ラグナ記

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153回目「薔薇の香気漂う美少年のしずく」

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 ぼんごん殿〜

 ソロ軍団のみなさん どうしたの?
      じゃすこちゃんならお休み中だよ
 じゃすこ殿はお休みか それは好都合

 用事があるのはぼんごん殿なのです
      ちょっと耳寄りな情報がございましてな
 ボクに用事? なんだろう

 我々が聞き及ぶところによれば
      モロクの街にカプラ喫茶なる店ができたようなのです
      なんでも可愛いカプラさんが大勢いるとか
 へー

 われら寂しいソロ軍団としては
      是非とも様子を見に行きたいのですが
      なにぶん職務上 首都プロンテラを長く離れることができませぬ
 そうだね モロクの街まで歩くと随分距離があるよ
      日帰りするには かなり遠いね
 そこでぼんごん殿には我々をワープポータルで
      モロクの街まで転送していただきたいのです
 それはおやすいご用だけど 帰りはどうするの?

 ですから ぼんごん殿にも一緒に行きましょうぞ
      ご同行いただければ 帰りの心配もありません
 うーん、お茶するぐらいならいいかな

 かたじけない!
      そうと決まれば急ぎましょう さぁさぁさぁ!
 じゃあ行くよ〜 ワープポータル!(びゅ〜ん

………………………………………………………


 ふうむ カプラ喫茶とな
      これは様子を見て来なければならんな ククク
 ポリン仮面 その本はなんだ?

 ん? この雑誌か
      これは「ミドガツウォーカー」と言ってな
      王国内の流行とか注目スポットが書いてあるのだ
 なぜ雑誌名がミドガツなのだ
      王国の名はルーンミッドガルドではなかったか
 昔はミドガツと表記されていた
      重力語とかガンホー語とかいう言語が通用していた時代だ
      その頃に創刊されたからじゃないか
 なるほど さすがポリン仮面 伊達に歳は食ってない

 歳なんぞ幾らも食ってはおらん

 人は自覚無く老いていく、気が付いたら老いている、そういうものだ

 ……そんな言葉、誰から聞いた?

 えんこから聞いた さすが最強の修羅はいいこと言う

 えんこちゃん、自分が年増とか言われると怒るくせに……

 ところで、今日は人助けに行かないのか?

 うむ、そのために雑誌で情報収集をしていたのだ

 人助け募集の情報も載っているのか 最近の雑誌は便利だな

 いや、そんなダイレクトなのは載ってないが
      ほれ、ここを見てみろ
 んー、「カプラ喫茶」 可愛いカプラ嬢があなたを待っています?

 こういうところには、貧しい農村で食うや食わずの一家から
      生活のため泣く泣く売られてきた不幸な少女とかがいる可能性がある
 それはかわいそう 許せん
      ここの店長を叩きのめして不幸な少女を助けるぞ
 いや、そうあせるな もしかしたらそんな少女はいないかもしれない
      まずは一度訪問してみて、調査するのだ
 そうか わかった

 では、さっそくカプラ喫茶のあるモロクへ行くとしよう
      我が騎鳥ササミの足ならすぐに辿り着けよう
 クェー

 わたしにはペコペコがいない

 修羅たるもの 日々の鍛錬を怠ってはいかん
      自分の足で走ってついてくるのだ
 なるほど ならばポリン仮面、モロクまで競争だ

 よし、望むところだ
      まあ、走るのは私ではなくササミだがな
 グェ……


……………………………………………………………………

 ぼつぼつ、なんか新しい商売にも手を広げたいな
      最近はやりの商売ってなんやろな
 うー なんやぁ旦さん 最近のはやりかぁ
      そういうんはなぁ ナウなヤングのウチがよう知ってるんやでぇ
 「ナウなヤング」なんて今どき大橋巨泉くらいしか言いませんわよ

 おーはしさんはナウなヤングなんかぁ?

