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機動戦士ガンダムSEED総集編 第2回「誰がために種は成る〜ヒロイン争奪戦〜
 
みなさまごきげんよう。2回目です。
作品の内容を振り返るのはなかなか難しいですね。
「ガンダムの種」というレビューは最終的に長編になっていったのですが、
最初の頃は、軽いコメントしか付けてなかったんです私。
だからレビュー本編より、この総集編の方がテキストが多い場合もあります。
あら、お買い得?
 
 
 
「種なんかより『どっちがどっち!(NHK教育)』を見るべき!」
という意見が主流だったガンダムSEED第1クール(2002年10〜12月)。
小学生のパンツに魂をひかれた者達が同時間帯のNHK教育へ流れたことにより、
種の視聴率は落ち込んでいました(えー
思わぬところから現れた強敵に驚いた種スタッフは、
とにかく「話題性で引きつけろ!」とばかりにお色気を投入していきます。
 
ちなみにこのダークホース「どっちがどっち!」
山中恒原作の旺文社創作児童文学「おれがあいつであいつがおれで」を元にした
男と女の精神入れ替わり物語。
小中学生に高視聴率を誇るNHK教育「ドラマ・愛の詩」内で映像化され、
脚本に宮村優子(同名声優とは別人)、音楽に大島ミチル、テーマソングにWhiteberryを配し、
更にはマギー司郎を特別出演させるなど、豪華でした。
(話が本編からどんどん離れていきますが、マギー一門っていっぱいいますね)
 
私は当然ながらガンダムSEEDの方を見ていたので、
実際にこの作品を視聴したのはお正月の一挙再放送の時なのですが、
当時のガンダムSEEDより絶対おもしr(こんにちはサンライズです)
 
と、とにかく……第1クールは「どっちがどっち!」により苦しめられたガンダムSEED。
ところが12月末にはTBS側がモーニング娘。の「おれがあいつであいつがおれで」を放送。
これまで何度も映像化されているので、TBSが制作してもおかしくはないですが、
時期的なこの符合はいったいどういうことなんでしょうね?不思議ふしぎ〜。
そんなにNHKが気に入らなk(こんばんはTBSです)
 
全ッ然、ガンダムの話をしてないですね。
特攻野郎Gチームとして、行く先々で問題を起こすアークエンジェルの皆さん。
今回の見所はブリッツガンダムのミラージュコロイドによるステルスと、
対MS戦を前提に設計されているAAの応戦、その描写でした。
AA単体での強さを見せつけた事で「種はリアルな戦闘」という誤解を視聴者に植え付けました。
もちろんこのクオリティが続くわけがなく、物語終盤はトンデモないことになっていきます。
 
ミラージュコロイド技術はザフト側にちゃっかり利用され、
ジェネシス運用までの隠れ蓑に使われてしまったことはご存じの通り。
被害を受けたアルテミスは後に外伝「アストレイ」に登場するなど、
実は色々とキーポイントだった第6話。
 
この回からムウ・ラ・フラガの「エンデュミオンの鷹」なる名称が登場。
Endymion(エンディミオンが一般的か)は月の女神と恋仲だったという伝説(でしたっけ?)。
先日、徹夜明けにたまたま『実写版セーラームーン』を初めて見ました。
これが歌姫さん的にかなりツボ。
変なスイッチが入って、10分ぐらい笑い続けてしまいました(ゲホゲホ)
で、なぜここでセラムンかというと、セラムンも月にまつわるお話で、
エンディミオン(CV:古谷徹)がいたなぁと思い出して。
 
セラムンのヒロイン月野うさぎ役だった三石琴乃がマリュー役であることから、
放映当時この関連性に気づいた人の間では、最後にフラガとマリューが結ばれるという予想に
より信憑性がもたれるようになりました。
(フラガの中の人は古谷徹ではないけれど。 古谷&三石の共演というとセラムン以外にはほとんどないのかなぁ…。
『神風怪盗ジャンヌ』とか『免許をとろう』ぐらい?)
 
 
 
フレイがわがままお嬢様の枠組みを破りつつあった回。
キラがコーディネイターであることを暴露して、知らんぷり。
トールやサイに言われ渋々謝る彼女ですが、
第1クールのフレイは、嫌な女として意図的に生々しく描かれていきます。
 
彼女の暴走が本格化するにはラクスの登場を待たねばならないので、
その時まではエルちゃんと仲良く折り紙で花を作るシーンを入れてワンクッション。
「実はいい娘なんですオーラ」をアピールし、視聴者も和みます。騙されなかったがな。
 
そう、エルちゃんなのですよ!
エルちゃんが主要キャラに関わり始めたのが第7話。
登場シーンこそ少ないものの、その愛らしさは今なら「週間わたしのおにいちゃん」
おまけフィギュアとして発売されても何の疑問もありません。
わたおにvol.5エルロン・エゾモモンガ……エルちゃんか(マテ
 
エルちゃんは後にキラの行動原理になるのですが、
このレビューの原動力の一つにもなっていきました。
 
そして、ついにピンクのお姫様、歌姫ラクス・クラインの登場。
普通ならヒロインの座にいてもおかしくないフレイ嬢がアレげだったため、
人気は魔乳か!ミリアリアか!?と議論されている渦中へ降臨されました。
救命ポッドからふわふわ漂い出てくる彼女は、それだけで良かった。きゃっはー!
 
