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ガンダム○○

第七話「報われぬ魂」 これ書いたのは2007年11月24日

アリー・アル・サーシェス搭乗の黒イナクトと対峙するエクシアを見ながら、
隠居主務ですどうも。

ちょいさぁっ!と景気良い掛け声でエクシアの剣撃を避けるサーシェス。
故・大山倍達先生の言うところの「円の動き」でございますな。
直線的な攻撃に対し相手を中心に円を描くように動く事で、
攻撃と防御が一体となるとかいうヤツです。
第一話でまっすぐ突きに行ったコーラサワーイナクトの単純な動きとは大違いですな。

で、そのサーシェスの動きを見て、故国クルジスでの記憶が蘇る刹那君。
クルジスで何があったかは知りませんが、
とりあえずサーシェスと思しき人物に剣術を習ってたことがあるみたいです。

次いで脳裏に浮かぶ記憶は、
少年期の刹那君が命乞いする女性に発砲したかのようなシーン。
女性はそこそこの年齢だったようですが、刹那君の母親とかいうことでしょうか?

よほど嫌な思い出だったようで、刹那君の表情が急変。
なんだか右目が大変な事になってます。
顔全体を映したらもっと大変な事になってるんでしょうな。
16歳くらいで目の周りにこれほどシワが隠れているとなると、
老境に達したときにはホントにしわくちゃのじいさんになるんじゃないかと心配です。

刹那君の表情があんまり怖いので太陽炉も本気になりましたよ。
なんか光が増したかと思ったらGN粒子の効果か、
GNブレイドがイナクトの剣を切り裂きます。
蜻蛉切か青スの剣かといった恐ろしい切れ味。鉄を切る事泥の如しと言ったところか。
まあ、イナクトの素材は鉄じゃないと思いますけど。

イナクトの剣を切り裂いて形勢逆転と思ったら、
何を思ったか刹那君は機体から外に出てきちゃいました。
サーシェスにも出て来いと要求します。

当方なら外に出た刹那君をイナクトの手で掴んで拉致し、
エクシアを担いで帰って一生遊べる金をゲットするところですが、
サーシェスはボーナスボーナス騒いでたわりには風雅な気性の持ち主なのか、
誘いに応じ、ご丁寧にヘルメットも外して外に出ます。

目の前のサーシェスと、クルジスの記憶の中の人物とを照らし合わせる刹那君。
変なアゴ鬚が追加されてますが同一人物に間違いないようです。
刹那君とどんな因縁があるのか気になるところです。

とりあえず対面して顔を確かめた刹那君、
そこからどうしてよいか判らず銃を構えてみたりしますが、
ここで横から助け舟。ロックオンのデュナメスが威嚇射撃を行います。
サーシェスと刹那君の因縁についてはまた後日のお楽しみという事になりましたよ。

すかさずその場を離れるサーシェス。
マトリックスよろしくのけぞってデュナメスの射撃を避けて撤退します。
射撃が外れた事にロックオンもちょっとビックリ。
そういやデュナメスの射撃が避けられたのは本作で初めてですなぁ。

刹那君の不可解な行動に説明を求めようとしたロックオンに割り込んで、
とりあえずミッションの継続とプランの変更を指示するスメラギさん。
事情を聞くのは後だという判断は実に適切ですな。

一方ヴァーチェとお供のキュリオスは別の場所で戦闘中。
ヴァーチェはGN粒子を前方に展開してバリアをとします。
敵兵はバリアに攻撃が阻まれる事に「砲弾が!」とか驚いてますけど、
バリアなくたってアンタラの攻撃なんかまるで効いちゃいなかったろ?