 どこをとってもオールドですわ

 まあ、大橋巨泉はおいといてやな
      ナウなヤングのミナミよ 今のはやりもんはなんや 言うてみぃ
 これやぁ この雑誌「ミドガツ一週間」に載っとるこのお店やぁ

 どれどれ……「カプラ喫茶、モロクにOPEN!」
      あこがれのカプラ嬢と過ごす至福のひととき?
 ふむ、なるほどな これは新しい商売やな

 せやろせやろ 見つけたウチはえらいなぁ

 これ、カプラの格好をした女の子と一緒にお喋りしたり歌を歌ったり
      恋人気分を味わえる新感覚喫茶店とか書いてありますわね
 なんやそれ、キャバクラみたいやな

 えー、キャバクラぁ?

 まあ、百聞は一見に如かずや ちょっくら行ってみよか

 あーかーんー 旦さん、ウチというものがありながら
      キャバクラ遊びなんかしたらあかんのやぁ〜!
 自分で紹介しといて何言うてんねん

 キャバクラで遊んだら店の女の子にいっぱい貢がされて
      有り金使い果たして、あちこちで借金したおして
      萬田はんに追いかけられて目玉とか腎臓とか売らなあかんのやぁ〜
 うるさいやっちゃなぁ ほら、さっさと行くでぇ

 カプラ嬢……わたくしもなれますかしら?


……………………………………………………………………


 開店からしばらく経って
      ようやくおちついてきましたね店長
 注文の傾向も分かってきたから
      サラダや定番メニューはある程度作り置きしておけるな
      問題はやはり カプラ嬢の不足だな
 まだバイトは補充できないんですか

 どうしてもあと一人 カプラが欲しいところだ 

 おうめちゃんも調子良くなってきてますよ

 まぁ、皿を割る回数は減ってきました
      わたしも仕事が楽になりましたけど…
 アリス お前さんはどうしても接客には回ってもらえんか

 店長に拾っていただいたご恩はありますが
      わたくしが心からお仕えできるのは、ただ一人なのです
      接客の方はどうしても……ごめんなさい
 そうか 無理を言ってすまんな

 いいえとんでも無い
      では、掃除がありますので失礼します(退場
 そういえばアリスさんって 以前はどこに勤めていたんですか?

 うむ、貿易で立ち寄った街で行き先もなく立っていた所を
      俺がスカウトしたんだがな どうもクビにされたみたいなんだ
 あんなによく仕事が出来るのに
      いったい どうしたんでしょうね?
 どうしてクビになったのか詳しくは知らんのだが
      どこぞの高名な騎士に仕えていたらしい
      今でもその主君への忠誠心が強いみたいでな
      他の主人は持てないって言うから、裏方を任せている
 でも困りましたね
      カプラ不足はどうしたらいいんでしょう
 接客経験のあるヤツが居てくれたら
      今すぐにでも採用するんだがなぁ
      どこかに、手頃な人材が・・・・・・ん?
 え?

 そうかそうか!
      ワッハッハッハ! 丁度いいのがいるじゃねえか
 誰ですか?

 さぁさぁ ほへいくん
      覚悟は出来てるかしら〜
 出来てるッスか!?

 って うわー なになになにー
      どこに連れて行くの ねぇっ 離してー
 大人しくするッス〜♪

 だ だめっ 脱がさないでっ そこはさわっちゃダメー!

……………………………………………………………………


 いいですか 料理の出し方は必ずお客様の右側から
      お皿を運ぶ時は こうやって左手にまとめて…
 なるほど そうすればまとめて運べるのね

 おうめも動きが慣れてきたな
      この調子で今日も頑張ろうぜ
 うん わかったわ
      でも正直なところ 人手が足りないわよね
      いつも テンテコ舞いになっちゃう
 仕方ないが、シフトを上手く調整していこう

 それはもう心配ないわよ
      さっき 新しいカプラが決まりました〜
 ん、面接の予定なんか あったかな?

 さあこっちに来て 自己紹介するッス!

 はーい 照れてちゃダメよ〜

 ・・・・・・(赤面

 ・・・

 ・・・えーと、まさか?

