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ガンダムの種総集編 第9回「ペルソナ」
 
 こんにちは。まずはニュースから。
          「ガンダムエース11月号増刊 機動戦士ガンダムSEED DESTINY公式最速ガイド」
            発売になるそうです。価格は480円とお買い得。
 既出情報をまとめたものに+αして、
            メインはガンダムSEEDのあの感動をもう一度…っていう構成なんじゃないかなぁ。
            こないだ発売された「大人のガンダム」で使われてた図とかコラムは
            ここ1年ぐらいで見たことあるものが多かったし、御大のインタビューも再録っぽい…。
            ガンダム誌も過剰供給は良くないんじゃないの?
 お、お祭り価格ってやつよ。
            TVアニメが盛り上がれば、周辺メディアも活性化されるじゃない。
 そして新しい祭が始まる前に最後の一儲け。流石だ…。
 ただメディア誌だけで、情報展開するわけではないだろう。
            「情報はどこから漏れるのかわからない」ではなく、
            「情報はどのように漏れてると見せかけるか」それが問題だからな。
            ただの噂よりも、流出情報として出した方が信憑性が増す。
            特にネットを意識しているSEEDでは、表に出してない情報戦略があるはずだ。
 そうかなぁ。考えすぎじゃないかなー。
 メールだよ。
 
第7回で紹介されていた「G-1 GRAND PRIX」が見つかりません。
なんとかしてください、おながいします。
 
 5年前の本だが、ブックオフなどで比較的容易に入手できると思う。
            あるいはamazon.co.jpでも取り扱っているようなので、頑張ってもらいたい。
 しっかり布教してくださいネ♪
 ……
 
 
 さぁ、残された時間もわずかなので、さくさく終わらせるわ。
            41話でついにOPも新しくなりました。
 魔乳艦長・下乳姫・横乳アイドルと、種は胸に強い思い入れがあるな。
            ナタルは小さいようだった……だが、それがイイ。
 玉置成美は人気急上昇で、CDTVでも上位に食い込んでいました。
            成美ちゃん新シリーズのEDも決定してますね、がんばれ〜♪
 メールだよ。
 
こんにちは。ガンダムの種、いつも楽しく見ています。
SEEDの情報がたくさんあって参考になってます。
ところで、毎週最後のCMに出ていた「上戸彩」についてはほとんど書かれていませんね。
ぜひ、コメントしてください。
 
             とのことです。
 ねぇねぇ、上戸彩って誰だっけ?
 「第7回全日本国民的美少女コンテスト 審査員特別賞」に選ばれた娘だぞ。
 わたし良く知らない…。
 お姉ちゃん、アスランしか眼中になかったの?
 う、うるさいわねー。キラだってちゃんと見てたわよ!
 ……。
 最近のアニメ関係だと「忍たま乱太郎」「金色のガッシュベル劇場版」などで
            エンディングテーマが出ていた。
            ドラマ・映画だと「あずみ」「ひと夏のパパへ」なんかあったな。
            後者はかなりの低視聴率とされる3.6%(関東地区:ビデオリサーチ調べ)を叩き出した。
            初回放映時の8.8%から下降していくばかりだったが…一話短縮で事実上打ち切りか。
 な、なんかボロクソに言ってませんか?
 同期のドラマには 「ウォーターボーイズ」「クニミツの政」
            「山田太一原作ドラマ 高原へいらっしゃい」「Dr.コトー診療所」
            「特命係長 只野仁」「元カレ」「茂七の事件簿3 ふしぎ草紙」などがあった。
            激戦区だとは言い切れないので、
            上戸のファン層と放映時間帯があってなかったという話だが、
         もっとしっかりしてくれTBS。
            「エースをねらえ!(実写:2004年1月主演)」はえーと……
            テニスの王子様って面白いよな(色んな意味で)。
 最後、強引に話を逸らさなかった?
 金八先生にも出演してたよね。性同一性障害の少女役だったかな。
            プレステ用ソフト「3年B組金八先生」でも「贈る言葉」を歌ってたはずー。
 CMもいくつか見かけるが、少年誌にも出てるな。ガッシュベル繋がりで
            2004年7-8月小学館「少年サンデー」イメージキャラクターとされている。
            来年の大河ドラマも出演決定だ。
 また種2と同時に金八先生新シリーズ始まるんだね。
            番組誕生25周年って、随分なご長寿番組。ガンダムともいい勝負だよー。
 うむうむ。数々の女優を生み出してきた番組でもあるからな。今回も楽しみだ。
 生徒役の何人かは「バトルロワイアル」にも出てたりなんかして。
 ねぇ、ガンダムの話と関係ないんですけど…。
 ガンダムCMでは当初「痛い」という感想が多かったように思うが、
            あのCMの真の楽しみ方をわかってない!
            毎週内容が違って「ある意味本編より面白い」と一部で好評だった!!
 ガンダムフレンズというお友達紹介コーナーで
            花田勝(若乃花)出たときは流石にお茶吹いたよ。
 
