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機動戦士ガンダムSEED DESTINY総集編 第3回「割り切らない強さ、割り切れない弱さ」
 
 第3回の始まり、大姫でござ〜る。
 小姫なり。
 あら、もう一匹が居ないわね。どうしたのかしら?
 数日前まで新作ゲームにハマってたみたいだよ。
            ずっと延期されてたタイトルがリリースされたんだって。
 ふ〜ん、どんなゲームなの。
 一応ロボット燃え萌えものかな。主人公の声が保志総一朗そっくりで、
            子安武人っぽい声のキャラも登場するらしいよ。つーか本にn…げふ、げふん。
 ガンダムSEEDみたいなゲームなのかしらね。
 う〜ん、でもプレイした後、ずっと寝込んでるよアイツ。
            あと、謎の書き置きが…。

 !? ・・・???
 ──それは、とてもちいさな とてもおおきな
            とてもたいせつな あいとゆうきのおとぎばなし──
            早めに修正パッチが登場していればよかったのにね。キシャー
 
 
 26話ではステラがエクステンデッドである事実が判明。
            シン、アスラン、ルナマリアがそれぞれ思い悩む一方で、
            ラクス&虎がプラントへ旅立ちました。
 プラントの様子を見に行くと良いながら、実は軍備増強が目的。
            宇宙には浮霊がいるというのにね。
 ED曲もこの回からRie fuの「I Wanna Go To Place...」になり、
            戦死者達(無印種を含む)が甦りました。
 だけど、エルちゃんの姿が無かったために、
            一部のエルちゃんファンを泣かせたようです。
            っていうか、このレビュー書いてる人なんだけど。
 シンはステラが動けないのをいいことに、
            ほっぺたすりすりしたり、おっぱいモミモミしたり。
            これも主人公(微妙)としての役得か。
 はいそこ、息を吐くような自然さで捏造しない。
            で、二人の様子に心揺れる看護師のお姉さん。
            この人がキーパーソンになるかとも思われましたが、
            出番の乏しいヨウラン達を差し置いての活躍はさすがにありませんでした。
 看護兵のお姉さんは30話でシンに腹を殴られ、受難続きだよね。
            シンほどではないけど。
 アスランはキラ達の件で苦悩し、
            ルナマリアも盗聴で知った事実に複雑な感情を抱きます。
 悩むだけで何にもしない人達なんだけどね。
            アスランはラクス暗殺疑惑について自主的に調査しなかったし、
            ルナマリアも偽ラクスの情報を活かせないまま終了。
            結局、この前フリは何だったんだろう。
 その後のアスラン脱走事件で、いくつかは無かったことになるからね。
            偽ラクスについては、議長が示す世界の大儀にルナが納得したのか、
            メイリンショック後の連戦でどうでも良くなったか。
 脚本家がその時動かしたくない(動かすと都合が悪い or 動かせない)キャラは、
            極端に頭が悪くなる傾向が種シリーズにはあるからね…。
あん?
 むしろ偽ラクス逆交換ネタの為だけだったのでは。
 田中理恵さんの「ミーアを演じているラクス」の演技には背筋がゾクゾクしたわ。
 水銀燈とかトモエ・マルグリットとか、他作品でも切れ味が増してる。
            円盤皇女ワるきゅーレの真田さんなんかこれまた声が違うし。技巧派だね。
 舞-HiMEシリーズで人気の高いシズル(CV:進藤尚美)にも負けてないわ。
            だけどラクス・クラインの人気に関しては、大きく割れるのよね。
            種シリーズがこういう作品だから仕方ない部分もあるけれど。
 円盤皇女ワるきゅーレでは鈴村健一と共演してた。
            DVDでは他声優を含めた両者の対談が収録されてたり。
            田中理恵のドジっ娘な一面も見られます。
 わふわふ〜♪
 
 
 27話は戦闘前の小休止なので、遅々として進みません。
            ミネルバが再びオーブ軍と遭遇。
            ミリアリアがAAに合流、そしてクレタへ発進・・・ぐらいです。
 エターナルが隠されている岩石群を指して「ラクシズ」なんて単語も生まれました。
            ピンク髪の偉い人が仕切ってる第三勢力って点が共通項だね。
 言い得て妙っていうか、なんというか。
            議長も議長で黒幕っぽい演出はありましたが(連合のデストロイ情報)
            彼が裏で糸引いてるというよりも、
            情報戦に於いて議長の方がロゴスより秀でていたと解釈できるでしょうか。
 高山コミック版ではそんな感じだった。
            ただ、ユニウス7落下以下一連の事件が全て議長の陰謀って話もあるようで、
            各種アニメ誌やインタビューによってばらつきがあるようです。
 中心となるのは、やはりオーブ軍の苦悩かな。
            ダーダネルス戦でAAの横槍があったため、苦しい立場だからね。トダカさん、渋い!
 カガリ拉致事件やオーブ派兵に至る経緯が問題アリだけど、
            戦争になれば自国民同士の戦いも起こりうるという提起は巧かったね。
            これまた結果については問題アリだけど。
 オーブからカガリを切り離すことによって、
            自国が戦争へ突き進むのを(小規模介入はするが)傍観せざるを得ない
            というシチュエーションを作り上げてられています。
            恐らくこれはプロデューサーの狙いであったと思われますが、
            過程が苦しかったのは否めないですね。
 さて、ミリアリアがAAに復帰しましたよ。
 AAは常に人員不足だからね。
            抜けたラクス&虎の穴埋めが出来る程AAに精通しており、
            且つ地中海近辺で補充できる人員となれば限られます。
            だからフリー記者で動いていたミリアリアに白羽の矢が立ったわけね。
 それに、ミリアリアをオペレータ席に座らせておくと、
            今後何回もBANKとして尺稼ぎが出来て、あら便利♪
 言うな。
 
 
 28話ではAAの戦闘介入により、再び23話のような三つ巴に。
            しかしオーブ軍は自国を守るため死ぬ気でミネルバに特攻をかけているので、
            フリーダム一機で戦いを止めることはできません。
 どうしてミネルバには護衛艦の一隻もないのか。
            ザク用の飛行ユニットもあるのに(@24話)使わないのも不可解。
            戦艦上で砲台やるよりはMSの特性を活かすべきだし、
            インパルスも緑じゃなくて、フォースで出撃した方が・・・。
 きっと、ブラストユニットのガンプラ売り上げにテコ入れするためだったのよね。
            敵ガンダムを倒した装備となれば、購買欲をそそるでしょう。
 アウル・・・(;´Д⊂

 こちらはあやうく死にかけた人達。
            カオスガンダムが31話ではすっかり直っていたのに、
            セイバーは粉々で修復不能でした。
 強奪機体であるにも関わらずあっさり直るよねカオス。
            MS整備環境は連合の方が優れていて、逆にミネルバは補給・整備が整っていない?
 ルナマリアも作中、かなり死亡フラグが多かったわよね。
            偽ラクスという「秘密」を知っていた事から、中盤で死ぬという噂がありました。
 キャラ人気が高いから、まだまだ引っ張る方が商売になると思うよ?
            それに中盤で死ぬキャラは、種死=Zガンダムの焼き直し的展開から
            どうみてもステラだったわけで。
 そんな、身も蓋もない…。
 「残る命散る命」というサブタイトルですが、
            機動戦士Vガンダム 第48話「消える命 咲く命」を連想させるわね。
 「消える命 咲く命」は、
            稼働を始めたエンジェル・ハイロウでタシロ・ヴァゴ大佐が暴走。
            タシロと女王マリアが死亡する一方で、
            マーベットのお腹には赤ん坊の鼓動が……という内容。
 単純比較は出来ないけれど、
            この2話ではより深みのあるVガンダム側に軍配が上がるわね。
            とにかく死人が多いことから皆殺しの富野なんて言われるけど、
            戦場における赤ん坊の存在と、人類を赤子に退化させるエンジェル・ハイロウ、
            戦い続ける老人達、戦場を支配していく女性達…と、
            根底には幾つもの主張が張り巡らされています。その上で
            「残る命散る命(DESTINY)」
            「消える命 咲く命(V)」
            を並べると、どうしてもVガンダムが優れているという…
 つまりお姉ちゃんは、ただ死んでいったアウルは可哀想だと言いたいんだね。
 『それがVガンダムだ』内でササキバラ・ゴウが述べているように、
            「新生命」賛歌が根底にありながら、
            ウッソらのそれとカガチのそれが実は同一であるという矛盾の存在が、
            作り手のシンプルな結論に止まっていない点は白眉よね。
 ま、Vガンの話はその辺で。
            ただ、小綺麗にまとめようとしたデス種が『学芸会的』だと言われるのは、
            こうしたエッセンスが不足しているからかもしれないね。
            「所詮アニメでの戦争はファッションでしかない(京大 福田己津央講演会より)」
            という福田発言もあるけど……。
 アスランは格好いいのにね♪
 結局、それか。
 
まったくの余談ですが、トダカ一佐が対艦刀を真剣白刃取りするネタを書いたら、
あるサイト様にまさにその絵があって笑いました。
世の中には同じ事を考える方がいるものですね。ステキ♪
 
 
 29話は総集編。
 種シリーズの醍醐味ですね。
 とはいうものの、議長の思惑が垣間見える貴重な話。
            新規カットは少ないですが、重要な情報もあったわよね。
            議長が運命と戦う理由。そのためのDNAアプローチ。
            これをしっかり読み解いておけば、デスティニープランの登場には驚きません。
            導入実行方法がアバウトすぎるだけで。
 嫁脚本の言い回しがくどくて、解りにくかったです。
            他に、映像的なミスリードもあったし。
 ・赤服クルーゼの登場、その素顔
            ・幼少のレイ(女の子っぽい、ステラっぽい)
            ・クローン体用の薬
            ・若い日のタリア(レイと親子ではないかという推測) などなど。
 
