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機動戦士ガンダムSEED DESTINY総集編 第1回「主人公の在り方」
 
 デス種TV終了から早4ヶ月!
            さぁそろそろ振り返って見ちゃいましょう。
            こんにちは、大姫お姉ちゃんですよ〜。
 2005年末〜2006年始にかけてSEED第3期にゴーサインが出たとか出ないとか
         とても不吉な噂が飛び交っていますが、
            そろそろレビューは辞退させてもらいたいね、小姫です。
 いやー当初はどうなることかと思っていたDESTINYレビューですが、
            思ったより順調に終わりましたね。
 第3クール辺りからが、特に苦しかったようだよ。
          種レビュー系サイトにとって、30話はひとつのデッドラインみたい。
 50回もあると、色々大変ですね。
            このサイトでは通算100回を越えてますし…。
 前作から引き続きレビューを完遂したサイトは少なくて、
            あたしが時々読んでいた所は、EDITEDで見限って終了されていて悲しかった。
            けれど、早く撤退するほど賢明だと言われるのが種系レビューの不思議さ!
            結論すると『種に関わってはいけない』。
 初回からレビューの存在意義をひっくり返すなー。
 僕はここにいてもいいんだ! おめでとー×2
 エヴァンゲリオンはもういいよ。
 近頃は「続編」と聞くだけで拒否反応を起こし、
          瞳孔が開いてしまう人も多いようです。脳内で種割れでも起きてるんでしょうか。
 え、ほら、たまに良いところもあるじゃない、ね?
 良いトコ探し、それが種レビューの宿命なのか。
             汚点・失敗・超脚本がわずかな良点を相殺して蹂躙して余りあるのに、
             つくづく種ファンはマゾいよね。
 なに言ってるの、物語をどう受け取るかは視聴者次第。
            如何に目を瞑って美味しく料理するかが、種レビューの醍醐味なのよ。
 何度でも鍋をひっくり返してくれるのが夫妻なんだけど…。
 
 
 デス種終了後の2005年も色々ありました。まずはプロ野球!
            阪神タイガースが2年ぶり5度目のリーグ優勝!
            種シリーズ放映年は優勝するというジンクスを生みました。
 単なる偶然では?
 しかし日本シリーズでは惜しくもロッテマリーンズに敗北。
            2年前のvsダイエーホークス戦に続き、またも日本一を逃しました。
            種シリーズ放映年は日本一に慣れないと言うジンクスも!
 偶然だってば。だいたい惜しくもって、
            ・・・どのあたりが?
 えーとその、一応ファンの心情に配慮というか。
            ギリギリの戦いを尽くしたというか。
 あーうん、別な意味でギリギリかもしれない。
            千葉ロッテマリーンズは31年ぶり3度目の日本シリーズ優勝だって。
            ボビーマジックって言葉も流行ってたらしい。
 エンデュミオンの鷹と呼ばれたダイエーホークスも既に無いのよね。
            これからの球界再編はどうなるのかしら。
 呼ばれてないし、野球ネタはもういいよ。怖い人が来ますよ?
            それよりダイエーの店舗が撤退しちゃって、買い物がちょっと不便。
 そうねぇ、最寄りの100円ショップが遠のいちゃったわ。
            近所のダイエー(注:南松山店の事)は立地も良かったし赤字ではなかったはずだから、
            すぐに再開するわよ。次に入る店も決まりつつあるようで。
 地方の味方アニメイトの話なんだけど、
            元々ダイエーの中にあったアニメイト高知店は撤退の余波で移転になっちゃったらしいよ。
 主力品の一つであるカレンダーとか、
            予約品・取り寄せ品など諸々の引継ぎ処理は大変そうね。
 松山店は今年になってからコスっぽい店員さんが増えたような。
            たまにシッポ付いてる気がする。
            そのアニメイト松山店付近には四国初のメイド喫茶が開店したけど、
            接客と接待の違いについて警察から指導されたとか。
            (誤報とも言われていますが、何らかの自主規制はあった様子)
 メイド喫茶のメッカだとごく普通の光景なんだろうけど、
            まだまだ地方には馴染まないのかな。
            毎週隣県から通っている御主人様もいるそうなので、
            めげずに頑張ってもらいたいです♪
 行政指導は結構なんだけど、それよりもやる事あると思う。
            愛媛県の財政は火の車で、かなりやばいんだって。
            それなのに、サッカー場整備に億を投入して県職員の給与を削るとか、もぅ訳わかんない。
 ああ、愛媛FCのJリーグ昇格問題ね。
            J2入りするには一定の集客が見込めなければならないと
            「整備が既に終わっていたスタジアムの長椅子を個別席に作り替えろ」って
            いちゃもんをつけたJリーグの偉い人がいて、
            それを知事が承諾しちゃったから県財政に大きな負担が掛かってしまったのよね。
 あそこ駐車場も足りないのに、どうするんだろう。
            Jリーグが始まっても客が入るかどうか…。
 四国リーグ(野球)をやってる坊ちゃん球場は
            横に駅もあるし道路も整備されてるけど、サッカー場はどうだろうね。
 そういえば、四国リーグの成績ってどうだったの?
            愛媛マンダリンパイレーツ(MP)は何位になったのかな。
 ・・・4位よ。
 全何チームあるのかな?
 四国4チーム中4位よ! そして愛媛MPは最下位よムキャー!
 ドラフトでは誰一人として声がかからなかったから、
            石毛代表が嘆いていたようです。
 大丈夫! その後広島とかソフトバンクからスカウトされて
            何名かは正式契約にこぎ着けたから!
 今年も頑張ってください。
            でも今は「とべ動物園」の方が集客できそう。
            ホッキョクグマのピース(♀)が大人気なんだよ。
 国内初のホッキョクグマ人工保育成功例ね。
            何度かTV特集が放送されていたけど、ぬいぐるみみたいで可愛かったなぁ。
 うちでもペット飼いたいね。
 いるじゃない変なのが。
 アレ違うから。
 
 
 はい、すっかり脱線しましたが仕切り直し。
            そろそろレビューを振り返りましょう。
 今回は第1クールをまとめていくよ。
 
 まず、初手からコピペで始まった第1話です。
            当時流行っていた「この点はでねぇよぉ!!!」を使って
            手を抜いてるのが見え見えですね。
 接点t!
 デス種初期の宣伝文句は「大和から飛鳥へ」でした。
            読み返すまで思い出せなかったというか、
            今思えば嘘で塗り固められたフレーズでしたね。
 「大和から飛鳥へ」…とみせかけてやっぱり大和!!
 青いザクがいるから「これグフだよ」ってネタをいれたら、
            本当にグフが登場して驚いたというか呆れたというか。
 イグナイテッド、そしてドム! …次はゲルググ?
 過去の遺産にばかり頼っていてはいけません。
            それはキャラデザインにも言えるのか、
            主人公であるはずのシン・アスカがキラ&アスランと類似しており
            見分けが付かなかったというメールが何通か来ました。
 見分け以前に、第1クールはほぼ出番無し!
 だけど、妹のために頑張る優しいお兄ちゃんキャラなのです。
 本編では恨み言ばかり出てきたよ。
            レビューでは妹に欲情しているような描写も。ムフフベロチュー!
 その予見は的中し、数話後に描かれた妹と戯れる夢(回想シーン?)では
            各地で「これなんてエロギャルゲ!?」という雄叫びが。
 妹の携帯を手繰るシンの左手は、常人未踏のテクニックで高速回転!
            相部屋のレイに隠れて、毎晩もぞもぞしていましたー!
 
 プロローグ後は、前作の主要キャラが早速登場。
            若くしてオーブのTOPに祭り上げられたカガリ姫と、
            護衛のグラサン・ザラが登場。モロバレだった。
 対するは大御所、池田秀一が演じるギルバート・デュランダル議長、通称ギ長。
            オーブ科学技術・技術者の流出、難民、軍備、ブルコスのテロ問題など、
            これからどのような政治的駆け引きが展開されていくのか
            期待させるような前フリで、世界観も広がりんぐな第1話。
 その後もどんどん広げすぎて収拾つかないんだから、
            誰かシリーズ構成に風呂敷のたたみ方を教えてやってくれよ。
 回収されない伏線。解消されない矛盾。脱力させる総集編。
            皆さんにも既におわかりの事でしょう。
            常に存在する最大の敵。それはいつになっても克服できない、
            彼ら自身の無知と欲望だと言うことを!
            争いの種、問題は全てそこにある!
 スタッフも、痛いほど分かってるんじゃないかな。
 だがそれももう終わりにするときが来ました。終わりに出来る時が。
            我々は最早その全てを克服する術を手に入れたのです。
            全ての答えは皆が自身の中に、既に持っている!
            それによって、種を知り、自分を知り、続編は拒む!
            これこそが、繰り返される悲劇を止める唯一の方法です。
            私はガノタ存亡をかけた最後の防衛策として、
            デスティニーレビュー総集編の導入実行を今ここに宣言いたします!
 もうガンダムと種シリーズは別作品として扱った方が良いんじゃないかなぁ?
 
 1話の見所といえば、シン(現在)の登場シーン。
            ステラのおっぱいをむにゅむにゅして「ラッキースケベ」の称号を得ました。
 会話の様子から、悪友のヨウランがグッと本編に絡んでくるのかと思ったけど、
            どんどんフェードアウトしていったよね。
 ルナマリアと一緒に登場したヴィーノとは
            どんな泥沼の多角関係を演じてくれるのかと期待したのに、彼もまたフェードアウト。
            公式サイトのキャラ紹介ではやがて、
            整備員のおやっさんと3人まとめてのしょぼい扱いに格下げされました。
 下手に活躍したり目立ったりすると、トールの二の舞だからね。
            整備員としての職務をまっとうして良かったと思うよ。
 そうね。主役の戦艦に乗艦している限り、被弾箇所に近づかなければそうそう死なないわ。
            そのせいか、赤服達がやたら動き回ることになって
            連合のラボまで調査に行かされたり、仲間をスパイする強引な展開へ。
 それでも空気に徹する方がいいよ、うん。
 
 そしてお約束のガンダム強奪事件発生。連合でもガンダムを開発していたのに、
            危険を冒してまで強奪する必要があったのかしら。
 デス種前半戦のライバルになる3人組との顔合わせと
            新ガンダムの登場を一度にやってしまうためなんだろうけど、
            両者の因縁は生まれても、そうする必然性はなかったね。
            なんだったんだファントムペイン。
 1話は視聴者を引きつけないといけないし、
            もちろん次々と新型機も暴れてもらわないと。
            スポンサーへのプロモにも使われるから、作画も豪華なのかな。
 ザクが活躍したのは面白かったけど、
            無理にアスランが戦うことは無かったと言われていました。
 アスランはいいのよ〜、今回の主人公なんだから♪
            「ザク、大地に立つ」に続き、大気圏突入までやってのけちゃうんだから。
 しかしセイバーに乗り換えてからは、転落街道を真っ逆様。
            ザクの頃が一番輝いていたのかもしれない…。
 
 
 第2話は引き続きガンダム同士の戦闘。
            MS戦メインなので、話はちんたら進んでいたよ。
            戦艦発進までに時間が掛かるのは、無印種もそうでした。
 ミネルバで指揮を執るのは前作のような臨時艦長(マリュー)ではなく、
            正式に任命された白服のタリア・グラディス艦長。
            部下への指示がビシビシ飛びます。
 あたしは最初、声に違和感があったよ。
            なんだか他ガンダム作品の小山さんとは違う気がして。
            三石声に慣れていたせいもあるかもしれないけど、回を重ねる度に馴染みました。
 メイリンについて、この時点のレビューでは
 
            >後ろでボケーと突っ立ってる副艦長より役に立つのは間違いない
 
            という評価でしたが、
            惚れた男のためなら脱衣・脱走・ハッキングから夜のおかずまで
            なんでもこなすスーパーレディとは思わなかった。緑服もあなどれないわ。
 アーサーのおどおどっぷりに、むしろ黒服の地位が低いのかと思うよ。
 そして現るネコミミ仮面。
            当時ネコミミモードが大流行していたせいで、
            以後このレビューでは延々とネコミミ呼ばわりです。
 「レイとの共感ピキーン√☆」とか、「乗ってるMAの遠隔操作武器」とか、
            「まったく演じ分ける気のない子安ボイス」で正体はバレバレ。
            しかし、いくらなんでも死人が生き返りはしないだろうと、
            ネオ=ムウ説を信じない者もいました。
            いや、信じたくなかったと言うべきか!!
 物語後半で、一切のギミック無しにムウだと明かされても、視聴者は置いてけぼり。
            そんなに引っ張るほどのネタじゃなかったのは確かね。
 いっそ、正体はゼクス・マーキス(ガンダムWの仮面の人)にすれば
            メタ世界が展開して良かったのに。
 それ、なんてスーパーロボット大戦?
 