          「こんにちわ。花田勝です!」
         じゃねーんだよ、なにやってんだよ!
 
            更にはラモス、蝶野、池山…なんだこれ?
 増していくバカ度。そしてガンダム家族の登場回数も増え、
     商店街でフリーダム音頭を踊り出す始末。
            誰だこんな脚本書いてるのは(笑
ぁそれ、ふっり〜だむっ!ふっり〜だむっ!
 仕事はよく選べよっていう好例だね。
 極めつけに、これらのCMをまとめたDVDまで発売された。
            あの毎度バカバカ楽しいCMをメイキングと併せて
            まとめてDVD画質で見れるなんて、お買い得だ!
   買え!買え!そして見ろ!
 ・・・・・・あなたは買ったの?
 買うわけねぇだろ(0.1秒)
 以上、上戸彩トークでした〜・・・・・・また怒られそうですよ?
 
 40話に続き「逆襲のキラ」も調子に乗ってますね41話レビューは。
 結局未完のまま終了したけどね。
            本当は核ミサイル迎撃の下り…まで構想があったんだけど、
            本編でこれでもかと核使いまくりだったので、取りやめになったとか。
 カズイの存在もすっかり抹消されて、4人を全面的に押し出したOP。
            サイやミリアリアはOPも本編も使い古された絵でもう種ぽ。
 アストレイ三人娘について「シュラク隊のようにならなければ良いですね」
            とコメントしてあるけど、シュラク隊よりも呆気ない最期でした。全滅。
 物語もラストに向かっていく時期。
            ガンダムSEEDの流れとしては「起承転〜承〜転結」ここら辺かな。
 シリアスなパートが続く話なのに、テキストは暴走。
            そろそろ脳が膿んでたんじゃない?
 「実妹へのこだわり」が光ってるな。
             逆にパトリック・ザラは義妹ルートで安全措置をとっている。
 そろそろ「あの倫」も規制を緩めるなんて話もあるけど、
            TVアニメにも反映されていくのかな?
            それとも第3の妹として「姉妹制度(スール)@マリア様がみてる」を採用するとか。
 また、わけのわからん話を…。
            なんでも百合百合すればいいってもんじゃないでしょ。
 クルーゼ隊長は「メガネっ娘同盟」会員という設定が追加されました。
 メガネかわいいよメガネ
 ムルタ・アズラエルにも「ブルーマコスプレ盟主」の設定を強引に追加。
            もう誰にも止められない状況に。
 ブルマかわいいよブルマ。
            しかしこの時代までブルマが絶滅せずに残っているだろうか…。
            大姫、君の意見を聞かせてくれないか?
 アホかー。脳をゆすげ、脳をっ!
 フレイがしおらしかったです。
 
 
 42話の大まかな流れは、
            親子の決裂→虎さんの復活→者ども、いくさじゃラクス告白 でした。
            いつも気丈に(天然に?)振る舞っていたザフトの歌姫が、
            その秘めた心を大好きなキラにうち明ける場面は名シーンよね〜。
 キラの近くにオーブの娘さんがうろうろしているので、
            そろそろ決定打を決めておきたかったのではないだろうか。
 ちゃんと洗脳しておかないと、あれでキラも心変わりが激しいから。
            すぐにアスランとくっついちゃうかもしれないからね。
 アスランに地球行きを促した時点で、それは賭だったのかもしれない。
            ラクスは御庭番衆のダコスタ経由で
            「キラとカガリが砂漠の街のお城のような建物でしっぽりと…」
            という情報を掴んでいるから、キラの首根っこは押さえたも同然。
            策士は常に2手3手先を読んで動くものなのだよー。
 そうかな〜。
 メールだよ。
 
ラクスの問いつめシーンが( ;゚Д゚)))ガクブルです。
何か元ネタがあるんでしょうか・・・?
 
