ラグナ記 

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13回目「下水の悲しい物語」

 

前回、ムナックさんに会いに行って、帰りにあえなく死亡した援交相手

おのれの弱さを痛感したのか「レベル上げるの手伝って」とおねだりしてきました

されど我が剣士は伊豆ダンジョンの奥深くへ漁業をしに出かけておるので

 ワシが代わりにお嬢ちゃんをエスコートや

 イモ商人さん、よろしく〜♪

 ムキー! イモやて! ワシのどこがイモやねん

 え、いつも芋を売ってるんでしょ 遺伝子組み替えたヤツ

 お〜 そやったそやった

 ワシは剣士ほどは強うないけど、コウモリの攻撃くらい屁でもないんやで

 ふ〜ん その割には芋とか赤ポーションとか
      いっぱい持ってきてるみたいだけど

 え こ、これはな そう、芋商人はいつも芋持ってなあかんからや

 カートも牽いてないのに? 露店も出せないじゃん

 店出せなくても持ち歩く そういうもんなんや

 …苦しい言い訳ね

 

 さあ、地下三階についたで〜
      ここには向こうから襲ってくる敵はおらんから、
      ゆっくりレベル上げたらええわ
 ほ〜い ファイアボルトいきま〜す

 あのさ、商人さん

 なんや? ワシに惚れたらヤケドすんでぇ

 ……違うわよ
      襲ってくる敵もいないなら、商人さんいらないね
      もう帰っていいよ

 なに〜! ワシはもういらんやて!
      こんな状況でようそんなこというな

 こんな状況って?

 見てみぃ ここはダンジョンの奥深く
      しかも周りには誰もおれへんねんで

 え? ちょ、ちょっと、何する気?

 泣いても叫んでも、だーれも助けにけーへんで フフフ

 キャー やめてー

 

ではまた

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