ラグナ記

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62回目「共闘」

 

 なんとしてもを取り除かなければ
      
村の窮状を救うことはできないわ
      でも自力で立ち向かおうとしても
      
あの時の二の舞になるだけ
      どうしたらいいのかしら……
 あぁ、いとしのやァ
      
こんなにもワタシが恋焦がれているのに
      なぜ振り向いてくれないんじゃろォ
      ワタシの所に来てくれたなら
      拉致監禁して揉んだり舐めたりいろいろやってあげるのにィ
 はっ! これだわ!
      おばばさま、わたくしと協力いたしませんか?

………………………………………………

 騎士様……

 おや、そなたのほうから訪ねてくるとは珍しい
      如何なる風の吹き回しか
 わたしは悟ったのです
      無駄な抵抗をするよりも
      騎士様のすべてを受け入れるべきなのだと
      だからこうして出向いてまいりました
 フフフ そうか……
      私を受け入れるというのならば
      その証を見せてもらわねばな
 わかっております
      しかしここでは人目につきます
      ささ、こちらにおいでくださいませ
 なかなか殊勝な心がけだな
      ……よし、ここまでこれば十分だろう
      さあ、楽しませてもらおうか
 あんたを楽しませるのはこのワタシだよォ!

 なっ! ば、ばばぁ、なぜここに!?

 うふふ、自らの行いが招いた不幸を呪うがいいわ

 そひぃ 謀ったな、そひぃ!

 キッヒッヒ もう離しはしないよォ!

 おのれ、捕まってなるものか
      我が剣の力でこの苦境を切り抜けてみせる
 ふん、そう来ると思ったよォ
      ささ、ワタシの手下たちィ

 くそっ! 次から次へと…… おや?

 そこの剣士よ、礼はする 私に加勢してくれ
      さあ、早く このかぼちゃお化けどもを蹴散らして……
      な、なぜこちらに剣を向ける? 何をする気だ!?
      バカ、やめろ うわぁ! 

 キッヒッヒ お馬鹿だねェ
      そいつはワタシの切り札、ドッペルゲンガーちゃんだよォ
      これでェ 騎士ちゃんはァ ワタシのものだよォ
 これでわたくしの村も安泰ですわ

 キッヒッヒッヒッヒッ♪

 うっふっふっふっふっ♪

 ぐぬぅ……


ではまた

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