 そこ「父が、死にました」しか言ってないんじゃ…。
 きっと、編集でカットされた台詞を補完したんだよ。
 田中理恵さんの演技も素晴らしいなぁ。あの問いつめには背筋が凍ったぞ。
 だから演ってなぃって…。
 元になったアニメは今放送してたりするんだけど…ちゃんと再現されてるんだっけ?
 うむ第12話で一応あったようなのだが、
            複数のルートを同時成立しようとしたことで、かえって物語が混乱したとかなんとか。
            ゲーム原作のアニメは、初心者お断りなんだろうか。
 あたしまでお断りで会話進めないでください(つД`)
 この件について
 
早く抜け出したかったので、楽をしてしまった。
ていうか、余所とかぶった。
ゲームは一日一時間。
 
            とコメントしています。
 手抜きはいけないって事だな。
            近頃は「手○○」とか言っちゃうヒロインが黒い人気を博しているようだ。
            私は認めんが、フレイならOKだ。
 (つД`)ナンナンダ コイツラ…
 
 アイシャの写真がありましたが…結局生死不明ですか?
 生きてるような描写もあるが、本編限定だと死んでるようにもとれる。
            バルトフェルドは左目、左腕を失っている。
            宇宙では目立ちにくいが杖を使っており、脚の機能も十分ではなかったようだ。
            キラはそちらを「僕を撃つ理由」と言ったとも解釈できるな。
 公式HPのキャラ紹介では
 
キラとの戦闘の末、奇跡の生還を果たすが、隻腕、隻眼、義足となりアイシャを失う。
 
            となってました。アイシャはやっぱり…
            爆発の直前に二人は抱き合っていて、
            これ、バルトフェルドは少しでも庇おうとしたのかもしれないわね。
 あのさー、死んだと思ったキャラが実は生きていたっていうのを
            シリーズを越えてもう一回やるつもりだなんてことは…さすがにないよね?
 いやいやわからないわよ。
            遺伝子操作もクローンもスーパーコーディネイターもありの世界だからね。
          ガンダムSEEDで死んだはずの人が登場する可能性はあるわよ。
          ハッキリ死亡しているか確認できないうちは、気を許さないことね。
            言ってみれば、ガンダムの慣例ですから。
 カズィとか。
 死んでねーよ。
 
 
 エターナル合流によって、ついに三隻連合が誕生。
            TOPを集めての意志統合がなされ(虎が良いことを言った)
            方針会議によりL4コロニーを目指すことが決まりました。
            ディアッカは悠長にランチなど楽しんでいましたが。
なじむ、なじむぞJOJOォォォ!
 ディアッカの属性は「空気」だからな(第8回参照)。アークエンジェルに馴染むのは早かろうよ。
 アスランとカガリも順調にカップル成立。
 
            カガリの「お前、頭ハツカネズミになってないか?」
 
            は伝説の口説き文句として、巷のカップルの間でも大流行!
 百歩譲ってもオタカップル限定だからね、それ。
            でもこの二人は着実に歩みを進めてて、お姉ちゃんも見守りたいな♪
 ヤン・デ・ボン監督「スピード」でヒロインのこんな台詞がある。
 