 そういえば、マンガレビューで唐突に登場した「瀬戸の花嫁」。
            結局なんだったの。
 ドラマCDにガンダム関係者がいたんだよね。
            瀬戸燦(田中理恵)、満潮永澄(鈴村健一)、瀬戸蓮(三石琴乃)
            永澄父(島田敏)、永澄母(天野由梨)・・・ってな感じ。
 ああ、またムラケンにリエリエだったのね。
 任侠と書いて、人魚と読む! オススメです。
 
 
 30話は戦闘後の色んな事〜。各主要キャラは、その地位を大きく上下させます。
            まず、アマギらオーブ軍の生き残りがAAに合流したことで、
            カガリ姫の立場が強まりました。同時にキラは → キラ様に。
 AAの内部派閥が大きく変化したからマリューはやりにくかっただろうね。
            姫様万歳派だったのが唯一の救いか。
 万歳派って。
 逆にフェイスで先輩で伝説のエースだったアスランは、
            シンに「もっとしっかりしてくださいよ」と言われるほど落ちぶれます。
            セイバー粉々でみっともない負け方をしたから…
 うわーん。

 29話を挟み、軽傷ではないけどルナマリアが復活。
            しかしお見舞いに来なかったメイリンとの間に亀裂が入ります。
 姉を敬えー。
 タリア艦長は、前回で上げた人気を維持するため、
            お馴染みのシャワーシーンでブーストをかけました。
            しかし視聴者の興味は、あの髪型の不自然さについて。
 濡れると普通にストレートよねぇ。
 この時点でシンと最も親密であったヒロイン、ステラですが、
            衰弱していくばかりで、血色は悪いし目は落ちくぼんでるし。
            デジタルだからってその紫ベッタリ塗りはビジュアル的にどうよ?
 野球選手の墨みたい。

 一騒動ありましたが、レイの協力もあり、ステラを連合に返したシン。
            「どんな命でも生きられるのなら生きたいだろう」
            の台詞が印象的でしたね。
 クローンとして生み出されたレイと、エクステンデッドにされたステラ。
            前者は先天的に、後者は後天的に長く生きられない。
            そこから来る共感? 同情?
 この時点でレイは『生きられるなら生きる』というスタンスにあるわね。
            裏返せば『生きられなくなったら死(運命)を受け入れる』とも取れる。
            それは、同じクローン存在であるクルーゼのアイデンティティを受け入れ、
            議長に従い生きる道だけを見ているという事。
            Dプランの実現のため働くのは一つの解決策かもしれないけど、
            実はレイ自身の問題からは逃避しているのよ。運命に抵抗していないのだから。
            それをよく踏まえた上で、最終話のキラの台詞を考えれば
            『命は、何にだって一つだ!だからその命は君だ!彼じゃない!』
            が何を意味していたかは明らかよね。
 『自分だけ解ったような綺麗事を言うな!!
               …理解は出来ても、納得出来ないこともある』
            って、アスランが言ってた。
 
 31話は逮捕されたシン&レイが営倉入りするも、司令部の判断は不問。
            増長して、アスランに対して嘗めきった態度をとるシン。
            その頃ファントムペインはデストロイで欧州を蹂躙。
            AA、ミネルバがベルリンへと集結していきます。
 このシーンで、嫌われ者としてのシン人気が急上昇したよ。
            シンフィーバーは以後も続いて、34話「悪夢」でピークを迎えます。
 すっかり黒くなっちゃって…。
            心情的に理解しがたい理屈を振りかざす艦長の話は聞く耳を持たず、
            唯一説得できそうだったアスランも、既に堕ちたフェイス。
            口下手なせいもあって、会話になりません。アスラン頑張って。
            そんな中で自身を肯定してくれた司令部(議長)へとシンは傾倒していっちゃうのよね。
 司令部の処置には一般兵も首を捻ってたけど、
            「さすがはスーパーエース」で納得しちゃったのかな。
            アスランも艦長もオカシイと思いながらも、やっぱり思うだけで、
            それが次の行動に繋がっていかない所にフラストレーションを感じるよ。
 それを視聴者に気付かせまいとするかの様に、次々と事件や戦闘が起こるのよ。
            32話「ステラ」の後、シンは打倒フリーダムに心を囚われてしまうし。
 ま、種だからね。じゃあお便りを紹介するよ。
 
第3クールのメインであるシンのステラ返還は
前作のキラとの対比以外にもアスランと比べても興味深いです。
シンに対するバッシングがピークになったと思われる台詞
「あなたの言う正しさが全てではないって言う事ですよ」
は、17話でシンがアスランに対する不信感を示した時の返答
「自分だけは正しくて、自分が気に入らない、
 認められないものは皆間違いだとでも言う気か、君は」
とほぼ同義です。
前作でザフトの最重要軍事機密の持ち逃げをしていながら
不問どころか権限&最新鋭機付きで復隊などという境遇に対して
部下が不満を漏らせば、もっともらしい事を言ってはぐらかした。
上辺の態度こそシンの方が悪いですが、罪状及び処遇の甘さ
でいえば明らかにアスランの方に問題があると思われます。
ずるい大人の見本のアスランを子供のシンが真似たと考えれば
自業自得とまでは言わないまでも因果応報だったような気がします。
 
 ア、アスランは良いのよ〜(汗
 ダメだろ。もっと言えば、
            「自分だけは正しくて、自分が気に入らない、認められないものは皆間違い」
            ↑という理屈を振りかざしてるのはキラとラクスじゃね?
            例えば、このインタビュー↓。
 
[ガンダムA 2006年5月号両澤インタビューより引用]
――デュランダルの怖さとは?
「怖いという事が判らない」ところかな。
優しいし言葉が巧みで理にもかなっている。
(中略)
デュランダルが許してしまえば、
シンだって「オレは間違ってない」と思うでしょう。
キラが影響されないのは、彼が感情・感覚的だからです。
「これしか無いだろう」と人に言われても、
キラは中々理屈で「そうか」と思わない。「でもヤダから」みたいなことになる(笑)。
 
 「でもヤダから」・・・じゃねーよ!(*゚д゚) 、ペッ
 え〜と、え〜と、そういうエゴのぶつかり合いが、ガンダムの魅力なんですね〜♪
 かなり違う。
 
 ついに実戦投入されたデストロイ。
            ビームは弾かれるし、全方位攻撃には太刀打ちできないし、
            バクゥは踏み潰されるし。彼我戦力差は絶望的の一言。
 うん、変形するまでは強かったよね。
            何故わざわざMS形態になったのか、未だに謎。
            なおこの件について、漫画家の大亜門 先生はその著作
            「太蔵もて王サーガ」第25章で以下のように記しています。

「エロのない美少女ロボなど
 変形しないデストロイみたいなものだというのに…」
「そのほうが役に立ちそうだが…」

 JOJOネタに紛れて、こんなの仕込んでたのね大亜門先生。

 やっぱり、MSに変形しない方が良かったんだよ。
            連合兵だって「これからは巨大MAの時代」って言ってたじゃん。
 それはサイコガンダムの模倣だから…。
            それにガンダム要素を加えた方が売れるし。
 ガンダム要素を加えたところで、プラモは売れていないと思う。
            主役機のインパルスが半額以下になり、
            カオスが\50で叩き売られるガンプラですよ?
 カオス・・・(ノД`)
 
 
〜小休止〜
 
 さて、重苦しくなる「ステラ」の前に小休止。
            当時のネタバレを振り返ろうのコーナーです。
            種シリーズといえば総集編とネタバレ。
            本放送中も誤情報・デマ・噂がバンバン飛び交います。
            その中で、面白かったものを紹介しましょう。
 時々、本物っぽいネタあるよね。
 26-32話辺りの嘘予告にはこんなものが。
 
[種関連スレから引用、一部要約]
イザークの乗ってきたシャトルに収納されていた未完成MS。
そのデータを調べたキラは核がエネルギー源だと気付く。
 
ファントムペインは自らの存亡をかけてミネルバと激突。
シンは次第に暴走。アビス、カオスを失いネオは撤退。
ついにはミネルバやセイバーに襲いかかったインパルスだが、
それを庇ったのは赤いザクだった───。
 
フリーダムの戦闘介入。決死の超接近戦によりインパルスを沈黙させるが、
キラも重傷を負ってしまう。カガリは自由とインパルスをAAに回収。
正気を取り戻したシンは自らの犯した罪に慟哭する。
 
生死の境を彷徨うルナマリアを看病するメイリンから
ホーク姉妹とシンについて話を聞くアスラン。
小島に退避していたミネルバだったが、連合に発見され攻撃を受ける。
 
ミネルバを助けるため救援を懇願するシン。
しかしAAも危ないと判断し渋るマリュー。
重傷のキラはシンの中に未来を感じ、あるMSを託す。
それはフリーダムの核エンジンを移植した新型MSであった。
 
 ・・・っていう話なんだけど。
 イザークやキラを絡めながら、新キャラへ受け継いでいく流れだね。
            キラが重傷だとか、MSを託すのは、Z→ZZの影響受けてるけど面白い。
            フリーダムの動力移植なんて燃える展開だけど、
            若干、視聴者の希望が入りすぎてるかも。
            それともキラに退場してほしかったのかな?
 「シンとキラが早期和解し共闘する」
            ・・・そう思っていた時代が私にもありました。
 結局シンは最終回までツッパリ続け、それはそれでいいんだけど、
            FINAL PLUSで唐突に和解したので、混乱しました。
 他にも、自由&インパルスがデストロイに敗北
            → 両方とも新型になって再び戦いを挑む
            → ステラの死
            → ストフリvsデスティニー
            という予想も幾つか見かけました。
 思った以上に新型機の登場が遅かったもんね。
            ∞ジャスティスなんか2回しか出撃してねーし…(遠い目
 ネット上にある種のオリジナルストーリーが、
            モノによっては本編より面白かったりするのは、
            皆の願望が入っているからなのかも…?
 