 当時いくつもの予想・ネタバレ・誤情報が飛び交っていましたが、
            その中でも「最初にカガリが死ぬ」というネタはショッキングでした。
            実際は、カガリ流血のカットを事前に入手した人の誤解だったようです。
 生きてて良かったけど、これから生き地獄が待ってるんだよね…。
 直後にアスランの正体をバラしてしまうなど、
            一国の代表としてありえない軽はずみな言動に脳の損傷が疑われましたが、
            あれは素だったようです。怪我が軽くて良かったよかった。
 カガリの負傷は100%アスランの責任だよ。
            オーブ代表を乗せたMSを、戦場に突っ込ませんなっつーの。
            その後の浮気の数々を見ていると、
            カガリを葬る気だった(未必の故意)かと疑っちゃうよ。
 アスランはそんなんじゃないの!
            バカじゃなくて、ピュアなの! 単純じゃなくて、純粋なの!
 はいはい、続きどうぞ。
 ステラとシンの関係についても憶測が飛び交いました。
            両者には何かの繋がりがあるのではないかと。
            その中でも「ステラの腕がマユのもの(ステラが腕を掴んで震えていたため)」という
            「ステラ≒マユ説(移植orクローン説)」は珍説ながらも興味深い話でした。
 夢のある話だね。
            死んだ人間をそう簡単に生き返らせたら困るよ……って、あ。
 そうなの。死んだ人間を簡単に生き返らせるのがデス種クオリティー!
            ファントムペインにその実例(ネオ)が存在するし、
            クローン人間も既にクルーゼという成功例が(+レイとか)。
            もはや誰が出てくるのか読めないという奇妙な空気が
            噂に信憑性を持たせてしまったみたいなのよね。
 移植された心臓が生前の記憶を持つという話もあるから、
            そういうファンタジーもあり得るかもしれないと?
 ただステラ≒マユ説は、マユがそうまでして生きている必要性がなく、
            あの損傷から組織を移植した可能性の低さから、早々に消滅していったの。
 もっと練られたアイデアがあれば、マユの復活劇も受け入れられたかもしれないね。
            Zガンダムの焼き直しにするよりは…。
 巨大掲示板上では
            「もしシンじゃなくてマユが主人公だったら」
            というスレが誕生してしまいました。
 
 さてここでメールを紹介します。
 
はじめまして、無印の頃からレビューを楽しませてもらってます。
自分はルナマリアがお気に入りなんですけど、
レビューだと性格違いませんか?
よかったら理由を教えてください。
 
 確かに、レビュー初期のルナは性格が凶暴だね。
            アホ毛にこだわる性格設定が、この時に誕生してる。
 せっかく赤ザクで出撃したのに、
            活躍できなかったからアスカガに八つ当たりしているのよね。
            えーっと書き手の証言によりますと、
            「ルナの台詞に使っている色がフレイと同一だったため、
             ついついテキストに凶暴性が憑依してしまった」
            との事です。
 要するに「ノリ」だね。後のことは何にも考えてなさそう。
 毎週レビューしながらレビュー内世界を構築していくと、
            どうしても齟齬が生じるのよね。
 ルナは凶暴キャラでいくと決めたせいで、
            第3話ではカガリが酷い目にあってしまうんだけど…。
 
 
 第3話でようやく戦闘は小休止。
            ガーティ・ルーとミネルバの追いかけっこが始まります。
 壊れたアーモリーワンは放置。
            TV本編で視点が当たらなくなった場所では、外伝キャラが活躍しているだろうね。
            かつてキラ達が住んでいたヘリオポリスがそうだったように。
 ボギーワンに距離をかせがれ、しばしのお別れ。
            戦闘再開までにミネルバでは、補給・整備・報告などが行われます。
 ルナの報告では、カガリは射殺されたようですが。
 まだこの時は、書き手が新キャラの個性を掴みかねていたからね。
            仕方がないんじゃないかな。
 何でも仕方ないで済めば、国際問題は起きねーんだよ!
 オーブ代表に失礼があってはいけないと、
            議長は特権を振りかざし軍の機密・最新鋭艦ミネルバ各部をご案内。
            インパルスについては
            「全く新しい効率のいいモビルスーツシステム」という
            玩具会社にとって都合の良い説明がされました。
 プラスチックの色を変えれば別キットとして売り出せるVPS装甲もおいしい要素だったね。
 そして因縁深いシンとカガリの第一次会戦は
            「さすが綺麗事はアスハの御家芸だな!」にてシンの優勢勝ち。
            以後も二人の主張はぶつかり合い、理解し合えません。
 「我々は誓ったはずだ!もう悲劇は繰り返さない!
            互いに手を取って歩む道を選ぶと!」
           
            最終的に、オーブはザフトを攻撃してボッコボコに。
 
            オーブの理念「他国に侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入せず」
            何一つ守られてないね。
            シンに綺麗事って言われても、全く反論できないよ。
 
 第3話でネオはこんな言葉を残しています。
            「やがて全てが本当に始まる日が来る。我等の名の下にね」
 何が始まって、いつ終わったんだ?
 ジブリールは何らかの侵攻作戦を企てていた素振りはあるのですが、
            ロゴスは成果も上げないまま崩壊したので、外伝での補完を期待するしかありません。
 最新技術を投入した強化人間を複数抱え、条約違反のミラージュコロイド付き戦艦を駆り、
            大佐は変な仮面を付けている。これだけ思わせぶりなのに、
            行く先々で部隊を借りては壊滅させて、困った奴らだね。
 第3話は大胆な逃走、次回へ続く奇策の伏線(アンカー&デコイ)など
            戦闘面での工夫が見られたのですが、
            後になるほど大味になるのは脚本執筆が遅いせいね。
 ウィンダム30機が全滅だからな…。
 
 ラストでは議長が名と存在について説きます。
            名は存在を示すもの。
            では偽りの名をもつ者は、存在そのものが偽りなのか?
           
            =人は定められた生き方をする(使命を果たす)べきではないのか?
 
            これはアレックスやミーアのような単なる偽名実名の問題だけでなく、
            デスティニープラン(人の正しい在り方)にまで連なる問いかけとして
            以後も、作品中で繰り返し形を変えて現れます。
 プランの実行をもっと巧くやれば、テーマに深みがでたのにね。
            もっとも、デスティニープランなんて大きなお世話だけど。
 
 
 G強奪直後の緊張感を引っ張りながら、戦闘シーンへ突入。
            これまでは見逃せるレベルだった綻びも、とうとう破綻します。
            よーしエンジンかかってきたァ!
 (ばん)! 解(かい)
 自ら小惑星に突き刺さる戦艦ミネルバ。
            同じく、デブリ表面を重力無視で疾走するガイア犬。
            さらに小惑星の超重力に引かれて落下した岩に埋まるミネルバ、無重力なのに!
            ミネルバ艦内も場面によって人が浮いてたり歩いてたり。
 限定解除!!
 そして仲間が撃墜されたのにスルーしたパイロット連中、薄情者!
            ハイネの時とは扱いが違いすぎるー!
 空気以下である背景キャラの宿命よのぅ。
            シンにとっての「守りたいもの」には含まれてなかったのかな。
            それともアスランの胃痛を増すために…、ショーン!(注:やられた人
 シンはまだまだ妹の方(携帯)が大切って感じだったわよね。
            次第にそれはルナやレイといった仲間にシフトしていくけど、
            3人はアカデミー時代から仲良しだったはずでは?
 種の脚本では主役以外の人間関係が描写不足だし、
            アスランとカガリが第1クールの中心にいたから
            余計にシンの内面は分かりにくい…というか嫁に出番を削られ(ry
 オーディション無しでシン役に抜擢されたのに、
            鈴村健一が嫁に逆らったから・・・(;´Д⊂)(注:あくまで噂ですが
 デス種最大の被害者とも言われています。
 
 会ったばかりでゲストでもあるアスランに
            ルナマリアは積極的に話しかけていましたが、どういう意図かしら。
            前大戦の英雄とはいえ、あまり馴れ馴れしくするのはどうかな。
            興味は持ってるけど、からかい半分って感じ?
 ユニウスセブン戦・アスラン出撃への前振りなんだろうけど、
            無理に絡む場面でもないんだよね。
            アスランも艦内をうろついてないで、部屋に居ろよ。
 この後はオーブ代表をアーモリーワンへ送り返せば終わりなんだけど、
            立て続けに事件が発生するので、なし崩しに巻き込まれてくのよね。
 プラント落としをされちゃ、無関係でもいられないしね。
            その後も条約やら軍の派遣やらを強要され続ける弱い立場の国だったのに、
            最後にはザフトをボコっちゃうんだから、オーブは強いんだか弱いんだか。
 
 4話ラストでは、マユの携帯が再生されます。
            その切ない録音内容が、レビューではシスプリネタに置換されてました。
            元ネタは咲耶。お兄様ラブラブシスターですね。
 ごめんマユ、お兄ちゃん携帯のメモリー全部見ちゃった!
 手慰みに妹の携帯を弄ぶシン。
 別のところも慰めちゃう!
 そんな彼の密かな楽しみも、メイリンには筒抜け。
            本編に先行して、メイリンの特技はハッキングにされました。
 シンの平均タイムは6分!(ぉ
 