          「異常な状況で結ばれた男女は、長続きしないんだから。」
 
            積み重ねてきたアスラン・カガリに比べて、
            キラとフレイなんかは、うまくいかなかったな。ラクスも微妙だが…。
 「吊り橋効果」も似てるかも。ところでそのヒロインはどうなったの?
 続編の「スピード2」ではあっさり別れていた。
            ジャック(1の主人公:キアヌ・リーブス)と別れた理由は恐ろしくくだらないが、
            案外男と女はそういうものかもしれない。
 43話は珍しく緊迫した戦闘描写に、わくわくでした。
            視聴者の反応も概ね好感触だった様子。
            高機動艦ならではの戦い方と凛々しいナタルさんにメロメロよん。
 さすが室井さんだね。
            ネタは当時公開中だった「THE MOVIE2」じゃなくて、「1」の方だったけど。
兄貴のピキーン√☆も初登場
 三つ巴のメンデルコロニー攻防戦を前に、ザフトも動いていた。
            クルーゼの部隊にも隊員が補充され、新キャラも登場。
            掲示板・メールで名前の情報をもらった、どうもありがとう。
 あんたの部下じゃなかったんかい。
 シホかわいいよシホ。
            シホ・ハーネンフース。
            ヤキン・ドゥーエ防衛戦ではジュール隊としてイザークの部隊にいた。
            キツそうな印象を受けるが「赤」にまで上り詰めただけあって、心身共に鍛えられてる。
 お姉ちゃんお姉ちゃん。
            あたし気づいたんだけど、シホって「ちゃんと制服着てるんだね」
 は?そりゃあ制服ってちゃんと着るものでしょ。
            ザフトに階級が存在しないといったって、軍隊はきちんとしてるものよ。
 それがさー、今度のヒロイン1号は違うっぽいよ。
            改造制服が流行りなのかな。
            「赤」の質が落ちたのか、それとも有無を言わせぬ実力があってのことなのか…。
            でもそのミニスカはど〜だろ〜。
 私は・・・ありだな。
            同人作家の皆さんも、スカートの方が色々と手間が省けて大助かりだろう。
            うむうむ、サンライズもちゃんと考えているのだなぁ。
            冬の同人誌も期待できそうだ、ウッヒャッヒャ〜♪
 その発言ちょっと待てや!!!
 ・・・。
            新しい地球連合の人も、もうどっから突っ込んでいいのやら。
            前評判は概ねステラ・ルーシェですか?
 
