ラグナ記

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８１回目「むにぃ、禁断の恋」

　あーまたにつかまっちゃった
　　　　　　ペットになるのこれで二回目だねぇ
　　　　　　なんでわたしばっかりつかまえるのかな
　　　　　　えーと、やっぱりわたしがかわいいから？
　　　　　　そうだとするとご主人さまがわたしを誘うのは
　　　　　　愛しのアイドルを自分だけのものにしたいとか
　　　　　　そういう感情によるものかしら？
　　　　　　キャー、いやーん　アイドルだなんてそんなー
　　　　　　もしかしたら何処かのプロダクションから
　　　　　　わたしに是非デビューしてくださいってオファーが来るかもー
　　　　　　えーと、そうするとアイドルには何が必要なのかしら？
　　　　　　うん！　やっぱりはきはきと喋るのが一番ね♪
　　　　　　じゃあ、さっそく練習しないとー

　こっちは戦闘中だってのに
　　　　　　何で早口言葉なんぞやっとるんだ
　えー、だってご主人さま一人で戦ってるから
　　　　　　わたしヒマなんだもーん
　もののついでで再び連れてきてしまったが
　　　　　　なんか一人でブツブツ言ってて邪魔だし
　　　　　　えんこちゃんに見つかったりしたら大変な事になるだろうし
　　　　　　連れてくるのやめときゃよかったなぁ
　おーっほっほっほっほ
　　　　　　あーら、隠居さん　今日もまた可愛らしいお嬢さんをお連れね

　はっ、イシスさん……

　ごきげんよう　お久しぶりね

　ご、ごきげんよう！？
　　　　　　あぁ、なんて魂に響く挨拶なのかしら
　　　　　　その挨拶をこれほど美しい声で……（うっとり
　ん？　なんなのこの娘？

　あー、いや　ただのペットだから気にしないで

　ペットって……　ＳＭ趣味なの？

　え、いや、そういうわけでは！　まあ、キライじゃないけど……

　ふーん、そうなんだー（ジト目

　あーうーうー

　（ジー……）

　何？　どうしたのお嬢さん　私のほうをじっと見たりして

　なんて美しくも凛々しいお方なのかしら！
　　　　　　あぁ、甘えてみたい　思いっきり甘えてみたい
　　　　　　その豊満な胸に顔をうずめて頭なでなでしてほしい
　　　　　　イシスおねぇさま、わたしはあなたに一目惚れですぅ
　えっ！？　何言ってんのよ

　うっふっふっふっふ……（すりすり

　ちょっと、隠居さん　あなた保護者でしょ
　　　　　　なんとかしてよー！
　えっ、私が？　んーんーんー　そうだなぁ
　　　　　　……おい、むにぃ　そんなことをしたら
　　　　　　故郷に残して来たそひぃが悲しむぞ！
　……はっ！
　　　　　　あ、あぁ　そひぃおねぇさまというものがありながら
　　　　　　わたしったらなんてことをしていたのかしら……
　　　　　　でも、でも、目の前のイシスおねぇさまの美しさといったら！
　　　　　　あーでも、そひぃおねぇさまのやさしい笑顔が！
　　　　　　もう、もう、わたしはどっちを選んだらいいのー！
　……この娘、私と他の女を天秤にかけているのね
　　　　　　誰よりも美しいこの私と一番と認めないなんて
　　　　　　許せない、許せないわ！
　へっ？　ちょっと、怒りの論点がずれてないかなぁ

　なんとしても私が一番だと認めさせてみせるんだから
　　　　　　隠居さん、この娘を私に譲ってちょうだい！
　いやぁ、ペットシステムってのの都合上それは無理かなぁと

　なら、私があなたについて行きます
　　　　　　それならば可能でしょう？
　え、それは可能だけど、えんこちゃんの手前もあるし……

　だまらっしゃいっ！
　　　　　　これはもう決定事項なのよっ！
　ひっ！　は、はぃ〜

　あぁ、勇ましいお方……（ぽっ

ではまた

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