 
 32話はベルリン大決戦。
            巨大MSデストロイとフリーダム、インパルスが戦いました。
            そして訪れる悲劇の瞬間。ス、ステラ〜〜ッ!!
 あまりにもZガンダムまんまだったので、批判も多かったね。
            ついでにGガンダムっぽくもあったけど、まぁサンライズだし(謎
 飛び交うビーム! 圧倒的火力にフリーダムも押されます!
 戦闘中に街を破壊してたのはむしろフリーダムのビームじゃ…。
            サーベルでビームを切り伏せちゃうし、
            もう種シリーズのサーベル設定は滅茶苦茶(前作では切り結びも不可能だった)。
 ついに変形してしまったデストロイ!
            とたんに弱くなりましたが、スパロボのステータスにも影響が!?
 デストロイの運用はMAが基本だからね。
            サイコガンダムよりも、ビグザム寄りの系統じゃないのかなぁ。

 ミネルバのパイロットはシン以外働いてなかったね。
            アスランの役立たずー。
 アスランは敢えて自重することで、脇キャラの出番を作ってあげたのよ。
            ほら、お陰でムラサメ隊の皆さんが活躍してるでしょ?
 うん、信じられなかった大金星だったよね。
            量産機でガンダムを倒しちゃって……いや、カオスが弱すぎなのか。
            \50で投げ売りされても仕方ないな。
 スティング・・・(ノД`)
 未だに、どうやって生き残ったのか謎です。
            が、種シリーズはヘタに生き残るともっと悲惨な目にあわされるので、
            どっちが良いとは一概に言えないね。
            「生きる方が戦いだ!」とはよく言ったものです。

 ステラ・ルーシェの死。
            無印種50話でのフレイのニュータイプ的語らいは一方通行で
            実はキラには届いていないとの事(監督談)ですが、
            シンとステラの場合は、通じ合っているように見えるね。
 デス種最終話でも会話してるものね。
            「やっぱり死者との会話はありえないから、
             そういう最低限のところは抑えておかなければいけない」
            とニュータイプを否定していた福田監督ですが、一体何があったのか。
 監督の発言が信用ならないのはいつもの事だけどー。

 そしてファントムペインも壊滅。
            AAに収容されたネオ・ロアノークは事実上のMIA認定となり、
            以後、その罪が問われることはありませんでした。
 最終話直前で記憶が戻って、
            あれは植え付けられた人格が行っていましたよ、って事?
            「うひょー」とか言ってるくせに、別人だと?
 シン視点で描かれていた高山瑞穂版コミックスでは、
            ベルリン戦以後のネオは一切登場していません(アカツキは登場)。
 高山版SEEDでムウは戦死しているので出せないって事情もあるけど、
            ムウとシンの関わりは無いので削ったんだね。
 
 
 33話ではシンがステラを水葬後、
            レイと共に対フリーダム戦シミュレーションを開始。
            ここに、新旧主人公対決の舞台が整ったのでした。
 マユの件(フリーダム犯人説)は有耶無耶にされちゃったけどね。
 第1話の表現はあくまでツカミの演出で、
            その後はFINAL PLUSでのキラ・シン和解に向けて修正したのかも。
 『映像化されたものが公式設定』というサンライズの方針も、
            福田・固有結界の中では通用しないようです。
 憎しみに囚われたシンにアスランの声は届きません。
            そんな彼をそっと慰めるルナマリア。そして告白!
 でもこれはレビューでの予想通り、
            シンを気遣った発言になったよね、結果的に。
 アスランにはシンを良き方向へ導いて欲しかったんでしょうね。
 セイバー喪失後のアスランは冴えないからね。
            ルナマリアだってダメ出ししたくもなるよ。
            ここで、お便りです。
 
第2クールのレビューにおけるルナのアスランに対してのアプローチ目的を
彼本人より赤いガンダムと設定することでシンルナの違和感が
本編より減っちゃったのが驚きです。
第3クールの告白もシンを心配してると穿った見方が大当たり。
FINAL PLUSにも書いてるようにネタが現実化する確率高いー!
前作でも「seedの主人公はフレイ」「最後にキラフレエンドか」
とか結構な的中率を誇っていますな。
「ラクスがリリーナ様を超える」というのは、さすがに外れましたが。
いや、別の意味では超えたと言えなくもないですが…。
 
 常に最悪を予想しろ。
            嫁はその斜め下をいく。
 えー。
 ちなみにアスランの台詞が「豚マリア」に聞こえる件。
            DVD版でも直っていませんでした。 聞こえるんだってば!
 
 連合の行った非道で怒り心頭に発した議長は、
            演説内でロゴス・メンバーを公表。滅亡を宣言します。
 あれだけ派手にベルリンを破壊しておいて、
            それが報道されたら大慌てするジブリール。
            敵として頭が悪すぎるので、何とかして欲しかった。
 一番の適職がピエロだから…。
 議長の演説がプロパガンダとして非常に効果的だった事もあるけど、
            ロゴスの側からも情報操作で先手を打ったり、
            世論を操作して抵抗すればいいと思うんだけどね。まぁ無理か。
 脚本の都合で極端に頭が悪いキャラクターがいるので。
 「放送をやめさせろ! 何故できない!?」の台詞は、
            デス種自体に向けて言ってたのかもしれないね。
 せっかく堀秀行さんが声をあててるのに・・・(つД`)
 
 
 34話はAAに対し「エンジェルダウン作戦」が発動されました。
            インパルスvsフリーダム。長く待ちかねていた対決です。
            またミネルバとAAも空中戦へ。
 操舵神ノイマンの腕の見せ所。
            視界の悪い風雪の中から突如現れたミネルバにも臨機応変に対応!
            あれ・・・マリューの指示、要らなくね?
 ジャミング(電波妨害)弾が使用されているのに国際救難チャンネルが通じたり、
            ソードシルエットを装備しなくてもエクスカリバーが使用可能だったりと
            なかなかツッコミ所も多いのですが、あまり気にしない方向で。

 最大の見せ場だけあって、戦闘シーンは良かったわ。
 フリーダムの味気ない戦闘には飽き飽きしてたからね。
            インパルスらしい戦い方が工夫されていた点は評価できると思う。
            エクスカリバーのビーム刃が都合良く改変されてたけど(笑)

 胴体を完全に貫かれたフリーダム。
            コクピット位置は胸だけど、よくあれで助かったわ。
 セーフティシャッターの前例があるしな。
            フリーダム撃墜により、ファンもアンチも祭状態に突入。
            ある者は狂喜乱舞し、ある者は完全にシンが嫌いになり、
            果ては鈴村健一宛に「嫌いです」メールが殺到。
 それだけ話題になる力があるアニメとも言えるわ。
            さすがはガンダムブランドね。
 アンチも凄まじいけどね。むしろそっちじゃないかな(汗

 復讐を果たしたシンだけど、ウヘヘヘと精神崩壊(っぽい)。
            ここまで盛り上げておいて、しっかり落とすのもデス種クオリティー。
 まさかフリーダムがやられるとは思わなかったわ。
            アスランが驚くのも無理ないわよ。
 取り乱しての行動は「正直、困ります」ってレイが言ってた。
 (∩゚д゚)アーアー きこえなーい
 
 
 35話。ザフトのヒーローになり祝福されていたシンを
            アスランが殴り飛ばします。
            「正直、ウザいです」って空気に包まれ、アスラン立場無し。
            AAは密かにオーブへ向かい、ミネルバはジブラルタル基地へ到着。
            この間にルナマリアの負傷が治っていたので、
            数日から数週間の時間経過があったと推測されます。
 キラキュン萌え萌えのアスランとしては、
            シン攻×キラ受になったのが許せなかったのよ。
            アス×キラの公式に当てはめてみれば、怒って当然よね。
 なんでやねん。

 ザフト内でも、議長のロゴス滅亡宣言について混乱が見られますが、
            イザークは独自にアクションを起こしたのでしょうか?
            ラクス教に寝返るまでに、調査なり何なりやっても良いはずでは。
 イザディアは議長に恩義を感じているはずだからね。
            立場上へたな動きは出来ないでしょ。よく寝返ったもんだ。
            ラクスのカリスマ性のみで一切の説明を放棄するのはもう止めてほしいです。
 種シリーズに「民衆の単純さ」って問題がありますが、
            ロゴス邸宅襲撃事件は性急過ぎましたね。
            もっと段階を踏まえて逮捕・裁判・処罰の手続きが…
 各地での圧政や、ベルリンの件で恨みを持つ人間が結託したんじゃないかな。
            それに警察が扱える問題のレベルを超えてる。
            ザフトの言う事を地球側の警察機構が受け入れて、逮捕って流れもオカシイし。
 だけど、すぐにリンチへ走る短絡さは問題よね。
            ガルナハン(18話)でも連合兵への私刑が行われていましたが、
            これも「憎しみの連鎖」の一つなのでしょうか。
 ロゴスが支配している地球圏の都市を自分で潰しておきながら、
            報復されたら慌てるという馬鹿馬鹿しい流れには納得できないなぁ。

 激闘の末、自機を失いしょんぼりするキラ。
            一方、議長に呼び出されたアスランとシンには新型機が。
 凶悪なデザインだった。レジェンドが最終決戦の相手になるだろうとは思えたけど、
            まだ隠し球(議長専用ジオングとか)があると期待したんだけどなぁ。
 ザクやドムの登場から、ゲルググ登場説も強かったわね。
 でも、劣化ジェネシスの使い回しでした。
            手抜きはいけないよ、手抜きは。
 
 
 アスランが迷走した第3クールも後わずか。
            最後は[脱走→撃墜→実は生きていた]で締めとなります。
 キラ達と別れてから、ホント役に立ってないねアスラン。
            ステラ編、vs自由編で一段落ついて、
            ここらでデス種から離れていった視聴者も増えたようです。
            ここのサイト管理人も心なしかグッタリしてたような…。
 さて、局面はいよいよロゴス・地球軍vsザフトの全面対決。
            ヘブンズベースに逃げ込んだジブリールを追いつめるべく、
            一部の地球軍はザフトと協調姿勢を取り始めます。
 中にはキサカの姿もあったように、
            単に対ロゴスの目的だけでなくザフトを探りたい勢力も複数存在したと考えられるかな。
 うん。でもそれを御していた議長の手腕は見事ね。
 陰ではアスランのように何人も消されてるのかもよ。
            おっと、アスラン暗殺は疑惑レベルだっけ。
 ラクス暗殺未遂事件についても、議長がどの程度知っていたかあやふやなのよね。
            ヨップの独断行動だったなんて話も出てくるし。
            監督発言をイチイチ真に受けるのもどうかと思うけど、それでも「監督発言」だから…。
 だけど「福田」監督発言ですよ?