でもっていつもの巨根バズーカが火を噴いて消し炭になるヘリオン隊。
今日もヴァーチェは微動だにせずに勝利しました。
発射ボタンが押せりゃサルでも勝てるってくらいの圧倒的強さです。

ヴァーチェがドカンと撃ったあと、残敵を追い掛け回すキュリオス。
敵が少ないからか撃ち尽くしたからか、ミサイル使わずにちまちま射撃で倒します。

「刹那がまたやらかしたらしい」

前々回に自分も命令違反してた事を棚に上げるアレルヤ。
営倉入りしてたくせに全然反省してませんな。

「黙っていろ、人と話す気分じゃない」

目が据わっているティエリア。怒りっぽいヤツです。

狭いモラリアの国土は4機のガンダムに蹂躙されてもうボロボロ。
民間軍事会社は撤退だとか言ってくるけど逃げ場も無いし、
ホントにまったくどうしたら良いのだー!という具合にモラリア軍司令部は大混乱。

各国の対ガンダム担当者もモラリアの惨状に注目しています。
戦況をみて「圧倒的だな、ガンダム」とつぶやき、
ガンダムへの愛をますます深めるグラハム中尉。
しかし亜米利加本国にある基地でなんでこんな詳細に戦況がわかるのでしょうか?

同じくモラリアの戦況を眺めている異常に猫背のセルゲイ中佐。
亜米利加でも人革連でも、モラリアの司令部とタイムラグ無く情報が入っているみたいです。
人工衛星かなんかで上空から見張ってるんですかね?

そして当事者でもあるAEU。
イギリスの外相と思しき人物がモラリアの状況を踏まえて事後対応を確認中。
最悪のシナリオだとはいいながら、モラリア軍壊滅という状況も当然想定して準備しています。
犠牲者は多かったものの、
復興支援を通じてモラリアとその国内にある民間軍事会社を取り込むという
当初の目的は果たされるようです。

「せめて黙祷を捧げよう。我々の偉大な兵士たちのために」

犠牲者となった兵士達のために祈るというのは英国の外相として正しい。
しかしこのおっさん、前回の「白馬の騎士となるのだ」もそうですけど、セリフがくどいですな。

ガンダムにやられまくった民間軍事会社の上層部も大慌てで会議中。
ガンダムを全機見失ったとかで対策もなにもできたもんじゃないようです。

しかし、PMCってのは「Private Military Company」の略で、
民間軍事会社を指す一般名詞だと思うのですが、
なんかずっと固有名詞のように使われてる気がします。
この会社の社名が「PMC」なんだというのであればそれで結構ですが、
それはトヨタが社名を「(株)自動車製造」と改名するってのと同じくらい無茶な名前です。
もしかしたら三菱商事を単に「商事」、三井物産を単に「物産」と呼ぶのと同じように、
圧倒的規模がある会社に許される通称なのかもしれませんけど、これは勘繰りすぎでしょうな。

やたら自然が豊かなモラリア。
なんかやたら深い大峡谷があったりします。
地理的条件でモデルとなっているモナコ公国は皇居2個分より狭い小国なのに、
なんでこんなに広いんだモラリア共和国。

まあそれはともかく、ガンダム4機は敵の目を逃れてこの峡谷の中を移動中。
途中キュリオスが翼を壁面にこすってデュナメスに岩の破片をお見舞いしてましたけど、
何故かロックオンに「ドンマイ」と声を掛けるアレルヤ。お前がやったんだろ。
中二病気患者は現実を直視しないため、
破片を被ったロックオンが悪いと思ったようです。

刹那君は移動しながらサーシェスのことを考えています。
よくよく見返してみれば第一話のキャストのところにもサーシェスの名前がありました。
神のために不信仰者を倒せとかそんな放送をやってたように思いますが、
そんな彼がなぜ民間軍事会社にいるのか。
刹那君は「ヤツの神はどこにいる」とつぶやきますが、どういう心境なのでしょうか?
自分を信仰心で操ろうとしていた人間が営利団体に移籍してたら快くは思わないでしょうけど。

刹那君の思考を中断させるのはソレスタ嫌なヤツNo.1のティエリア。
刹那君の「コックピットから出る」という行動についてよほど憤慨しているらしく、
次やったらお前を後ろから撃つとか言ってます。お前はソ連の督戦隊か?

同じ頃、サーシェスも不可解な行動をとるガンダムのパイロットについて考えます。
剣捌きからクルジスの時の?と一瞬思いますが、考えすぎかとすぐに打ち消します。

ところで、彼の部隊は隊長がガンダムと交戦中ずっと隠れてたそうですが、
近くに大量のMSが潜んでたのにエクシアもデュナメスも気がつかんかったのでしょうか。
GN粒子によるレーダー遮断は身内にも適応されるんでしょうかね?

