ラグナ記
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108回目「あぷりコット、空を飛ぶ」
南国コモドに程近い辺境の森の奥に
ウータン族なる蛮族が住まうウンバラという地があるという
王国の辺境を脅かす蛮族は討伐せねばなるまい
で、討伐した暁には財物を搾取した上で
現地の美女と酒池肉林といくかな クックック
おのれ侵略者め、我等ウータン族の戦士が相手だ
なんだ、サルだかなんだかワケわからん連中が出てきおった
これでは現地の美女などまったく期待できんではないか
あーもう、なんかやる気半減だ
こんなサルども、まともに相手する気にもならん
しかし、蛮族を成敗すると言って出た手前、やめるわけにはいかん
……そうだ、いい手があるぞ
…………………………………………………………
日の光に当たろう! あぷりコットピクニック第二弾〜♪
のっけからヘンなテンションだ
何かおかしなものでも食べたのか?
なにを言っている。前回日の光に当たりたいと言っていたから
外へ連れて行ってやるというのだ。それに何の不満があるのか?
いや、別に不満はない
健全な修羅は健全な肉体を持たねばならん
健康のために日の下を歩くのは良い事だ
うむ、ならば今日はウンバラへ行くぞ
新しく実装された場所で、熱帯雨林の奥の秘境だ
凶暴な敵がたくさんいる場所だぞ
私は修羅を目指すもの 凶暴な敵は望むところだ
よし、ではまずあそこにいるサルどもを叩き潰すぞ
また来たか、侵略者め ここを通さないぞ
あのサルは何か言ってるようだが?
サルが人語を操るものか それは空耳だ
修羅が細かい事を気にしてはいかん
そうか、わかった 気にしないで叩き潰す
このウータン族がそう簡単にやられるものか!
うぎゃー
クックック 二人がかりならサルを倒すのもはやいな
あぷりに手伝わせて正解だったな
ん? 私はなにを手伝った?
気にするな気にするな
修羅は細かい事を気にしてはいけないといっているだろう
そうか、そうだったな わるかった
ところで、ここは凶暴な敵がたくさんいるといっていたが
あのサルたちだけなのか?
いやいや、ここは修羅を目指すものが必ず訪れる伝説の修行場があるのだ
さあ、ついたぞ ここが修行場「バンジージャンプ台」だ
バンジージャンプ…… 紐が無いようだが?
紐が無いくらいで臆してどうする!
命をかけてこそのバンジージャンプ 命をかけてこその修羅ぞ!
わかった あぷりコット、飛ぶ(ぴゅ〜……
……よし、行ったな
サルどもを駆逐した今、もうあぷりに用は無いからな
さてさて、それでは最後の仕上げに行くかな
頭装備をリンゴに替えてっと
おらおらー、族長の家はここかー
くわっ、いきなり土足で踏み込んでくるとは、貴様は何者だ?
クックック、私はこの村の新しい領主だ
さあ、降伏か、剣か、好きなほうを選べ
おのれぇ……
ではまた
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