 ミーアの拒絶は、名シーンだったわね。
            個人の生きる役割、「持たざる者」の生き方といった
            デス種の重要なテーマをよく表現していました。
 これで、46-47話が無ければもっと良かったよ。
            死なせない道もあっただろうに。
 それだとターンエーみたいになっちゃうから避けたんじゃない?
            両澤千晶はヒゲを「とりかえばや物語」として意識してたようだし。
 種は過去の遺産を貪欲にパクリまくってるんだから、
            今更遠慮することもないと思うんだけどなぁ(ぉ

 メイリンの行動には驚かされたね。
            ダークホースの登場で、アスランを巡る女の戦いに大波が。
 そして、そのままカガリの対抗馬としてトップに躍り出た。
            アスランったらモテモテね♪
 ミーアがダメならメイリンへ……手が早いことで。
 
 
 37話は新型機デスティニーとレジェンドがグフを追撃。
            メイリンには機密漏洩の罪が着せられ、残されたルナとシンはくっつきました。
 傷の舐め合いっていうか、なんというか。
            シン、ルナ、レイはアカデミー時代からの仲なんだから、
            その三者の関係の複雑化をもっと描いても良かったんじゃないかな。
            あ、アカデミーの件はCDドラマでの後付か。
 懸念事項(アスランの事)を片づけた議長は、
            いよいよヘブンズベース攻略戦に本腰を入れます。
 AA勢って、ほんとに何したかったんだろう。
            結果からすれば、オーブ主権奪回までは迷走してただけじゃ…。
 製作上、条約やロゴスの問題を絡めるためではあったけど、
            登場人物の思考力・行動力がご都合に合わせて低下しちゃうのは(以下略
 AAが絡まないと戦闘が淡白になっちゃうのもどうだろう。
            無印種のパナマ攻略戦や、デス種のヘブンズベース攻略戦は
            大作戦である事を強調できると思うのだけど。
            デストロイは弱体化するし、オクレ兄さん再登場させる必然性皆無だし。
 前作から連合絡みは扱いが軽いからね。どちらも消化試合みたいなモノ?
 戦闘シーンにまわせる「動画人員と時間」の不足だろうけどね。
            メリハリを付けたほうが、他の戦闘も引き立つと思うよ?

 フリーダムと同じやられ方だったのが(ノ∀`) アチャー。
            グフのコクピットだと直撃避けても死ぬでしょ?
 福田監督は1回ウケたと思ったら、何度でも使い回しちゃうのよ。
            つまり、セーフティシャッター。
 第1-2話については得意げに「殺陣に力を入れた」と発言しているけど、
            その後、決め技が対艦刀持って突撃ばっかりなのが萎える。
 シャイニングフィンガーまで付けて基本はGガンダムなのに、
            デスティニーの人気の無さはどこで間違ったんでしょうか。
 中途半端にパクって使い切れてない点が、ガノタの怒りを増幅させてるね。

 前作でキラは生死不明→プラントに謎の空間移動を遂げましたが、
            アスランも似たようなことに。やっぱり、焼き直し展開が多いです。
            あのタイミングでキサカが行っても救助は難しいと、ずっと思ってる。
 キラだってセーフティシャッターがあったじゃない。
            アスラン苛めは可哀想だから許してあげてね♪
 えー。
            じゃあラクス。ザフトとロゴスが戦っている時点から
            「次は恐らくオーブです」ってほぼ断定して懸かってるんだけど、
            「正義のラクスvs悪の議長」という構図へのシフトが強引であったというか。
 条約の関係で、この時オーブはまだ連合側だものね。
            ブレイク・ザ・ワールド対策の協力条約だったものが
            いつの間にか効力が拡大してるのは謎なんだけど、
            オーブとザフトが敵対関係にあることをウッカリ忘れがちだったのよ
            視聴者もスタッフも。
 いや、アタシが言いたいのは、AA(主にラクス)の行動の多くが
            推測に基づいた断定を根拠としている事が危険だなってこと。
            被害妄想、甚だしいというか。
            キラの「でも、ヤダから」的判断もなんとかしてほしい。
 ラクスは暗殺されかけたから、完全に妄想ってわけじゃ。
 それで一国を相手取って戦争するまで行っちゃうのもアリなのか。
            暗殺者からの緊急避難だったはずが、
            次第に「やられる前に殺る」方向へ変わっていくよね。
            前作でアズラエルも「地球が撃たれる前に」という理由で
            敵だと認識したコーディネイターに殲滅戦を仕掛けたんだけど、
            ラクスも自己生存をかけて敵対勢力を殲滅してる点で同じじゃね?
 うわ、なにその理屈(汗
            えーと「国家に真の友人はいない」と言って、
            攻め込まれる前に対策をとるのは必要なのよ。
            仮想敵国や敵性国家を作っておくのは民衆をまとめるのにも有効な手段ではあるし。
 民衆をまとめるために他国をバッシングって、それどこの国?
            突然オーブに照準を向ける議長(ネオ・ジェネシス)とか、
            連合に顎で使われてたくせに軍事力はとんでもなく強いオーブとか、
            ザフトを叩く口実が出来るまでガッチリ軍備増強してるラクスとか、
            ノート1冊でデスティニープランの全容を解明してしまうとことか。
            噛み合ってないままに強引に物語を回してるのが、どうにも気持ち悪くて。
            極論を言えば、ノート1冊を理由にザフトをボコって
            返り咲いたのが気にいらねー(゚A゚;)。
 極端すぎるのでわ…。
            ほら、ノート1冊を巡って殺し合ってる漫画だってジャンプにあるじゃない?
 それは「デスノート」。デスとキラしか合ってねーんだよ!!
 ジェバンニが一晩でやってくれました。
 デス種の描く戦争構図は解らなくもないけど、
            その提言は一部が突出している上に、ラストへ向けて統合されていかないんだよね。
            キラ達が目指すものが不明瞭なままだという指摘メールも来ています。
 
第3クール+その他の範囲とは全く関係ない質問なんですが、
無印種の頃からラクスやキラが言っていた
『本当に戦わなくてはいけないもの(?うろ覚え)』って何なんでしょうか?
一応、本編も全部見てますし、レビューも全部読んでますが、
私にはコレが今もってさっぱり分かりません。
 
デス種の時のAAって、上記の『本当に戦わなくては〜』と戦うという行動指針の
元に動いていた筈なんですよね?
そして、その結果がFINAL PLUSのラストに帰結している筈なんですよね?
折に触れて『本当に戦わなくては〜』とは何だったのかを
はっきりと解説して頂けませんでしょうか。
これが分からないことには、私の中で(無印種の後半と)デス種の話の筋が通りません。
どうか、お願いします。
 
 物語として深みを持たせるには、
            ガンダム的にイデオロギーの衝突がもっと必要でしょうね。
            デュランダル議長はそうしていける可能性を有していたキャラだけれど、
            一方ラクスの思想が視聴者に理解できない(時には内部破綻している)ので、
            対立の構図が成立しえない。
            積み重ねてきた問題についても神の声の如く
            「戦っても良いのです!」でひっくり返しちゃうのは白けてしまう、
            というメールは第1回に紹介したけど……。
 原因が毎度、脚本家の力量不足に帰結するオチもそろそろ飽きてきたよ?
            学芸会レベルって言われちゃうのも仕方ないデス。
 まぁ、その辺りの不満は次回でまとめようね。
            終わらないから。
 
 
 はい、ここからは小説最終巻のお話です。
            例によってネタバレ多数なので、未読の人はここでブラウザを閉じて下さいね。
 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5)選ばれた未来/後藤リウ 著』。
            発売が延期になってたのは、2005年末に放映されたFINAL PLUSの影響だね。
            ラストをアレでまとめるために、構成をかなり直したんじゃないかな。
            帯には「少年たちの物語は、ついに大団円を迎える───!!」とあるけど、
            コレ、ほんとに大団円?
 えーっと、小説内に限定すればキレイに終わったんじゃないかな。
            後藤リウの巧みさもあって、TVだけでは理解できなかった視聴者は
            丸め込まれ…げふ、げふん…納得させられると思います。
            ですがよりマクロな視点で見た時にはおかしな点が幾らかあります。
            ただそれらはTV版から存在する事なので、著者のせいではありません。
 TV版での描写不足が補完されている(増幅されている)お陰で、
            後藤リウが巧妙に隠した(と思われる)、
            或いは描写を避けた(減らしたと思われる)部分については
            あまり気にならない感じ。かなりいい仕事してる。
 挿し絵があるとはいえ実映像を伴わないので、
            作品の粗に気付きにくいというのもあるわよね。
            グラフィックは、読者が自由に脳内展開できるし。
 というわけで、SEEDに対して深くツッコまない人は気持ちよく読めると思います。
 ストーリーのどこが悪いかはTV版のレビューを見て貰った方がいいかな。
            小説版では省略してあったり改変されてるので追求し難いし、
            後藤リウを糾弾する意味もないし。
 むしろ超脚本を良くここまでフォローしたなと。
 というわけだから、基本的に追加描写を拾っていきますよ。
 