 
 第5話ではユニウスセブンが安定軌道を外れ、
            地球落下という未曾有の危機が迫っているというのに、
            あっちでちゅぱちゅぱ、こっちでチョメチョメ。
 デス種初の濡れ場はギ長×艦長でした。
 もちろんアスランもハッスル。
            シンも携帯のマユ画像を見ながら左手も軽やかにスナップ。
            あれは絶対なんかしてるわね、うん。
 足腰立たないまでに揉みほぐされたカガリが昇天している間に、
            アスランは議長権限の特例でMSを借り受け、出撃していくというのが大筋。
 ユニウス7落下は防げるのか!?…という時、公式サイトでは落下確定記事が。
            前作以来、公式ネタバレの伝統は受け継がれていた!
 カガリのために頑張るアスラン! この時は輝いていたなぁ…。
 やがて議長の術中にはまり、空回りしちゃうんだけど。
 
 でっかい傷痕の付いたサトー隊長というテロリストが登場しましたが、
            顔に傷と言えばイザーク・ジュール。
            デス種では前大戦の傷痕は消え、白服で登場。正式隊長に昇格です。
 消えた傷、消えない傷。
            サトー以外にもアスラン、シンの心には深い傷が。
            ディアッカも緑服に降格で深い傷が
 またも衝突するシンとカガリ。きっかけとなったのはヨウランの不用意な発言でした。
 互いにぶちまける場が物語上必要なんだけど、
            それにしてもカガリの立場が高すぎるのは困りもの。
            せめて大使レベルだったら、後の国内ゴタゴタを収めきれなくても
            あそこまで無能呼ばわりされることもなかった……か?(あえて疑問系
 ヨウラン達が話の中心に絡んだのは、多分この時が最後。
            それからはラクス(ミーア)の胸がデカイだの、セイバーのプラグ抜いてやるだの
            地味に仕事をこなしていきます。お疲れさまでした。
 
 後半には当面の敵、ロゴスの人達が登場。
            ジブリール以外は老人ばかりで、終始、無気力感の漂うおじいちゃん達でした。
 レビュー初登場時、ジブリールの印象は
 
            >アズラエルよりは強そう
 
            前ブルコス盟主とどっちが優れていたかなんてどーでもよくなったけど、
            そのピエロっぷりで笑いを提供し続けてくれました。
 デスティニープランでの最適職業もピエロだしね。
 また、その名前が一部で話題になりました。
            小中学生の良い子は「ジブリール」でググっちゃだめだぞっ♪
            君達に魔界天使はまだ早いよ(はぁと)。
 待て、止まれ、動くな。
 
 
 いよいよユニウスセブン破砕作業開始。
            しかしジュール隊と合流したアスランらに謎の敵襲。
            だが旧ザラ隊の皆さんは見事な連携を見せ、これを撃破したのであった!
 グゥレイト!
 繰り返されるBANK、そしてBANK。
            同じ動きをするザク、何本でも出てくるヒートホーク。ここに
            『同一OSを使用したMSは同じ動きをするんだぜ理論』が誕生。
 作画班はきっと頑張ったんだよ。
            ただ、それ以上に脚本の仕上がりが遅かったんだよ。
 全長8 kmの巨大構造物、地球に迫る大災害!
            被害甚大、国際問題、被災範囲予測不可能!
 プラント落としは人為的だけど、結果は大災害レベルになっちゃうよね。
            そういえばデス種放送日に限って地震、台風、L字テロップと
            自然災害(と時にはテロ事件)が発生してた、呪われてるのかな?
 第3話は中越大震災のニュースで放送が中断されたのよね。
            地震の早期沈静化や被災者の方々の無事を願う声が上がる一方で、
            アニメ中断に憤慨して暴言を吐くという醜態を晒した視聴者もいたようです、ごく一部ですが。
 アツクナラナイデ、マケルワ・・・っていうか、ニュースの方が大事ですよ、マジで。
 
 第6話を境に、宇宙編から地球編へと舞台が移行するため
            出番の無くなる人達もここが最後の踏ん張りどころ。
            まずはサトー隊長!
 テロリストの皆さんは、始めから死ぬ気だったようだね。
 パトリック・ザラ信奉者の言葉にアスランが揺さぶられちゃって、
            ずるずると悪い方向へ引っ張られていきます。
 「軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!」
            という主張だけど、ギ長も最終的には強硬手段に訴えちゃいますし、
            クラインの正当後継者もオーブを巻き込んでザフトをぶっ潰します。
            サトー隊長が生きていたら、どっちの勢力についたのかな?
 この人の場合は、前大戦で仲間を失った恨みをぶつけられれば
            主義主張はどうでもいいんじゃない? その意味では、
            「行き場のない自分達の想いを正当化するためにザラ議長の言葉を利用しただけだ」
            という議長の言葉は、間違ってない気もします。
            外伝で他の動機も追加されるかもしれないけどね。
 過去は変えられない、死者は戻ってこない。
            それをアスランはわかっていたはずなのに、
            父の呪縛に囚われて、シンを修羅道から救う機会を逃しちゃった。
 この時すでに、サトー隊長によってシンの末路は暗示されていたのよね。
            アナベル・ガトーっぽいネタキャラ扱いされる場合もあるけど、
            重要なポイントは押さえていました。
 次は地球連合軍少佐イアン・リー ……って誰ですか?
 ガーティ・ルー艦長よ、ネオの相方。
 あ〜? あの人、名前あったんだ!
 第6話以後宇宙に止まったのか、地球では姿を見ません。
            スタッフにも存在を忘れられたかのように、フェードアウトです。
 ミラージュ・コロイドなんか使ってるからだよ。
            そんなところにステルス能力を役立ててどうする。
 ところが、第45話で突然の再登場!
            レクイエムからジブリールを脱出させているところを
            レジェンドのドラグーン攻撃にあい戦死しました。
 ミラージュ・コロイドを使わないからだよ。
            そんな場面でこそステルス能力を役立てないでどうする。
 ムウであるネオは例外として、
            実はファントムペイン最後の生き残りでした。
 この人、ファントムペイン所属だったんだ…。
            スティングで打ち止めだと思っていたよ。
            えーとそれから、6話ではアスランが重力の井戸に引き込まれて焼死だったかな。
 死んでねーよ!
            そりゃあ、ザクで地球に落ちちゃったからドキッとしたけど。
            もう一人退場したのは、デュランダル議長でした。
 このレビューだと、もう議長死ぬんだよねー。
 死亡フラグが発生しちゃったのよ。
            だからレビューに於いて以後登場する議長は再生怪人ギルツーなの!
            まぁ、そんなローカル設定もガンッガン無視されるわけですが…。
 ラクツー(ミーア)より先に影武者が出てくるレビューって珍しいよね。
 
 消える者がいれば、来る者もいる。
            ついに前作の主人公キラ・ヤマトとラクス・クラインが登場よ。
 大人しく隠居していればいいものを…。
            デス種で最も不要な勢力は、まだ冬眠中。
 ミーアネタバレ情報が出始めたのと同時期に
            公式サイトのキャラ紹介に大誤植がUPされたことで、
            この少女は第二の偽ラクスではないかと噂されました。
 ラ“スク”・クラインって、どこのお菓子姫だ。
 また、ラクスは作画によって胸部ボリュームに大きな差があり、
            (OPやアイキャッチ等)さらなる混乱を呼びました。
 ムック本では正確な数値は出たのかな?
 
 
 アスランがMS戦闘に引き続き、
            その実力を見せつける第7話の見所はザク単機での大気圏突入!
 あの形状で…ありえん。
            姿勢制御で乗り切ったという説明でいいのか。
 苦しいところよね。
            ザクに使われている素材の耐久性が高かったのでしょう。
            ほら、シールドで熱を庇えばなんとかなるでしょ?
 シールドが付いてるのは左肩なのに、
            思いっきり右肩から落ちてますが。カメラアイも無事だし、
 それについては中国拳法の奥義『消力(シャオリー)』
            駆使したという事でファイナル・アンサーになりました。よくあることよね?
 あるあ・・・ねーよ。
 地球に落ちたのはザクだけではありません。
            メインはユニウスセブンの破片です。
            ラクスの歌に乗せて、世界各地が大爆発する様は地球の終わり!
 「滅びの歌」って呼ばれてるらしいよ。マクロスゼロ?
 大西洋連邦よりもユーラシア連邦の被った被害の方が大きいようで、
            今回も主導権は大西洋連邦に握られてしまいました。
 復興を優先しないとっ! 戦争している場合じゃないよ。
 戦争しなくてもロゴスに資金も軍も徴発されちゃうし、
            外伝ではやられ役だし、いい事無しですねユーラシア連邦は。
 
 ジブリも戦争仕掛ける事しか考えてないよね〜?
            地球はプラントに資源を頼らなきゃいけないような世界設定のくせに、
            どうしてそうも戦いたいのか。
 隕石被害を片づけないとマズいのは確かよね。
            物資も不足するはず。復興活動だけはプラントからの支援を積極的に利用したのかしら?
 議長の行った被災地支援は人道的立場もあるだろうけど、
            地球側の物資不足を補ってやることで戦争を仕掛けさせる目的もあったのかも。
 地球側は長期戦を予定してなかったんじゃないかな。
            それなら、あるだけの戦力を投入して短期決戦。
            核攻撃で全てのプラントを破壊してしまおう…という流れは第1クール後半そのものよね。
 資源を宇宙に頼りたいくせに、滅ぼしてどうする気だロゴス。
            でも、種のミリタリーバランスって都合良く変更されるし、
            脚本の都合でいくらでも戦争は続けられるんじゃないかな。
            ともあれ、ジブリールが適当なのはよくわかった。
 後半は再びアスランが活躍! 半端じゃない射撃の腕前を披露しました。
 カガリをしっかり護衛してろよ。
            シンに噛みつかれてた時もフォローしないし。
 ルナとの会話で出てきた「敵」という概念。
            何と戦わねばならないのか、前作から放置されてたテーマです。
 悟ってたのはキララクだけなんだよな、脚本家の中じゃ。
 これから共に戦うザフトの仲間達。
            なのに分かり合えない! 悲劇、あぁ悲劇!
            僕たちは「話し合い」で理解し合える人間なんだ〜ルララ♪
 最後にはルナもシンも、ジャスティスに蹴り飛ばされますよ?
            「話し合」えなきゃ「力ずく」ってのがデス種の真理。
            こういうメールも来ています。
 
本来この作品の重要なテーマであったろう第1話最後のシンのセリフ
「また戦争がしたいのか、アンタたちは!」も、
今振り返ると中々複雑な思いを抱かざるを得ません。
平和を望みながら、しかしそれ故に戦わざるを得ないと言うジレンマ。
その矛盾こそシンの抱えるキャラクターであり、
その解決策こそ主人公として見つけなきゃならなかった筈の、
作品上の責務と当時は思っていました。
それが「戦って良いのです!」によって、
問題そのものを粉砕する事で回答に代えられては、白けるばかりです。
 
 最終回直前の少年マガジンに掲載されたインタビューでは
            福田監督がデスティニーのテーマを「男なら戦え!」と語っています。
            監督のインタビュー発言はまったく信用できません。
 「話し合い」は何処に行ってしまったんだろうね…。
 
 
 第8話でミネルバは、オーブでの補給を受けます。
            セイラン親子の登場、アスランの嫉妬と指輪イベント、
            新旧艦長の出会い、シンとキラの遭遇などが主な出来事です。
 第1クール中盤から当分の間ミネルバがオーブに足止めされ、中だるみしたね。
            世界情勢やアスランの行動は今後の展開に必要な部分だけど、停滞感は否めない。
 でも、マリューや虎のような懐かしい顔ぶれは前作からのファンには嬉しいわよね。
 
