ラグナ記

戻るTOPへ

133回目「めぐりあい・じゃすこ」

 

 こんにちはー

 あら? 今日はあの娘はいないのね ほら、クルセイダーの娘

 じゃすこ様のこと?
      じゃすこ様はクルセイダーの叙任式です〜ってお城いったよ
 ……叙任式ですって?

 そうよ、これでじゃすこ様は正式にクルセイダーなのね
      いや〜ん、ステキ〜(くねくね
 確か今日はパパが叙任式の進行役をするって言ってたわね
      まさかあの娘の叙任式だなんて……
      今後王国の仕事なんかで会うことも出てくるのかしら
      きぃ、そんなの許せない なんとか引き離さないと!
 たのもー

 「たのもー」なんて挨拶をするなんて……
      わかった 道場破りね えんこさんがんばってー
 ん? わたしは道場なんて開いてないわよ?

 道場破りではない
      えんこを最強の修羅と見込んで頼みがある
 だれが最強の修羅なのよ、まったく……
      それで、頼みって何かしら?
 少年が気絶したまま動かない 起こしてやりたい

 ……

 起こすってリザレクション? プリーストのスキルよね?

 そうよ、なんでわたしのところに来るのよ
      プリーストならひまわり娘がいたでしょ?
 わたしには少年を起こす力がない
      だからわたしよりも力の強い者に頼んだ
 ……力の問題じゃないでしょ
      まあいいわ、イグドラシルの葉を使ってあげる ほれ(ぴろぴろり〜ん
 ……ん? ここは?

 少年が起きた さすが最強の修羅

 だから違うって……
      クルセ娘対策を考えてるところだったのに
      人の思考を邪魔するんじゃないわよ
 わたしは邪魔をしてしまったか

 そんな気にするほどのことじゃないわよ
      どうせろくでもない事しか考えてないんだから
 ……なんですって? ストームガストっ(吹雪の魔法

 ぴぎゃ(凍結

 おそろしい力 わたしはああはなりたくない
      だから謝る 邪魔してすまない
 ふん、別にいいわよ、そんなの

 最強の修羅、おそろしい
      しかし、いつか越えなければならない
 悪い魔女が女の子を氷漬けにした こわいよー

 ……あんたらねぇ
      おっと、それより今はクルセ娘をなんとかしないと
      やっぱりアレかしら、当て馬をあてがうのがいいかしら
      ん? 目の前にいいのがいるじゃないの
      ちょっとぼんごん、こっちにいらっしゃい
 こ、今度は僕の番なの……(ブルブル

 何馬鹿なこといってんのよ
      こっちにきて顔を良く見せてごらんなさい
      ……ふん、なかなか可愛いじゃないの 十分ね
 こわいよぅ 僕、どうなるの……?

 別にとって食おうってんじゃないわよ
      ちょっとクルセ娘の相方になってもらうだけよ
      まあ、クルセ娘と一緒に戦場行ったりすることになるだろうけどね
 ええっ! 戦場だなんてそんな……

 でもアコライトのままじゃだめねぇ ちょっと鍛えてあげるわ
      でしこ、いらっしゃい(ぱちん
 ヒャッハー でしこさま登場!

 ぼんごんのレベル上げをするわ 地獄の特訓よ

 地獄の? そんな、僕……

 つれていきなさい

 泣くな、騒ぐな、ヒザマヅケー!

 うわー やだー 助けてぇ……(連行

 また誘拐事件…… ルーンミッドガッツは怖いところ

 

 これより、新しくクルセイダーとなったものの叙任式を行う

 わわわっ、騎士さまです りんごの騎士さまですっ

 陛下の御前である 静粛にせよ

 あうぅ、騎士さまに怒られたですぅ ごめんなさいですぅ

 ふふふ、今度のクルセイダーは女の子か 華やぐのぅ
      でも顔がわからん ちょいと兜を取って見せてみよ かわいい顔だといいのぅ
 (暗愚め、儀式の場で何を馬鹿なことを言っておるんだ)
      陛下、叙任式は戦場にすぐ出られる装備で行うしきたりでございます
      そのようなお戯れはおよしください
 なんじゃ、そちも兜などかぶっておらんではないか

 なにをおっしゃいます このリンゴが目には入りませぬか?