 
 まずは口絵イラストのシン・アスカ。
            笑顔なのに、やつれた感じだね。
            キラと手を取り合って明日を見つめてるシーンなんだろうけど、
            『うわ、俺なんでこんなことになっちゃってんだろ?ウヘヘ…orz』
            みたいな声が聞こえるよ。顔も暗いし、死相が出てる。
 い き な り か 。
 押しつけられた大団円という微妙な歪みが、口絵に滲み出てしまったんだろうね。
 本文に入る前からそんな……(汗
 
 
 まずは小ネタから拾っていこうかしらね。
            レイ、議長、タリア関連は後でまとめます。
            5巻はジブリールがセイラン家のシャトルで宇宙へ脱出した直後、
            ザフト軍がオーブから撤退するところから始まります。
            その夜、オーブ代表に復帰したカガリがTVで声明を発表するのですが、
            ミーアが割り込んでくるよりも先に、
            ラクスがスタジオへ向かっている点がTV版と異なります(p37)。
 TVにミーアが登場してからフリーダムで乗り付けるには、
            時間的にも無理があったからね。後藤リウも削るでしょ、そりゃ。
            電波ジャック仕返す前に放送終わっちゃうかもしれないんだから。
 TV版放映時は「ミーアがあんな長い原稿を覚えられるのか?」
            なんて疑問も生まれましたが(ついでに参考例:保健所さん)
            しっかり原稿を手に持っていたようです(p42)。
 逆に萌えるかも。
 また、議長はTVに現れたラクスに
            「バカな……」「なぜ、彼女がオーブに……?」と驚きます。
            小説でも、議長はラクスが宇宙に居ると思いこんでいた事が確定(p40)。
            フリーダム×ジャスティスの手繋ぎ大気圏突入ダイビング作戦が見事成功したようです。
 絵で見るとすっげー馬鹿だったけどな。
            あんな体勢で大気圏突入できるのも、PS装甲の恩恵か…。
            ウェイブライダーとか バリュートって何? みたいな。
            アスランのザクが無事だった時点で、もう驚かないけど。
 
 さて、とうとう偽ラクスの存在が明らかになったわけですが、
            タリアやルナマリアは先んじて事実を知っていたはずなのに
            これといって物語の展開に絡むことはありませんでした。
 それはTV版の時からだけど、・・・ルナマリアは何か思い当たってもいいのに。
            アスラン&メイリン脱走の件で、記憶が吹っ飛んだのかな?
 
「だが、なぜだ? なぜ人は真偽(それ)を気にする?
 本物ならすべて正しくて、贋者は悪だと思うからか?」
(中略)
「オレは、それはどうでもいい」
(中略)
「議長は正しい。オレはそれでいい」
(中略)
そう、議長がもし、贋者を立てたとしても、
正しいことのためにやむなくそうしたのかもしれない。
もしかしたら議長自身も騙されていたという可能性だってありうるのだ。
じつのところ、彼女が本物でも贋者でもかまわないのではないか?
ただ自分は……あのキラたちが正しいという可能性に怯えただけ。
もし彼等が正しいなら、自分たちが───シンが討ったものは……?
そう……アスランとメイリンは───。
ルナマリアはしいてその先を考えないようにした。(p55-56
 
 ルナもまたシンのように、
            自分にとって都合の良い方向へ思いこもうとしている傾向が見られるわね。
            シン(やレイ)と視線を同じくすることで同調しているのよ。
            疑問を呈するよりも、楽な答えを手に取る方が楽だもの。
 ま さ に こ の 小 説 版 だ よ 。
            小説単体だと読者が作品への疑問を抱きにくくなってるし、
            TV版での疑問にも、程良く噛み砕かれた答えが示されている。
            それが罠とも知らずに・・・。
 えー。
 
※(注)誉めてますよ。
 
 次の小ネタはキラカガについて。
            二人の関係はカガリが姉、キラが弟(カガリ発言)となっていますが、
            小説での扱いはグレーゾーン。
            「姉弟」でもなく「兄妹」でもない。
            二人は「きょうだい」と表記されていました(p37)。
            この巻が初出じゃないかもしれないけど、ちょっと気が付いたので。
 うん、どうでもいい。
 レクイエムの中継点について。
            あれは全部が「グノー」という名前ではなくて、それぞれに固有名詞があったのね。
            アニメ誌や設定集を見ないから知らなかったわ。
 
            月面のダイダロス基地から最終中継点まで、全部で五つパネルに示され、
            それらはそれぞれ"フォーン"、"ベルディ"、"チェルニー"、"マルタン"、
            "グノー"と呼ばれていた。(p62
 
 無駄な設定ってあるよね。
            これもレクイエムに合わせて
            クラシック関係の人名や言葉を付けただけなんだよ、きっと。
 脚本の仕上がりが遅すぎて、設定屋が暇なのかしら…。
 
 
 月の都市コペルニクスへ上がったAA御一行様。
            ラクスは、ミーアの罠に応じて出向こうとするんだけど、
            TVではアスランが「馬鹿っ」て言うのに、小説じゃ言わないんだよ。(p178-179
            アスランとラクスの今後が危ぶまれる(?)重要なシーンだと思うんだけどなぁ。
 全然、重要じゃないわよ。
 あ、そういえばホーク姉妹って、マジに赤髪だったんだね。
            アニメ表現でのヘアカラーかと思ってたよ。
 
ミーアの前にいた赤い髪の少女が、(p190
 
次にアスランは赤い髪の少女に、すまなそうな顔を向けた。(p191
 
 ピンクのお姫様がいるから、これも今更驚かないけど。
 だから全然、重要じゃないわよ!
 ついでにルナのアホ毛についても言及して欲しかった。
 しなくていーよ!
 
 デスティニープランに使われていたコンピューター群ですが、
            どうやらメサイア内部に存在していたようね。
            人々のDNAデータはそこへ送られていた様子。(p240
            メサイアの崩壊によって、プランも潰えたと言えるのかな。
 そうとも言えないけどね。
            どこかのインタビューで、Dプランはネットワーク上に流出してるので
            世界での動きは止めようがない、みたいな福田発言があったような…。
            コーディネイター化技術についても、
            最初のコーディネイターのジョージ・グレンが
            ネットにばらまいたって前例があるわけだし、
            可能性が無いとは言いきれない。けど、続編は不要ですよ監督!
 Dプラン実行方式に関する詳細は不明だけど、
            ものすごく大きな情報になるはずでしょ?            
            ネットに流すと言っても、色々難しそうな気がするけど…。
            あ、そっか。量子通信が実用化されてるレベルだから、
            情報通信のキャパも現代より遙かに大きいんだ。
 きっとWinnyとかで配布しまくりなんだよ。
 個人情報の漏れ方として遺伝子情報まるごとは、ある意味究極かもしれない。
 コーディネイターのレベルではないけれど、
            実際にヒトゲノム情報はネットに公開が始まってたりするよね。
 
 家庭に配ってどうしたいのかな、という疑問が残るわね。
 クルーゼごっことかすればいいんじゃね?
            A3サイズに印刷したポスターを壁に貼り付けて、
            「これがヒトの夢ェ! ヒトの望みィ! ヒトの業ォ!」とか叫ぶの。
 どんな遊びだっ!
            だけどDプランは、強い指導者ががないと実現は難しいでしょうね。
            議長は打倒ロゴスによって高まったカリスマ性を利用してプランを開始し、
            従わない国にはレクイエムやネオ・ジェネシスによって半ば強制させようとしてた、と。
            変則的だけど、大量破壊兵器をある意味正しい戦争抑止力として使ってる?
 ように見えるけど「この世界に抑止力って概念はない」ので違うよ。
            それよりも、プランの詳細もよくわからないうちから唯々諾々と従ってる国がおかしい。
 確かに種シリーズは、指導者と民衆が乖離しちゃってるわよね。
            オーブなんか、あんないい加減な指導者達でいいのかしら。
 オーブは姫様萌えで全てうまくいくからイイんだよ。
 カガリのカリスマ性って結構高い?
            それとも民衆が単純すぎ?
 その萌え姫様だけど、
            小説版ではアスランと別れるニュアンスが強まって書かれているようだね。
 
カガリはとくに気負うようすもなく語るが、しかし以前とは違う、
しっかりとした芯のようなものを感じる。そのときアスランは、
彼女の指をそれまで飾っていた指輪がなくなっていることに気づいた。
(中略)
アスランは息をのむ想いで、堂々と語るカガリを見守る。
(中略)
カガリの方は、アスランを見なかった。
それを彼女の決意ととって、アスランはひそかに胸の痛みを感じる。
カガリはもう"アークエンジェル"とともに旅立つことはない。
彼女はここにとどまり、混乱のさなかにある国を守らねばならない。
そして、その覚悟をかためている。
だがその選択はなされていたのだ。
彼女がユウナの求婚を受けたとき、すでに。
あのときから彼女は、アスランよりもオーブを選んでいた。
(中略)
言葉はなかった。アスランはそっと手を伸ばし、相手の身体を抱き寄せる。
はじめてその身体を抱いたとき感じた愛しさが、
切なさをともなってよみがえった。
切ないのは、それが過去だとわかっているから。(p140-142
 
