戻るTOPへ

 
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 最終話「最後の力(後編)」
 
レクイエムへ向かおうとするアスランを、追いかけるルナマリア。
 
「ジャスティス!アスラン!?」
「インパルス・・・ルナマリアか!」
 
え、ルナは前回死んだって? 気のせいだよ(目をそらしながら
 
レイ達から聞いてはいましたが、直接ジャスティスと戦うのは初めてです。
アスランは敵───敵なの? 撃たなければならないの?
昔の彼女ならば躊躇ったことでしょう。しかし今は、戦う理由が出来てしまったのです。
「敵から自分や仲間を守るためには必要です」と言った銃でアスランを撃ちます。
 
───敵って…誰だよ?
 
彼女には撃つ理由があるから!
 
(回想)
お姉ちゃんやめて!何で戦うの!?何で戦うのよ!
 
ヤバイ・・・
(回想)
むぉぅ……お肉が…
 
関係性は薄いですが、
苺ましまろの松岡美羽(CV:折笠富美子)もお腹の肉がぷにってました。
 
(回想)
メイリンが…メイリンが何で…アスランと……
そんなはずありません!あの子がそんな…アスランと…
それに妊娠なんて……どうして相っ…談してくれな…かっ…
そんなの何かの間違いです…!絶対そんな……馬鹿なことを!
 
「何で貴方がメイリンを……よくもメイリンをキズモノにしたな!」
「チィッ! やめろルナマリア、お前も(錯乱しているぅぅ)!」
「逃げるな!」
「誤解だルナマリア、あれはメイリンが強引についてきたんだ!」
「何をっ」
 
「邪魔をするな!君を撃ちたくなどない!」
 
撃たないけど蹴るぜ〜折るぜ〜ボギッ!
ブーメランも投げるぜ〜〜ひゅんひゅんズガッ!
右腕・右足を破壊されるインパルス。ここは補給を受けたいところですが、
ミネルバもAAと撃ち合ってるので、チェスト&レッグフライヤーとの分離再合体が出来ません。
 
ぐっ
そこへ飛び込んできたデスティニー。
怒りのオーラに包まれたシンには、アスランしか目に入りません。
 
「こんのー!裏切り者がぁ!」
「シン!」
「あんたって人はぁ!!よくもルナを、ルナを殺ったなあっ!」(←注:気づいてません
 
どばーん、種が割れるシン。同時にデスティニーの出力が上昇。
ジャスティスを月面へ押し落としていきます。
 
「くうっ!」
「シン! アスラン!」
 
アスラン、危なーいっ・・・
 
と思ったら、次のシーンではあっさり立て直されました。
せっかくの種割れを、ただの押し合いに浪費したシン。格闘ゲームで例えれば、
勝利を確信して使った3ゲージ超必殺技を発動の瞬間に弱パンチでペシッと潰されたような空しさです。
 
DESTINY中期では最強を誇ったソードもポッキリ。
あらゆる局面に対応できる設計思想のおかず全部のせ特盛りデスティニーを、
中〜近距離戦闘用に特化されたジャスティスが上回りました。
 
「くっそーぉお!なんでアンタなんかにぃい!」
 
残ったビーム砲を撃つデスティニーですが、
この近距離からでは、長射程砲はあまり有効ではありません。
 
けりまくり
苦し紛れに投げつけたビームブーメランも、
ジャスティスはオーブの時に同じくオーバーヘッドキックで蹴り飛ばします。
アスランの操縦技術の高さもありますが、
デスティニーとの戦闘データをOSにフィードバックさせた事で、
同じ攻撃は何度受けようと軽々捌けるのです!(NGワード:BANK
 
格闘戦に秀でたジャスティスを相手にしているのに、
近接武器としても使えるビームブーメランを投げちゃっていいのか、シン。
デスティニー・フィンガーはともかく、
ジャスティスの四肢に装備されたビーム刃を受け止める武器がデスティニーにはありません。
 
デスティニーって大味な武器が多いなぁ…。
対要塞戦(例:ヘブンズベース、レクイエム)には強いですが、
ジャスティスとの相性は決して良くありません。
あの時は怪我人(アスラン)相手だったのに敗北を喫しています。
また、フリーダムに比べれば研究不足でもあります。
レイと一緒に対策を練る時間があれば、こんな事には…。
 
デスティニーの武装をことごとく潰し、
十分に力の差を見せつけてからシンを説得するアスラン。
 
「もうお前も、過去に囚われたまま戦うのはやめろ!
 そんな事をしても、何も戻りはしない!
 なのに未来まで殺す気か、お前は!
 お前が欲しかったのは、本当にそんな力か!」
 
