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著:ショウさん(@愚者の書庫)  絵:えもん氏

真闘姫 〜THE GIRL'S STRUGGLE FOR EXISTENCE〜 

 

第十三話

〜夜、某所にて・???〜

 

生徒も全て下校したかのように思われた夜の学校で四人の少女が集まっていた。

B「あ〜あ、今日はしんどかった。あれだけの人数を操ると体力的にもたないよ・・・
  で・・・やっぱりあの二人は間違いなかった。」

四人の間に重苦しい沈黙がおとずれる。
最初に口を開いた少女はわずかに声が震えているようだ。

A「ついに来ちゃったんですね・・・ど、どうしよう。。。」

おろおろするこの少女を、気の強そうなもう一人の少女がいさめる。

B「だから、どうするか考えるために集まったんじゃないの。
  わかってたことなんだから、うろたえないで。」

A「すいません・・・。」

少し離れて座っていた少女はうつむいて考え事をしていたようだが
おもむろに顔をあげて言う。

D「私たちとは違い、アイテムに認められて正式な所有者となった"姫"・・・。
  どれほどの力があるのでしょうか。興味があります。」

さきほどの気の強そうな少女は溜息をついてそれに答える。

B「アンタはアンタでのんきなこと言っちゃってもう・・・。で、実際どうする?」

D「不用意に仕掛けるのは自殺行為・・・
  やはりこっちも5人そろうのを待ったほうがいいでしょうね。」

B「それは私も同意見。でも、それまでに
  せめて二人のアイテムぐらいは知っておきたいところだねぇ。
  う〜ん、どうしようか。・・・みんな、何かいい考えはない?」

みんなここで考え込んでしまう。

D「・・・わたしと、Aさん、そしてBさんが組めばいけるかもしれません。」

A「わ、わたしですかぁ?」

C「・・・あの、わたしは・・・?」

D「あなたのアイテムでは正面からぶつかるしかないでしょう?それはまだ早いと思います。」

C「・・・・わかりました。。」

B「で?どうするの?」

D「それは・・・・・・・・・」

 

〜古書店・『愚者の書庫』の朝・将姫〜

翌朝。
ふぁぁ・・・・良く寝た。。。
目を覚ました私は歯を磨いてからダイニングにむかった。
もう制服に着替えた雪姫がキッチンで目玉焼きを焼いている。
テーブルの上にはリスのショウが乗っかっている。テレビを見てるみたい。

「おはよ〜・・・。」

わたしは目をこすりながら席に着いた。
ショウがこっちを振り向く。

「おはよう。・・・議員がまたなんかやったんだってさ。」

「ふぅん・・・・」

テレビを見ていたけど・・・他にもやれ連続通り魔だのやれ放火だのロクなニュースがない。

「闇姫様は?」

「お部屋だと思う。」

「ふうん・・・また何か調べものかな?」

「さぁね。あ、ご飯できたみたいだよ。」

ショウの言うとおりで雪姫が皿を持ってこっちにやってくる。

「・・・お待たせ。」

「いっただっきま〜す」

ショウ専用の小さな食器に盛られた目玉焼きのかけら
ご飯とみそ汁をすごい勢いで平らげていく。
・・・やっぱり変なリス。
まあいいや、私も食べよう。

「いただきま〜す。」

雪姫は意外と料理がうまい。わたしは・・・ヒミツ。
雪姫は黙々と、ショウもがつがつと脇目もふらずに食べるのでとても静かだ。
さて、私はまだパジャマだし、髪も結んでないから急がないとね。。。

「ごちそうさま〜」

って・・・ショウが食べ終わった。いつもの事ながら早すぎ!
雪姫も食べるの結構早いんだよな〜。
つられて私のスピードも上がる。
そんなこんなで時間はあるのに妙にあわただしく感じるんだよね。
さてと、私も食べ終わったし、学校に行く準備しよっと。

「ごちそうさま〜、ごめん雪姫、わたしの食器もお願い!」

ちょうど雪姫が食器を洗っていたので、
私は便乗して自分のぶんも洗ってもらい、学校に行く支度を始めた。
今日はどんなことが起こるやら・・・。

 

To be continued...

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