戻るTOPへ

 

機動戦士ガンダム00感想
ガンダムの串ダンゴオー 第7話

前回のあらすじ:王女、言葉攻めにあう

クレヨンしんちゃんというアニメの中心にいる野原ファミリーの声優陣は芸歴が長く、ガンダム出演経験の多い人達が集まっております。野原しんのすけこと矢島晶子がガンダムWのヒロインを演じていたのは今となっては有名ですが、藤原啓治はV、W、Xにも出ていますし、野原ひまわり役のこおろぎさとみはV、ヒゲに出演しておりました。CLANNADにも出るようで、楽しみです。また野原ファミリーに参入した新顔、みさえの妹「むさえ」は根谷美智子ヴォイスがぐっときますね。野原家といえば、超電導カンタム・ロボなるガンダムっぽいネーミングのロボットと共に戦った事もありますが(主に劇場版)、デザインはどう見てもザブングルだよなーと思うわけです、声が大滝進矢(ザブングルの主人公を演じてた声優)だし。

おっとガンダムの話でしたね。今回はなにやら冒頭から重たすぎる刹那の過去が垣間見えるので、どうにも気が進みません。回想シーンを繋ぐと、どうやらクルジス国の少年兵たちは、戦争屋サーシェスに半ば洗脳されるように引き金を引かされたように見えます。聖戦に参加する条件、それは近親者の命を自らの手で奪うことだったのでしょうか。虚ろな目の少年刹那(ソラン?)の銃口の先には脅える女性と、既に事切れている男性の身体が横たわっていました。

「やめて、どうして、どうしてこんな事を・・」

聖戦を謳う道化師に導かれるままに、隊列に加わった少年刹那。第1話冒頭での独白「(ヤツの言った)神などいない」という遅い結論を得た頃には、国は崩壊、仲間も散り散り、失われた者は戻ってこないという状況になっていました。その原因となった男の存在をイナクトの動きから感じ取った刹那の目に、乙女座の変態に追い掛けられたときでさえ見せなかった深い憎しみと狂気が宿りました。

その感情の昂ぶりに呼応するように、エクシアのGNドライブも出力アップ。イナクトとの鍔迫り合いを制しました。再び間合いを取ったところで、相手にコクピットから出ることを要求する刹那。サーシェスは当然取り合おうとしませんが、先に刹那が出てきました。「正気かよ。ホントに出てきやがった!」 刹那、撃たれました。


機動戦士ガンダム00 -完-


……と、なってもおかしくない状況でしたが、興味を示したサーシェスさんもソレスタルなんたらにお付き合いして出てきました。ヘルメットまで取っちゃう大サービスっぷり。刹那も間違いなくあの男であると確認しました。従来のガンダム作品のように映像通信で相手の顔を見る状況がまだ無いもんだから、このぐらいやらないと伏線も張れないんでしょう。多少強引な点は否めませんが、ソレスタ全員が先にツッコんでいるので我々視聴者の仕事はまんまと介入を受けたわけです、くぅっソレスタルビーイングめ!

銃を突きつけあう二人。ガンダムが全長18mとすると両者の距離は50m以上離れていますが、手持ちの拳銃としては有効射程距離内なんでしょうかー?

詳細は判らないものの、ガンダムが棒立ちの状態であるなど異常事態に間違いない。イナクトを離れさせるため、デュナメスが威嚇射撃を行いましたバキュンバキュン。わざと外したのは「当てりゃ刹那も巻き添え」という理由からですが、脚を潰して転がすだけでも有効だと思います、ダメなのかなー。狙い撃てなかったロックオンさん、微イライラ。ひょ〜いっと避けたアリー・アル・サーシェスは、そのままアリ・アリ・アリ・アリ・アリーヴェデルチ!(伊語:さよならだ!@JOJO)

引き続き、基地のど真ん中でモラリア軍を一掃している主役機、団子ガンダム。その名の由来となった団子粒子によるバリアを展開し、鉄壁の守りを形成。しかも非対称性を持っているので、敵の弾は通さないが、自分は撃てちゃう無敵っぷり、どうにかしてくれ。「やられの華」であるコーラ沢さんは先週で退場なされたので、残りは雑魚ばかり。つまらない戦闘に、パエリアもご機嫌斜めです。目が怖すぎるぞパエリア。伊達眼鏡だけでも掛けた方が良いんじゃないのか。

2時間と経たずに半数が撃墜されたモラリア軍の皆さん。あまりのフルボッコっぷりを世界が注視しています。ところで、ユニオンも人革連も、易々とモラリアの状況を把握していますが、どうやって情報を得てるんでしょうか。

AEU側としては、モラリアが一通り壊滅したところで復興支援をしつつ取り込むシナリオが成立したようなのですが、その為にAEUも犠牲を払う結果となりました。兵士達に黙祷が捧げられます。我等がコーラ沢さんは大丈夫なのでしょうか!?(棒読み

ガンダムあるところ電波障害あり。敵を撹乱するアイテムも、逆に敵に位置を知らせてしまう場合があります。しかしマイスター達はこれを逆手に取って、GN粒子を散布せずにPMC本部を叩きに向かいます。渓谷を抜ける道中、アレルヤの操縦するキュリオスが岩にぶつかっていましたが、シン・アスカの方が操縦上手いのかも?


