ラグナ記

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64回目「逆襲の騎士」

前々回前回からの続き



 おかえりなさい おねえさま

 あら、むにぃ ごきげんよう うふふ

 おねえさま とてもご機嫌ですね
      なにかいいことでもあったのですか?
 私たちの村に害を為すをついにたおしたのよ

 ほんとですか!
      さすがは「紅薔薇様(ロサ・キネンシス)」と呼ばれるおねえさま
      ステキですぅ
 むにぃも「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」
      という立場なのですから
      しっかりがんばるのですよ
 はい、おねえさま!

 今ごろは地下深くでおばばさまのいいようにされて
      不能になってたりするのかしら いい気味だわ
 あの、おねえさま 不能ってどういうことですか

 それは気にしなくてもよくってよ
      世の中には知らないほうがいいこともあるのだから
 ……そうですか うーん なにかしら

 とにかく、はもう二度と
      この村には現れないってことなのよ
      悪事には必ず報いがある、最後に勝つのは正しい者
      そのことを肝に銘じておくのですよ
 はい、おねえさま

 それがそうでもないんだよなぁ

 な!? あなたが何故ここにいるの?
      不能になったはずなのに……
 ふん、弟子の献身的な奉仕によって
      不能から復活したのだよ
      前回はなかなか面白い趣向で楽しませてもらった
      相応の礼をさせてもらわんとな クックック
 もうこの村にはあなたに差し出す物はありません

 ふん、物はなくても人がおるではないか
      ラグナにはペットシステムというものがあるからなぁ
      
スールシステムか何かは知らんが
      姉妹の絆などよりも強制力が強いのだよ
 まさか、村の娘をペットに……

 ふむ、わかっておるではないか
      幸いにしてこの村には若い娘が多いからのぅ
 わたくしがペットになります
      だから村の娘たちには手を出さないでください!
 ふん、貴様はペットにはせんよ
      いつ寝首を掻きに来るかわからんし
      他の者をペットにしたほうが貴様のショックも大きかろう
 くっ……

 フフフ どの娘にするかな
      よりどりみどりとはまさにこのことよ
      
      よし、この娘にするぞ
      さあ、お前はこれから私のペットだ ついて来い
 きゃー いやー はなしてー

 あぁ、むにぃがっ!
      わたくしのかわいい妹になんてことを!
      
      妹のためなら刺し違えてでも! たー!
 ふん、バカめが
      私と刺し違えようなどとは、身のほど知らずもほどがある
      
      何度やろうと結果は同じだということが何故わからんのだ
 あっ おねえさまの服が……(ぽっ

 うぅ、力及ばず……

 あまり変な気は起こさん方がいいな
      この娘が生殺与奪は飼い主たる私に握られているのだからな
      妹をひどい目にあわされたくなければ
      大人しく私に従うことだ ククク
      さあ、行くぞ小娘 とっとと歩け!
 あーれー おねーさまー

 ごめんなさい、むにぃ
      私が不甲斐ないばっかりに


ではまた

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