ラグナ記

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122回目「若い人は知らんかな?」


 陛下、お呼びでございますか?

 前回より続く監獄の暴動はいつになったら鎮圧できるのだ!

 今、我が手のものを派遣しておりますので鎮圧は時間の問題かと

 時間がかかりすぎておる!
      この王国に、朕に矢を向ける者がおってはおちおち寝てもおれんわ
      騎士団を派遣してでもさっさと鎮圧するのだ!
 (暗愚め、暴動の一つや二つで王たる者が何たる狼狽ぶりか)
      たかが囚人ども相手に騎士団が出るほどのこともございますまい
      私が行ってちょちょいと暴動を鎮めてまいります
 それならさっさといけいっ!
      ええい、どいつもこいつも役立たずばかりじゃ!


……………………………………………………………

 ふん、自分は教会に入りびたりで
      結婚の世話なんて司祭の真似事して遊んでおるくせに
      自分こそ王の仕事の一つでもしてみたらどうなのだ

 私たちは無敵のソロ軍団!

 うお! ……なんだお前ら

 騎士殿、私たちも暴動の討伐にお連れ下さいませ
      陛下に役立たずなどと言われてては黙っていられませぬ
      ゲフェンの赤い彗星の異名を取る伝説のソロ騎士と共に戦いたいのです
 なんだその赤い彗星って……
      確かにゲフェンダンジョンにはよく行くが
      いつもソロだからBOTと間違えられてないかなぁ、というぐらいで
      そんな大したもんじゃないぞ?
 いやいや、騎士殿はかつてDOPをも倒した偉大なソロ騎士として
      我らソロ軍団のあこがれの的になっておりますぞ
 昔はオートカウンターでDOPでもなんでも倒せたが
      今は仕様変更でどうにもならんしなぁ
 ともかく、我々ソロ軍団にとって騎士殿は偉大な存在なのです
      だから一緒に連れて行ってください
 ……いや、お前らソロがいいんだろ? PTなんて贅沢なんだろ?
      それなのに一緒に来てどうするよ?
 おおぅ! それは盲点!

 まあ、私はソロで行ってくるから、お前らはお前らで勝手にしろ

 勝手に……すばらしい
      自由気ままに好き勝手、これこそソロの醍醐味でございますな!
 いや、しらんけど……
      そもそもソロなのに軍団ってどういうことだよ?
 ぐほぉ、我々のアイデンティティを否定されたー!


…………………………………………………………………

 カブキ、あんたの計画、うまくいかないじゃないのさ

 おかしいでござる 囚人に暴動を起こさせれば
      騎士団が鎮圧に来ると思ったでござるのに
 ござるのに、じゃないよ!
      騎士団が留守のウチに首都でテロを起こして混乱させ
      その機に乗じて城のお宝頂き放題って計画はどうしてくれるんだい!?
 ククク なるほどな 貴様らが黒幕か

 何者だ!

 あ、おまえは……

 き、騎士でござる まずいでござる にげるでござるー

 あ、こらカブキ お宝はどうするんだい

 拙者は脱獄さえできればお宝なんてどうでもいいでござるよー!(逃走

 ふん、今のはカブキか
      そういえばこのとき以来収監されていたのだな
 ちょっとアンタ いきなり入ってきて一体なんなのさ

 私は暴動を鎮圧しに来た騎士だ そういうお前は……

 ドロンジョ様?

 ちがうわー! ええい、もうなんでもいい
      トボッケー、ドンジューロー、やっておしまい!

 アイアイサー

 あーアクダマンのほうか ならムージョ様だな

 世界中を〜もらっちゃうのが〜夢なのよ〜♪

 ふむ、ライオンにでも乗ってくればよかったか

 ともかくいくでぇ ほりゃー

 ソロ騎士の戦い方って単調で退屈ね
      ここで僕ちゃん宛に届いた女子大生からのお手紙を……
 そんなん読んでる場合とちゃうで はよこの騎士たおさな

 じゃあ僕ちゃんの切り札ソニックブローのショートカットをポチっとな

 そんなもんに当たるか それぃ

 うわー

 あ、トボッケーが!

 どうでもいいけど、こいつら前回と使いまわしだな

 そんなことどうでもいいのよ
      それよりこのムチでやっつけてやるよ

 効いた〜 愛の目覚め〜♪

 あ、なんかやばいんとちゃうやろか

 そらそらそらそらーっ!

 アイタタタタ なんてことするんだい
      ちくしょう、ここまでね
      トボッケー、ボヤッキー、ずらかるよ!

 アラホラサッサ〜(逃走

 ドクロの煙は出ないのだな
      それにしてもラグナ記読んでる諸氏はゼンダマンとか知ってるんかね?

ではまた

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