そんな想いに、憎しみの連鎖に囚われたままいくら戦おうと、
過去は、マユは、ステラは、戻りはしない。
 
───殺されたから殺して、殺したから殺されて、
          それでほんとに最後は平和になるのか……
 
それでも手に入れたかった守るための力。
求めた(はずだった)力の象徴であるデスティニーの敗北は即ち、
シンの生き方が否定される事と同義です。
 
「これ以上、惨めな姿を晒すのはやめろ!
 お前は主役の重圧に耐えられるほどの精神力がないんだ!」
 
みんなヒドいよね
───影ウスすぎだよね
 
───画面から見切れてる
 
───シスコン野郎
 
───この、ラッキースケベ
 
───しょせんキラの2Pキャラ
 
───女を次々と乗り換えすぎ
 
───でも未経験クン
 
───フレッツで君は喋りすぎだと思うのだが…
 
───軍紀違反しすぎ
 
───クソクソ言い過ぎ セリフなさすぎ
 
───ほんとの主人公はキラでしょ?
 
───タイトルバックをフリーダムに奪われた 情けない
 
───フリーダム倒して調子のりすぎ
 
───シンは早くやられて欲しいです
 
───シンが嫌いなので、もうDESTINYは見ません
 
(あまりに多いため、以下省略)
 
この1年間でシン・アスカに降り注いだ数多の否定意見。
それでもなお戦い続けた彼の精神は、ズタボロです。
 
「わかってたさ、俺だって本当はこんな役っ! だけど、だけどーっ!!」
 
これ以上シンが傷つくのは、もう見ていられない。
ルナマリアは二人を止めるために、飛び込みます。
 
「シンッもうやめて、アスランも!(メイリンの事も問いつめなきゃいけないし!)
 
シンは錯乱しているぅぅ!
ですが、過去に囚われたままのシンにルナの言葉は届きません。
 
生き方を否定され、手に入れた力を否定され、主役の座を奪われ、
錯乱状態に陥ったシンの脳裏にフラッシュバックするのは、憎きフリーダムの姿。
マユやステラの命を奪った力を、自分の前に立ちふさがってきた力を、
そして戻らない過去を受け入れられはしない、だから───
 
「やめろぉぉー!」
 
だから俺はッ、このデスティニーで全てを薙ぎ払う!!
 
───けどその力を手にしたその時から、
    今度は自分が誰かを泣かせる者となる。それだけは忘れるなよ。
 
シンの力が向けられた先には、絶対守ると誓ったルナマリアが。
 
「…っ!!」
 
パリーン!
 
シンの誤った力を正すため、アスランは覚醒します。
DESTINYでは通算2度目ですが、キラに比べると2回とも使い所は良かったと思います。
2回ともシンをボコるためでしたが。
 
これが主役メカの末路なのか
ジャスティスはインパルスを右後方に押し退けながら
左腕のラミネートアンチビームシールドでデスティニーフィンガーを受け、
素早くジャスティス二刀流で斬りつけます。
 
デスティニーはビーム刃を掌で受け止め、しかし耐えきれず両腕爆発。
ビームシールドで受け止めれば良かったのにネ。
 
「この馬鹿野郎ーっ!!」
トドメの必殺キック!
 
ジャスティスの足にはビーム刃があるにも関わらず、
シンの全存在をかけて放たれるデスティニーのカウンター右蹴り!
 
「でっうわあああぁぁぁ!!!!」
 
完全な死に体で、デスティニーの完敗です。
コクピット内に弾ける計器破片はパイロットスーツを切り裂き、ヘルメットを穿ちます。
 
これが俺のジャスティス!
「………」
 
結局力及ばず、シンの説得は成らなかった。
内心忸怩たる思いでレクイエムへ向かうアスランであった。
 
 
再びミーティアと合体したフリーダムは、機動要塞メサイアの外郭を破壊していきます。
要塞を包み込む防御帯を解除するために、まずはリングを解体。
レジェンドが敗れた今、ヤツを止められるMSなどありません。
 
AAはMSを支援しつつ、ミネルバも抑えなければなりません。
一艦ばかりを相手していられないので、戦闘スタイルは防御重視。
ミネルバに対して距離を稼ぎます。
 
チャンドラ「ミサイル来ます!数12!」
 
明らかに30発以上来ているのですが、AAのセンサー類が傷ついているのでしょうか。
ゴットフリートでミサイル群を止めても安心できません。
爆風の後ろから、ミネルバが撃ち込んできます。
 
ここで決着を付けるしかない!
 