 
 大ピンチもなんのその。
            MSの性能一つでミサイルなんか押し返してやるぜ!とばかりに、
            ドミニオンの攻撃をあっさり捌いたキラのフリーダムガンダム。
            MSは頑丈さじゃなくて、機動性で避ける乗り物なのにー。
 「機動戦士」が聞いてあきれる…と言いたいところだが、
            もうスーパー系ってことでいいじゃないか。RX-78だって固いし。
 戦いの舞台はメンデルコロニー内部へ。
            物語の鍵が眠っている場所の一つで、別れていた人たちが再会します。
 イザークとディアッカ、クルーゼとフラガかな。
 キラと母親(研究所)という解釈も出来るぞ。
 そうね、この「螺旋の邂逅」にはかなりの含意があるわ。
            「螺旋」は研究所の構造だけでなく「捻れあった人間関係」、
            それから「DNA」も指しているわ。
 DNA……。シャニ・アンドラス役の宮本駿一が主題歌を担当した
          「D・N・ANGEL(原作:杉崎ゆきる)と何か関係が・・・?
 ここで言うDNAは当然生命の基本情報であるDeoxyriboNucleic Acid(デオキシリボ核酸)のこと。
            DNAの基本構造が「二重らせん構造」なのは常識として押さえておいてね。
            この発見の経緯にも色々とドラマがあるのです。
 ねーねー、D・N・ANGELはー?無視かよー。
 1953年はDNAにまつわる激戦が繰り広げられていました。
            普通は馴染みのない話になるので登場人物はしぼっていくわ。
            まずDNA二重らせんモデルを完成させたのは
            ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックでした。
 ぶーぶー。そんな外人の名前なんかいきなり言われてもわかんないよー。
            もっと判りやすくしてよー。
            ただでさえ「ガンダムの種」の真面目な部分って読まれないんだからさー。
 む、それは確かに…。
 ではアイコンを当てはめてみよう。
            これがワトソンで、これがクリックだ。
 ・・・まぁいいわ。
            ワトソンとクリックはいきなり大発見をしたわけではなく、
            DNA構造の研究は幾つかのチームがしのぎを削っている状況でした。
            当時、DNA立体構造に迫る重要なX線回析データを得ていたのは、
            ロンドン大学キングス校のグループ。
            A型DNAからの回析を発見したモーリス・ウィルキンス
            B型DNAからの回析を発見したロザリンド・フランクリン(女性)です。
            精力的に研究をしていたフランクリンですが、ウィルキンスとの関係は冷め切っていました。
 おー、なんかわかるような気がする。
 は思慮深くゆっくり気味の性格で、興味は染色体全般。
            対して素早く衝動的、1つのことに集中する強い個性を持ち、
            DNAのA型B型について早い段階で明確に区別できていました。
            世間が期待する「女性的な性格」ではなかったようですが、
          女性研究者として男社会の圧力を受けながら生きるのは
          まだまだ困難な時代だった
ことから、
            肩肘を張らざるを得ない状況だったとみるのが自然ね。
            ものによっては「ダークレディー」などという悪印象の言葉で書かれた本もあるけど、
            彼女を良く知る関係者の証言ではそれはまったく事実と違っているらしいわ。
            彼女のデータで、DNAの構造決定において最も重要だったのが「B型51番回析写真」です。
            これなくして、完全な構造決定は成されなかったでしょう。
 うむうむ。しかしそのデータの重要性を最も理解できていたのは
            だと聞く。
           クリックはケンブリッジのキャベンディッシュ研究所にいたが、
           クリックとウィルキンスの間を行き来していたのは、だった。
 キングス校からの聞きかじりの情報を元に1951年11月、
            ワトソン&クリックは最初のDNA模型を作りましたがこれは失敗作
            その頃、構造化学の大家ポーリング
            DNAに興味を持っているという噂が広がり始めます。
 最新の情報を巡って、あちこちで動きがあったんだね。
 必要なデータは1952年までに出そろっていると見て良いだろう。
            結局情報をどう使うかということになるわけだが…。
 ポーリングは「三重らせん構造」の論文を発表していました。
            三重らせんの考えは結局間違いだったわけですが、
            その複雑な構造の美しさに妙な説得力があり、三重らせん派が一時力を持ったようです。
 それ知ってる〜♪
            奈々子解体診書に登場した宇宙人のDNAだよね。
 違うー!
            とにかく1951年の失敗に加え、
            ライバルが迫ってきていることに焦ったは、
            ポーリングの論文のコピーをもって、
            に警告にやってきました(1953.01.30)。
早くしないと、間に合わないだろうがッ!データよこせ!
            この時断りなく
          B51番回析写真のコピーを
に見せたといいます。
 見せただけで渡していないということだが、
            その時ワトソンは回析写真の重要な特徴を記憶したと後に述べている。
            しかしらせんのピッチや塩基対の並進距離と言った重要なパラメーターを
            目測で見極められたとは考えにくく、
            食事の際にでも値を聞き出したというのが真実に近いようだ。
 こっそりと最重要データを横流ししていたんだね。
            が嫌いだったのだろうけど、
            もデータの重要性は理解してなかったのかな。
 本当に理解していたなら自身で発表していたでしょうけれど、
            でもその方法でフランクリンにダメージを与えるためには、
            身近すぎる自分ではできなかった。
            データをパクってもすぐに判ることだからね。
            そこで外部にデータを漏らしたってとこかしら?
 当時フランクリンの机には記録のメモやノートが散乱し、
            見ようと思えば誰でも見ることができた・・・という話もあることはあるのだが、
          だからといって、他人のデータを無断で持ち出すことが許されるわけではない。
 更には1952年11月末にのチームが
            Medical Research Council(MRC)に提出したレポートも、
           ペルーツの手を経てが手に入れていました。
 情報の不正入手は二度も行われたってこと?ひどいなぁ。
 MRC報告書が極秘ではなかったという話もある。
            フランクリンと同チームだったゴスリングも
 
「誰かが読むと言われたとしても、気にも留めなかっただろう」
 
            と述べている。
            だが、MRCからクリックへの横流しが正当だったかというと、肯定できない。
 情報を得た
            早速模型の再作成にとりかかりました。
            この過程で最も働いているのはクリック博士かな。
            二重らせんの基本構造について、正解に最も迫っていたわ。
            学位論文のために研究していたヘモグロビンの結晶が
            たまたま同じ対象性を持っていたこともありますが、
            なによりクリックは結晶学をよく勉強しており、
            キチンとした理解に基づいてらせん骨格構造を作り上げていました。
 実はこの段階になっても十分理解していなかったらしく、
            クリックがしつこく説明したにもかかわらず、並行型の二重らせんモデルを作ろうとしていた。
            結果的にらせんが太くなり、2本の骨格が互いに大きく離れてしまった。
            ワトソンが居ない間に、クリックが逆並行型(正解)に無理矢理直してしまったのだ。
 結構適当なんだねー。
 その後、二本のらせんの間にA(アデニン)とT(チミン)、G(グアニン)とC(シトシン)が
            結合している正しい形を探し、
            模型をこねくり回して約100通りの組み合わせを総当たりした結果、
            ワトソンが塩基対を完成させました。
            彼の伝記は「オレが神秘を解明した!」で終わります。
こんな感じだったのだろうか・・・
 んー、ワトソンは人の情報を聞き出したり、入手したりして、
            最後のパズルを組み立てる美味しいところだけやったように聞こえるんだけど…。
 更にこの完成に必要であった「シャガルフの比率」というデータがあります。
            これはDNAの塩基含有量を比較していった結果、AとT、GとCの量がほぼ一致することから、
            この組み合わせが「相補性を持つ」ことを意味しています。
            これについても、情報入手の経緯がなんだか不透明な感じです。
 シャガルフはクリック達と会って話したことがあるわけだが、後にこう語っている。
 