 今は国が大変な時だからね。アスランもこれでいいんだって言ってるし、
            「夢は同じ」なのよ、うんうん♪
 アスランが独り身でいるならまだわかる。
            が、横にメイリンがいるせいで「納得できないこともある!」
 2号さんってことでひとつ。
 待て。
 一方で、キラは本当にラクスと恋仲なのか? という疑問にも一つの決着が訪れました。
            未だにフレイへの想いを断ち切れないかに見えたキラでしたが、
            新たな戦いに身を投じている間に、ラクスへの愛情が深まったようです。
 
<キラ!>
モニターに、身を乗り出すラクスの姿が映る。
愛する人の無事な姿を目にして、キラはほっと息をついた。(p359
 
 「愛する人」と明記されました。二人の関係はもう鉄板です。
 宇宙へ上がるラクスにフリーダムでしつこく着いていったり、
            カガリのルージュをぶん取って宇宙へ助けにいく話もあったし、
            そう言われるとそうかもね。
            フレイの浮(遊)霊+桑島補正に打ち勝てそうなのってラクスぐらいだし。
            並のヒロインじゃ、取り憑き殺されちゃうよ。
 ラクス関係では、ドムドムズの皆さんについての描写が若干追加。
            ドムトルーパー(×3) vs ルナ・インパルス戦では、
            ルナパルスを倒そうとしたヒルダが、ラクスに制止される場面も(p284)。
 ま、そんなエピソードでも入れないと、ドムドムズの皆さんは
            ジェットストリームアタックで飛び回ってるだけだからね。ろくに台詞もない。
 三人集といえばオーブ抜け忍軍団の皆さん。
            ゴウ! イケヤ! ニシザワ! またの名をオーブMMR!
            うっかりオーブ防衛戦で死んでるかと思ってましたが、最終戦に三人とも揃っていました。
 結局この人達、ドムのパイロットじゃなかったね。
            せっかく三位一体攻撃とか出来るのに…。
 しかしせっかく生き残っていた彼等にも遂に欠員が。
            レクイエムへ突入しようとする「アカツキ」を庇って、
            ニシザワ機が撃墜されてしまいます!(p344
 ミラーコーティングしまくりのアカツキなんか支援せずに放っておけばおかったのに。
            ニシザワ、お前ってやつは・・・無茶しやがって・゚・(つД`)・゚・

 しかしまだまだ頑張るオーブのムラサメ隊。

            なんとミネルバのメインスラスターにトドメをさしたのは、
            ∞ジャスティスの「ファトゥム-01」ではなく、
            ムラサメの放ったビームでした。微妙に変更されてます(p353
 かつての仲間と戦う事に迷い、敵とは誰なのかをずっと考えてきたアスランが、
            AA側についたからといって何もかも割り切りミネルバを撃沈したら、
            これまでの流れに合わなくてオカシイもん。
            TV版では玩具販売戦略として、どうしても∞ジャスティスを
            活躍させる必要があったからどんどん武器を使わせたんだろうけど。
            出撃回数たったの2回だし。

 さてさて、最終決戦の手前ではミーアの死というこれまた重要なイベントがあります。
 唐突な事件だったよ。最終回前の帳尻あわせのようだった…。
 その彼女が残した日記ですが、
            実はラクスを決意させる、大きな影響を与えていたようです。
 
───『ラクス・クライン』って……ホントはなんだったんだろう?
それは、ラクス自身が負うべき疑問だった。人々ははやし立てる。
あれがラクス・クライン、正しく、美しく、気高い救国の歌姫だと。
それはラクスの実像からはほど遠く、
彼女の真実の思いや苦しみを置き去りにして高まっていく。
それでも、背を向けてはいけなかったのだ。
一度始めてしまったことを、最後までやり遂げずに逃げ出してはいけなかった。(p205
 
 ああ、人々の望む以上の偶像(アイドル)として、
            本気で世界を牛耳る気になったんだね。
            そうか。天使湯でカガリに言ってた
            「まず決める。そしてやり通す。
             それが何かを成す時の唯一の方法ですわ」
            というのは、世界制覇を意味していたのか。
 えー。
 でも迷惑だから、キラと一緒にオーブで隠居しててよ。
 
 
 さて二人のラクスはザフト内を波立てましたが、
            イザークとディアッカも彼女(贋者の存在)について話し合っていました。
            議長に従いながらも、ザフトのやり方には違和感を持っていたのです。
 アスランの復隊→再脱走についても、気にしてる。
 
するとイザークは真剣な目で、モニターの奥からディアッカを見据えた。
<アイツは裏切り者だ! 証拠もあるし、報告も出ている。
 それなのに、ここで俺たちが騒ぎ立てたらどうなると思う?>
ディアッカはつい、絶句した。イザークのその言葉自体が、アスランの脱走と、
それを処理した上層部への、彼らの疑いを如実に語っている。(p113-114
 
 うふふ、根強い人気を誇るイザ×アスもこれで満足ね。
            罵りながらも、やっぱりイザークはアスランが好きなの♪
 
前大戦終盤の泥沼を目にしたイザークは知り尽くしている。
あのようなことは二度と繰り返さないと言明した議長を、彼は信じ、戦ってきたのだ。
だが議長は、世界をおのれの色で塗りつぶそうとしている。
それに反するものはすべて消し去ろうと。
それは前大戦を起こした者たちと同じ、あまりに愚かしい望みだ。(p263
 
 熱心にアスランへ復隊を勧めたイザークだけど、
            議長にメロメロってわけではないんだね。
            軍事法廷でデュランダルに弁護してもらった義によって、軍に属しているって感じかな?
            平和になったら、イザークってどんな職業に就くんだろう?
            そうそう、ディア×ミリの別れについては、一切描写がありませんでしたよ。
 
 
 
 さて、そろそろテーマの核心へと迫るわよ。
            まずはデスティニープランと、エクステンデッドの共通点。
            死んでいったファントムペインの少年少女達について
            ネオが記憶を巡らせるシーンでは、生きるということ、
            そして記憶の有無とアイデンティティについて触れられていました。
            明日がどうなるかわからないからこそ今をしっかり生きるというのは(p170
            レイにも少し通じるものがありますね。
 同じフラガの家系でも、育った環境でスタンスが随分違うよね。
 レイは己をクルーゼと同じと思いこんでいましたが、
            ネオは、自分は自分だと気が付いていました。
            こういう対比は、後藤リウらしくて巧いです。
 
だが、自分が何者なのか、という疑問に頭を悩ませるのはもうやめていた。
結局のところ、ネオだろうがムウだろうが、自分は自分でしかないのだから。
それより、これからのことの方が重要だ。(p171
 
 ベルリンを潰した件についての贖罪は一切無いけどね…。
 徹底された管理社会であるDプランについて、ネオは以下のように考えていました。
 
まるでステラの水槽の中だ。
魚は魚の役割、水草は水草の役割を果たし、
なにかに脅かされることもなく平穏に生きる。
だがネオはもう、それが彼らの幸福とは信じられない。(p172
 
 なるほど、ここでステラの水槽が繋がってくるんだね。
 Dプランによる閉鎖世界の暗喩として、アイテムを上手に使ったわね。
            TV版でもこうやってれば、無駄死にって言われなかったかもしれないのに…。
 プロットはあったかもしれないけど、
            結局、脚本として締切り日にあがってこなかったんだろ。
 そうした流れでAA側は
            「Dプランは許せないから倒そう!」というスタンスでザフトを急襲。
            ラクスが掲げる大義名分は「生存の権利」。
 
生きることは、戦いだ。たとえこの戦いが終わったとしても、
生きていく限り、人は日々戦っていかなければならない。
それを放棄したら、ここまでだとあきらめ、終わってしまったら、
人は自分を捨てることになる。
これはもっとも基本的な戦いとなるのだ。
原初の生命が地球に誕生したときから、ずっと繰り返されてきたように、
自分たちは自分たちの生を確保するために戦う。
日々驚異すべき変化に満ち、ときに不条理でさえある、
愛する世界を守るために戦う。
それがすべての生に与えられた権利であり、義務であるから戦うのだ。(p237
 
 だからさー。↑の37話の所でも言ったけど、
            ジブリール達とやってること似てるんじゃね?
            ほら比較してみると…
 
-SEED-
ムルタ・アズラエル:
コーディネイターは自分達(ナチュラル)を脅かす危険な存在だと
本気で信じ込んでいるので、自分たちの生を確保するためにザフトと戦う。
根拠は[ブルーコスモス原理主義]。
ぶっちゃけ[子供の時にコーディネイターに苛められた恨みからの復讐]。
 
パトリック・ザラ:
ナチュラルは自分達(コーディネイター)を脅かす危険な存在だと
本気で信じ込んでいるので、自分たちの生を確保するために連合と戦う。
根拠は[コーディネイターはもはや新しい種だ!]。
ぶっちゃけ[妻を核ミサイルで殺された復讐]。
 
 
-DESTINY-
ロード・ジブリール:
コーディネイターは自分達(ナチュラル)を脅かす危険な存在だと
本気で信じ込んでいるので、自分たちの生を確保するためにザフトと戦う。
根拠は[ブルーコスモス原理主義]。
ぶっちゃけ[他のロゴスのジジィが無能すぎるから私がやらねば]。
 
ラクス・クライン:
デスティニープランは自分達を脅かす危険なモノだと
本気で信じ込んでいるので、自分たちの生を確保するために議長と戦う
根拠は[ダコスタ君が見つけてきたノート一冊]。
ぶっちゃけ[わたくしを暗殺しようとした罪は重いですわよ]。
 
ギルバート・デュランダル:
無知と欲望は自分達(人類全体)を脅かす愚かな存在だと
本気で信じ込んでいるので、人類全体の平和を確保するために
逆らう者全て(人類の敵)と戦う。
根拠は[全ての運命はDNAで決定されている説]。
ぶっちゃけ[タリアが結婚してくれない世界なんか変えてやる]。
 