 それのどこが兜だ 貴様は朕を馬鹿にしておるのか

 (おっしゃるとおり、馬鹿にしておりますよ、陛下)
      戦場にすぐ出られる装備、と申しました
      兜でなくてはならないとは申しておりませぬ
      私はこのリンゴをつけて戦場に出ております
 ぐぬぅ、ならばそのペコペコはなんじゃ
      いくら戦場に出る装備とはいえ
      儀式の場、それも朕の前で騎乗するなど無礼ではないか
 陛下、ラグナのシステム上の制約で
      ペコペコから一度降りると再び乗るために2500zかかるのです
      公務員への過剰福利が問題となっておる昨今において
      そのような経費をつかうべきでしょうか
      国民の目は陛下に向いております 慎ましさを忘れてはなりません
      (貴様ごとき、礼を払うために金など使えるか)
 うぬぬ…… もうよいっ! さっさと儀式を始めよっ!

 (臣下に言い負かされて逆切れか……)
      では改めて、これより叙任式を行う
 王様相手でも一歩も引かないで正論を言ってるです
      さすがじゃすこの憧れの騎士さまです 立派ですぅ
 クルセイダーじゃすこ、前へ

 は、はいですぅ

 えーと、剣で肩をたたくんじゃったな ぺしぺしっと

 わわっ、いきなり肩叩きです リストラされるですぅ……

 ちがうちがう それはそういう儀式 リストラじゃない

 そうだったです? それはよかったですぅ

 叙任式は終わった これでそちは正式に朕を守るクルセイダーじゃ

 わーい、ありがとうございますですー

 これからは騎士団の一員として各地を転戦してもらわねばならんぞ

 あーそれなんじゃが、新人さんじゃからな、いきなり一人は大変じゃろう
      騎士よ、お前が一緒についてやるがよいぞ
 騎士様と、リンゴの騎士様と一緒です!? じゃすこ感激ですぅ!

 ははっ、かしこまり……

 ちょっとまったー!!!

 なんじゃなんじゃ、騒がしいっ!

 陛下の御前であるぞ、控えよ……あれ、えんこちゃん?

 その命令には意義ありっ!

 そのほう、なぜ朕に意義を唱えるのじゃ
      理由如何によってはただでは済まぬぞ
 まあ、王様 ご機嫌麗しゅうございます
      お近づきのしるしにこちらをお納めください
      でしこ、あれを持っておいでっ(ぱちん
 ヒャッハー 王様への手土産だぜーぃ

 ……(凍結中

 どりこちゃん、凍ってるです 冷凍わさびです

 ほほぅ、かわいらしいダンサーの氷像じゃ
      ビキニの食い込み具合がなんとも……
 さあ王様、わたしの進言を聞いてくださるかしら

 なんじゃなんじゃ、なんでも聞いてやるぞ

 えんこちゃん、王様を懐柔して何をする気だ?

 パパは黙って見てなさい
      王様、このクルセイダーじゃすこは新人とはいえ
      既に戦場へ出て戦果を上げております
      歴戦の勇士がわざわざついてやることもないかと思います
 ふむ、
ゲフェン監獄での戦果は朕の耳にも入っておる
      とはいえ、まったく一人というのも心配じゃしな
 そこはご安心ください
      こちらも新人ではありますが、プリーストを一人用意してございます
      さあ、ぼんごんこちらにきて王様にご挨拶なさい
 お、王様こんにちは、僕ぼんごんです……

 この者ずいぶんと顔色が悪いのぅ どうかしたのか?

 プリーストになるために厳しい修行をしておりましたので……
      まあそれはさておき、このぼんごんはじゃすことレベルも近く
      経験値の公平分配も可能でございますし
      騎士とクルセイダーという前衛職が二人で動くより
      支援役がついたほうが良いとは思いません?
 なるほど、それもそうじゃな
      よし、そちの言を容れることとしよう
      じゃすこよ、そのプリーストと行動をともにするがよい
 さすが王様、そのご英断に感謝いたしますわ

 リンゴの騎士様と御一緒できないです?
      せっかくお話とかする機会だったのに残念ですぅ
 ふん、パパと他の女とを二人っきりになんてさせるもんですか

 ……やきもち?

 う、うるさいわねっ! パパは黙ってなさいって言ったでしょ!!!

 ほっほっほ、何をもめているのかしらんが喧嘩はいかんぞ
      さて、朕は部屋に戻ってゆっくりさっきの氷像を眺めるとするかな
 ……(凍結中

 

 死者の街ニブルヘイム、地獄の一丁目です
      さあ、悪霊どもをぶっとばすですぅ〜
 悪い魔女に脅されてこんなところに……
      ごめんよほへいくん、僕にはもう帰るところがないんだ……


ではまた

次へ戻るTOPへ

inserted by FC2 system