 …っくっくっく アーッハッハッハ!!
      こりゃ一本とられた サ、サイコー…っくくく
      腹がよじれる・・・くくははは
 やっぱり無理だよー
      こんなのやめようよー
 大丈夫よー 可愛いんだから

 とっても似合ってるッス
      リンリン 変な趣味に目覚めてしまいそう〜あはん♪
 顔合わせは済んだようだな
      新しいカプラ嬢だ よろしくやってくれ
 てんちょ〜 やめましょうよ〜

 はっはっはー 笑わせてもらったよ おっさん
      けど厨房は大丈夫なのか
 厨房はオレとアリスで回せるだろう
      メニューの種類を多少限定して、接客に重点を置きたい
      できるな アリス?
 ええ、お任せください
      厨房に専念すれば 二人で充分ですわ
 ほへいはボーイッシュなカプラ嬢という設定でいく
      普段からリボンなんぞつけてるんだから、問題ないだろう
 そんなぁ

 おっけー わたしらは構わないぜ
      よろしくな ほへいちゃ〜ん
 あんた それでいいの…?

 うーん 人手が足りないから仕方ないよ
      すごく恥ずかしいけど 頑張る…
 ほへいちゃん可愛いわよ よく似合ってる ぷぷっ…

 えー ひどいよおうめちゃん(赤面

 ほへいだって恥ずかしいと思ってるんじゃない
      お返しよ オ・カ・エ・シ♪
 呼び方が「ほへい」のままじゃマズいから
      源氏名を決めておこうか
      ・・・とりあえずシンプルに「ほへこ」ちゃん?
 えー

 じゃあ「フランソワーズ」なんてどう?

 「バービー」ちゃんがいいッス!

 ・・・「ほへこ」でいいです

 よーし開店だ


……………………………………………………………………


 お帰りなさいませ〜!

 何をお手伝いいたしましょう?

 1名様 御席にお連れしま〜ッス

 LaLa〜 僕は吟遊詩人〜♪
      愛の詩をしたためるのが お仕事なのさー
      ああ けれど最近はスランプ続きで詩が書けないよ
 ご注文はお決まりですか〜

 そうだなぁ
      センチメンタルな夕暮れに佇む美少年風のマティーニを頼むよ
 そんなのないんだけど…

 おや、無いのかい?
      じゃあ 薔薇の香気漂う美少年のしずくって感じのカクテルはないかな?
 ・・・少々お待ち下さい 他の者を呼んできます

 最近評判のこの店に来れば
      新しい創作のイマジネーションが湧くかと思ったけれど
      僕の好みに合うような子は いないようだねぇ はぁ〜
 あ、アリスさん ちょっと困ってるんだけど……

 どうしました? また痴漢ですか?

 いや、痴漢じゃないけど、変な客が来ているのよ
      なんだか 自分に酔ってて話が通じないの
 とりあえず様子を見ましょう
      ほへこちゃん あなたに担当をお願いするわ
      注文は意味不明だから 適当な飲み物を出しちゃいましょう
 おうめちゃん安心して
      大丈夫 ボクが行って来るよ
 あたしも心配だから 一緒にいくわ

 いったい どんなお客さんなんだろう?
      えーと5番テーブルは・・・ いらっしゃいませ〜
      お世話させていただきます〜(…って先生!?)
 ああああああああぁ
      なんて可愛いカプラ嬢なんでしょ!
      まるでほへい君に生き写しじゃあないか
      おおお、お名前を教えてくれるかい?
 えっとボクはほへこといいます
      こっちはおうめちゃんです
 ほへこちゃん、なんと名前までほへい君そっくり〜〜〜!
      しかもボクっ娘!!なんだか男の子みたいだよ〜〜ふひゃぁ萌え〜
      こんな可愛いカプラ嬢が男の子じゃないなんてっ
      神よ! あなたはなんと愚かなのだー!
 うっわ… さっきよりオカシクなってる