 ね? みんな好き勝手に戦ってるんだよ。
            別に誰が正しいってわけじゃないし。「話し合い」が大切じゃなかったの?
 ん〜? むむむ・・・。 えーと、あれれ?
 さ〜あ混乱してまいりました。ニヤニヤ(・∀・)
 
 
 ま、野望はひとまず置いといて。
            SEEDに登場する女性の幸せ感も注目したい所ね。
            5巻冒頭プロローグでは、若き日のタリアとギルバートが
            幸せな世界について語り合っています。
 
「きみは、どんな世界を幸せだと思う?」
男がたずねたとき、タリアはたしかこう答えた。
「どんな……って。愛する人たち───家族や友人といっしょに、
 静かに、平和に暮らせるなら、それがいちばんの幸せじゃないかしら?」
ごく平凡で、ささやかな望みだ。
あのころ、自分たちを取り巻く世界は何と小さく、単純だったことか。(p25)
 
 これって、いつかのマリュー発言とも被せてあるね。
 
「どこかでただ平和に暮らせて、死んでいければ一番幸せなのにね。
 まだ何が欲しいって言うのかしら。私達は…」(デス種@13話
 
 一方で、デュランダルは科学者としての使命感に燃え、
            科学がヒトを幸せにするという理想に燃えています。
            その過程でタリアとは別れてしまいますが、
            彼は己の理想を選んでそれに向かい続けます。
 カガリも、アスランよりオーブを選んだけど、
            デス種ではそういった「選択」が何度も登場するね。
            考察にあたっては、巻末解説(池田秀一)が役に立つかも。
            池田秀一はデュランダルというキャラクターについて、
 
シンやアスランのような少年たちがぶつかっていける立場の
大人が欲しかったのかな、と思っています。(p423
 
            と言ってるよ。パトリック・ザラほどは主人公達と歳も離れておらず、
            若者と対話ができ、かつ大人である存在として描かれているって。
            そして彼が、一貫性を持って行動しているとも。
 
「あれ? デュランダルはこんなこともするのか」
と思うことはあっても、それは彼自身にとっては常に真実なんです。
結果的にはどうであれ、デュランダルは自分が正しいと信じて、
ひとつの方向を貫いてるわけですから。
 
たとえばアスランが脱走した時にしても、
デュランダルは悪意があって彼を切り捨てたわけではないと思います。
最初からアスランに対しては、自分の期待通りに動けばよし、
そうでなければ頭を切り換えて彼に代わる者を探すだけだということです。
いつまでも未練を持っていては駄目なんだと。
それは善悪の問題ではなくて、それくらいの考えでなければ、
為政者として通用しないのではないかという気がしました。(p424-425
 
 むーっ、それじゃアスランが可哀想じゃない!
            デュランダル議長は悪い人よ! だめ、ぜったい!
 落ち着け、姉。
 はぁ、はぁ・・・。
            仮に議長に悪意が無いとしても、よ。
            議長は自分が誰かに期待を持って言葉をかけた結果が
            どうなるか分かっててやってる部分があるじゃない。
            議長に従順なレイに対して、
            「それは厄介だね。罪状はある。あとは任せていいか? 」
            なんて言ったら、アスランの命を狙うに決まってるじゃないのよー!
 アスランの方が先に保安要員を蹴り飛ばして逃走したような…。
            ちょっと邪魔だから営倉に入れるか、
            プラント本国へ左遷するつもりだったのかもしれないじゃん。
 いいえ、議長は狙って言ってるのよ。
            その証拠として、不要になったミーアの始末を
            付き人(サラ)に期待してるような記述があるわ。
 
まあいい───デュランダルは怜悧な付き人の顔を思い描きながら考える───
あとはせいぜい彼女がうまくやってくれることだろう。(p60
 
 でも、ミーアが撃たれたのはラクスを庇ったからで、
            サラはちゃんとラクスを狙っていたですよ?
 う……。 いやほら、結局両方殺す気だったはずよ。
            爆弾も投げてたし。アスラン、ミーア以外にも、
            大規模な悪さをやってた臭いが漂っているわ。
 
それでいい。彼等はなにも知る必要はないのだ。
ただ、自分の思惑どおり踊ってくれさえすれば。
そう、いま月にいるあの男も……。(p66
 
デュランダルはここまでの道のりの長さ、数々の困難を思い返す。
"ユニウスセブン"を落としたテロリストたちは、
自分たちの才能のみであれほどの大事を成し遂げることが
できたと思っていたのだろうか?
ジブリールにしても、こちらがなぜ最後の最後まで腰を上げず、
好きなようにユーラシア西側などで残虐行為を続けさせたのか、考えもしなかったのか?
だが、無理もない。
しょせん人は定められた以上の才覚など持ちようがない。
人々は限られた、狭い視野でしか物事を見ることができない。
それが人という生きものの限界というものだろう。(p133-134
 
 限りなく黒に近いグレーって感じだけどね。
            あと、後藤リウがラクス暗殺についてはスルーしてる件。
 結局、ヨップ隊長の独断説に落ち着いちゃうのかしら…(汗
            ま、議長がヒトの限界について、それを乗り越えようとしている為に
            色々な行動を起こしているのは間違いないわね。
            その限界というのは、デス種のテーマである「運命」に繋がる。
            結局最後に駄目になるのなら、始めから欲しくはない。
            タリアと別れる結果になるのなら、始めから出会わなければ苦しまなかった。
 こ、こんなに… こんなに哀しいのなら… 苦しいのなら…愛などいらぬ!
            南斗の聖帝サウザーみたいだね。
 
───だが、勝てないものもある。
勝てないもの。
どうしても得られない。戦っても勝てない。
けっして達することができない───。
それがヒトの運命。戻れない過去。逆らえない運命。
これまで失ってきたものたちが、次々とデュランダルの脳裏をよぎる。
背を向けた女、消え去った友、
どれほど欲しても得られなかったあらゆるものたち……。
(p336
 
 デュランダル議長は神の視点で世界を俯瞰しようとしていますが
            ヒトに対してだけでなく、DNAもその対象なのよね。
            「議長の立ち向かう相手、運命=遺伝子」という理屈だから。
 一方で、レイも似たような感情を持っているよね。
            もっともレイは議長の教育のせいで、早々に明日を諦めてしまってるけど。
 
「人より早く老化し、もう、そう遠くなく死に至るこの身が、
 科学の進歩のすばらしい結果だとも思えない」
なぜ生んだ? こんないびつで不幸な生を!
こんな生を与えるくらいなら、いっそ創らないでくれればよかった。(p227
 
 不幸な結果があるのなら、始めから生などいらない。
            そういう思考に囚われてしまったキャラよね。
            シンも、家族の、あの不幸な死という結果を繰り返させたくないがために、
            議長やレイに協力する方向へと進んでいった。
            こういう苦しみはいつの時代もあるものだけど、
            それに対するSEEDからの答えの一つが、無印種最終話のカガリの台詞、
            「逃げるな! 生きる方が戦いだ!」
            だと思います。過去、何回も言ってるわよね。
 
キラは苦い思いを噛みしめる。
逃れられない運命、取り戻せない過去。
それでも、いつかは───きっと、いつかは……!(p341
 
 明日、あしたって言ってると、
            「あしたなんかいらない(無限のリヴァイアス)」を思い出すね。
            「あしたなんかいらない」…そして「あした」。
            その意味合いを両作品で比較するのも面白いと思う。
            ま、議長のDプランの世界も、
            出来上がってみればそれはそれでイイ世界かもしれないよ?
 ただ、やっぱりそれでは駄目なんだ、というメッセージ(?)的なものは
            ラストのタリアによって表現されたんじゃないかしら。
            そのせいでタリアの子供が浮いちゃったけど・・・後でまとめましょう。
 
 
 レイの肉体って、わりと健康だったみたいね。
            発作でどうにかなるって場面も無かったし。
 じゃあロドニアのラボの失神は何だったの? とか思うけど、
            ギル&ラウに引き取られる前の研究所時代にトラウマがあるのかな。
            ギル以後、ギル以前を分けて考える必要があるかも。
            な に さ れ た ん だ ろ う ?
            身体能力については、クルーゼも薬を飲みつつプロヴィデンスを飛ばしてたからね。
            レイにできないはずはないよ。それに発作自体、あの時が初めてだったようだから。
 
ギルにこの薬ビンを手渡された幼い日のことが頭をよぎる。
いつかこの日が来るとは知っていた。だが、まさか、いまだとは。(p222
 
 幼レイが薬を受け取るシーンがあったから、
            幼少時から常時服用しているのかとも思っていたけど、
            デュランダルがレイに肉体の運命を教えていた、ということなのね。
 遅かれ早かれ症状が現れるだろうからね。
            レイがどういう経緯で創られたフラガ・クローンなのか不明だけど
            (クルーゼを作製した際の予備卵か?)
            クルーゼと同じに成長する(同一個体)ならば、
            回想シーンに登場した赤服のクルーゼも年齢的に初めての発作が起きたか、
            それ以降の治療中ではないかと考えられるね。
            そこで、研究所の人間(デュランダル)との繋がりができてくる。
 その前後で、クルーゼも初めて自身と同じ運命の子供が
            存在していた事を知った……というのが真相かな。
            クローンを憎むクルーゼが、自らのクローンを作製するわけがないもの。
 
ラウ・ル・クルーゼ。レイ自身でもあった男の記憶がよみがえる。
冷たく暗い研究所から自分を連れだしてくれた人。(p227
 
 同じ境遇のレイには優しく接したんじゃないかな。
            そういう萌え萌えなシーンも入れると、興行的にもっと良かったんじゃないの?
 甘いわね、これだから素人は。
            そういうのは、自由度を持たせて想像を広げていくのが二次創作の楽しみなのよ!
 別に素人でいいから、あたし(汗
 