まあ、それぞれいろいろ思うところはあるものの、
とりあえずガンダム4機はモラリア軍司令部に到着。
モラリア軍は峡谷からガンダムが飛び出してくるまでその行動に気がついてないので、
司令部の目の前なのに警戒要員すら置いてなかったようです。
民間軍事会社はともかく、モラリア軍は相当へちょいみたいですな。

ヴァーチェが天から降ってきて、GNバズーカとGNキャノンで地上をなぎ払います。

続いてデュナメスが狙い撃ちまくり。

キュリオスも変形を解いて撃ちまくり。

エクシアは斬殺しまくり。エクシアが一番効率悪そう。

もうやめて!モラリア軍のライフはもう0よ!!

で、わずか5分で司令部前を制圧したガンダム4機。
3分でドム12機を倒すホワイトベース隊が思い出される圧勝です。
しかしエクシアの後ろにヴァーチェが下りて来たときは、
ホントに後ろから撃つ気かとちょっと思った

もはや抵抗する術を失ったモラリアはソレスタルビーイングの前に無条件降伏。
かくしてモラリア戦役はわずか5時間で終止符を打ったのでありました。

ただ見てただけの美少女セレブがスメラギさんに「お見事でした」と声をかけますが、
これだけ機体の性能差があれば作戦の良し悪しもへったくれもありませんな。

戦闘終了後はあちこちの人の口を借りての現状分析のコーナー。
まずは亜米利加のガンダム調査隊主要メンバーによるモラリア戦の総括。
ムスカカタギリによると、AEUは対ガンダムの国民感情に後押しされは軍事増強路線を進む。
また、モラリアに貸しをつくったことで民間軍事会社との関係を密接にできる、との事。

「どんなに華やかな勝利を得ようと、
 ソレスタルビーイングは世界から除外されていく運命にある。」

目的不明なテロを繰り返すソレスタルビーイングの行動。
今回のモラリア戦役でも叩くだけ叩いて、相手が降参したら撤収しておしまい。
紛争撲滅を唱えてはいるものの一体何がしたいのか不明な彼等が
世間の理解を得る事は不可能でしょう。
滅びの道を歩んでいると言われればそのとおり。

翌日、モラリア戦役についてニュースが流れます。
キャスターさんが美人で良いですな。
当方はこういうメガネが大好きです。

髪型がアムロな池田特派員のレポートによってモラリアの惨状が報道されます。
前回からの映像を見る限り先頭はほとんど無人の荒野で行われていたような気がしますが、
一般市民にも多くの死傷者があるようです。
撃墜されたMSが激突して崩壊したビルなんかが映ってますが、
ぶつかったのはコーラサワー機じゃなかろうな?

帰還したサーシェスに、会社の偉い人から
「なにやってたんだ」と叱責のような問いが発せられます。
他が壊滅状態の中、被害も無く帰還したらそうなるのは当然といえば当然かもしれません。

まあそれはそれとして、耳寄りな情報が舞い込んできたと言うサーシェス。
「ニュースを見てればわかるさ」とか言ってますけど、
報道機関が一般市民向けに発信してる段階で情報は価値を失うように思いますけど?

ソレスタルビーイングの秘密基地がある無人島。
モラリアでの戦いが終わって落ち着いたところで、刹那を殴るロックオン。
理由はともあれコックピットハッチから外に出て我が身を危険にさらすなんていうのは
戦闘中では考えられない事です。
特にガンダムマイスターの正体は、
太陽炉と同じSレベルでの秘匿義務があるとかいうことですから、
ロックオンが刹那を殴ったのもしょうがない話ですな。
とはいえその理由を問うロックオンの口ぶりには、
仲間を思いやる心があるように思えます。

で、そんな心など持ち合わせていないのがティエリア。
いきなり銃を向けて「君は危険な存在だ」ってお前のほうがよっぽど危ない。
「彼の愚かな振る舞いを許せば、我々にも危険が及ぶ可能性がある」
それはもっともなご意見ですが、
裁判官でも上官でもない、横並びの同僚が処断していいわけがありません。
ティエリアは組織というものがどういうものか勉強しなおしてくるべきだと思います。

周りの制止によって銃をおろしたティエリアではありますが、
「ならば、見せてもらいたいな。君がガンダムマイスターである理由を」と
お前はガンダムマイスターに相応しくないという意味を言外に含みつつ発言。
お前なんて発射ボタンをサルのように押してただけだ。
すごいのはヴァーチェであってお前ではない、勘違いするな!