 
ラクス登場に伴い、アイキャッチまで変わってしまう回。
慰霊団代表のラクスが漂流していた理由は外伝アストレイで明らかになるのですが、
それにしても、もっと護衛を付けるべきだったのでは。
いくら慰霊団が民間であろうとも、民間のコロニーに対して核ミサイルを
打ち込むような敵(地球軍)がいるというのに……ご都合主義。
 
ラクス(lacus)。
綴りから語源を探ると……ラテン語で"海"とか"湖"という意味でしょうか。
 
それともカガリ(篝)のように、漢字があてられてたり…公式ガイドの方はどうなんでしょう。
らくす・・・らくす・・・絡子とか?
 
絡子(らくす):禅宗系統で使われる片方に輪をつけた袈裟の一種。
        首からかける前掛けのようなもの(小型の袈裟)
 
絡子を身につけたラクス・・・・・・萌え?
裸エプロンに続く新しいコス、裸絡子……か(死ね
誰か、描きませんか?
 
ヒロインだけじゃないぜーとばかりにアスランのシャワーシーン投入。
ラクスが消息不明になったというのに、落ち着いてますねアスラン。
やっぱりニコルとは、ナニかあったよね? ね?
 
「オマエモナー」と話すハロが登場。
これに挑発された2ちゃんねらによる祭りが起こりました。
ファーストガンダムに対する挑戦も含め、こういった演出に各地で紛争勃発。
旧来のガンダムファンと、種ファンの対立する場面も見られました。当然かと。
 
ヒロインは二人もいらない!
ついに、ラクスとフレイがファーストコンタクト(第一次フレラク遭遇戦勃発)
「コーディネイターのくせに、なれなれしくしないで!!」
にて、フレイが初戦の白星を納めます。
 
「おかしいじゃない。
 病気でもないのに遺伝子を操作するなんて。自然の摂理に逆らっているわ」
というフレイの言い分はもっともですが、2002年12月には驚くべきニュースが流れることに(次回、第3回を参照)。
 
 
 
問題発言の連発で、嫌われていくフレイ。
嫌いなキャラNo.1の座を欲しいままにしているにも関わらず、
じわりじわりと水面下ではファンが増えていったのです。
 
身だしなみに気をつかい、パックをする姿も麗しい。
もうここら辺から、種に欠かせない存在になってました。
第1クール後半はフレイ様が動かしていたと言っても過言ではない。
 
更には前回のアスランに続いてまたもシャワーシーン。
目新しさだけで引っ張るのが苦しくなってきたのか、はたまた脚本家の狙いなのか、
お色気で引っ張っていこうという思惑が見え隠れしています。
 
9話ではフレイのパパこと、地球連合外務次官ジョージ・アルスターが登場。
中の人はクルーゼと同じ関俊彦さん。
ここから伏線を張っていたのか、それとも適当な声優がいなかったのか。
結局パパさんは「後世の歴史家に笑われたくない」という理由で軍を動かした
クルーゼ隊長に屠(ほふ)られてしまいました、なむー。
「隊長の存在自体がお笑いなんだよ!」と画面にツッコむのを、お忘れなく。
 
動転したフレイはラクスを人質にしてザフト軍の攻撃をやめさせようとしました。
これが後に言う第二次フレラク遭遇戦というやつです(今、決めた)
後世の歴史家による研究によれば、
フレイの「この子を殺すわ!宣言」がラクスに「歌っている場合じゃない……」と気づかせた事で
その時、歴史が大きく動いたとされています(という妄想)
 
 
結局、アークエンジェルを迎えに来た船は全滅。
一仕事を終えたクルーゼ隊長はのんびりシャワー。またかよ!
この時、隊長が薬を飲用している場面がちらり。
既に短い命であることは、決定づけられていたのでしょう。
 
一方キラは目覚めたフレイに罵倒されます。
「どうして助けてくれなかったのよ!オンドゥルルラギッタンディスカー!!
などと、オンドゥル語を発していたかはわたくし記憶にございませんが、
これまでも我々の想像を超える活躍をしていたフレイ様が第二段階へ覚醒を果たされました。
 
さてさて、こうなったフレイ様は凶暴につき、近寄るのさえ危険です。
喰いちぎられます(え?
ラクスも身の危険を感じたため、キラに下着姿で夜這いをかけます。
脱ぎたてのパンツ攻撃でキラを籠絡、あまつさえ性行為に及んだ末に妊娠。
我々は、数時間で臨月にまで腹が成長するというコーディネーターの驚異的な成長能力を
まざまざと見せつけられることにって嘘ば───っか!
 
種のなりふりかまわなさに呆れつつも、
キラとアスランの友情にじ〜んとなる良いお話でした(いちおうフォロー)
 
アスランに、ザフトへ来い!と手を差し出されたキラ。
結局AAに戻るのですが、当時予想されたその理由は以下5つ。
 
1.ラミアス艦長(お姉さまな魅力)
2.ムウ大尉(兄貴な魅力)
3.ミリアリア(トールの彼女)に横恋慕
4.フレイ(まだ未練あり)
5.エルちゃん
 
 
5でしたね、あーっはっはっは。
 
 
第3回へつづく

[当時のレビュー更新状況を振り返って]
普通に2週、3週遅れでのんびり書いてました。
世間的にはあんまり種で盛り上がってなかったので、もしかしたら第1クールでやめてたかもしれないです。

2002年11月当時の世界情勢はというと、
湾岸戦争以後、虚偽報告や査察妨害の積み重ねで難航していた
国連のイラク査察が4年ぶりにUNMOVIC(国連監視検証査察委員会)によって再開されたり、
北朝鮮の濃縮ウランによる核開発計画を明確な核拡散防止条約違反とし、
IAEA(国際原子力機関)定例理事会で、計画放棄と保障措置協定に基づく査察受け入れ要求する決議が採択されるも、
北朝鮮がこの決議をつっぱねたりしていました。

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