 
 さて、主人公のシン・アスカですが。
 最後までツッパリ続けてほしかったけど、
            ラストがFINAL PLUSに準拠しているので丸まっちゃったね。
            とは言うものの、後藤版ではシンも迷いを抱き続けていたし、
            小説の流れでいけば、TV版よりは自然に辿り着いたラストでしょう。
 デスティニーの完敗。ステラとの邂逅。
            我を忘れてルナをも殺してしまうところだったシンは、己の過ちに気付きます。
 
───敵って、誰だ?
割り切ってはいけなかった。それこそが戦うことの罪だ。
敵、味方、ふたつの色に塗り分けてしまうから見えなくなる。
そこにいるのが自分と同じ思いを抱く人間たちだということが。
おれは、間違っていた。
シンは圧倒的な罪悪感に押しひしがれそうになり、唇を噛んだ。
すべて間違っていたのだ。おれは───おれたちは……。(p368-369
 
 あたしはそんなに間違ってもなかったと思ったり。
            まぁ仕方ないね、予定調和ってことで。
 今回の総集編タイトルにもしているけど、
            「割り切らない強さ、割り切れない弱さ」
            これもデスティニーのテーマと言えるのではないでしょうか。
            シン、アスラン、カガリ、デュランダル議長、キラ、ラクス、
            マリュー、ネオ、ミーア、タリア、ハイネ・・・
            割り切って選んだ者、割り切れずに悩み続けた者。
            その様々な結果を私たちは見てきました。
            選び取り道を進むのはとても勇気がいる事だけれど、
            それが必ずしも正しいわけではない……
            何もかもを白黒つけてしまう危うさについても、考えて欲しいですね。
 なんだか小難しいなぁ。
            要約すると「キララクは隠居しててね」ってことかな。
 えー。
 
 
 己の過ちに気付いたシン・アスカ。
            その時、彼はもう一人の少年の事を思い出すのです。
            自分と同じ間違いを犯しているレイの事を───。
 「君は僕に似ている」だね。
 ルナマリアの乗ってきたインパルスを再起動させ、メサイアを目指すシン達。
            ここからはTV版ともFINAL PLUSとも異なるオリジナル展開が!
            もう涙無くしては読めません。
            ハンカチを準備して臨んでください。
 大げさな・・・。
            でも、映像版ではシンとレイの決着が明らかに抜け落ちてたから、
            この加筆はとても良かったね。
 立ち読みする時はp369から───ッ!
 買おうよ、と一応言っておく。
 
 
 ようやくラストが見えてきました。
            崩壊するメサイアの中、議長を膝に抱くタリアは思います。
 
───どうしてこんなことになったんだろう?
捨て去ったはずの過去が、いま追いつき、彼女をとらえる。
「これが、運命だったということじゃないの?───あなたと、わたしの」
「やめてくれ……」
そう言いつつも、いま腕のなかにいるデュランダルはなぜか、
満ち足りて幸福そうに見えた。(p394
 
 何故デュランダルは幸福だったのか。満ち足りていたのか。
            野望が潰え、命まで失おうというのに、それを潔く受け入れます。
 デュランダルの野望は「ヒトは運命には勝てない」を根拠にして
            デスティニープランを実行する事だったけれど、
            レイは「ラウ・ル・クルーゼ」という運命をはねのけた、
            手に入れられなかったはずのタリアもいま自分を選んでくれた、
            自分がこれまで勝てないと思っていた絶対の運命は消え、
            手に入らないなら初めからいらないと切り捨ててきたはずの選択肢、
            その果てにあった結果が、奇妙な因果でいまこの手にある。
 
───だが、勝てないものもある。
勝てないもの。
どうしても得られない。戦っても勝てない。
けっして達することができない───。
それがヒトの運命。戻れない過去。逆らえない運命。
これまで失ってきたものたちが、次々とデュランダルの脳裏をよぎる。
背を向けた女、消え去った友、
どれほど欲しても得られなかったあらゆるものたち……。(p336
 
 自分が思っていた手段(Dプラン)とは違うけれど、
            結果としてデュランダルは逆らえないと思っていた運命を乗り越えた。
 
「人は自分を知り、せいいっぱいできることをして役立ち、
 満ち足りて生きるのがいちばん幸せだろう?」(4巻p157 / デュランダル
 
 デスティニープランの世界でこそ、
            ヒトが己を知り、満ち足りて生きられると思っていた。
            しかし、デュランダルはこんな可能性もあることに今まで気が付かなかった。
            今ようやくタリアの想いを知った。
            レイの行動で、運命を乗り越えられる事を知った。
            そして自分も持ち得ていた可能性を知った。
            Dプランは潰えたけど、せいいっぱい頑張って、いまは満ち足りている。
 
「これが、運命だったということじゃないの?───あなたと、わたしの」
「やめてくれ……」
そう言いつつも、いま腕のなかにいるデュランダルはなぜか、
満ち足りて幸福そうに見えた。(p394
 
 だからデュランダルは幸福そうなんだよね。
 うわーん、妹が難しいこといってるよー。
 以上のような調和へ向かうために、
            どうしてもタリアとレイはここで議長を選んで死ぬことになるわけで、
            そのために「タリアが子供より男を取った」という点は浮いてしまうのだけど、
            仕方ないね。
 議長が欲しかったのは母親ではなく女としてのタリアだったからね。
            ここでタリアが母親として振る舞ってしまうと、
            議長はまた「運命に負けたよ、うわーん」ってなっちゃうし。
            それに父性ならレイに愛情ビンビン注いでるから問題なしよ。
 ビンビンて。
 「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」
            と言ったシャア・アズナブルと比べるのもまた一興ね。
 
 
 はい、あとはエピローグ部分です。
            戦後のイザディア、ムウとマリューの今後、
            マリューフラグがバッキリ折れたので
            ダコスタ君に声をかける虎など新要素もありました。
 虎×ダコかよ。
 そして、ラストは慰霊碑の前で出会うキラとシン。
            後藤リウは全5巻の流れに沿って無難にまとめています。
            前作最終話「終わらない明日へ」から始まった戦い。
            シンがようやく見つけた「明日」がここにあります。
 でも、このサイトを見てる人はわかると思うけど、やっぱり無理あるよね。
            キレイにまとまりすぎてるから、
 
「さすが綺麗事はアスハのお家芸だな!」
 
            が頭を離れないよ。
 うーん、否定できないわね。でも、後藤リウ版よかったですよ。
 ノベライズ化における後藤リウの技、見せてもらった!
            「イリーガル・テクニカ(後藤リウ・オリジナル)」は未読ですが。
 
 CDも色々発売されてたわよね。
            今回はサウンドトラック4の発売も早かったわ。
 ED曲群は、多少SUIT CDに入ってたから外されたとして、
            Tv sizeのOP歌は収録無しか…。
            COMPLETE BESTを買わせるためだな。
 DVDも付属してお得みたいよ、COMPLETE BEST版。
 TVのOP&EDと同じものなんだから、
            DVD持ってる人にしたら別に要らないような。
            コンプリートなのに「焔の扉」は収録されず。
            だけど前作に続いて「Meteor-ミーティア-」は再収録されてる。
            OP+ED+挿入歌で不足分は「Reason」「PRIDE」「Wings of Words」の
            アレンジver.でお茶を濁した感じ。ま、シングル全購入よりはお買い得ですよ。
 大人の事情よね〜。
            気を取り直してサントラ4ですが、どうかしら?
 各曲タイトル付けるの面倒だったのかなぁ…という印象。
 なにそれ。
 1.最後の征戦・怒り
            2.最後の征戦・霞む空の果て
            3.最後の征戦・剣の先、不安と涙 とか、

            15.二つの母艦・壮絶

            16.二つの母艦・信念 とか、

            28.新しき世界へ・衝撃

            29.新しき世界へ・正義
            30.新しき世界へ・自由 とか。

            タイトル付け楽してるなぁと思いました。

            衝撃・正義・自由はあるのに、運命のの字も無いですよ?
 最終話使用曲を中心に編成してあるわね。
            FINAL PLUSも含めて長い尺の曲で流れを作っているのが良し。
 今のアニメ界でそれが巧いのは、梶浦由記もだね。
            「.hack系」「舞-HiME系」「NOIR」「MADLAX」でよく発揮されてるよ。
 ヤンマーニは置いといて。
 
 
 未だに劇場版Z-IIIは見に行けてませんが、萌えハマーンはこれで補給!
            「C.D.A.若き彗星の肖像(7)/北爪宏幸」です。
 U.C.0080以後、着実に時間が進んでZ時代への繋がりが見えてきたわ。
            アクシズから地球圏へ向けてザンジバル級が発進したのが
            U.C.0082後半だから、一年戦争から約3年が経過しているわね。
 前巻ラストの引きでも大体わかってたけど、
            ハマーンのビジュアルが大きく変更されてた。
            彼女のbefor・afterが、作者の言う物語の折り返し地点とおよそ一致しているかな。
 ハマーンも16歳の誕生日を迎えて…。
            でもZでのハマーンが20歳という設定は苦しい部分もあるわね。
            こんな萌えキャラが、何故あんなに刺々しく…。
 萌えキャラの方が後付けだってば。わかりやすく言うと、デレツン?
 なんでもツンデレ系にすれば良いと思ってるだろ!
 ヤングなキャラ・スーンも登場しますよ。
 
 
 
 あー、終わったおわった。これでようやくデスティニーも終了ね。
 小説版の解説で燃え尽きたって感じだけど、まだ次回があるよ、第4クール分。
 なんかもう、これで終わってもいいんじゃない?
 今回やりのこした質問コーナーとか残ってるから、そういうのを書かないといけないね。
            早くから第4クールに該当するメールを送ってきた方、お待たせしてますが、
            ちゃんと紹介していきますよ。


第4回へつづく

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