 カガリを巡る恋愛模様は、国際情勢より複雑化。
            アスランにとっては嫌味な存在でしかないユウナですが
            政治のテーブルではカガリの甘さを鋭く指摘しており、
            胡散臭いけれど恋の対抗馬として無視できないポジションに浮上してきました。
 14話で安易にバカキャラへと貶められてしまったけどね。
            コアなユウナファンには「もっと政治劇を展開できたのではないか?」
            不評だったようです。みんな、僅かな希望にすがりたい気持ちはわかるけど
            それができる脚本家じゃないから、早く夢から覚めようね♪
            ジブリールを匿った時の展開はヒドすぎて目も当てられない…。
 第1クールで積み上げていったカガリの政治的葛藤は、
            残念ながら花嫁誘拐事件で無駄になってしまったわよね。
            このシリーズ構成の甘さについて指摘するメールも複数来ていました。
            だけどあのままじゃ、カガリがユウナに夜の御相手をさせられちゃうのよ。
            それは嫌でしょ。
 全てを耐えると決断しての結婚だから、手込めにされても仕方ないんじゃね?
 やだー、アスランじゃなきゃだめー、アスカガなのーっ!(ジタバタ
 アスカガファンとしてはユウナは敵だろうけど、
            アスランはメイリンとくっついたような…??
            脚本家はアスカガを指して「勘違いの恋」なんて言うし、何がしたかったんだろう。
 
 ユウナ役の野島健児さんは、演技がうまかったですね。
            声優一家は伊達じゃない。
 ヘタレてからも、役のキモさを引き出し続ける演技が評価されました。
            ミネルバのクルーも演ってたけど、ほとんど台詞無かった。
 野島さんと鈴村さんは、同じ役を演じたことがあるらしいのよね。
            鈴村さんはTVアニメ版「真月譚 月姫」にて主人公の遠野志貴役を。
            それに先んじて野島さんは対戦格闘ゲーム「MELTY BLOOD」にて
            同名の主人公キャラを好演。
 上記ゲームでの野島さんの演技について、
            「少年主人公らしく、実に格好よく演じてくださったと思います!」
            とTYPE-MOONの原作者からコメントされる一方で、
            アニメ版はファンから黒歴史扱いされている……なにこれ?
 野島さんはシスタープリンセスのお兄ちゃん役でも有名よ〜。
 チェキ!(ごまかした
 
 姉にコンプレックスを抱いていたメイリンだけど、
            クルー内での評判は悪くないと思うのよね。
            この回は男の子を3人引き連れて、市内へお出かけしていたわ。
 ヨウランとヴィーノとウッソ君(仮)だね。
 その後も休憩室で会話しているシーンはあったけど、
            メイリンにとって彼らは友達以上の感情は無いのかも。
 ミーハーなメイリンにとって、一般兵は眼中にないのか…。
            アスランに興味津々で、検索しまくってたもんね。
            個人情報の管理はどうなっているんだザフト。
            そんな簡単に特務隊の情報が閲覧できて良いのだろうかー。
 ところがヨウラン達はミーアに夢中になるのよね。
 アスランの婚約者であると認識しての事だし、叶わぬ夢だけどね。
            ガンバレ男の子!
 アスラン&メイリンの脱走後はヴィーノが彼女を案じていたけど、
            本命はやっぱりメイリンだったのかも?
 その仮定が真実だとすれば、キラだけでなく
            アスランにも「ヒロイン強奪の才能」が芽生えつつある?
 
 ラストではキラとシンが、慰霊碑の前で出会いました。
            第1話ではフリーダムがマユを殺したように描かれており
            OPでも両者が因縁の対決を向かえるような映像があったので、
            視聴者にはデス種=「シンの復讐劇」という予感が持たされました。
 ステラ絡みのvsフリーダム戦以外では、意味が弱いけどね。
 FINAL PLUSで再び慰霊碑のシーンが出なかったら、
            海岸での出会いは、ほぼ無意味になるところでした。
 とはいえ、賛否両論なんだけどその追加シーン…。
 実際に心情的な部分でぶつかり合ったのはアスランなのよね。
            キラは「身に覚えがない恨み」だと思っているわけで。
 あれだけ戦場で暴れておいて覚えがないってのも凄いけど…。
            『おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?』
            みたいなDIO様イズムを振りかざしていると思います。
 シンの家族事情を知るカガリ、ステラの件を知るネオが同席しながら
            完全にスルーという頭の悪い脚本もあったわ。
            キラがアスランからの説明を受けるまで(46話)放置されていました。
            スポットが当てられているキャラ以外は
            周囲の繋がりや人間関係が停滞してしまうのが、種の悪い所。
 悪いところをイチイチ挙げていくと、切りがないけどねー。
 
 
 第9話は、問答無用で戦争開始。
            地球連合はあっさり核の封印を解きました。
 前大戦以来、NJC技術のおかげで使い放題だからね。
            コズミック・イラに「抑止力」って概念は無意味だから、撃ち放題。
 プラント防衛戦ではオレンジのザク(ハイネ機)が登場。
            ミゲル・アイマンの再来と噂されました。
 中の人や、その最期までも再現しなくていいのに…。
 注目すべきは新兵器ニュートロン・スタンピーダ。
            核兵器を無効化させるその原理について激論が交わされました。
 使い捨てでありながら、連合の核を一掃する威力。
            議長よ、なぜこの兵器を量産してフリーダムに使わん!?
 自由と正義を足止めできれば、ザフトが勝ったのにね…。
            脚本家が覚えているわけがないけど!
 
 ミネルバはオーブに足止めされて、活躍できず。
            シン・アスカはその分、夢の世界で大ハッスルしていました。
 コンディション・レッド!!
 レビューではマユ=12歳前後と予想されていましたが、小説によれば享年9歳。
            小姫と同世代なのよね。
            一桁世代にハァハァするスレッドはココデスカ?
 CVは坂本真綾。
            お姉さん役から(注:ルナはシンより年上)妹キャラまで、演技の幅を広げました。
 シンがルナとくっついた理由が今わかったよ。
            マユと声が同じだから好きになったんだ。
 そんな馬鹿な。
 「パパと同じ声に騙されたフレイ」という前例があるからね。
            種シリーズでは、声優が同じキャラは要注意だよ。
            他にも、桑島法子が声をあてると死んじゃったりとか。
 
 ルナといえば、9話の作画は最悪だったね。頭蓋骨が歪んでいたよ。
 しんぼたくろうが作画監督の回ね。
            その後もしんぼ作画は種と相性が悪いと叩かれましたが、
            慣れてくると味があるという声もありました。
 しんぼたくろうが作画監督を務めたのは9, 13, 21, 26, 32, 38, 45話。
            「驕れる牙」「よみがえる翼」「さまよう眸」「約束」「ステラ」「新しき旗」「変革の序曲」まで。
 ステラの主要話は、かなり押さえているのよね。
            作画のブレが大きいのは、どうしてかしら。
 味と言うしかないね。しんぼ作画よりも19話レイの逸脱っぷりが激しかったし(汗
 
 そしてミーアがアスランと対面。
 ゆさゆさゆっさゆさ。
 世間では通称ラクツー、偽ラクス、★、ピンク2号など。
            その巨乳ビジュアルで、新たなファン層を開拓しました。
 レビューでは「個人的に気に入らない」とあるけど…。
 書き手の証言によれば、
            「乳でかいからっていい気になるなよー!」との事です。
            洗濯板のひがみですね。
 時代はツルペタなんだよ!
 ミーアのお陰で、ラクスコスプレが出来ない人も生まれたのよ。
            私なんかラクスの衣装を着ても、この胸のせいでミーア扱いよ、まったく。
 ソレハ自慢デスカ ソレハ自慢デスカ ソレハ自慢デスカ。
 
 
 ミーアの存在については偽水戸黄門から着想を得たそうですね。
 嫁がそんなこと言ってたね。
 SEED放映当時は、ラクスの衣装=桃太郎と言われる事が多かったけど、
            (原因は恐らく、ラクスコラージュされた桃太郎絵が多々うpろだに投入されたため)
            このサイトでは既に、水戸黄門っぽいと書いていたのよね。
 嫁と同レベルの発想ッ!?
 
  |
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 ∧|∧
(  ⌒ ヽ  
 ∪  ノ
  ∪∪ 
 
 
 10・11話は話運びが非常に緩慢です。
            二つまとめて1話分にも出来そうな程、内容は薄いかも。
 だから『11話は無くても話が繋がる』って言われちゃうんだよ。
 出来事としては、影武者ミーアのメディア露出と
            後は全部アスランの葛藤、葛藤、葛藤でした。
 シンの出番は一瞬。しかも見切れてた。
 セイバーという「力」の提供を申し出る議長。
            自らの無力を痛感してきたアスランにとって、それは美味しすぎる餌。
 そんな餌でオレ様が釣られクマ───!(ズザザ
 しかしその選択は、オーブを離れザフトに復隊するという事。
            カガリは分かってくれるはずだと、アスランは一人で行動を始めます。
 あっちふらふら、こっちふらふら。
            とんでもないコウモリ野郎ですね。
 アスランはいいのよ〜♪ 自分の正義に従っているんだから。
 その正義が随分とハタ迷惑だったような…。
 
 夜はミーアの色仕掛け攻撃。
            アスランの女難を彩る役者が、これにて勢揃いです。
 「デリバリーラクス♪」ってネタ、読者がドン引きなんですが。
 CDの売り上げに加え、身体をはって稼ぐミーア。
            健気ですねぇ、泣けますねぇ……うぅっ。
 レビューでは「胸が垂れたら可哀想」と同情的意見が。
            好きなのか嫌いなのか、はっきりしませんね。
 そりゃあ、お気に入りなのよ。
            だからこそ苛めちゃうんじゃない。イザークもそうだったでしょ?
 小学生じゃないんだから…。
            えーと、ここでメールを紹介します。
 
いつも楽しくレビューを拝読させて頂いています(月並みながら)。
私が種デスで未だに納得がいかないことは、
マリューさんのシャワーシーンや着替えシーンや入浴シーンが無かったことです。
別に新ムウといちゃこいてるシーンなんか要らなかったんです。
単独であんなのこんなのしてくれればそれでよかったんです。
具体的にもっといちゃこいてるシーンはあって欲しかったですが、それは同人で。
比較的”腐女子”カップルが話題となる作品で、
おっぱいがクローズアップされることが少なく、
残念な結果となってしまいました(個人的に)。
蛇足ですが、おっぱいの大小は問いません。
あーもっとキレイなお姉さんが見たかった。
 
 デス種ではアークエンジェルの活動方針について、
            マリュー艦長からはほとんど示されなかったわね。
            ラクスかキラがその全てを決めていたから、
            残念だけど操艦指揮ばかりが目立ってしまったかも。
 このメールはそういう事を言ってるんじゃなくて、
                _ _ ∩
              ( ゚∀゚)彡 おっぱい!
              (  ⊂彡  おっぱい!
               |  | 
               し⌒J
            って主張が90%を占めていると思うよ?
 無印種ではOPでも乳が揺れていたのに、
            今回は後半に行くほどBANKでの出番ばかりに……。
 天使湯の設定をもっと活用するべきだった。
            46話でネオが風呂に誘った後は、どこまでイっちゃったのかな。
 キラに呼び出された時に不機嫌そうだったから、
            恐らく未遂……って、小学生がそんなこと気にしなくていいの!
 おっぱいキャラの座には、新たにミーアが君臨したのでした。
 
 
 第11話冒頭では、
            アスランの火遊びが、地球のメイリン・ホークに傍受されるという事件が発生。
            また、その電話がオーブのバルトフェルドに繋がるという珍事も。
 うー、アスランがどんどん格好悪くなっていくー。
 この事件はレビュー内でも長々引っ張られ、
            19話ではこの事件をネタにメイリンに脅されてしまいます。
 アスランはそんなんじゃないのー! キレイな身体なのー!
 