くっ・・
撃ち合いながらすれ違っていくAAとミネルバ。
逆さになったAAは無印種のバレルロール戦法を思い出させますが、
ここは宇宙なので上下にあまり意味はありません。
 
肉を切らせて骨を断つ。捨て身の接近でミネルバの直上を取ったAA。
真上への攻撃オプションが無かったミネルバは(またそのパターンですか)
AAバリアントの直撃を喰らい、トリスタン及び両舷ランチャーを破損。
 
さらに合流したジャスティスのファトゥム-01突撃衝角がメインスラスターをブチ抜き、
ミネルバは沈黙しました。
ぎりぎりで月面に不時着するも、これ以上の戦闘は無理です。
 
アスランも元同僚が乗ってる艦なのに、ひどすぎるー。
さすが過去に囚われない男、これも俺のジャスティス!
 
エネルギー充填、ミラーブロック交換、ネオ・ジェネシス第2射の準備も整いつつあります。
デスティニーとレジェンドは討たれてしまい、
護り手がいないザフト軍にはもはや一刻の猶予もありません。
 
───面舵13下げ舵8、ネオ・ジェネシス射線軸固定。出力90%。
 
「発射口の敵を掃討後、
 オーブを討ってこの戦闘を終わらせる。全軍に通達!」
 
あ、ジュール隊長だ
「エターナル!」
 
「イザーク・ジュール?」
 
「メサイヤが撃ってくるぞ! 射線上の連中を下がらせろ!早くッ!」
 
ザフト軍のふりしたまま寝返ったイザークは、ネオ・ジェネシスの発射情報をエターナルに流しました。
イザちゃまの役目はこれで終わりです、うわーん。
 
「アスランッ、マリューさん!!」
「大佐!」
「このっ!」
 
際どいところで避けるジャスティス&アカツキ。
やっぱりジェネシスは跳ね返せないのか…。
 
「機関最大、回避ィー!」
 
AA以下数隻は射線から退避できましたが、
オーブ軍艦隊もかなり巻き込まれたように見えます。
先週から、やられ要員になってるなぁオーブ軍艦隊。
 
「ああっ!マルベースとプルトンが!」
 
(ギルバート! 貴方…)
 
逃げ遅れたのはオーブ軍だけではありません。
ザフト軍の戦艦も、ジェネシスのγ線レーザーに焼かれました。
 
「くぅっ!」
 
えっ、まさかシホも巻き込まれた?
ボルテールは後方支援させてたはずだし、沈んだわけではなさそう。
ふぅ、やれやれ。
 
・・・!?
自軍をも巻き込んで発射されたネオ・ジェネシス。
その光をレイも見ていました。
爆発するザフト艦。これが彼らの運命だったというのか・・・?
 
僅かに動くスラスターを操り、レジェンドはメサイアへ向かいます。
ギルの元へ・・・
 
レクイエムに到達したジャスティスとアカツキ。
対ビームコーティングを活かし、強引に突破するジャスティス。
ミラーコーティング装甲で、ゆる〜んとすり抜けるアカツキ。
なんていうの、大人のテクニック? そんな感じでした(何がだ
 
内部に入り込めば破壊が容易なのは、ロゴスが使っていた時と同じ。
しかし今度は二度と使われることがないよう、
コントロール部だけでなく、全施設を破壊しなくてはなりません。
 
ヤりにげ
アカツキは全ファンネルを解放してビームをバラ撒き、
ジャスティスはファトゥム-01を発射口中央に突撃させます。
アスランの事だから、また自爆させたんだと思う(自爆大好き
 
エネルギー充填中だったレクイエムはその力を制御できなくなり、
次々と誘爆を起こしていきます。ダイダロス基地は完全に破壊されました。


シン シン・・・
 
ステラ どうしたのステラ だめだよキミはこんなところへきちゃ
 
だいじょうぶ だからちょっとだけ あいにきた
 
シン またおっぱいみてる エッチね
ちょっとだけ ちょっとだけなのか?
 
うん いまはね
 
いまは・・
 
ご ごめん・・・
でも またあした
 
あした?
 