道中、瞳に殺気を漲らせたパエリアが「今度また愚かな独断行動をとるようなら、君を後ろから撃つ」と刹っちゃんに宣言する物騒な一幕があったものの、4機は作戦通り、PMC本部へ到着。


「焼き払え!」
「トルメキアの白い魔女」の如く巨神兵を指揮するスメラギ・李・ノリエガの命令で、PMC本部の蹂躙は始まります。ソレスタルビーイングは、後に「火の七日間」と呼ばれる戦火を引き起こすのですが……それはまた別のお話。

総戦闘時間5時間。本部制圧だけならたったの5分という超スピーディな介入行動は、モラリアの無条件降伏により幕を下ろしました。ねぇ、ヴァーチェを4機作ったらもっと早くない?(えー

"予定通り"の仕事を終えたスメラギさんは、また飲みに行きました。王留美との会話から、スメラギさんのソレスタ内序列は高いと思われますが、乳の大きs…ゲフン、介入行動の要であるガンダムの指揮官だからでしょうね。本人は「自分は戦況予報士に過ぎない」と責任者としての重圧から逃れようとしているようですが。今回も、作戦によって出る犠牲者の存在を気にしていました。ソレスタの本懐を遂げるためにはやむを得ない犠牲であると理解してはいても、無辜の市民の死を全て受け止めることは、彼女には出来ないのです。

ソレスタの活動方針は「ヴェーダ」の予測・推測に基づいて決定されているようです。恐らくはこれまでの戦闘規模や犠牲者の数をかなり正確に当ててきたのでしょう。ソレスタが動けば、予測された結果が伴う……犠牲者が出ることも、予め判っている、そして"予定通り"の死者が出る。スメラギさんが外れたいと言っているのは、そういうヴェーダの推測ではないかと思います。王留美は承知の上であろうと指摘しましたが、ソレスタのエージェントは広い意味での意思統一が出来ていないようです。

ユニオンの教授はソレスタに理解を示しながらも、世界から憎まれ、排除される彼らの破滅を予見しました。むしろ破滅を望んでいるとも。戦争根絶を宣言した介入行動の果てに、世界に何が待ち受けているのか? 世界の"悪意"を一身に負うであろうソレスタの本当の目的は、そこにある。

「これで稀代の殺人者…けどね、それがソレスタルビーイングだ」

全世界共通の敵になることで、世界統一の足がかりになろうなんて単純なファンタジー落ちじゃイヤだなぁ。世界の罪を背負う構図は、2話で取り上げた「聖書」を思い出させますが……。

大きな仕事の後は、海岸でバーベキュー楽しいな♪ となるはずもなく、ガンダムを失いかねない危険行動をとった刹那への制裁が行われていました。S級秘匿事項であるガンダムマイスターの正体を敵に晒そうとした罪は重い。ケータイ小説風に説明すると「お仕置きだ刹那! ガッシボコ!」って感じです(意味が分からない
とりあえず最年長として殴ったロックオン。これで刹那が素直に事情を説明していれば話はスムーズだったのですが、口べたな刹っちゃんはもごもごもご…。それなら下のお口に聞いてやろうか、ああ〜ん? って展開になりかけたところで、これまた問題児のパエリアが銃とか出してくるから揉めるもめる。刹那のやんちゃも困るが、極論に走る頑固頭もほんと困る。アレルヤの頼りなさげなフォローによれば、マイスター達は全員ヴェーダによって選定されたとの事ですが、それなんてデスティニープラン? それじゃあ、ある日突然、コーラ沢さんがガンダムマイスターに選出されるかもしれないですね(ねーよ

対人能力に問題ありまくりな4人だけではゴタゴタは収まらず、ハロも人工知能を駆使して仲裁に入るのですが、うっかり海中に落ちて故障。慌ててパエリアに相談するロックオンでしたが「馬鹿」と一蹴されました。射撃屋ロックオンとしては、ハロが無くてはガンダムの操縦もろくに出来ないので死活問題です。

時を同じくして東京。デート中のカップルを襲う突然の爆発。バスに仕掛けられた爆弾による、無差別テロが発生したようです。バスが爆発したからって、安易な早口言葉ネタに走ったら負けかなと思っている。これはスタッフの罠だ。
ルイスが危険にさらされた時には、マジな顔を見せるサジ・クロスロード。もし黒田洋介が本領発揮して鬱脚本に突入したときに、ルイスがどんな目に遭わされるのかマジ心配。

世界各地で同時に起こったテロは、ソレスタルビーイングの活動に対する報復行動でした。武力介入を止めない限り無差別殺人を行うという要求ですが、正義の味方でもなんでもないソレスタとしては「だからなに?」というのが本音。特にパエリアは極端ですから、目的さえ遂げられれば他がどうなろうと構わないのでしょう。現時点で最もソレスタの理念を体現している男と言えます、その考え方は手放しで誉められたものではありませんけど。おやっさんやアレルヤは憤りを感じていますし、テロが憎くてたまらないロックオンはブチ切れです。パエリアが空気読めなさすぎて再び雰囲気が悪くなりかけた所を、刹っちゃんがキレイに締めてくれました。

「その組織はテロという紛争を起こした。ならば、その紛争に武力で介入するのがソレスタルビーイング。行動するのは俺達、ガンダムマイスターだ…ッ」

でも、当面は介入先を探して現地待機です。


第8回へつづく

戻るTOPへ

 

inserted by FC2 system