 つっても、肝心なときにカガリの側にいないし。
 う、それは…。
 キラは隠居で腑抜けだし、カガリを支えてあげないといけないんじゃないかなぁ?
            オーブは条約締結を迫られて議会は大荒れだし、
            ユウナには求婚されるし、シンには国家滅亡宣告をされるし、
            プラントは『積極的自衛権の行使』で降下作戦を始めるし、
            お前は何日間プラントでくすぶってるんだ、アスラン・ザラ!
 お、お墓参りは大切なのよっ。石田さん達も言ってた。
 イザーク達の後押しや、理由が無きゃ動けないなんて情けない。
            好きな女の為なら何を置いても駆けつけるのが主人公だろ、
            ガンダムXのガロード・ランを見習えよ!
 極端な例を…。
 墓地ではラスティ、ミゲル、ニコルの墓を参ってたけど、アデス艦長の墓は無いのかな。
 またマイナーな人物よね、それ。
            無印種46話において包囲網を突破してきたピンク戦艦に撃たれ、
            艦と運命を共にしました。
            殉職したのに、二階級特進とか墓標はないのかね?
 きっとスタッフにも存在を忘れられてたのよ。
            ほら、ミラージュコロイドとか?
 ねーよ。

 

 11話では、ミネルバからカーペンタリア基地に向けて
            レーザー通信を試み(地球軍の通信妨害で)失敗してるんだけど、
            これは元々不可能なのでは? という話もあったね。
 オーブ-カーペンタリア間約2500 kmでレーザー通信するには、
            地球の曲率を無視するか、オーブ上空500 kmから送信するしかないのだとか。
            水平線が邪魔して、レーザーが到達しないってことかな?
 通信士が普通にレーザーで試みてるので、なんらかの中継点があるのかも。
 簡単そうなのは衛星経由だけど、
            戦争によるプラントの残骸が大量に周回軌道を飛んでいるだろうし、
            衛星なんか真っ先に戦争で破壊されていそうだけど。
 じゃあ、レーザーが曲がる技術を使ったんだよ。
 なんでだよ。
 現実に、レーザーって曲げられるしね。通過する媒体によって屈折するよ。
 うーん、でも勝手に屈折されちゃあレーザーの意味がないような。
 そこで、ゲシュマイディヒ・パンツァーの応用だよ。
            レクイエムのビームが曲げられるんだから、レーザー通信ぐらい曲がるでしょ?
 それは、また別問題のような?
 実は11話で既にザフトがそういう技術を持っていると
            伏線が敷かれていたんだよッ!
 ねーよ。
 
 
 おっと、ここで書き漏らしたことをまとめておくわね。
            まずは、SEED終了後からデス種開始までに流れた次回作の噂について。
 相当数のデマがあったし、ネタとして完成度の高いものもあった。
 いくつか振り返ってみるね。まずは「カズイ・ラスボス説」。
            アズラエル亡き後、ブルコス盟主の座についたカズイが、
            劣等感ゆえにコーディネイターを滅ぼそうとするという噂。
 えっ、カズイ様は真・ラスボスですよ?
 ・・・。
            えーと次は「SEEDから12年後が舞台になる説」。
            28歳になったアスランがネオ・ザフト軍総帥として戦うという噂。
            これは、公式っぽい設定画(偽)の流布で信憑性があったわよね。
 ほぼ逆シャアだけどね。
 再び「カズイ・ラスボス説」。
            旧連合残党や反クライン派を集めてネオブルーコスモスを結成。
            総帥になったカズイ自身もMSに搭乗。マルキオが種割れ、サイがガンダムで戦うなど
            基本は似てるけど作り込んであったわ。
 宇宙鯨の秘密も明らかに…ってアオリが巧かったね。
            デス種本編では一切触れらなかったけど。
 「ラクスが誘拐される」「舞台は4年後」「生きていたムウは身体の4割を機械化」など、
            デス種の展開に近いネタもあったのが驚きです。
 先読みされてどうするよ。
 他にも「ガンダムSEED II説」では
            総監督:西川貴教、キャラ原案:安田朗、協力:トニーたけざき など
            STAFFまでネタで作り込んでいましたが、そのストーリー予想は面白かったです。
 最終決戦で行方不明になったキラ・ヤマト。
            落ち延びたエターナル残党。前大戦の2年後を舞台にし、
            絶体絶命に陥ったアスランを救ったMSに乗っていたのは……! というお話。
            CVのキラツー:西川貴教ってなに?
 もちろんネタなのですが、キラツーという読みが良かった。
            他に外伝キャラのCVも「叢雲劾:池田秀一」とし、池田氏の登場を的中させていました。
 本当の劾は、井上和彦です。
 ザ テレビジョン2004年47号では、レモンを手にしたシン・アスカが表紙を飾りました。
            鈴村、石田インタビューやクオカードプレゼントなど、
            広報活動にはものすごく力が入れられていますね。
 特集記事の「5分でわかるDESTINYワールド」ってのが言いえて妙っていうか…(汗
 ザテレ表紙でレモンは伝統。
            シン以外では、過去にオバケのQ太郎、ミッキーマウス、ちびまる子ちゃん、
            モンキー・D・ルフィなどがレモンを持って登場したそうです。
 レモンを持っていようが、この表紙ではアニメ誌にしか見えないんだけど…。
 デス種も前半は凝ったプラモ販促CMをやってたのよね。
            後半はほとんどハイネ隊か、シンが「一体なんなんだー!」と叫ぶだけで残念でした。
 プラモでの回収が難しいと判断した上層部が、CMに回す予算をカットしたんじゃないの?
 SEEDの上戸彩はやり通したのですが、
            こちらの3人組はいつの間にかフェードアウト。
            作中の台詞を言いながらプラモ紹介をするパターンが、
            一部視聴者の怒りを買ったようです。
 少年がやったアウル台詞↓が決定打だったのかも。
            「あっはっはっ!ごめんね、強くてさッ!」
            あたしはあの痛さを毎週楽しみにしていたのになぁ。

 

 
 
 12話では、オーブから発進したミネルバが連合の待ち伏せにかかり、
            また後ろからはオーブ軍に銃を突きつけられます。
            まさに前門の虎、後門の狼!
 砂漠の虎は逃げろって教えてくれたけどね。
 さらに連合軍は陽電子砲を完全に防ぐシールドを装備した
            新型MAザムザザーを実戦投入。
            ミネルバ最強の主砲は無力化され、ルナマリアの射撃は命中率低すぎで大ピンチ!
 ザク用飛行ユニットの予備でもあれば、
            連携プレーでザムザザーの死角から攻撃できそうだけどね。
            ザムザザーだって本当は陽電子砲をガチンコで受け止めるよりも、避けた方が楽だよ。
            後ろに戦艦があったからだけど、攻撃を全て受ける戦い方はプロレス的だと思った。
 元気があればなんでもできる!
 ミネルバは月軌道配備予定(?)だったから、
            ザクはガナー装備主体だったのかな。
 本当はガンダムシリーズの試験運用艦だろうから、
            ザクはおまけだったのかもしれないわね。
 でも、アビスは宇宙に必要なさげ。
            本来はもっと別の運用予定があったのかも。
 ザフトが新世代MSに力をいれるのと対照的に、
            連合は大型MAの開発を進めており、
            デス種ではゲルズゲー、ユークリッド、デストロイガンダムと異形の兵器が投入されました。
 大きいことはいいことだー。
 その代わり、ウィンダムの装甲はに。
            攻撃された時は回避出来ず、盾もロクに構えられません。その有様は「空飛ぶ棺桶」!
 宇宙世紀のボールじゃないんだから…。
            でも、あれでは連合の将官に「蚊トンボ」と呼ばれるのも仕方ないかも。
 よって、種に於けるザコメカの盾は飾りとなりました。
 だから、大気圏突入したザク(アスラン機)もシールドを構えてなかったんだ…。
            宇宙世紀のザクは名機なんだけどなぁ。
 
 「国は貴方の玩具ではない!」
            ユウナの発言ですが、いやはや後になるほどに深い台詞でした。
 どっかの脚本家にも言ってやれよ。
 オーブ海軍本部では政治ごっこをやっていましたが、
            トダカはそれを無視し、独自の行動を取りました。
 レビューではカガリ姫に刃向かうミネルバを撃沈するため
            主砲を撃ちまくっていましたよ?
 カガリ姫親衛隊の皆さんとしては当然よね。
            でもその行動はかえってシンの怒りゲージをMAXにし、
            オーブ艦隊はその半数を撃沈されてしまいます。
 って話にしたら『あの戦艦は連合ですよ』というマジレスを頂きました。
 ところが、このレビューで予見されたシンvsオーブ軍は、
            第28話「残る命散る命」にて現実となってしまうのでした。
 嫌なレビューだな、オイ。
 
 トダカは第1話にも登場していたんだけど、
            この時は一回きりの使い捨てキャラかと思っていたよ。
 「こういうのを恩知らずって言うんじゃないかと思うんだがね?」
            という台詞が嫌な形で跳ね返ってくるのよねぇ…。
            シンはいつまでもトダカには気づかないままなんでしょうか。
 トダカの子供が復讐鬼となってシンと戦うという仮想戦記をいくつか見かけたよ。
            作中のシンは自らが加害者にもなることをほとんど省みないままなのが嫌われていたね。
            それを教えてやれたはずのアスランが「なら戦うしかないじゃないか!」と思考停止したり、
            キラカガと喧嘩別れして鬱になったり。
 12話ではシンの種も割れました。
            種割れは主人公として必須要素みたいですね。
 羽根クジラ並に、その謎自体は放置だけどな。
 出番もなく、戦績もイマイチだった第1クールのシンでしたが、
            ここから輝かしい歴史が始まったのだった!
 13話のキラ復活で、その輝かしい歴史の幕は下りたに等しいよ。
 
 ここまで時間がかかりましたが、セイバーガンダム発進。
            アスランはやっと新しいガンダムを手に入れました。
            復隊と同時に特務隊フェイスにも大抜擢!
 つくづく議長権限の特例ってヤツはさぁ…。
 しかしここからセイバーの長旅が始まります。
            次の登場は15話まで待たねばなりません。
 時間経過が不透明だよね。
            今回のオーブ近海戦や結婚式騒動でかなり時間経ってるのに、
            アスランはどれだけ遠回りをしてきたんだろう。
            核動力じゃないセイバーは補給が必要に思えたけど、謎です。
 
