
発売は2005年6月末。本編でのデスティニー登場に合わせて出荷されました。
もうなんていうのか、ホントはこのCD売る気ないんじゃね？
手元にあるCDは初回版のみの仕様なのか知りませんが、
プラカバーをするりと外すと、中は白背景に赤服姿の素シン。
素だ。なんて素すぎる内ジャケなんだ（金かけてねえぇぇ）。
そして再び「にゅちゅり」とカバーをかぶせると、あら不思議。
シンがパイロットスーツにお着替えというビックリ仕様、にゅちゅり。
昔のSUIT CDと一緒ですが、ここは驚いておきましょう。
過去の経験から、ジャケいぢりでとことん遊んでおかないとCDの内容に泣きを見ます。
ケース背面にはシン・アスカ線画と収録曲目一覧。
そしてCDのvolナンバーが書かれています。
>>6>>7>>8>>9>>10となっており、
CDシリーズが計5枚リリースされることが決まっているようですが、
2005年11月現在3枚しか発売されてません。もう撤退したのでしょうか。
vol.6以降はvol.7が2005年7月に、vol.8が9月に発売済み。
毎月リリースしてれば10月には終わっているはずなのに…売り時を逃したか!?
ちなみに旧SUIT CDは2003年3月にリリースが開始された後、
月1の発売ペースが維持され本編放映中の7月までにvol.5が出ました。
しかしやや低レベルなドラマパートに涙した者がいたのも事実。
もちろん脚本担当は悪名高き「嫁」だぜ野郎共！！
「どうしたんだ？ 一人で、こんなところで」
「別にどうも。貴方こそいいんですか？ いろいろ忙しいんでしょ？
こんなところでサボっていてよろしいんでありますかぁ？」
「ぐぬっ……ほ、ほんとうに突っ掛かるような言い方しか出来ない奴だな、君は。
そんなに気に入らないか？俺がSEEDに戻ったことも、キミが主役を食われたことも」
「別にどうってことありませんけどね。
でも視聴者に叩かれて嬉しい奴なんかいませんよ。当たり前でしょ？
キャラCDの発売だって、第3クールの終わりになってやっとですよ。
それで、ハイそうですかって従えるもんか。やってること滅茶苦茶じゃないですか！」
「ああ。そう思っていたければそれでもいいさ。
だが、だから君は考えたっていうわけか？
あの時、キャラCDが発売されていたなら、人気を手に入れてさえすればと。
だが、それは甘い考えだ……視聴者の目は厳しい」
「な、なんでそんなこと言うんです！？」
「CDドラマの嫁脚本に泣いたことのある者は、誰でもそう思うさ。多分。
けど、そのドラマCD出演を手にしたその時から、今度は自分が誰かを泣かせる者となる」
「……」
「それだけは忘れるなよ。俺達はやがてまたCDドラマに出る……かもしれない。
その時にそれを忘れて、勝手な理屈とキャラ萌えでただ闇雲に媚びを振りまけば、
ありふえたキャラCDにしかならない。そうじゃないんだろ、君は？」
「そんなことは…分かってます。
だって、vol.6からの脚本は……後藤リウなんですから！」
な、なんだってー!?