「彼らは自分たちがタンパク質の研究をしているかのように振るまい、
 まったく無邪気そうにDNAについて質問した。だまし打ちもいいところじゃないか
「クリックはこの時まで(シャガルフの)比率を知らなかった」
 
            まぁシャガルフは論文をとっくに提出しているので、負け惜しみもあるかもしれない。
            しかし「もっと何か知っているのではないか?」と腹を探られるようだったともいう。
 うまく立ち回ってるねー。情報収拾能力に長けていたってことかな。
 彼らはデータをあちこちから持ってきて組み上げていったけれど、
            他の研究者だって地道なデータの積み重ねで、歩を進めていました。
            その中でウィルキンスも順当に準備を重ね、クリックに宣戦布告の手紙を送りつけました。
 
「モデル作り、理論化学、結晶学データを比べ、いっせいに総攻撃を開始する!」
 
            この手紙がクリックの元に届いたのが、1953年3月9日です。
            しかしクリックはこう述べています。
 
「ウィルキンスの手紙を読み始め、フランクリンに触れているあたりで机の向こうを見た。
 笑うべきか悲しむべきか、複雑な気持ち。もうそこに模型は完成していたのだから
 
 ワトソンとクリックが模型を完成させたのが3月7日。
            わずかの差で彼らは他の研究チームを全て出し抜いていた。
 情報さえ手に入れれば、あとはそれに従ってモノを完成させるだけなんだね〜。
          ……あれ、これってどこかで見たような?
 また同年3月17日にはの論文も完成します。
            その末尾では「以上の事実は、この構造が極めて高い可能性で
            らせんであることを示している」
            と、証明には至らないものの非常に肉薄した内容となっています。
            1953年2月末から3月中旬までは非常にデッドヒートだったわけです。
            この後、フランクリンはケンブリッジで完成した模型を目の当たりにし、
            瞬時にその正しさを理解したと言います。
            またもモデルを見学に来たことも目撃されています。
            つまり渦中の4人が一堂に会してたというわけ。会っていたかは不明だけど。
 ただ公会当日は「すごいことが起こっているという空気は感じられなかった」らしい。
          見物人は物理の研究現場を見に来ていて、生物学なんか興味がないからな。
            バン・デ・グラーフ加速器が大人気だったそうだ。
 主役って、案外一カ所に集まっちゃうものなんだね。メンデルコロニーとか。
 当時は「遺伝子の生命現象(生物学)」と「DNAの立体構造(結晶学・生化学)」は
            全く別の話という感じで、その重要性の意識は低かったみたい。
            あのなんか、
            二重らせんモデルを指さして「空想の産物」と呼んだそうよ。
            そうとう受け入れられがたい雰囲気だったのでしょうね。
 それって、半分は逆恨みじゃねーの?
 まだまだDNAと遺伝の関係は明らかになっておらず(というか受け入れられず)
            1960年頃ケンブリッジ大学遺伝学科の教授職に立候補した
 
         「遺伝学への貢献がない」
 
            ・・・という理由で落選しています。
            今でこそDNAが生命体の設計図という認識が常識にまでなったけど、
            古い認識が改められ、これだけ研究されるまでに50年という時間は、かなり早いわね。
 でもさー、今の小学生の4割は「太陽は地球の周りを回っている」と思ってるよ。
            国立天文台の縣秀彦助教授や小学校教諭らの調査で結果がでたんだって。
            最近の理科の授業では
            「地球が丸いこと」「自転・公転していること」も教えなくなってしまったんだね。
            学習指導要領で「π=およそ3」とか教えてる結果がこれだよ。
 文部科学省の学習指導要領はほんと何とかしないと、現場が大変なのよ。
            地球が丸いことなんか教えるまでもないと思ってるかもしれないけど、
            ちゃんと基本から正しいことを教えいといけないわ。
 校長先生が記念にと、女子生徒の髪を切って持っていく時代だからなぁ…。
 