 
 第1クールのラストを飾るのはネタいっぱいの13話。
            ツッコミ所が満載で、視聴者も声をあげて大喜び。
 悲鳴だと思う。
 前半は平和なオーブの日常風景。
            キラはのんびり風景を眺め、虎&マリューはコーヒーを楽しみます。
 小説版のマリューは「どうでもいい味」だと思っているよ。
            キラが惚けているのは、酸素欠乏症で記憶障害があるってローカル設定だから。
 しかしオーブが連合との同盟条約締結を決定したことで
            コーディネイターには住み難くなりそうだと考えた虎は、
            『わりとしっかりしたまともな人間らしい』デュランダル議長を頼り
            プラントへ引っ越ししようと持ちかけます。
 引っ越しはヤマト家が経営しているクロ○コヤマトに発注。
 「どこかでただ平和に暮らせて、死んでいければ一番幸せなのにね」
            マリューの望みはデスティニープラン適用後でも叶えられそうなんだけど、
            もしAA残党がデス種に関与しなかったら、すんなり受け入れていたかも?
 この時点で議長は信用されていたのに、
            暗殺部隊を送り込んだのは本当にヤブ蛇だったね。
 カガリは国のためにとユウナとの結婚を承諾。
 「でも駄目じゃないか。護衛の一人も連れずに歩き回っちゃあ。
            オーブ国内は安全とはいえ、今は情勢が情勢なんだよ?」
            とユウナはカガリに注意してたけど、その夜のマルキオ邸襲撃事件を考えれば
            実に的確な指摘だった、不思議なぐらい。
 暗殺部隊を手引きしたのがセイラン家ではないのかと、一部で疑いが持たれたのよね。
            あれだけの人数と、派手なMSがオーブ国内に侵入してたし。
 ただ、オーブの警備がザルなのは昔からなんだよね。
            無印種25話「平和の国へ」でもザラ隊が不法入国していたし、
            その際にオーブ国内から手引きした工作員も存在してた。
 ユウナは、キラやアスランをカガリに相応しくないとして遠ざけようとはしたけど、
            暗殺までする理由はなさそうよね。
 あの家には、影響力の強い人が揃っていたから、
            セイラン親父はわかんないけどね……こんな考察メールが来ていますよ。
 
キラとラクスはなぜマルキオ導師のところで暮らしていたのか?
@キラ・ラクス側の事情(安全上の問題)
Aカガリの事情(親族の登用が難しいが側におきたい)
 
 前大戦後、行く先がなかったAAの人達がオーブを頼っていったのは自然よね。
            大体、こういう事情じゃないのかな。
 
 でもこのメール、まだ続きがあるんだよ。
 
Bマルキオ導師の事情
・キラ・ラクスの名声はマルキオの名声を上回る恐れがあり、
 マルキオ自身の影響力維持のため何らかの対処が必要であった。
・キラ・ラクスを自分の側に囲い込むことにより、
 マルキオ自身の影響力をさらに高めることができる。
・フリーダムガンダムとともにキラを囲い込むことにより、
 マルキオ自身の安全が保障される。
・フリーダムガンダムの整備はマルキオ自身の影響力で
 モルゲンレーテに行わせればよく、最新技術の供与を受ければ、
 フリーダムが時代遅れの機体となることもない。
 
            マルキオ導師の陰謀説だね♪
 どす黒いんじゃーっ!!
            どうしてマルキオ導師が悪人に!?
 レビューでも、胡散臭い人物TOP3にランクインしてるからね。
            外伝はともかく、TV本編では謎すぎる存在。
            いや、外伝でもなに企んでるか怪しい部分はあるか…。
            宇宙クジラとチャネリング交信してそうなんだもん。電波ゆんゆん♪
 いやいやいや、マルキオ導師は孤児院を運営して
            子供達の面倒を見ている偉い人じゃないの。
 その子供達も、回を追うたびに人数が減っていくんだよね。
            マルキオ導師がどこかへ売り飛ばしているんじゃなかろうか。
 なんでじゃー!!
 
 屋敷が襲撃された時も、いないはずの子供が増えたり減ったり。
            あれきっと、導師を恨んで出てきた幽霊だよ。
 幽霊とかじゃないわよ〜。ちょっと不可解だけど…(汗
 とにかくマルキオ導師は怪しい。
 
 13話では銃撃戦も派手でした。
            キラはデス種でも最後まで直接に人を撃たなかったわね。
 あんまり生身ではバンバンやり合わないからね。
            ミーアの罠にはまった時と、最終話ぐらいしか銃を握ってないかな?
 細かく挙げると無くはないけど、派手なのはこの13話でした。
            マリューがマトリックス避けをしたり、虎の仕込み銃(サイコガン?)が飛び出たり、
            地下にはMSが隠してあったりとパロディのオンパレード。
 種はできの悪いパロディとBANKの塊だからね。
            パロディよりパクリって評価の方が多いから…もう種ぽ。
 
 となると、暗殺部隊隊長の「ええーーぇっ!」は
逆にオリジナリティーがあって良かったのかな?
あんなに酷い演技、聞いたことがない。
 良くないって。
 そんなこんなでラスボスのキラ様も復活を果たし、
            いよいよデス種本編が始まろうとしていた、次回につづく!
 
 
 
 ここからは、ガンダム関連メディアの紹介よ〜。
            ネタバレ回避の人は、もうここでブラウザを閉じてね♪
 まずは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY(3)/ときた洸一・千葉智宏」。
            2巻から続くインパルス誕生秘話、アーモリーワンG強奪事件、そしてユニウスセブン落下まで。
            SEEDにマジレスを続ける千葉智宏がまた頑張ってくれた!
 姿を現したガンダム12号機テスタメント。
            その目的は、意外なパイロットは、連合軍特務情報部とは何なのか。
            プレアとセトナの関係は。マティスはどうなるのか!?
            いくつもの謎を孕みながら、アウトフレームも真実の姿に。
 あたしとしては、ちょっと見ただけで陽電子砲を作ってしまえる
            プロフェッサーの方が謎なんだけど。
 ジャンク屋系の人材って、凄い人材が揃ってるわよね。
            TV本編での無茶なミリタリーバランスの隙間をぬって活躍するには、
            それぐらいじゃないとダメなのよ、やっぱり。
 キラの強さが異常すぎるんだけどね。他には8(ハチ)の中身も謎。
            量子コンピューターがこの時代の主流になってるけど、
            ハチはそうではない事がこの巻で明らかになったね。
 あれだけ活躍していて量子型じゃないというのなら、
            それより1世代上位のコンピューターなのかしら。
            まさかあれで旧世代型というのは、無理があるわよね?
 テスタメントのパイロット0984は薬物投与でいじられてるみたいだったね。
            エクステンデッドと同様のベッドに寝かされているコマもあったし、
            本編ではファントムペイン以外はいまいち不明だった連合の暗躍を描くのが
            デストレイの一つのテーマかも。
 前作から、連合の描写不足は叩かれていたからね。
            千葉さんもあちこちに気を遣っているようです。
 
 デストレイ巻末には久織ちまきのメッセージ絵が収録されています。
            久織ちまき版ジェス、アスラン、シンの三人が素敵ですね
 ガノタ01さんからメールが来ています。
 
デストレイ巻末コメントの久織ちまきさんのイラストがすごくいいですよ。
ガンダムエース1月号にそのラフの絵がかいてありましたが
・・・・カイトが消滅しちゃってるんですよね。
個人的に残念だったことをおもいだしました。
そんなスタッフ同士の交流がデストレイ(千葉智宏さん)と
デスティニー(福田監督)の間であったらいいのですが・・・。
 
 アスランがいればいいのだ〜♪
 カイト……何故消された(;´Д⊂)
 
 
 続いては「機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE(3)/久織ちまき」です。
            高山瑞穂がシンの視点を意識して少年漫画的に描いているのに対し、
            THE EDGEは当初からアスラン視点で描かれてきました。
 第1クールはほとんどTVと一緒だったけど、ようやくアスラン視点が強まってきたかな。
 キャラ絵クオリティの高さでも人気のTHE EDGE。
            巻末には「SPECIAL EDITION-僕がきみを守るから…-」も収録。
            シンとステラの出会いと別れが……うぅっ。
 このペースだと4巻でデストロイどかーんだね。
 漫画版の見せ所はハイネの扱いよね。
            各媒体ごとに異なり、追加シーンが増えていたりします。
            THE EDGEでは2巻でもうアスランと出会っており、3巻で正式にミネルバへ合流です。
 ダーダネルス海戦で撃墜されるまではTVと同じだけど、
            ハイネがフリーダムに突撃していく時の、キラの冷めた視線が怖すぎです。
            「戦闘力…たったの5か……ゴミめ」って感じで。
 はいそこ、勝手にアフレコしない。
            でも直後、グフがガイアに両断されるのは完璧にキラのせいだったわね。
 ハイネの出番が終わってからだけど、シンにも多少の変化が見られるね。
            ロドニアのラボにやってきたガイアと戦っている時に
            「コイツ…ハイネを真っ二つにしたヤツだろ?」
            って意識してた。
 小説でもコミックでも、TV版の描写不足は補う傾向があるわね。
            高山瑞穂なんか、常にTV版にダメ出しする内容だし。
            ただ、せっかくシンがハイネの弔い合戦を意識しても、
            ガイアから出てきたのがステラだから、その後は冷静になれないのよね。
 そうそう。嫌がるステラを羽交い締めにして襲っちゃうもんね。
            p110なんかも、絶対入ってるよねコレ?
 待てやッ!!
p110より
 
 さて、THE EDGEではアスランの小ネタも多いのよね。
            TVではシンの技術向上は射撃訓練の結果で表現されていたけど、
            THE EDGEでは戦闘シミュレーターの成績でアスランに迫っていたわ。
            また、それに気が付いたアスランが「やるじゃないか」とシンを認めつつ、
            あっさりBEST SCOREを更新しておくシーンは、負けず嫌いな性格が出ていて良かったです。
 チェスでイザークに負けたときも、かなり悔しがってたよね(SUIT CD vol.5)。
 キラ達との密会では、
            別れ際にカガリの指輪を見つめるアスランの表情が絶妙でした、きゃー。
 カガリが指輪つけてても、ユウナの件で裏切られたと思ってるからね。
            そりゃあ、どんな顔したらいいかわからないよ(笑えばいいと思うよ
            簡単に納得したり割り切れたりする方が変かも。
            THE EDGEでは露骨に描かれなかったけど、かなりイラついてますザラ男。
 「カガリは、今泣いているんだ!」のシーンでは、
            アスランの心情が丁寧に描かれ、会話が分かり易くなっています。
 「カガリは、今泣いているんだ!」で意味が通じてたんだ、すごいね(棒読み
 「俺だって…アイツの力になってやりたかった
            傍にいて支えてやりたかったさ!! 今だって…!!
            だけど…っ!! 俺はお前のようにはやれないんだよ!!」
            と、アスランは鬱憤を爆発させます。
 美味しいところも婚約者も花嫁も全部キラが持っていくから、
            ひがんでたんじゃねーの? つーかそれに対するキラの返事が
            「なら…僕は君を討つ!!」で、やっぱり意味不明なんだけど。
            本当に会話できてるのかな、この人たち?
 その後、堕ちた偶像アスラン・ザラを見限り
            背を向けて去っていくシン・アスカ。(p146
            これと同じシーンをシン視点で描いたものがp175にもありますが、
            そちらではシンの表情が微妙に異なっているのが巧い!!
            THE EDGE(3)のBESTコマに認定しても良いわ。
 さぁ、次巻以降の見所はアスラン脱走ですよ。
 