うんあした ステラ きのうをもらったの だからわかるの うれしいの
 
 
だからあした
 
すてら・・・
 
あしたね あした
 
 
薄れゆく意識の底で、シンが見たのは夢か幻か───
 
 
[解説]
意味不明だとかフレイと同じパターンだといった否定意見てんこ盛りだが、
DESTINYにとっては重要なシーン(別に擁護したいわけではない
 
前作キラとフレイの場合、一見会話しているようだったが、
両者の言葉は互いに届いてはいなかったらしい。
演出的には、フレイの素直な気持ちを最後に示すねらいだった。
 
一方でシンとステラの場合は、言葉が行き来している。
ステラの魂が一時的に会いに来たように思える場面だが、
空気漏れで意識が霞んでいるシンの脳が見せた幻覚かもしれない。、
それは視聴者の受け取り方次第なのでどちらでもかまわない。
ただシンの中で、ひとつの答えを示したのがステラだったという事である。
 
さて「明日」とか「昨日」とは何だったのか?
シンにとって「昨日」にあたる過去は、家族の死から始まる悲しいもの、辛いものだった。
忘れたい、それでいて取り戻したいものでもあった。
 
シンとの出会いで初めて「想い出」という「昨日」を手に入れたステラは
もともと記憶操作のために一切の過去を持たなかった。
だからわかる。「昨日」が「想い出」があるのは嬉しいことだと。
例え辛い事でも、「昨日」があるから「明日」があるのだと。
 
───終わったことは終わったことで先のことは分からない。
   どちらも無意味です。ただ祈って明日を待つだけだ、俺達は皆。
 
シンには、あるいはレイにとっても苦痛でしかなかった過去。
けれどステラは昨日を意味あるものとして受け入れ、
そうして明日があるのだとシンに示した。明日を生きられるのだと。
 
バカな!
ルナマリアの膝上で目覚めたシン。
ヘルメットには空気漏れを塞ぐ補修テープが貼られています。
ぼんやりと見つめた月面では、大きな爆発が起きています。
それは、戦いの終わりを告げる狼煙のようで。
 
「レクイエムよ。オーブは、撃たれなかった」
「え………ぅ………ルナ…生きてた…?」
「シン……大丈夫よ、生きてる」
「・・・ううっ うぁっうあ・・あ 
 ぐぅっ…ぅ…ふっぅぅ…うあああああ!!」
 
自分のしてきた事を、ようやく理解できたシン。
様々な感情が綯い交ぜになり、涙があふれ出します。
オーブを攻めた時はロゴスを討つという大儀に隠れて見えなかった本心。
 
───君は本当は、オーブが好きだったんじゃないのか?
 
 
デスティニープランは正しかったのか。
議長にとっては、間違いなく運命に抗う戦いだったのだろう。
しかしプラン導入後の人間は、生き方を定められる。
生きる為の戦いはなく、死んでいないだけの存在になってしまう。
それは、生きていると言えるのか? 逃げではないのか?
 
───逃げるな! 生きる方が戦いだ!
 
悲しみはどこにでもあります。
でも、それを拒絶するばかりでは人は生きられない。
シンはこれからどう生きるのでしょう?
再びザフト軍へ戻るかもしれない。
復讐鬼になってオーブを狙うかもしれない。
全てを呪って、クルーゼのように世界を破滅に導くかもしれない。
それはわかりません。それは彼が選びとっていく生き方です。
 
でも私は、シンがステラと話したことで、
過去を受け入れて生きていけるのだと思いました。
明日を生きていけるのだと思いました。
 
そして最後にルナという明日が見えた、
一度は失ったと思った希望を見つけて良かったねって事で、こういう構成にしてみましたよ。
前回レビューで、つい死なせかけたけど……ふぅ、危なかった(汗
 
(超脚本やら設定矛盾にかなり目をつぶって書きました。
 超脚本を擁護するわけではありませんが、巧い部分もあったと思います。
 50話かけて素材を活かし切れてない点がダメなんだけどね)
 
議長にはあたらない
キラ閣下による手加減無用の解体工事もそろそろ終わりです。
これは攻撃じゃなくて工事なので、人が死んでもそれは事故です不殺です(えー
 
メサイアを取り巻くリングがなくなれば、ネオ・ジェネシスや要塞本体を破壊するのは簡単です。
内部でミーティアをフルバースト。
破壊神、ここに降臨! 僕は新世界の神になる!(デスノート
 
ゴメンナサイ
メサイアも陥落し、戦いは決着しました。
 
「本艦の戦闘は終わりよ。総員退艦」
「ぁ、はい!」
「こんな時に悪いんだけど、みんなを頼むわアーサー。私行かなくちゃ」
「え、あ…はい」
「ごめんなさい」
「艦長……… (敬礼!」
 
タリアが最後にクルーを任せられるのは副艦長アーサー・トライン。
アレなところもあったけど、ちゃんと彼を認めていました。
ゴメンナサイしちゃったけどー。
 
タリアは航宙艇に乗り、メサイアを目指します。
ギルバートを止めるために───
 
 
 
[エンディング選択]
 
 
 
 
好きなエンディングへ進んでください。
そして最後に、この言葉を贈ります。
 
『…理解は出来ても、納得出来ないこともある!』(by アスラン・ザラ)

戻るTOPへ

 

inserted by FC2 system