ラグナ記 

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32回目「鎮圧」

 (生意気にもこの私に反抗する炭坑の下民どもめ
       前はよくもやってくれたな
       しかし、今回は高位の司教と騎士団を連れてきてやったわ)
 インキョムよ この奥には本当に異端どもがおるのであろうな。

 もちろんでございます司教様。
      この先は異端どもが徒党をなして
      王国と教会の転覆を狙っておるのでございます。
      悪は芽のうちに摘み取らねばなりませぬ。

 うむ、それこそが我等の使命であるのだな。

 (下民どもめ、貴様等がのさばっておれるのも今のうちよ ククク)

 哀れな異端の者どもよ
      今からでも遅くはない 再び教会の下で正しき神の教えに従え
      さすれば悪いようにはせぬぞ。

 おや、教会の司教様が来られたぞ。

 ふむ、オラ達はちょっと待遇を良くしてもらいたいってだけで
      別に教会と事を構えようとかいうつもりはねぇ
      いい機会だからオラ達の訴えを聞いていただこうや

 司教様! 何を弱腰なことを言っておられるのですか!
      奴等は悪魔に惑わされて神の教えを曲げようとする異端の徒であります。
      悪魔の手先に成り果てた奴等を教化せんとすれば
      神の御許に送ってやるより他ありませぬ!

 おい、あの騎士を見ろ!
      ありゃオラ達を搾取してた憎たらしい奴だ

 ちくしょう あいつ等はじめからオラ達をやっつけるつもりでいたんだ
     みんな やられる前にやっちまえ!

 むむむ、司教である私に武器を向けるとは……
      本当に悪魔に心を奪われておるようだな。
      しかたない 皆のもの、奴等を神の御許に送ってやれ

 (よし、下民どもめ、司教様に武器を向けよったわ
       それこそ私の思う壺
       今すぐ神の御許に送ってやるからな)

 騎士団がなんぼのもんじゃい! わしらの方が数が多いんじゃ

 バカめ! 我等騎士団は皆一騎当千の猛者であるぞ
      それに司教様もついておられる
      貴様等ごときが何人寄ろうとも屁でもないわ!

 くっ 押し切られるというのか……

 我等も司祭様を押し立てるのだ

 オラ達の司祭様、神の御加護をオラ達に!

 教会の名を借りた悪魔どもめ
      我が民には指一本触れさせぬぞ

 悪の神官め 我が剣のサビとなれい!

 その程度の攻撃では我は倒れぬ 下がれ、悪しき騎士よ

 うぬぬ、なかなかやるな
      しかし我が方にも司教様がおられる
      司教様、奴こそ異端の頭目であります
      今こそ神の奇跡をお見せください

 うむ、見ておれよ 喰らえ異端の神官よ
       必殺INT90オーバーヒール砲!

 ぐわぁ あと一手及ばず この私がぁ!

 ああ、オラ達の司祭様がやられちまっただ。

 今じゃ 残敵を掃討せよ!

 お任せください 司教様
      (愚かな下民どもめ この私に楯突くからこうなるのじゃ
       わっはっはっはっは)


ではまた

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