 
 次は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY (3)/高山瑞穂」。
            上手にまとめているので、さくさく進むよ。
 高山版3巻はハイネが撃墜された後から始まるのね。
 ハイネに罰として命じられたトイレ掃除を、汗を流して行うシン。
            こんなにトイレ掃除に力を入れているデス種があっただろうか!?
 それは高山版だけの罰だから、他と比べても…。
 しかもちゃんとトイレの形状が宇宙戦艦用になっているのは
            高山瑞穂のこだわりを感じさせる。
 トイレはもういいよ!
            エーゲ海戦ではインパルスとセイバー以外に、
            ザクも飛行ユニットに乗って空中戦へ参加するよう変更されているわ。
            TVではいつも戦艦上からの射撃BANKだったので、さっそく高山的ダメ出しが。
 アビスもインパルスを海中に引き込んで、
            「水の中なら無敵だぜっ!!」と戦闘を有利に進めます。
            シンもフォースシルエットを分離・遠隔操作しアビスに応戦。
            TV版では、ブラストシルエットを分離させダメージ回避しただけなので、
            ここにも高山的ダメ出しが炸裂。
 アスランとキラ達の密会がカットされて、
            「どうしてラクスが狙われなきゃならないの?」ってやりとりごと
            戦闘シーンにまとめられちゃったのは、個人的に残念だな。
 いや、高山的にはそれさえ無駄だと判断したんじゃね?
            あのエピソードは戦闘シーンを割くほど重要じゃないと思うよ。
            特に高山版はボンボン連載だから、メカ描写を多くしたいんじゃないかな。
 ガイアからステラを回収するのも、エーゲ海戦での出来事にまとめられました。
 マユとの幼い日の想い出、不甲斐ない自分への悔恨を
            シンがステラを連れ出す動機へと繋げるのも巧い工夫だよ。
            ミネルバクルーのステラの扱い様があまり良くないので、
            シンが(少年誌的には)正しい判断をしているように見える。
 それでも捕虜を勝手に連れ出すのは軍紀違反だけどね。
            ステラの貝殻を返さずに「大事にするから」と持ち帰るのも、
            少年誌っぽい甘酸っぱさがあって、いいかも。
 マユの携帯に続くシンの宝物。
            カズイの宝物にも、もっと付加価値をつけてあげたらどうでしょう。
 除隊許可証はもういいよ。
 対デストロイ戦の為に出された「特Aクラス出撃命令」によって
            シンの拘束が解かれるので、話はかなりテンポアップされてる。
            営倉入り時間はほとんど無し。
            営倉から出た後、シンがアスランに嫌味を言うシーンもばっさりカット。
 少年誌の主人公だからねぇ…。
 フリーダムがデストロイを破壊する問題のシーン。
            シンの説得に応じたステラが正気を取り戻すも、
            制御不能になったデストロイが暴走したためインパルスが巻き込まれそうになり、
            それを助けるため、フリーダムがトドメを刺した形になっています。
 ビーム発射寸前のデストロイ前で停止しているインパルスは
            キラからすれば自殺願望でもあるようにみえたのかしら。
            ボンボン的にはキラをそうそう悪役としては描けないという制約もあるかも。
 だけどデストロイ編では重要な敵役だからね。
            TV版じゃ、フリーダムのせいでステラが恐慌状態になっちゃうわけだし。
 間をおかず、逆上したシンはフリーダムと戦闘開始。
            TVではエンジェルダウン作戦に参加しなかったアスランですが、
            整備場にあった一般兵のバビに飛び乗り、参戦!
            フェイス権限が有効利用されています。
 シンとキラ、両者に呼びかけ続ければ戦いを止められたかもしれない。
            けれど、すかさずザフト全軍へのAA撃墜命令が下った事で、
            アスランが成す術もなくエンジェルダウン作戦が実行されてしまいます。
 ザフト内で無駄な戦いを止めようと足掻きながらも翻弄されるアスランが
            より自然な構図で描かれているわ。戦いを止める努力もしているし。
 フリーダムが剣で貫かれるシーンも修正。
            既に盾を失っていたフリーダムは対艦刀をビームサーベルで受けたけど、
            インパルスの勢いは殺せず、2つに裂けたソードで大ダメージを受けます。
            さすがに腹には刺さらなかったけどな。
 高山瑞穂がとことんダメ出ししているこの続き、最終第4巻レビューは次回!
 まだ読んでないんだよね。
 
 
 さーあ、こっちもラストが近づいてきました。小説版
            「機動戦士ガンダムSEED DESTINY (4)示される世界/後藤リウ 著」。
            4巻は、エンジェルダウン作戦からオーブ戦まで。
 こっちも後藤リウが本編のあらを埋めようと努力してるんだけど、
            ノベライズだから筋書きは変えられないんだよね。
            今回も注目すべき点を色々ピックアップしてみるよ。コミック版との比較も面白いかも。
 まずは口絵のムウマリュ絵。
            かつての恋人の姿に涙するマリューの胸にはペンダントが。
            ムウとの想い出の品って雰囲気に仕上がっていますが、
            それはムウ以前のMA乗りだった恋人の物では?
 いきなり細かいな。
            下の方には宇宙を漂うストライク(?)の壊れた頭部がありますが、
            ここにムウのヘルメットも描き込んであると良かったね。
            口絵担当の小笠原智史さん、よろしくお願いします。
 スペシャルエディションで消されたムウのヘルメットを
            ここ(小説)で復活させればある意味で勇者かも?
 小説4巻でのアスランは、セイバー喪失後の情けない姿をさらしっぱなし。
            「小説版では偽ラクスの件を調査しているのかも?」
            という淡い期待はあっけなく崩れ去ります。
            てゆーか、何しにザフトに戻ったの?
 
            だが、たしかにそうなのだ。
            モビルスーツで戦うこと───それが現在、
            唯一自分にできることだと思って軍に復帰した。
            なのに、迷いゆえに手足をもがれ、
            いまはその唯一できることさえかなわないのだ。(p49
 
            お前はMS欲しかっただけちゃうんかと問いたい、問い詰めたい。
            シンに向かって「お前が欲しかったのは、本当にそんなものかー!」
            とか言える立場だろうか?
            議長の言う『戦士』の役割まんまだしー。
 逆にMS(セイバー)の喪失が、アスラン自身に出来ること・役割を
            考え直すきっかけになったという好意的な解釈もできるけどね。
 無理無理、甘いよ。
 うぅっ(泣)、THE EDGEでは期待していいんでしょうか…。
 脱走に至る動機は、分かり易い描写が追加されました。
 
            「彼がもっと早く自分を知っていたら……きみたちのように、
             その力と役割を知り、それを活かせる場所で生きられたら……
             彼自身も悩み苦しむこともなく、その力は称えられて、
             幸福に生きられただろうに……」
            とたん、アスランは戦慄した。
            デュランダルがキラを惜しむのは、その機能が自分の役に立つことなく、
            無駄になったからだ。そこにキラの人格や想いは存在しない。
            ただ『戦士』として───モビルスーツを操る道具としての価値しか、
            デュランダルの目には入らないのだ。
            そして、自分も───。(p156
 
 ほらね、アスランだってちゃんと考えてるのよ。
            アスランのことを無能と思ったヤツ、謝れ!
 でもルナマリアからも、ダメ出しされてるよ。
 
            "フェイス"というのはそういうものなんじゃないだろうか。
            機体がないなら、どこかから勝手にぶんどってくればいい。
            シンが失礼な態度を取るなら、以前みたいに一発殴ってやればいい。
            どうしてそうしないんだろう?(p60
 
            機体がないから勝手にぶんどらせたのが、高山瑞穂版と言えるね。
 アスランはほら、出戻りだから立場的に遠慮してるのよ。
            フェイスだからって好き勝手にしていたら、権限を無くすかもしれないしー。
 好きにしてくれって言ったのは議長ですが何か?
            次の見所はエンジェルダウン作戦かな。
            ここでもシンの言葉を借りて、キラの不殺について言及されてる。
 
            「───やれると思うなァァァッ!」
            いつも、いつも───圧倒的な力の差を見せつけ、不殺を装う偽善。
            その手で何人もの命を奪っているくせに、
            まるでなににも汚されないかのように、超然と高みから見下ろし───
            ───ステラを、なにも知らないあの子を殺したくせに!(p100
 
            偽善ときたよ、偽善。
 確か3巻では『欺瞞』とも評されてたわね。
 憎しみを力に変えて、フリーダムに立ち向かうシン。
            TVではキラが本気じゃなかったような描写もありましたが、
            小説では完全にインパルスに翻弄されていたようです。
 
            機体特性を最大限に発揮した戦法、エース級をはるかに越えた操縦技術、気迫。
            いつしかキラは、完全に相手の攻撃に翻弄されるままになっている。(p103
 
 オーブ戦ではデスティニーのコクピットにレールガンを直撃させていますが(p403)、
            この時の敗北を恨んでいたのでしょうか。
 対艦刀を振り回す相手(インパルスとデスティニー)を、嫌ってそうだよね。
            そういえば、旧フリーダムの最期も若干変更されてた。
 
            キラは目を見ひらき、自分の上に振り下ろされるレーザー刃を見つめた。
            その光刃から迸る、痛いほどの殺気。体勢を戻し、スラスターを逆噴射したと思った。
            だが相手の突進がまさっている。振り下ろされた刃が装甲を貫き、
            一気に肩から腰までを切り下げた。(p109
 
            対艦刀が腹部を貫通する描写は、ここでも修正されてるね。
            イラストも切り下ろし絵になっているよ(p110-111)。
 核反応炉をoffしたとはいえ誘爆の危険は大きいし、
            あの状態からの生還は無理があったわよね。
            ただし、キラの強靱さを補強する記述も見られます。
 
            「ケガの程度は?」
            <見たところじゃよくわかりませんが、
             なぁに、アイツのこった。殺したって死にゃしませんよ!(p124:マードック
 
 殺したって死にゃしませんよ───!!
            無印種でも、ボソンジャンプでプラントに瞬間移動してましたから。
 無敵すぎるキラは、不思議な能力にも目覚め始めます。
            ネオとの共感は、いったい何だったのかな?
 