 大丈夫だよ、まかせて
      えーとお客様 ドリンクとハーブパイでございます

 ふああああああああぁ
      こんな子がお世話してくれるなんてどうしようどうしよう
      こんなことやそんなことやあんなことまでお世話して……
      ふひゃぁ〜あああ でも女の子だなんて〜〜
 (ねぇねぇ ほへい…じゃなくてほへこちゃん
       知り合いみたいだけど この人大丈夫なの? なんか病気?)
 (この人はボクの弓の先生だよ
       先生は時々なんかおかしくなっちゃうんだよ
       命に別状ないからそっとしといてあげるといいんだって)
      では失礼します(退場
 ごゆっくりどうぞ(退場

 そうだ、僕はほへい君という人がありながら
      なんてことを考えてしまっていたのだ あぁ、僕は罪深い人間だー!
      だけど「男の人っていくつも愛を持っているのね」って歌のように
      決してほへい君への愛を裏切るわけではないんだよよよよ


……………………………………………………………………


 ここがウワサのカプラ喫茶ですな

 いざ、桃源郷へ! さぁぼんごん殿も

 う、うん

 お帰りなさいませ〜 3名様ご案内ッス♪

 何をお手伝いいたしましょう?

 で では私はミートスパゲッティと水割りを

 こちらは砂漠カレーとモロクビールをお願いします

 この人達お酒を注文してるけど、勤務中じゃないのかなぁ?
      あ 僕はオレンジジュースをください
 かしこまりました 少々お待ち下さい(退場

 いやぁ 可憐ですなぁ♪

 さっきの鈴の髪飾りをつけたカプラさんも良かったですなぁ♪
      ぼんごん殿も もっと楽しみましょうぞ
 はぁ…

 お料理をお持ちしました〜
      あら、この人達って・・・
 オレンジジュースのお客様〜

 はーい僕です、あ…(どきーん

(…って、ぼんごん君!?)

 可愛い…(ぽっ…

 な〜んかまた怪しい空気が流れてるわね…
      えーと、あたしはおうめと申します
 ややっ このカプラさんは巷で人気のミドリ髪の娘では?

 よっしゃー! 来た甲斐がありましたな!

 ああ 我々は間違っていなかったー!!

 ボクは、ほへこと申します(ぼんごん君、結構こういうお店来るのかな?)

 ほへこちゃんかぁ
      なんだかほへい君みたいで 僕の好み…
      ほへこちゃん とても可愛いよ
 そんな可愛いなんて……
      ぼんごん君もプリースト 格好いいよ
 ……あ、ありがとう(ぽっ

 なんで気づかないかなぁ…

 おうめちゃん
      ここは任せて1番テーブルの方をお願い
 人気者は大忙しッスね♪

 じゃあ失礼します ごゆっくりどうぞ(退場

……………………………………………………………………

 なんで今日に限って知り合いばっかり来るのかなぁ

 随分と男の人にモテモテね
      ほへこちゃんの魅力にみんなメロメロ〜
 やめてよ、もう そうでなくても恥ずかしいんだから

 おい、新しいお客様が来られたぞ

 はーい あたしが行くわ

 うん、おねがいね

 お帰りなさいませ〜 何をお手伝いいたしましょ……うっ!?

 お、青梅! 姉は会いたかった!

 ちょ、ちょっと待って

 何故こんなところにいる! 貧しい農村から売られて来たのか!?

 これはまずいところで会ったな……

 お客様 店員のプライベートを詮索するのはマナー違反です
      節度あるお付き合いをしていただけないなら お帰り願います
 デビ姉…

 せっかく首都から来たのに退店させられては叶わん
      あぷりよ 話があるなら客としてするのだな
 ポリン仮面は難しいことを言う だが努力する

 あ、あたしは

 おうめ 事情はよく解らんが逃げるな
      当店自慢のカプラとして 胸を張っていけ
 ・・・うん
      い いらっしゃいませ カプラサービスはいつも皆様のそばに居ます
      本日の担当は青梅が務めさせていただきます
      何をお手伝いいたしましょう?
 ふむ、ここで注文を言うのだな
      では、この店で一番高いものを
 一番高いもの、ですね
      当店自慢のスペシャルピラフ「セカンドインパクト」です
 それはどんなメニューなんだ