確かに嫁脚本じゃなくて、小説版担当の後藤リウが脚本やってますよ！
なんだこれわ！ここまで期待させるジャケ内がいまだかつてあっただろうか！
後藤リウの文字だけで大興奮。
収録内容
1.Primal Innocence（歌：シン・アスカ＝鈴村健一）
2.SUIT MINI DRAMA「アカデミー進級試験」
3.“Life Goes On TV-Size type1”
4.REY ZA BURREL'S PIANO“面影”
5.THEME of MINERVA
6.“Primal Innocence”without vocal
ハァハァ……。
へへっ、まだ一曲も聴かないうちにイッちまうところだったヨ。
Track 1/Primal Innocence 4:40
シン・アスカというキャラクターをよく表した曲ですね。
タイトルが示すとおり「最初の純粋さ」がテーマです。
Don't
forget primal love
（超訳：マユゥ〜、マユゥ〜、お兄ちゃんお前を愛してるよぉ）
もちろん「マユLOVE」って意味です。コレだね。
これ以上、なくしたくない 絆と云う僕らの証を
傷つけ合って彷徨える 永遠の行方をこの手で誘おう
そして繰り返されるサビのフレーズ。本編20話「PAST」でシンが
と叫ぶのですが、
放映当時は家族に変わるシンの大切なものは何なのか？いまひとつ不明瞭でした。
それもこの歌詞を見ればよくわかります。
シンは新たに得た（家族に変わる）絆を大切にし、今度こそ失いたくないと思っているのですね。
しかし、居心地のいい場所を求め、耳触りの良い言葉の側に従ったシンの末路は知っての通り。
まぁ彼自身が考える時間を得られないままに、
事態が目まぐるしく動いたというのも原因なのですが。
「悲しみを力に変えてく」
それを強さと 云うのならば
何処に行けば 手に入る
揺るがぬ心 誰か教えてくれよ
tell me
where to go
どこに行くのか、行けばいいのか、誰か教えてくれ！ シンは叫びます。
自分で考えることを放棄し、答えを外部に求めます。
もちろん「これ以上、なくしたくない」という理由あっての事ですが、
それを議長に利用されてしまう悲劇が待っているのです。
シンは拠り所を得られれば、芯の強さは一本通っているキャラなのですが…。
逸る気持ちを 押さえ切れずに
振り返る余裕を 無くしてゆく
そんな独りよがりじゃ いつかは
大事なモノを 落としてしまう
過去を受け入れられず、反発したまま、
理想の未来ばかりを追求していくシン。
しかしどんなに剣を振るっても過去を、家族を取り戻せはせず、
失いたくない「絆」さえ、手の平から零れていく…。
第3クールの時点で、シンの行く末は決まっていたのですねぇ。
だからこそ、最終話でステラとの邂逅、ルナマリアの存在は、
シンにとって救いになっているんじゃないかなと思えたり。
あれ、真面目な話になっちゃった…。
面白レビューにする予定が、シンへの思い入れであれあれと。
Track 2/SUIT MINI DRAMA「アカデミー進級試験」9:21
ドラマパートはザフト・アカデミー時代のお話。
登場するのは主にシン、レイ、ルナマリアの三人。
3人の関係性はこの頃から確立されていたように感じます。
コーディネイターといえど、進級試験に苦労するのは学生の常。
テスト勉強はデキる奴のノートをコピーさせてもらうのが早道。
うーん、時代が変わっても、やる事は変わらないなぁ。
でもレポートは自力でやろうね、みんな。先生もコピペぐらい気が付いてますよ（ぉ
完璧型のレイ。
ヤマ張り型のルナマリア。
やる気なく友達に頼るシン（底力あり）。
それぞれに性格が出ていますね。
ルナマリアさんは要領良くアカデミーの学科をこなしているようです。
「あたしのヤマは当たるんだし」
ところが、射撃の命中率並に当たらないルナマリアのヤマ。
「ルナ！なんだよあれ」
「なにって？」
「試験問題。ノートと全然違ったじゃないか！」
なんでこの娘が「赤服」着られたの？ シンもな。
アカデミー学生のレベル低下は深刻みたいですね。
アスラン＆イザークのツートップ時代は黄金期だったのでしょうか。
そんなこんなでルナのヤマはりノートが原因となり、更にトラブル発生。
この結果はCDを聴いてのお楽しみ。
TV本編(嫁脚本)で描かれにくい3人仲良しライフが聴けるのはSUIT
CDだけサ！
間接的にギルも登場（声無し）。
アカデミーに現れた理由は、ギル×レイへのファンサービスか。
それとも、既にシン・アスカの出生やDNA特性に目を付けていた…？
Track 3/“Life Goes On TV-Size type1”1:18
いわゆるTVサイズのED。
もちろんフルサイズは収録してくれません。
Track 4/REY ZA BURREL'S PIANO“面影”2:40
レイのピアノ。
誰の「面影」を投影しているのでしょう。
Track 5/THEME of MINERVA
ミネルヴァアアアー！って感じの曲。
Track 6/“Primal Innocence”without vocal
いわゆるカラオケモード。
ていうか種キャラ歌を配信してるカラオケメーカーって何処？
前にラクスとイザークは存在を確認したんですが…。