            機体がすれ違ったとき───銃口を向けられたとき、キラは感じた。
            あそこに乗っているのは、自分たちに近しい者であると。
            そういう不思議な感覚を、以前も───そう、まえの大戦でも感じた。(p56
 
 前大戦で感じた不思議な感覚ってのは、クルーゼの事だろうね。
            つまり、フラガ家などの空間認識能力の高い人間とは、
            なんらかの感応が起きると考えて良いのかな。
            何故キラが共感するのか、その辺は描写不足でわかりません。
 スルーされたといえば、「インパルスのパイロット」の存在。
            キラ、カガリ、ネオが同じ部屋に揃っているのに、
            インパルスの話題にカガリは無反応。後藤リウもスルーしました(p130)。
 シンやアスランの心情描写だけでも手一杯なんだろう。
            登場人物の行動や知能が極端に制限されるのはTV脚本家のせいだから、
            後藤リウの責任ではないよね。フォローして欲しかったけどさ。
 そのシンは、ステラの件で気持ちが揺れているのよね。
 
            悲惨な状況───ベルリンで、ステラがやったことだ。
            それを思い出すと、シンはひそかに動揺をおぼえた。
            喪失の痛みにこれまで隠されていた、後ろめたさ。
            あの状況を作り出したのは、ほかでもない、ステラなのだ。
            街を焼き払い、何十万、何百万という人々を死に至らしめた。(p141
 
            ステラの罪について、シンが考える場面があります。
 
            すべては戦争のせい───"ロゴス"のせいなのだ。
            ステラはなにも悪くない。
            なにも知らないあの子を、戦うためだけの道具に作り替え、
            操って殺させた"ロゴス"のヤツらが悪いんだ……!(p142
 
            ですがシンの怒りは、レイの誘導により、ロゴスへと向けられる事に。
 
            レイは正しい。
            (中略) レイの言うことはいつも正しいのだから。(p407
 
            シンの「無自覚な他者への依存」を考える上では、レイに関する文も重要かな。
 アスラン脱走の際には、メイリンの描写も増加。
            いったい何故、メイリンはアスランを助けたのか。
 
            なぜ? なぜあんな、思い切ったことが自分にできたのだろう?
            メイリンは声をつまらせながら、頭を振った。
            「わ……わかんな……っ」
            好きだから。
            強くて、頭が良くて、なんでもできて───それなのに、
            いつも悲しそうな顔をしているこのひとが。(p180
 
            うん、わりとミーハーだった。
 いや、そりゃあ最初の動機はそんなもんかもしれないけど、
            アスランの憂いのある表情に、なにかを読みとったのよメイリンは☆
 つまり、顔が良かったんだね。
 いや、そうじゃなくてね(汗
 TV本編では一切の説明がなかったデスティニーのエンジンについては
            こう書かれていました。模型誌等では既出だろうけど。
 
            ZGMF-X42S"デスティニー"───この機体は"インパルス"などの
            流れを汲むセカンドステージシリーズだが、さきの五機が実験機的な
            意味あいで製造されたのに対して、それらの成果をふまえて設計された、
            いわば完成体にも位置づけられる存在だ。
            その動力は従来型デュートリオンシステムと核動力のハイブリッド、
            "ハイパーデュートリオン"を採用しており、
            "インパルス"の倍以上のパワーを出力することができる。(p190
 
            また出た、倍々表現。
            種では「○○の何倍」という言い方が性能比較の標準規格です。
 結局、核エンジンなのかな?
            進化型ともとれるけど、そもそもデュートリオンシステムの正体も微妙…。
 また、アスランが訓練もなくあっさりグフを動かせた理由も判明。
 
            操縦系統はほぼ"ザク"と共通しているから問題ないだろう。
            ハイネにコックピットを見せてもらったこともある。
            「あ、当然ですね。アスランさんなら」(p186
 
            キラさんはもっとすげいぜ!
 初見でOS書き換えたから(@無印種1話)、
            きっとキラだったら、目を瞑っていてもグフの操縦は余裕ね。
 それから、後藤リウのミスっぽいのも発見したよ。
 
            ───俺は、彼の言うとおりの、戦う人形になんかはなれない。
            アスランは言った。でも、どうしてそれがいけないの…(p212-213
 
 アスランと別れた後の、ミーアの独白ね。これのどこがミス?
 「アスランは言った」とあるんだけど、実は言ってないんだよね。
            TVではミーアに向かってこの台詞を吐いてるんだけど、
            この小説内ではこのアスランの台詞は「地の文」でしか出てこないので、
            アスランはミーアに対して直接この台詞を言ってないんだよ。(p174あたり
 うわー、それって言いがかりっぽくない?
 いやいや、地の文で書かれてない場合は全て疑えってのが、
            推理小説の鉄則だよ。綾辻行人も言ってた。
 ただのノベライズですけど、コレ。
 グフが撃墜された後、キサカはアスランと知って助けたわけじゃなかったんだね。
 ザフトから逃げ出したスパイなら、
            有利な情報を入手できるという打算があったようね。(p231-232
            助かったのは、アスランの日頃の行いが良いからでしょう。
 ・・・良かったかな?
 その後はヘブンズベース攻略戦。
            スティングはTVでも扱いもどんどん適当になっていったけど、
            小説版で背景がわかるともっと悲惨でした。
 
            ベルリン戦から回収されたスティングは、戦闘中行方不明となった指揮官、
            ネオ・ロアノークの記憶までも消され、この決戦に備えてさらなる調整を受けた。(p244
 脳とか人格とか破壊されてボロボロになってたね。
            デストロイに乗って復活したと思ったらすぐシンにやられたし。
 ファントムペインの子供達にはちゃんとフォローが入ってるのよ。
 
            スティングの体は、なにか巨大なものになかばから引き裂かれていた。
            迸る血がバイザーを内側から塗りつぶす。
            (中略)
            俺の───俺のモノだ、"デストロイ(これ)"は。誰にも渡さない!
            もう誰にも渡すもんか!
            もう、ほかにはなにもないんだから───
            (中略)
            俺の、大切なモノ───!
            爆発の炎に焼きつくされる瞬間も、彼の心にあったのは
            愛機への執着心ばかりだった。なにもない。ここしか知らない。誰もいない。
            ただ茫洋たる風景のなか、ふと、誰かが呼んだような気がする。(p258-259
 
            直後に、アウルとステラを思い出す描写が入ります。
            そこだけは是非、小説版を読んで確かめてもらいたい部分です。
            この数行のフォローだけでも、スティングファンは救われますね。
 アウルの最期にも、モノローグの追加があったよね。
 舞台は一旦宇宙へ移り、エターナル&ファクトリーが襲撃を受けます。
            そこでは、ドムドムズの皆さんがTVよりも早く登場します。
 エターナルがザフトに発見されてんのに、
            なんでドムは護衛に出てこなかったんだって疑問を解消。
            もちろんドム・トルーパーが未完成だったから(p291-)。
 ラクスが止めていたしね。
 
            「しかし───」
            マーズは口ごもる。荒くれ者めいた彼も、
            ラクスの前では借りてきた猫のようだ。
            彼だけでなくヒルダたち───いずれも一癖あるパイロットたちは、
            この儚げな少女にだけは、篤い忠誠を誓ったのだ。(p293
 借りてきた猫にゃ〜ん! って、野郎じゃねえか。
 虎ガイアの出所についても確定。
            一時期、公式サイドでも内部混乱が起きてたのよね、この件。
 虎ガイア=ステラガイアでした。
            クライン派の暗躍で、ステラガイアは輸送中に行方不明になったんだとか。
            とことん強奪される機体だよね。
 機体色が変わったのは、虎の好みとのこと。
            わざわざ電圧調整して「朱」にしたんだって。
            強度・性質によって色が変わる設定(主にMSV?)はなんだか曖昧で、
            エース級パイロットになると関係なさそうなのよね。
 玩具が売れればいいのだー。
 AAとオーブの関係についても、多少読みとれる描写が有り。
 
            傷ついた"アークエンジェル"はようやくオーブ国内まで帰り着いていた。
            ここはマルキオの伝導所があったアカツキ島に、
            密かに建設された地下ドックだ。
            エリカは自ら"アークエンジェル"補修のために駆けつけてくれたらしい。(p227
 このマルキオの伝導所が、デス種の物なのか、
            それとも無印種の物なのかイマイチわからないけど、
            機密保持を考えれば、
            キラが運び込まれた離れ小島(@無印種)=アカツキ島となるのかな。
            マルキオの伝導所って、マーシャル諸島の小島にあるんじゃなかった?
 オーブ本島の位置も、メディアによって食い違いがあるぐらいだから、
            島が動いてる可能性も大よ。
 それなんてひょっこりひょうたん島?
 ユウナ関連では、面白い表記がありました。
 
            「カ、カガリぃ! 来てくれたんだね、マイハニーッ(はぁと)
             ありがとう、ボクの女神! 指揮官はボク! ボクだよォ〜!」(p360
 
            (はぁと)の部分は、ハートマークでした。後藤リウがノリノリです。
 キモさ倍増!
 生きているかも? と噂されていたユウナですが(ほぼ)死亡確定。(p434
            第4巻で、その出番を終えました。
 オーブ戦といえば、海中潜行したAAに為す術なく撃沈されていくザフト艦隊。
            さらに突然、対海中武装が無くなるミネルバというミスがTVであったね。
            小説版ではどうなったかというと、
 
            「潜られたらこちらに攻撃オプションはないわ!
             離脱、上昇!───急いで!」(p439
 
            小説巻頭のミネルバ武装一覧に「魚雷:ウォルフラムM25」って書いてるよ?
 後藤リウも、手の施しようがなくてスルーしたのかな(汗
 だったら、このシーン自体を無くせばいいのに・・・。
            最後はネオ関連の記述。マリューを見る目がエロかったです。
 
            こうしてあらためて見てみると、意外とスタイルがいい。
            足首がきゅっと引き締まり、胸は大きいし、
            唇はキスしやすそうなかわいい形だ。
            というか、キスしたときの感触まで知っているような気がする。(p364
 エロて。
            ネオなりにこの戦争の事や、彼が守りたかったものについて考えてると思うんだけど…。
 そのためには何百万人殺すことも厭わないようにも読めるよ(p366-367)。
            ネオの贖罪については、最終5巻でもやはりスルーなのかも…。
 難しいところよね。
            各キャラの心情を書ききるほどのページ増量が認められるか。
 ラクスの胸なら増量されていたよ。(p401イラスト
 
 
 「機動戦士ガンダムC.D.A.若き彗星の肖像(6)/北爪弘幸」。
            アクシズ内部のゴタゴタがようやく収束。
            ひとまずの安堵と、水面下で進行する軍内部の勢力争い。
            20歳のシャアはどうするのか!
 センターカラーでは、温泉に入るハマーン達の肢体が
            瑞々しく描かれて健康的なエロスがー。
 健全か不健全かはっきりしなさい!
 人間をあるがままに表現する肉体美に健全も不健全もないよ、お姉ちゃん。
 うぅあうぅ、なんかまともっぽい事を…。
 百合要素もバッチリ、ハマーンの乳首も全開!
            股間の湯気だけは出版ギリギリライン?
 やっぱり思想が不健全だー!
 アクシズ内部が落ち着いたところで、シャア達はジオン共和国の視察へと出発。
            出港直前、ハマーンに大きな変化が!? てなところで、以下次巻。
 うわ、てきとー。
 
 
 
 
 丁度良くグダグダになってきたので、今回は終了〜。
 密度高すぎなので、次回までの道のりがながそうね…。
            えーとメールを下さったみなさん、ありがとうございました。
 まったね〜。
 
 
 
軽い中編小説並の長さになってるんですけど・・・なにこれ?

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