 とってもインパクトある味ですよ

 わけがわからんな まあ、それでよい

 わたしはバナナミルク 砂糖は入れないでくれ

 かしこまりました 少々お待ち下さい

 よし、OKだ しかし、あのお客様の様子は尋常ではなかったな

 あのお客様、あたしの姉なの……

 そうか…… なにか事情があるみたいだな すまなかった
      あとはわたしが担当しよう
 いえ あたし、最後まで担当するわ
      この店のカプラとして、きちんと仕事したいの
 わかった ならば、行って来い

 ピラフとバナナミルクできたよー

 うん、持っていくわ
      ……お待たせしました 「セカンドインパクト」とバナナミルクです
 うむ、やっときたか

 バナナミルク、ありがとう

 他にも何かございましたら、なんなりとお申し付けください

 ……ご飯はちゃんと食べているのか 病気はしてないか

 プライベートを詮索するのは……

 これは単なる世間話だ
      職務上問題の無い程度に話してやってくれんか
 かしこまりました
      ……食事はちゃんと食べてる 病気もせず元気にしてる
 ほへいは今どうしている? 仲良くしているか?

 ほへいとは仲良く……うーん 調子よくやってるわ
      今どうしてるかは、ちょっと
 ほへいと一緒ではないのか?

 一緒に居るけど 今のほへいはちょっとね

 ……よくわからんが、ほへいはいいやつだ
      困ったことがあったら相談すればいい
      頼りにならんようで、頼りになることもある
 それはそうかもね(くすっ

 ありがとう 話ができてよかった

 お話したのはカプラ喫茶の仕事だからよ 勘違いしないでよね

 わかってる ほへいと仲良くな

 うん じゃあ、またね……(退席

 おうめ、元気そう よかった……

 あぷり、よかったな
      さて、では目の前のピラフを食べるとするか
      ……ギャー! なんだこの辛さはっ!
 メニューに書いてある
      「モロク特産の香辛料をふんだんに使った究極の劇辛ピラフ
       東京水没級の衝撃が脳天を直撃・セカンドインパクト」
      と書いてある
 そんなわけわからんもん持ってくるなー!
      くそう、飲み物だ この店で一番高い飲み物を持って来い!
 おまたせしました 当店で一番高い飲み物「どろり濃厚ピーチ味」です

 早くよこせ!(ごっくん
      ……なんじゃこりゃー! こんなドロドロで劇甘なもん飲めるかー!
      ええいっ! このピラフと飲み物を作ったのは誰だ!
 お客様 お呼びでしょうか

 この料理を作ったのは貴様かー……って ちょっ、おまえ……

 (うわっ あぷりだ さすがに気づかれるかな?)

 ……店員のことを詮索してはいけないんだったな 

 ……そうだな 詮索するのはよくないな

 (あれ? 気が付いてないのかな?)

 あぷりよ、そろそろ帰るとしようか

 うむ そうしよう カプラ喫茶はこわいところ(退場

 (何も訊かれないって事はきっと大丈夫だったんだ よかったー)

 ほへこちゃーん 手が開いたなら、次は3番テーブルお願いー

 はーい すぐいきまーす

 カプラ喫茶、どんなカプラさんが出てくるのかしら 楽しみですわね

 商売の参考ってのもあるけど
      こうして三人で外食するのも悪いもんやないな
 あーかーんー キャバクラ遊びなんかしたら萬田はんがー!

 いつまで言うとんねん ちょっと静かにせぇ
      ほら、カプラはんがきたでぇ
 いらっしゃいませ カプラサービスはいつも皆様のそばに居ます
      本日の担当はほへこが務めさせていただきます
       何をお手伝いいたしましょう?
 ……ほへい、お前なにやっとんねん?

 うわっ、商人さん!

 あら、ほへいさん カプラさんの格好、かわいいですわね

 カプラ喫茶はキャバクラや思とったら、おかまバーやったんかぁ

 うわーん もうお婿にいけなーい!



ではまた

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