 こうして完成した論文が1953年4月25日「Nature」誌に掲載されました。
            ワトソン&クリック、ウィルキンス、フランクリン&ゴスリングら3チームの論文が
            同時掲載されたわけだけれど、一歩抜きんでていたのがワトソン達。
 の自伝では
            は意志の弱い傍観者のように描かれているが、
            ウィルキンス達は精力的に研究を続けて、DNAの立体構造を精密化していった。
 ワトソン&クリックが上手くいった理由として、
            「自分で実験していなかった」という点があるわ。
            していないからこそ突き放して客観的になれたワトソン&クリックは、
            かなりいい立場にいたの。
 自分が手を下さなければ、残酷になれる……これもなんか聞いたことあるような。
 その後バークベック校に移っていただけど、
            1958年に37歳の若さで病死。
            4人の中から一番にいなくなってしまいました。
            バークベック校でフランクリンは
            アーロン・クルーグ博士(1982年ノーベル化学賞)と出会っています。
            クルーグはこの4人全員をよく知ることとなり、後にこう語っています。
 
「ワトソンとクリックがいなくても、遅かれ早かれ答えは出ていただろう。
 フランクリン自身、かなり近いところにいた。
 水分子の存在を重視していたし、塩基の交換ができることも記述されていた」
 
            そうしてフランクリンの死から4年後の1962年。
            ワトソン、クリック、ウィルキンスがノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
 なんだか不遇の人だねフレ…じゃなくてフランクリン。
 の死後、ワトソンが書いた「二重らせん(原題:The Double Helix)」では
            フランクリンに対してまったくアンフェアな記述がされています。
            この自伝ではフランクリンの報告書やMRCレポートについて、
            関係者でなければ知らないことが明かされた一方で、
          色々と大事な部分についてはボカされて書かれているため、
            にまで「あんたの自分勝手な伝記」と言われる始末。
 死人に口なしだからな。エピローグ部分でフランクリンについて触れてはいるが、
            これは関係者に原稿の了承を取り付けに行ったとき、
            に強く迫った結果、追記されたらしい。
           そうでなければ、今よりももっと知られていなかったことだろう。
 研究者のモラルという点では、ワトソンはまさに反面教師。
            「生物」の教科を勉強している中学・高校生には
            ワトソン・クリックの名前だけ暗記するんじゃなくて、
            彼らがどういう経緯で何をしたかも学んでほしいわ。
 結論は、女性研究者 舐めんな!だ。
 なんか嫌なことでもあったのかなぁ。
            あと上のアイコンだと、クルーゼが一番良い人になってないですか…?
 
 
 はー、疲れちゃったから45話はワンポイントだけ。
            クルーゼの正体がついに明らかになりましたよー。
 でも、結局画面では見えなかったよね素顔。
 ふっふっふ。このレビューのローカル設定を忘れているんじゃないのかね?
            こうやって仮面を外すと(すちゃっ…
 私こそが、ラウ!ル!クルーゼなのだよ!
            どうかね、驚いたかね、驚いただろうフアーッハッッハッハ!
 わーびっくりー(台本を床に叩きつけながら
 
 
・・・・・・
 
 
 くーっ、長かったわ〜。
            でもようやく次回で最終回。残り5話をお楽しみにね。
 46, 47, 48, 49前, 49後, 50前, 50後……まずいな。
 お姉ちゃん大変だよー。ここのレビュー、あと7話分あるよー。
            しかもレビュー中最大の長さを誇る49話50話がまるまる残ってるよー。
 ぬわあんですってぇええ!!
         呼び戻せ!アレを呼ーびーもーどーせー!
 
 
 …アレ、次回出るそうです。
 
 
 
 
【補記】
ずーっと昔、知り合いの大学教授はクリックと同じ大学にいたことがあるというのが自慢でした。耳タコ。キャンパスでまれに見かける程度だったようですが。
 
DNA発見から50年。
クリックは2004年7月末に亡くなり、遺伝子の一時代が終わったとのことです。
 
ワトソンはまだ存命とのこと。
 

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