で、そのティエリア発言に対する刹那の回答。
「俺の存在そのものが理由だ。俺は生きているんだ」
この世に生けるものは、ミミズだってオケラだってガンダムマイスターたる資格があるって事?
すいません意味がわかりません。

見るに見かねたハロが「ミンナナカヨク!」と仲裁に入りますが、
勢い余って海に入ってしまいます。
精密機械を塩水につけたら故障するのは自明の理。ハロ絶体絶命。
ロックオンが「あっ!」と慌てます。そりゃハロがいなけりゃデュナメス動かせないもんな。

さくっと作戦指揮を終わらせたら、あとは優雅に酒を飲むアル中のスメラギさん。
大人の女を気取ってますけど、
うちの会社の26歳どもはもっとキャピキャピしてますけどなぁ。

ところ変わって経済特区東京。いつもの二人が逢引してるみたいです。
沙慈君は「なにもこんなときに出かけなくたって」とか言ってますけど、
東京から遥かに離れたモラリアで戦闘があったからって、
それを理由に出かけるのはよくないと言うのはおかしな話です。

どこに行くの?という問いにルイス嬢は
「洋服を見て、洋服を見て、洋服を見る」と答えてますけど、
その割にこいつ等いつも同じ服です。見てるだけじゃなく買えよ。

そんな優雅な二人の目の前で突然爆発!
バスが爆破されたようです。街中で突然のテロに相当の被害が出たようです。

突然の事に驚いてえらく憔悴した表情になってしまったルイス嬢。
腰が抜けたような彼女をひっぱってその場から離れる沙慈君。
なかなか根性の座った男ですな。

テロは東京のほか主要都市で同時に発生しているとの報が
ガンダムマイスター達にも届きます。
テロの首謀者は犯行声明において、
ソレスタルビーイングが武力介入を中止し武装解除を行わない限り、
世界中に無差別報復を行っていくと言っていると、美少女セレブから説明を受けます。

無差別殺人によってソレスタルビーイングを脅迫しようというテロリストの行動に対して、
「そんなことで我々が武力介入をやめると思っているのか」とティエリア。
ロックオンは怒ってますけど、
計画段階でそういうテロが起こるのは折込済みでやってるわけだから、
テロで一般人が巻き添えになってるのを憎むのなら、最初からやらなければいい。
判っててやったくせに実際に起こってからどうこういうのは偽善のようにも思えます。
まあ、この場面を見て心情的にはロックオンに同調しますけど。

ところで、そのテロの首謀者というのは、
何を考えて対ソレスタルビーイングテロなんてやったんでしょうか?
世間一般からしたらソレスタルビーイングというのは
謎のテロ集団以外の何物でもないわけです。
無関係な諸国で無差別テロなんてしても、ソレスタルビーイングには何の不利益も発生しない。
不利益が無いのに要求を受けなければならない理由はどこにもない。

で、刹那君が話をまとめます。
「その組織はテロという紛争を起こした。
 それならば、その紛争に武力で介入するのがソレスタルビーイング」
こりゃ一本とられましたな。

 

でもって予告。スメラギさんとオペレーター娘二人が水着姿で出てました。
「次回お楽しみに」って、そりゃハロの目も光るってもんです。

 

今週の美少女セレブのコーナー

スメラギさんが作戦指揮するのに目障りなので後ろに下げられました。

「戦闘中にコックピットハッチを開けるだなんて!?」
立ってるだけでする事無いので驚き役とかやってます。

しかしあんたら、作戦実行中の5時間ずっと立ってたのか?

500人以上の犠牲者が出たといわれても、
「それを承知の上でソレスタルビーイングに入ったのではなくて?」
何をいってんだアンタ、とでも言いたげな口調で言い放ちます。
ヴァーチャル世代なのでゲーム感覚なのかもしれません17歳。

そういえば最近コスプレしてないわね……

 

ではまた

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